エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは?イオン導入との違いを紹介!
エレクトロポレーションとは?
電気の力を利用し必要成分を奥まで浸透させる技術です。
別名「電気穿孔法(でんきせんこうほう)」「ノーニードルメソセラピー」と言い、電気パルスで細胞膜を広げて、基底層や真皮層まで成分を安定してトランスフェクションさせる事が出来ます。
トランスフェクションとは、ウイルス感染以外の方法で核酸(DNA または RNA)を人工的に細胞に導入するプロセスです。
引用:トランスフェクション入門
以前から、市販の発毛剤に効果が無いと言われておりましたが、成分が薄いという理由の他に、発毛成分が奥までそもそも浸透しないからという理由もあります。
そういった点でエレクトロポレーションは画期的な技術なのです。
エレクトロポレーションのメリット
ここではエレクトロポレーションのメリットをご紹介します。
高分子の成分でも使用可能
エレクトロポレーションのメリットとして、高分子の様々な薬剤でも使用ができるという点です。
その為、発毛以外でも肌にヒアルロン酸を使用して施術が出来たりします。
浸透力が強い
エステ機器というジャンルにおいては最高の浸透力があります。
真皮下層という箇所まで浸透させる事が可能です。
エレクトロポレーションのデメリット
ここではエレクトロポレーションのデメリットをご紹介します。
費用が高額
施術一回当たりの費用が1万円前後となります。
機械そのものも高いという事もありますが、エレクトロポレーションを使用しているサロンは成分もきちんと効果が実証できる成分を選定しておりますので、剤そのもの方が高いのです。
イオン導入とは?
電気の力を利用し必要成分を奥まで浸透させる技術です。
先ほどの「エレクトロポレーション」と似ていますね。
イオン導入のメリット
費用が低額
施術一回当たりの費用が5000円前後となり、エレクトロポレーションよりも半額近く安いのが特徴です。
エレクトロポレーションとは逆に成分としてはそこまで高いものを使用しなくていいので、安くなります。
イオン導入のデメリット
浸透力が弱い
エレクトロポレーションと違い、皮膚の深部までは届きません。
真皮の上部あたりまでしか浸透しません。
小さい粒子の成分しか使用できない
「プラセンタ」「トラネキサム酸」「アミノ」「ビタミンC」等では使用が出来ますが、ヒアルロン酸やコラーゲン等の大きい分子のものは浸透させる事が出来ません。
エレクトロポレーションとイオン導入の違いは?
これまで両社のメリットデメリットを書いてきましたが、具体的な違いをここでは紹介していきます。
エレクトロポレーションはイオン導入の20倍の浸透力
エレクトロポレーションとイオン導入の最大の違いは浸透力にあります。
上記の画像を見て頂ければ分かりますが、イオン導入は「真皮層」の表面部にまでしか届かいないのに対し、エレクトロポレーションは「真皮下層」まで届くという違いがあります。
数字で表せば、実に20倍~60倍の浸透効果の差があるとされております。
発毛クリニック等で使われるメソセラピーという針を用いて深部まで浸透させる技術があるのですが、エレクトロポレーションはそれと同等以上の効果があるとされております。
浸透させるの目的が違う
これまで書いた事を見ると圧倒的にエレクトロポレーションが優位に感じられると思いますが、実は浸透させるという目的が違います。
なので、何でもかんでもエレクトロポレーションをやればいいという訳ではありません。
例えば、シミを無くすという目的があったらイオン導入の方が効果的になります。
発毛・育毛にはどっちが良いの?
発毛・育毛にはエレクトロポレーションかイオン導入どちらがいいか?
については圧倒的にエレクトロポレーションの方が良いです。
そもそも、髪の毛の改善を求めるなら「バルジ領域」という箇所まで浸透させ、毛母細胞の活性化をさせないといけません。
イオン導入ではそこまで届きませんので、全く意味がありません。
発毛・育毛サロンにはイオン導入の工程が含まれている!と書いてあるサロンもありますが、わざわざ高いお金を払ってまで受ける価値があまりないと思われますので、発毛サロン選びの一つのポイントとしてもらえればと思います。
ただし、イオン導入と書いてあってもエレクトロポレーションの工程があればもちろんそれは問題ありません。