自分で髪の毛を抜いてしまう「トリコチロマニア(抜毛症)」とは?原因や治療について解説!
トリコチロマニア(抜毛症)とは、衝動的に自分で毛髪を抜いてしまう病気です。精神疾患に分類されるため、正しい治療法で症状を改善しなければなりません。
そもそも自覚がないことから、無意識かつ衝動的に行ってしまうこともみられます。
本記事では、そんなトリコチロマニア(抜毛症)をテーマに解説しています。原因や発毛対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
トリコチロマニア(抜毛症)とは?発毛を阻害する3つの原因について解説!
トリコチロマニアは、精神的衝動が引き起こす行動の1つで、無意識に毛髪を抜いてしまうことも珍しくありません。
ここでは、トリコチロマニアの原因について解説しています。
トリコチロマニアとは?
トリコチロマニアとは、精神的衝動に駆られて自分で毛髪を抜き取ってしまったり、根元から折ってしまったりする病気のこと。
「トリコチロマニー」「抜毛症」「抜毛癖」「抜毛狂」ともよばれていますが、どれも同じ意味です。
トリコチロマニアは、毛髪を根元から引き抜いてしまうため、発毛対策をしても十分な効果が得られことも珍しくありません。
また、円形脱毛症に酷似していますが、厳密にいえば発症のメカニズム異なるため、その見極め方によっては治療方法に影響します。
一般的には、円形脱毛症がエスカレートしてトリコチロマニアと診断を受ける方も少なくありません。
MSDマニュアルによるとトリコチロマニアの発症率は約1~2%。そのうちの約90%が女性です。
一般的には、学童期の女児にみられますが、近年では成人女性だけでなく男性にも報告されています。
トリコチロマニアの3つの原因とは?
それでは、トリコチロマニアの原因について、詳しくみていきましょう。トリコチロマニアでは、主に下記の心理的要因が挙げられます。
- 身体的ストレス
- 精神的ストレス
- 心理的ストレス
それでは、詳しくみていきましょう。
身体的ストレス
心理的ストレスには、「関節の痛み」「肩こり」「頭痛」などが挙げられます。これらの身体的苦痛からストレスを感じる原因に繋がります。
心理的ストレス
心理的ストレスには、主に「不安」「イライラ」「抑うつ」などが挙げられます。他にも、意欲の低下を引き起こすこともあり、情緒不安定になる要素といえます。
行動的ストレス
行動的ストレスには、「喫煙・飲酒量の増加」「ヒヤリ・ハット」「事故」などが挙げられます。
行動に起因しているため、このような症状が続く場合は過度なストレスを抱えている可能性があります。
重大な事故になりかねないヒヤリとする体験や、ハッとした経験のことを「ヒヤリハット」といいます。労働災害の発生比率に関する統計をとったアメリカのハーバード・ウィリアム・ハインリッヒは、5,000件以上の事故事例を分析する中で、「1:29:300」という法則を見つけました。この法則は、1件の重大事故には29件の軽傷事故と300件のヒヤリハット事例がある
引用:ヒヤリハットを報告して、事故を防止! ヒヤリハットの事例を紹介します
トリコチロマニア(抜毛症)の発毛対策は?治療法も紹介!
トリコチロマニアは、人為的な脱毛症状といえます。
そのため、基本的には毛母細胞を破壊するほどの酷い抜き方や長期的に発毛対策を拒むなどしなければ完治します。
トリコチロマニアの発毛対策や治療は、下記のポイントを意識しましょう。
●発毛・育毛剤などは使用しない
●カウンセリングを中心とした心理ケアを実施する
●滑りやすい手袋を着用する
これらのポイントから分かるように、トリコチロマニアは心理的な要素が強くメンタルケアを中心とした治療が中心となります。
そのため、発毛剤や育毛剤などの外部的要素は、有効な治療法ではありません。
トリコチロマニアは、前述したように無意識に自ら毛髪を引き抜いてしまうこともあるため、滑りやすい手袋を常時着用している方もいます。
このように、症状と合致した発毛対策・治療法を選ぶことが大切と言えるでしょう。
精神科を受診する方法もありますが、まずはカウンセラーに相談して時間をかけながら回復を目指すことをおすすめします。
さいごに|トリコチロマニアから回復して発毛対策を実践しよう!
トリコチロマニアの原因は、ストレスです。
身体的に疲労がたまると、精神的にも負担を感じてしまいます。
そのため、自分なりのストレス解消法をみつけることが大切です。
トリコチロマニアは心理的要素が強いため、治療期間や方法に個人差がありますが、必ずしも治らないということではありません。
自らを否定せず、ゆっくりと時間をかけて発毛対策・治療に取り組みましょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- トリコチロマニアとは、精神的衝動に自ら毛髪を抜いたり、根元から折ったりする病気のこと
- トリコチロマニアの発症率は約1~2%。そのうちの約90%が女性
- 一般的には、学童期の女児にみられる
- トリコチロマニアの原因はストレス(身体面・精神面・心理面)
- 毛母細胞を破壊するほどの酷い抜き方や長期的に発毛対策を拒むなどしなければ完治する
- メンタルケアを中心とした治療が中心となる
本記事が、トリコチロマニアを発症した方の発毛対策について知りたい方の参考になれば幸いです。