「トリコチロマニア(抜毛症)」の原因や対策は?治療方法や診断について解説!

トリコチロマニア(抜毛症)とは、衝動的に自分で毛髪を抜いてしまう病気です。精神疾患に分類されるため、正しい治療法で症状を改善しなければなりません。
そもそも自覚がないことから、無意識かつ衝動的に行ってしまうこともみられます。
本記事では、そんなトリコチロマニア(抜毛症)をテーマに解説しています。原因や対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
トリコチロマニア(抜毛症)とは?6つの原因について解説!

トリコチロマニアは、精神的衝動が引き起こす行動の1つで、無意識に毛髪を抜いてしまうことも珍しくありません。
ここでは、トリコチロマニアの原因について解説しています。
トリコチロマニアとは?
トリコチロマニアとは、精神的衝動に駆られて自分で毛髪を抜き取ってしまったり、根元から折ってしまったりする病気のこと。
「トリコチロマニー」「抜毛症」「抜毛癖」「抜毛狂」ともよばれていますが、どれも同じ意味です。
トリコチロマニアは、毛髪を根元から引き抜いてしまうため、育毛対策をしても十分な効果が得られことも珍しくありません。
また、円形脱毛症に酷似していますが、厳密にいえば発症のメカニズム異なるため、その見極め方によっては治療方法に影響します。
一般的には、円形脱毛症がエスカレートしてトリコチロマニアと診断を受ける方も少なくありません。
MSDマニュアルによるとトリコチロマニアの発症率は約1~2%。そのうちの約90%が女性です。
一般的には、学童期の女児にみられますが、近年では成人女性だけでなく男性にも報告されています。
トリコチロマニアの6つの原因とは?
それでは、トリコチロマニアの原因について、詳しくみていきましょう。トリコチロマニアでは、主に下記の心理的要因が挙げられます。
- 身体的ストレス
- 精神的ストレス
- 心理的ストレス
など6つの原因があります。
それでは、詳しくみていきましょう。
身体的ストレス
心理的ストレスには、「関節の痛み」「肩こり」「頭痛」などが挙げられます。これらの身体的苦痛からストレスを感じる原因に繋がります。
心理的ストレス
心理的ストレスには、主に「不安」「イライラ」「抑うつ」などが挙げられます。他にも、意欲の低下を引き起こすこともあり、情緒不安定になる要素といえます。
行動的ストレス
行動的ストレスには、「喫煙・飲酒量の増加」「ヒヤリ・ハット」「事故」などが挙げられます。
行動に起因しているため、このような症状が続く場合は過度なストレスを抱えている可能性があります。
重大な事故になりかねないヒヤリとする体験や、ハッとした経験のことを「ヒヤリハット」といいます。労働災害の発生比率に関する統計をとったアメリカのハーバード・ウィリアム・ハインリッヒは、5,000件以上の事故事例を分析する中で、「1:29:300」という法則を見つけました。この法則は、1件の重大事故には29件の軽傷事故と300件のヒヤリハット事例がある
引用:ヒヤリハットを報告して、事故を防止! ヒヤリハットの事例を紹介します
圧迫される環境によるもの
トリコチロマニア(抜毛症)の原因には、「圧迫される環境」が深くかかわっています。
たとえば、家族や仕事関係の人、パートナー、友人などあれこれと圧をかけられるような言葉、自身が緊張しプレッシャーを感じるような言葉をかけられると、知らず知らずの内に緊張や負担を感じ、メンタル面が不安定になってしまいます。
圧迫される環境にずっと身を置いていると、メンタルにかかる負担が強くなって蓄積していくことから、髪を触る・抜く行為がエスカレートし、結果的にトリコチロマニア(抜毛症)になってしまうのです。
自身への攻撃、否定感情が強くなっているため
仕事や人間関係でトラブルがあったり、物事に対して失敗したり、とてもショックな出来事があった際は、自分を責めて攻撃・否定感情が強く出てしまうことがあります。
すると、自分を否定する気持ちが強くなって、髪をむやみに触ったり抜いてしまうといったトリコチロマニア(抜毛症)に変わることが…。
完璧主義だったり自信がある分野に対しての失敗や挫折、プライドの高さなどの影響があると、失敗した自分を認めたくない・許せなくなることで髪を抜く、引きちぎるように刺激や摩擦を与えてトリコチロマニア(抜毛症)になることがあります。
家庭環境、人間関係、恋愛や結婚における悩み
無意識のうちに髪をつかみ、ブチブチびりびりと抜いてしまう「トリコチロマニア(抜毛症)」になるのは、家庭環境・人間関係・恋愛や結婚における深刻な悩みがあることも大きな原因。
この3つの要素はそもそも、人生や毎日の生活において中心となる要素でもあり、この点のバランスが崩れて悩み・トラブルが尽きないと、精神的にも肉体的にも強く大きな負担がかかってしまいます。
家庭環境の問題は、幼少期からの環境のため、何か問題があると年齢を重ねて大人になってもトラウマになることがあり、髪を抜く行為がストレスや悩みのはけ口になることがあります。
仕事や生活には細かな人間関係が付きまといますが、いろいろな考え・価値観の人がいると時には合わないタイプに出会い、それでも生活があるのでかかわっていく必要が出てきます。
合わない人とかかわっていかなければならない苦痛も、精神的に強いストレスや負担になるため、頭をかきむしるような行動が出てしまうと、それが習慣になってトリコチロマニア(抜毛症)にエスカレートすることがあります。
恋愛や結婚に関する悩みは、他の問題に比べてたくさんの人が抱え込みやすいため、トリコチオマニア(抜毛症)につながりやすく、解決の目途が立たないとそれまでずっと髪の毛や眉毛などの毛を抜く行動が常態化しやすいと言えます。
トリコチロマニア(抜毛症)かどうかを見極めるには?種類やセルフチェックで判断!

メンタル的な問題が深くかかわっている「トリコチロマニア(抜毛症)」は、メンタル面が不安定になりストレスを強く感じていることから、すぐにはこの症状・トラブルに気付くことが難しいと言えます。
ふと気づくと髪を触りバリバリと抜いてしまっている…。
そんなクセはもしかすると、トリコチロマニア(抜毛症)のリスクが強く、自身で意識や感覚がないほどに大切な髪を抜き、頭皮にダメージを与えているのかもしれません。
自身がトリコチオマニアに当てはまるかどうかを判断するため、ここではトリコチオマニア(抜毛症)の種類とセルフチェックを参考にしてみましょう。
トリコチロマニア(抜毛症)に種類がある?主な特徴や影響、原因
ひとことにトリコチロマニア(抜毛症)と言っても症状や原因、影響が異なる種類があること、ご存じでしたか?
トリコチロマニア(抜毛症)の種類を押さえておくと、自身がどのタイプに当てはまるのかを判断でき、対策などのイメージやアイディアが浮かびやすくなるはず。
トリコチロマニア(抜毛症)の種類とそれぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。
トリコチロマニア(抜毛症)のタイプその①「焦点化型」
トリコチロマニア(抜毛症)のひとつめのタイプが「焦点化型」と言います。
このタイプは、髪の毛を抜く時のバリバリ、びりびり、ブチりッとした感触を楽しみ、クセになってやめられなくなる症状のことを言います。
髪の毛を抜く時はリアルにブチブチ、バリバリという音や感触を得るため、音や感覚が自身にとって心地よく感じると、繰り返し抜かなければ気が済まない、そんな執着や依存が見られることがあります。
トリコチロマニア(抜毛症)のタイプその②「自動化型」
トリコチロマニア(抜毛症)のタイプ、その②の「自動化型」は、さまざまな原因が重なって無意識のうちに髪を抜いてしまうケースを指します。
トリコチロマニアの典型的なタイプでもあり、無意識のうちに抜きながら抜く感覚・音を求めることもあり、内面的な問題が深くかかわっているケースがあります。
トリコチロマニア(抜毛症)かどうかのセルフチェック
- 無意識に髪、眉毛、まつ毛の抜いていることにふと気づく
- 髪、まつ毛、眉毛の特定の場所が極端に薄くなって他の場所とムラができている
- 眉毛、まつ毛、髪の毛を抜く前に強いストレスを感じたり、そわそわして落ち着かなくなる
- 現在、解決が難しいほどのストレスや悩みを抱えている
- 眉毛、まつ毛、髪の毛を抜いた後は一時的にすっきりした気分になる
- ↑から時間が経過すると毛を抜いたことに激しく落ち込み、後悔を抱く
- 髪の毛を抜くクセがやめられず、いつも以上にヘアケアやスタイリングに気を配っている
上記に当てはまっている部分が多ければ多いほど、ストレスや悩みなどでメンタル面にダメージが募り、トリコチロマニア(抜毛症)になっているリスクが高いと言えます。
セルフチェックは客観的に自身がトリコチロマニアかどうかの判断ができるため、今日からのメンタル・ヘアケアの見直しや調整を始めるきっかけにもなるでしょう。
トリコチロマニア(抜毛症)になるとどうなる?主な悪影響をチェック!

自身でも気づかぬうち、無意識のうちに髪の毛やまつ毛、眉毛などを抜いてしまうトリコチロマニア(抜毛症)は、抜くという行為に意識が強くあると、その後の影響にまで頭が回らなくなることがあります。
トリコチロマニア(抜毛症)になると、見た目はもちろんメンタル面が今よりももっと不安定になるリスクが…。
ただ、トリコチロマニア(抜毛症)の悪影響を知っておくことは、毛を抜いてしまうマイナスな行動を客観的に把握し、改めていくきっけにもなるはず。
ここでは意外に気づけていなかった、トリコチロマニア(抜毛症)の主な悪影響について見ていきましょう。
薄毛のリスクが高くなる
髪の毛や眉毛、まつ毛を無意識に抜いてしまうトリコチロマニア(抜毛症)になると、薄毛のリスクが高くなるおそれがあります。
それは、髪を強く引っ張るように抜いてしまうと、毛を作り成長させていく「毛母細胞」へのダメージが強くかかり、この組織も一緒に壊されるため。
ストレスやモヤモヤを抱えている時に髪を抜くと、毛穴や頭皮に負担がかかるように強くブチッと抜いてしまうことがほとんどです。
毛穴や頭皮に負担がかかるような髪の毛の抜き方は、丈夫で健康的な髪の毛を守る毛母細胞も傷つき、薄毛や抜け毛の悪化につながるリスクがあるのです。
見た目の魅力が半減する
トリコチロマニアになると、見た目の魅力が半減してしまう悪影響があります。
この理由は、眉毛やまつ毛、髪の毛など外見のイメージや見た目の印象、魅力を左右する要素が抜け、まわりに生えている毛とのムラが出てしまうため。
髪の毛やまつ毛、眉毛は、一定の長さや濃さ、密度で生えていることがバランスの良い魅力的な見た目の条件と言えます。
そのため、生えているところ・抜けているところの毛の生えムラがあると、見た目の印象がマイナスになってしまうリスクがあるのです。
改善や予防には時間やコストがかかる
トリコチロマニア(抜毛症)の大きなリスクが、改善・予防には時間やコストがかるということ。
繰り返しになるものの、髪やまつ毛、眉毛を抜くと髪を作り成長させていく毛母細胞へのダメージが強く出て、髪が生えなくなる・生えにくくなるといったトラブルにつながってしまいます。
すると、ダメージを受けた頭皮・髪の毛を修復するヘアケアや専門的な施術、治療に対して長い時間やコストが必要になり、余計にストレスが溜まる悪循環につながることがあるのです。
見た目に関するコンプレックスが強くなる
魅力的な外見の価値観・定義は人それぞれに異なっていますが、
- 髪の毛、まつ毛、眉毛にボリュームがある
- 髪の毛、まつ毛、眉毛が長くしなやか
- 髪の毛、まつ毛、眉毛にツヤやかさがある
という見た目は、上記に当てはまらない髪の毛・まつ毛・眉毛の場合はどちらかというとバランスの面で見た目にもマイナスな影響を与えてしまいます。
トリコチロマニアは上記3つの魅力的な部分に当てはまらないと言えるため、見た目に関するコンプレックスが強まり、また新たな悩みやストレスにつながるおそれがあるのです。
髪の毛・眉毛・まつ毛が生えなくなるリスク
トリコチロマニア(抜毛症)になると、髪の毛・眉毛・まつ毛が二度と生えなくなるリスクが決して否定できません。
この理由は、ストレスやモヤモヤで強く毛を引っ張りブチりと抜いてしまうと、そのたびに毛根や毛母細胞がダメージを受けて本来の機能を失ってしまうため。
毛根や毛母細胞はそれぞれに、以下のような髪を作り成長させる重要な役割があります。
毛根の役割 | 髪の毛を頭皮につなぎとめる、接着剤のような働きを持つ |
毛母細胞の役割 | 髪の毛の成長を支える |
そのため、トリコチロマニア(抜毛症)で髪を引っこ抜くような刺激のある行動を繰り返していると、毛根・毛母細胞ともにダメージを受けて機能が活きなくなり、結果的に髪が生えてこなくなるトラブルが否定できないのです。
パサつき、切れ毛、枝毛のトラブルにつながる
髪を無意識のうちに引きちぎるように抜いてしまう、そんなトリコチロマニア(抜毛症)は、髪のパサつきや切れ毛、抜け毛のトラブルにつながるおそれがあります。
その理由は、
- 髪に繰り返し刺激や摩擦のダメージがかかるため
- キューティクルが傷むため
- 毛質が細く弱くなっていくため
という3つが関係し、髪質が弱くもろくなって切れ毛や抜け毛、枝毛などにつながってしまうのです。
トリコチロマニア(抜毛症)の対策は?治療法も紹介!
トリコチロマニアは、人為的な脱毛症状といえます。
そのため、基本的には毛母細胞を破壊するほどの酷い抜き方や長期的に対策を拒むなどしなければ完治します。
トリコチロマニアの対策や治療は、下記のポイントを意識しましょう。
- 発毛・育毛剤などは使用しない
- カウンセリングを中心とした心理ケアを実施する
- 滑りやすい手袋を着用する
これらのポイントから分かるように、トリコチロマニアは心理的な要素が強くメンタルケアを中心とした治療が中心となります。
そのため、育毛剤などの外部的要素は、有効な治療法ではありません。
トリコチロマニアは、前述したように無意識に自ら毛髪を引き抜いてしまうこともあるため、滑りやすい手袋を常時着用している方もいます。
このように、症状と合致した発毛対策・治療法を選ぶことが大切と言えるでしょう。
精神科を受診する方法もありますが、まずはカウンセラーに相談して時間をかけながら、以下のような方法も検討し、回復を目指すことをおすすめします。
薬物療法
トリコチロマニア(抜毛症)の治療は、基本的に心理的な部分にアプローチする方法となっていますが、「薬物療法」もオーソドックスな治療のひとつです。
薬物療法は、精神を落ち着かせる成分が配合された薬を服用することで、カラダの内側から不安や緊張、怒りなどのネガティブな感情をケアし、トリコチロマニア(抜毛症)の改善・予防に働きかけます。
トリコチロマニア(抜毛症)に使用されることが多い薬には、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」の使用が一般的で、以下のような特徴や効果があります。
- 神経伝達物質、幸せホルモンの「セロトニン」の不調を改善する
- セロトニンを回収し、再取り込みを阻害させることでセロトニンの作用を活性化
幸せホルモンの一種でストレスを和らげて穏やかなメンタル面をサポートするセロトニンは、分泌の回収を選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によって回収がされると、さらに分泌が増え効果を発揮すると考えられています。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、上記の作用で幸せホルモン・セロトニンの分泌を増やし、トリコチロマニア(抜毛症)の改善・予防に働きかけ、精神的な安定に働きかけます。
行動療法
トリコチロマニア(抜毛症)の基本的な治療方法となる「行動療法」は、髪を無理に抜いてしまう行動をマイナスなこと、ダメなことだと自らに意識させ、行動を変えていく方法です。
行動療法を受けると、無意識に髪の毛を抜くマイナスな行動を自身でしっかり意識でき、客観的な視点で見ながら行動を変える気持ちを高めるメリットがあります。
そして、どんなシチュエーション・精神状態の時に髪を抜きたくなるのか、医師のカウンセリングを受けながらメモに記録して繰り返し確認することで、自身の行動を改められることが。
そしてトリコチロマニア(抜毛症)の行動療法は、「髪を抜く行為を否定するのではなく、まず受け入れる」というところから始まり、無理に一気にこの習慣を変えることなく、自然な流れで改善や予防を目指すことができ、メンタル的な負担の軽減にもつながります。
心理療法
トリコチロマニア(抜毛症)には、内面にアプローチして健康的な精神状態を目指す「心理療法」も、前項でご紹介した行動・薬物療法とセットで受けることが一般的です。
心理療法には、主に以下のような種類があり、実際にトリコチオマニア(抜毛症)を改善・予防・克服した方のデータやエビデンスが報告され、有効性が期待できます。
遊戯療法 |
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絵画療法 |
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箱庭療法 |
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心理療法は、トリコチロマニア(抜毛症)に悩む方それぞれに応じた幅広い選択肢があり、ストレスや悩みを癒しながらメンタル面の健康を取り戻す、効果的な治療方法と言えるでしょう。
トリコチロマニア(抜毛症)の原因・ストレスを緩和するセルフケアについて

トリコチロマニア(抜毛症)は、やめたいのにやめられないといったモヤモヤ・ジレンマが強く出てしまう疾患でもあります。
この悪循環を断ち切るためには、専門的な治療を受けることはもちろん、自分自身でも改善・予防に良い習慣をいくつも持つことが重要。
トリコチロマニア(抜毛症)の予防や改善は、自分なりにも意識を変える必要がありますが、まず行動を起こしてみることでストレスや悩みの解決につながることがあります。
ここではトリコチオマニア(抜毛症)に悩む方におすすめ、ストレスを和らげるセルフケアを余すことなくご紹介します。
定期的にドライヘッドスパを受けること
トリコチロマニア(抜毛症)による薄毛や頭皮環境の悪化、心理的なストレスのケアには、「定期的なドライヘッドスパ」が効果的です。
この理由は、ドライヘッドスパは頭皮と髪の健康、メンタル面の安定と両方にアプローチするため。
ドライヘッドスパの育毛、メンタル面のケアに対する効果やその仕組みを詳しくまとめてみました。
ドライヘッドスパ×育毛への効果
ドライヘッドスパに定期的に通うことが育毛や頭皮環境の改善に役立つのは、血行を促す作用が大きく関係しています。
トリコチロマニア(抜毛症)になると、常に髪や頭皮に摩擦や刺激がかかり、血行が悪くなった状態。
血行はそもそも、抜け毛の原因となる老廃物・毒素を回収・排出したり、頭皮・髪に酸素・栄養を送り届けて育毛を促す役割があります。
トリコチロマニア(抜毛症)はメンタル面のケアが根本的な対策ですが、抜けてしまった髪の毛の修復・再生には頭皮ケアが重要で、本コラム運営元の「ドライヘッドスパ専門店 ヘッドミント」は、血行を促していく毛に働きかけるケアが可能となっています。
ドライヘッドスパ×メンタルケアの効果と仕組み
ドライヘッドスパがメンタルケアに役立つ理由には、「リラクゼーション」や「幸せホルモン分泌を促す」という効果が関係しています。
ドライヘッドスパを受けると、眠気やリラックスを誘発するほの暗いプライベート空間にて、ツボやリンパ管を刺激する心地よく絶妙なマッサージが受けられます。
日頃のストレスを癒し、疲労を回復するため幸せホルモン・セロトニンの分泌が活発になり、トリコチオマニア(抜毛症)の改善・予防に一役買ってくれるでしょう。
ストレスや疲労を根本的に改善する睡眠において、ドライヘッドスパ専門店・ヘッドミントの施術は95%超えの効果実感率がモニター報告されていますよ。
趣味の時間を増やすこと
トリコチロマニア(抜毛症)の改善・予防にてストレスをケアしていくためには、「趣味の時間を増やすこと」が重要なポイントになります。
ストレスや不安、悩みをどれだけ忘れてリフレッシュ、リラックスできるかがトリコチロマニア(抜毛症)の改善・予防となるため、趣味を楽しむ時間を積極的に増やすと、自然とメンタル面の安定や幸せホルモンの分泌活性につながっていきます。
そして、特に以下のような趣味にはトリコチロマニア(抜毛症)の原因となるストレスケアと、抜け毛・薄毛の対策に役立つ効果が期待できますよ。
癒し系音楽を聴く
オルゴール曲やせせらぎの音を主としたオルゴール系、モーツァルトのクラシック音楽の鑑賞は、
- 心身のリラックスにつながる1/fが含まれる
- 血行促進の自律神経、副交感神経を優位に立たせる
- 脳疲労を緩和し、リラックスやストレスケアのα脳を活性化
というメリット・効果があります。
音やリズム、表現に身を任せるだけでリラクゼーションモードに入れる趣味のため、トリコチロマニア(抜毛症)の手軽なケアにおすすめですよ。
スポーツやトレーニング
カラダを思いっきり動かして発散するスポーツやトレーニング(ストレッチなどでも可)は、カラダを動かした後の疲労が回復する際に、身体とつながっているメンタル面の不調も一緒に解消できるという効果が期待できます。
また、トリコチロマニア(抜毛症)でダメージを受けた髪や頭皮を修復し、育毛を促す「成長ホルモン」のバランスを整えるため、積極的にカラダを動かす趣味を持つようにしましょう。
メンタルケアに良い食生活を楽しむ
美味しいものを食べるとそれだけで元気になれたり、バランスを考えればトリコチロマニア(抜毛症)が原因のストレスや髪・頭皮のダメージを内側からケアできるようになります。
食は誰にとっても毎日の楽しみ・ルーティンでもあるため、トリコチロマニア(抜毛症)の原因、ストレスをケアする食べ物を積極的に補いましょう。
趣味として楽しむことができれば続けやすく、気分も解放的になってストレスへの態勢も強化されるはずです。
以下に、メンタルケアに役立つ栄養成分と含有の多い食べ物をまとめてみました。
サプリメントでも摂れる栄養成分ばかりを集めてみましたので、トリコチロマニア(抜毛症)の内側からのケアに役立ててくださいね。
タンパク質 |
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マグネシウム |
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ビタミンB群 |
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GABA |
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テアニン |
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睡眠時間と質に意識を向ける
トリコチロマニア(抜毛症)の改善・予防には、ストレスを癒す睡眠時間や質に意識を向けてみることが重要です。
トリコチロマニア(抜毛症)になるほど悩みやストレスを抱えていても、十分な睡眠時間や質が良ければ、良眠の修復作用が活発になり、心身ともに元気なコンディションを取り戻せるようになります。
そして良眠は、トリコチオマニア(抜毛症)でダメージを受けた頭皮・髪の修復・再生に一役買ってくれるため、以下のように良眠に効果的な生活習慣を心がけてみましょう。
- 一定時間の起床、就寝
- 寝室環境を清潔に、心地よい使用感の寝具・寝間着を使う
- 食事、仕事、運動の時間を同じタイミングに、規則正しく
- 眠気誘発、熟睡の体温調整を担うバスタブの入浴を心がける
- ストレスを感じたらすぐに休息、趣味を楽しむ
さいごに|トリコチロマニアから回復して発毛対策を実践しよう!
トリコチロマニアの原因は、ストレスです。
身体的に疲労がたまると、精神的にも負担を感じてしまいます。
そのため、自分なりのストレス解消法をみつけることが大切です。
トリコチロマニアは心理的要素が強いため、治療期間や方法に個人差がありますが、必ずしも治らないということではありません。
自らを否定せず、ゆっくりと時間をかけて発毛対策・治療に取り組みましょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- トリコチロマニアとは、精神的衝動に自ら毛髪を抜いたり、根元から折ったりする病気のこと
- トリコチロマニアの発症率は約1~2%。そのうちの約90%が女性
- 一般的には、学童期の女児にみられる
- トリコチロマニアの原因はストレス(身体面・精神面・心理面)
- 毛母細胞を破壊するほどの酷い抜き方や長期的に発毛対策を拒むなどしなければ完治する
- メンタルケアを中心とした治療が中心となる
本記事が、トリコチロマニアを発症した方の発毛対策について知りたい方の参考になれば幸いです。