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ヒト幹細胞の育毛剤って効果あるの?ヘアケアメーカーがぶった切ります

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ヒト幹細胞を使った育毛剤って本当に生えるの?実はグレーな幹細胞ビジネス

今回は話題を集めているヒト幹細胞についてご紹介します。

 

美容業界では、年々医療にすり寄ったサービスや製品が登場しますが、ヒト幹細胞は果たしてどうでしょうか?

 

育毛にヒト幹細胞培養液が使われいるともいいます。果たして効果のほどはどうなっているでしょうか?

 

詳しく説明していくので、ぜひ最後まで記事をお読みください。

 

 

ヒト幹細胞を使った育毛剤って本当に生えるの?

 

ヒト幹細胞を使った育毛剤があります。発毛サロンでも人幹細胞培養液を使った施術が行われることがあります。

 

では、効果のほどはと言うと、効果はあると思いますが、劇的に生えるか?というところで言うと育毛剤と一緒というレベルです。

 

発毛サロンでは幹細胞を一切謳っていないサロンも多いですが、生えている実績がありますので、ヒト幹細胞を使わなきゃ生えないということはないです。

 

ただ、気を付けたいのが、そもそも「ヒト幹細胞」って皆さんはきちんと理解していますか?というところです。

 

IPS細胞でノーベル賞を取ってから、幹細胞コスメなるものが多く出てきていますが、まだまだ理解していない方は多いです。

 

そこで、まずヒト幹細胞の説明からしましょう。

 

 

ヒト幹細胞とは?

 

そもそもヒト幹細胞とは下記の様なものです。

 

「幹細胞」とは自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる「自己複製能」と、自分とは異なる細胞を生み出す「分化能力」の2つの機能を併せ持った細胞のことをいいます。分かりやすく言い換えると、新しい細胞を生み出し、肌の再生を促進してくれる細胞です。
引用:美容液に含まれる話題の成分と効果を徹底解説

 

幹細胞には主に「人間由来・植物由来・動物由来」がありますが、人間由来のものが安全性が高く、親和性があるので採用されています。

 

植物由来だと、リンゴ幹細胞が育毛剤に入っているケースをたまに見かけます。


動物由来だと、馬のプラセンタ等が使用されている様にこちらも意外に使われているケースも多いです。

 

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ヒト幹細胞育毛剤に効果があるという説明は?

 

ヒト幹細胞育毛剤に効果があると説明されていることがあります。その主張を見てみましょう。

 

  1. ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンの再生を活性化
  2. アンチエイジング細胞組織再生

 

ヒト幹細胞育毛剤はヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンの再生を活性化させ、頭皮に弾力感やハリを生み、水分を保持するといわれています。頭皮環境の改善で、育毛を促します。

 

次はアンチエイジング細胞組織再生効果。眠っていた細胞を活性化し、毛根の働きを強化して、抜け毛や薄毛、ボリューム不足などを防ぎます。

 

育毛効果が期待できるということでしょう。

 

 

ヒト幹細胞培養液の嘘!効果があるのはヒト幹細胞培養上清液の方

 

各ネット広告でもヒト幹細胞とやたらめったらに宣伝していますが、そもそも「ヒト幹細胞培養液」ってほとんど効果が無いのです。

 

上のキャプチャー画像を見て頂ければ分かりやすいですが、ヒト幹細胞培養液は「培養する前の液」であって「培養した後の液」ではありません

 

ヒト幹細胞美容液はコスメでも使われる成分ですが、ヒト幹細胞が入っているわけではありません。

 

ただ、冒頭お伝えした様に一応の効果はあります。研究者の方と以前お話する機会がありましたが、「ヒト幹細胞培養液の方でも一定の効果はある」と言っていました。

 

今現在、確実に効果があると確実に言えるのは「ヒト幹細胞培養上清液」の方です。

 

ヒト幹細胞を培養した液は数百のサイトカインが豊富に含まれています。ヒト幹細胞培養液を遠心分離し、不純物を取り除き、上澄みを採取したものがヒト幹細胞培養上清液です。

 

サイトカインとは主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、標的細胞表面に存在する特異的受容体を介して極めて微量で生理作用を示し、細胞間の情報伝達を担う
引用:サイトカイン

 

ヒト幹細胞培養上清液はヒト幹細胞培養液よりも純度も効果も高くなっています。

 

クリニックでも使用されていますが、滅茶苦茶価格が高いです。ホームケアとしては高くてお客様は基本続きません。

 

そのレベルなので、市販ではヒト幹細胞培養上清液が含まれている育毛剤が売られることはまずありません。

 

仮に上清液が入っていたとしても、化粧品の高額な成分は「25mプールに数滴レベルしか入っていない」というのが実情です。

 

ちなみに、画像の③の幹細胞そのものを使うと医療行為となりますので、そもそも幹細胞コスメという言い回しも誤解を与えますよね。

 

もし幹細胞そのものを使ったら、万が一その幹細胞が変な増殖をしたら危険ですからね。

 

 

クリニックで行われているヒト幹細胞培養上清液療法とは?

 

発毛クリニックでは、ヒト幹細胞培養上清液療法(エクソソーム療法)を採用しているところがあります。どのような療法かをご紹介しましょう。

 

基本概念は、ヒト幹細胞培養上清液に含まれる成長因子やエクソソームが衰えた細胞を活性化し、傷ついた細胞や組織を修復させるというものです。

 

育毛組織も修復されるので、髪が生えにくかった人にも健康的な髪が生えやすくなります。

 

エクソソームという名称が出てきましたが、なじみがないものなので、簡単に説明しておきましょう。

 

エクソソームは人の細胞から分泌される成分の中の1つでカプセル状になっています。

 

大きさは1/1,000,000と小さいですが、その小さなカプセルが大きな力を発揮。傷ついている細胞を補強・強化し、自ら回復できるように作用するのです。

 

育毛との関係でいうと、毛母細胞を修復・再生し、頭皮環境を整え、細胞分化・増殖を促し、健康的な髪を生えやすくします。

 

次にヒト幹細胞培養上清液に含まれる成長因子 サイトカインの説明をしておきましょう。すでに簡単に説明してありますが、育毛との関係を見てみます。

 

種類と作用は次のようになっています。

 

aFGF(線維芽細胞成長因子) 様々な組織・細胞の増殖、分化、生存などに関与するサイトカイン
毛髪成長、毛髪成長促進、抗老化、しわ改善や、美白効果などを得やすい
bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子) 血管新生因子で、血管新生や動脈形成を促す
シミやくすみの改善が得られる場合がある
KGF(上皮細胞成長因子) 上皮細胞の増殖を促す
髪の成長期に毛母細胞を活性化させることで発毛、育毛効果を得られる場合がある
VEGF(血管内皮増殖因子) 血管新生を促す
毛細血管の新生により発毛効果が得られる場合がある
TGF-β(トランスフォーミング成長因子) 細胞の働きを調整するとともに、上皮細胞、血管内皮の増殖や新生を促す
コラーゲン産生促進させ、エラスチンの働きを強化することで、敏感肌を改善する
IGF-1(インスリン様成長因子) 細胞の成長・分化を促し、物質代謝を調節し、老化を抑制する
髪の毛周期では、成長期を伸ばし、退行期や休止期を短くする
PDGF(血小板由来成長因子)  様々な細胞に対して強力な分裂促進作用がある
細胞増殖促進、血管新生、マクロファージ活性化作用により、発毛、育毛効果が得られる場合がある
HGF(幹細胞増殖因子) 肝細胞や上皮細胞、内皮由来の細胞に対して増殖活性作用がある

 

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ヒト幹細胞培養上清液の注入の仕方

クリニックでは、どのようにヒト幹細胞培養上清液を注入するのでしょうか?注入方法を見てみましょう。

 

 

 

注射で注入

注射でヒト幹細胞培養上清液を注入するクリニックもあります。

 

直接頭皮に注射で注入し、機能が低下した毛包幹細胞を活性化し、刺激を与えながら再び太くて健康的な髪が生えるように持っていきます。

 

使用するのは極細の針。各クリニックでは、冷却やブロック麻酔などを行いながら、極力痛みが出ないように注射します。

 

ダウンタイムもなく、注射の翌日からシャンプーできる場合があります。

 

 

 

専用医療機器を使用して注入

専用医療機器のMESOJETなどを使用して、ヒト幹細胞培養上清液を注入するクリニックもあります。

 

MESOJETでは炭酸ガスの圧力を使用して、ヒト幹細胞培養上清液を皮膚や毛穴から頭皮深層に浸透させることで毛根に作用させ、育毛効果を狙います。

 

注射のように針を使わない注入方法なので、痛みが少ない、頭皮ダメージもあまりないのがMESOJETのメリットです。

 

 

 

点滴による注入

ヒト幹細胞培養上清液を点滴で注入するクリニックもあります。

 

点滴で頭皮や髪に効果が出るのと思われるかもしれませんが、点滴なら全身にヒト幹細胞培養上清液がいきわたるので、効果は頭皮にまで及びます。もちろん、効果は全身にわたります。

 

 

 

ヒト幹細胞培養上清液療法に副作用はあるの?

育毛に大きな効果があるのではと言われるヒト幹細胞培養上清液ですが、副作用はないのでしょうか?

 

幹細胞治療では、自身の幹細胞を培養・増殖し体内へ戻すことで細胞を修復・再生し、育毛効果を目指します。

 

しかし、自身の幹細胞とはいえ、新たに細胞を体内に注入することによる副作用はありえます。炎症やアレルギー反応、発熱や倦怠感などの副作用です。

 

一方、ヒト幹細胞培養上清液療法はサイトカインやエクソソーム、500種類の成長因子などが含まれている新たな治療法です。

 

そして、幹細胞治療のような細胞は一切含まれていないので、副作用の心配がありません。

 

ただ、稀にではありますが、副作用が出ることがないとは言えません。人によってはアレルギー症状が生じたり、患部の痛み・熱感・腫れなどが起きたりする場合もあります。後者は1週間ほどで収まるでしょう。

 

 

 

ヒト幹細胞培養上清液療法を受けられない人

次のような人はヒト幹細胞培養上清液療法を受けてはいけません。

 

  • 妊娠中の人
  • 妊娠の可能性がある人
  • がんの治療中の人、もしくはがんの治療をしてから間もない人
  • 重度のアレルギー体質の人

 

 

 

ヒト幹細胞培養上清液療法の料金は?

ヒト幹細胞培養上清液療法を受けてみようと思ったときに気になるのが料金です。決して安い療法ではないので、確認しておく必要があります。

 

育毛でヒト幹細胞培養上清液療法を受ける場合の料金はクリニックによっても異なりますが、1回の治療で50,000円以上かかることがあります。

 

1回で治療が終わるということはありませんから、それ相応のお金を準備しておかなければいけません。

 

ただ、後ほど述べますが、ヒト幹細胞培養上清液療法にはそれほどの効果もないとも言います。

 

ここまで効果を挙げてきましたが、他の療法でも同じような効果が上がる場合もあるのです。

 

そのため、無理に高いお金を払って、ヒト幹細胞培養上清液療法を受けなくても良い場合もあるでしょう。

 

他の治療法もいろいろ試して、効果が思うように出ないという場合のみ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

ヒト幹細胞培養上清液療法の効果が出る時期

ヒト幹細胞培養上清液療法を行うクリニックや注入方法などによっても、効果の出る時期が違いますが、早ければ2~3週間位で効果が出る場合があります。

 

1回の治療だけでは、はっきりした効果が望めなくても、継続することで効果が出やすくなるとも言います。

 

ただ、効果については個人差もあるので、一概には言えません。他の治療法でも効果が出る場合があるので、まずは料金の安めの治療から受けてみるのがおすすめです。

 

 

 

薬は必要ない

ヒト幹細胞培養上清液療法を受けるにあたって、薬を服用する必要はありません。どのような注入方法になっても、薬は不要です。

 

他に必要な治療もなく、余分なお金はかかりません。

 

ヒト幹細胞培養上清液療法自体の料金は高いですが、それ以上の料金はかかりません。診察代やカウンセリング代は別です。

 

 

「ヒト幹細胞培養液=ヒト幹細胞培養上清液」ではない!嘘の見破り方

 

ブログで「ヒト幹細胞培養液は、ヒト幹細胞培養上清液!ただ濃度の違い!」と書いている方が何人か見受けられるますがこれも嘘です。

 

そもそもそういった方々は、利益相反をしている場合がほとんどです。
下の方に自分が取り扱っている幹細胞コスメを紹介しているんですね。

 

【幹細胞化粧品】 〈業界に波紋〉幹細胞培養液は「単なる培地」?/上清液との違いで「評価機構」がデマ拡散か(2021年7月15日号)

というコラムでは【「培養上清液」といった文言を含む表示名称は、現時点では存在しない。】と書いてありますが、この時点でも多くのクリニックが「ヒト幹細胞培養上清液」と書いていた記憶がありますし、幹細胞コスメに関わっている訳ではありませんが、メーカーという側面もある弊社ですので、効果の違いは確実にあります。

 

ここではこのように賛否両論のある幹細胞コスメを私的な見解で、まず間違いない嘘の見破り方をお伝えします

 

 

 

価格が2万円以下

まずどんな濃度だろうが、価格が2万円以下の製品にはヒト幹細胞培養上清液はほぼ入っていないと思ってください。

 

万が一、2万円以下で手に入るなら幹細胞コスメ界で確固たる地域を既に築いているはずです。

 

 

 

フリーズドライ(2剤式)でない

生きている成長因子というのは非常にもろいです。

 

常温保存では製造してから2週間程で活性化が失われてしまいます

 

その為、フリーズドライ製法で製造し、使用する場合に溶解液を使った2剤式の製品でないと本来の効果がありません。

 

色々試しましたが、1剤式では思ったような効果が出ませんでした。

 

 

結局、ヒト幹細胞培養上清液もタンパク質を増やすという事だけ

 

ここまで読んだ方は、ヒト幹細胞培養上清液には大きな効果が期待できると思ったかもしれませんが、結局はタンパク質が豊富に含まれているというだけであって、ヒト幹細胞は入っていない訳です。

 

肝心なのはいかにしてバルジ領域に浸透させるか?なのですが、頭皮はバリア機能があるため、頭皮にヒト幹細胞培養上清液を塗布したところでおいそれと成分を通しませんので効果は薄いです。

 

発毛サロンでは、成分を通すためにエレクトロポレーションという機械を使いますので、実際に毛母細胞の活性化が出来れば、ヒト幹細胞とかは実はあまり関係ないんです。

 

わざわざ高額なヒト幹細胞培養上清液を使わなくても、食事だったり、ヘッドマッサージだったりと費用対効果の高い薄毛改善方法はいくらでもあるので、騙されないようにしましょう。

 

高い製品は高い製品なりの効果がありますが、いかにして安く効果がある育毛方法をご案内出来るかが発毛製品のキモとなってきます。

 

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