【10代~60代の年齢別】女性が薄毛になる原因とは?薄毛対策の方法も紹介
女性でも薄毛を気にされている方は多いです。
他人からの見た目を気にする時代になってきているので、女性の薄毛や抜け毛は表面化しています。
ただ、女性の薄毛は男性とは違い、年齢によって理由が変わります。
今回は各年代別の女性の薄毛の原因と対処法についてご紹介したいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
10代女性の薄毛の原因と対処法
10代女性の薄毛の原因
10代女性は思春期の多感な時期。
10代で髪の毛が薄いと思うのは原因の特定がたやすいです。
主に下記3つが原因です。
- 元々薄い
- 抜毛症(トリコチロマニア)
- 円形脱毛症
それでは解説していきます。
元々薄い
人間の髪の毛は人によって毛量が違います。
先天性という事ではありませんが、生まれつき髪の毛が人よりも少ないという方は多々おります。
自分が薄毛がどうか調べるのに手っ取り早い方法としては、後頭部と自分が薄いと感じる部分の毛量を比べると良いです。
人間の後頭部は薄毛になりにくい場所なので、そこと比べて毛量の違いがなければ気のせいです。
抜毛症(トリコチロマニア)
抜毛症(トリコチロマニア)とは、その名前の通り自ら毛を抜いてしまう事です。
原因は精神的なもので、元々髪の毛に異常はありません。
ストレス等で自ら髪の毛を抜いてしまい、それによりストレス緩和されるので、他人からみて髪の毛がスカスカになっている状態でも抜くのをやめられない病気です。
円形脱毛症
円形脱毛症の原因は多岐に渡りますので、一概には言えません。
しかし、10代の女性ではストレス由来による円形脱毛症が多いです。
10代女性の薄毛対策
10代女性の薄毛対策は明確で、とにかくストレスをためない事です。
先ほど上げた3つの薄毛の原因も全てストレスとリンクしています。
しかし、間違ったストレス発散方法をしてしまうと、加齢により老化してしまった際にツケが回ってきて本当の薄毛になってしまうので「暴飲暴食」「不規則な生活」等は避けましょう。
一番良いのが運動です。
10代の時期にしっかり運動する事で、将来的に太りにくい体質にする事が出来、歳をとってたるんでくる年齢になっても、プロポーションを保つ事が容易になるおまけもついてきます。
20代女性の薄毛の原因と対処法
20代女性の薄毛の原因
女性のライフスタイルが多様化したことで、若い世代の薄毛「若年性脱毛症」が増えてきています。
若年性脱毛症とは、ヘアサイクルの乱れにより、まだ抜けるサイクルではない毛髪が抜けてしまい本数が減ってしまう病気のこと。
その結果、髪のボリュームがダウンして薄毛となってしまいます。
20代女性の薄毛の原因は、下記の3つ。
- 食生活の乱れ
- 環境変化のストレス
- 蓄積したヘアダメージ
それでは、詳しくみていきましょう。
食生活の乱れ
20代女性は体形を気にする人が多く、体重を減らすために同じものばかり食べ続けたり、食事の回数や量を極端に減らしたりするなど、無理なダイエットで食生活が乱れている方も多いのではないでしょうか。
食生活の乱れは、栄養やホルモンのバランスの乱れを引き起こし、自律神経の乱れやストレスの原因に繋がります。
その結果、血流が悪くなることで頭皮や毛根に栄養が届きにくくなり、薄毛の原因となってしまいます。
環境変化のストレス
女性を取り巻く環境は大きく変化しています。
20代女性は「就職活動によるストレス」「恋愛」「結婚」「出産」等、環境の変化によるストレスが起きやすい時期です。
また、適応しようと頑張り過ぎて、ストレスをため込んでしまう女性も多いのではないでしょうか。
ストレスは発散できずにいると自律神経の乱れや、血流の悪化や食欲不振などを引き起こし薄毛のさまざまな原因を誘発します。
蓄積したヘアダメージ
蓄積したヘアダメージによる影響もあるかもしれません。
ファッションを気にし過ぎてヘアカラーやパーマを多用することも、頭皮や髪へストレスを与え傷付けてしまいます。
エクステも必要以上に毛根へのストレスが掛かってダメージを与えてしまうため、注意しなければなりません。
しかし、余程めちゃくちゃしない限りはこの年代で薄毛が表面化する事はありません。
20代女性の薄毛対策
薄毛で悩む20代女性の発毛対策には、下記の3つが挙げられます。
- 食生活の見直し
- ストレスの解消
- 正しいシャンプーの洗い方
それでは、詳しくみていきましょう。
食生活の見直し
無理なダイエットや多忙で食事を取らなかったり、偏食をしていたりすると、さまざまな薄毛の原因を誘発します。
バランスよくさまざまな食材を取り、1日3食の習慣を守ることが大切です。外食する場合は単品ではなく定食にする、惣菜はなるべく野菜も一緒に取るなど工夫しましょう。
髪を育てるために必要な栄養素は「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン」の3つです。
普段の食事では摂取するのは難しい方はサプリメントで補うのもよいでしょう。
女性に不足しがちなのは「亜鉛」ですが、一つだけを取るのではなく、バランスよく栄養素を摂取することが大切です。
ストレスの解消
現代社会においてストレスを感じずに暮らすことは難しいため、ストレスをためずに少しずつ解消することが大切です。
ストレスの解消法は人によりさまざまで、自分に合っていないと効果がありません。まずは自分にあったストレス解消法を探すことが大切です。自分がどんな時にリラックスできるかを考えてみましょう。
そこから好きなことをやってみることでリラックスできるはず。しかし、好きだからと言って「過度な飲酒や喫煙」は栄養やホルモンのバランスを崩します。
また、夜間の「カフェイン」や就寝前の「パソコンやスマホ」は脳を活性化させて眠れなくなり、睡眠に悪影響が出るので注意が必要です。
正しいシャンプーの洗い方
シャンプーの仕方を教わった人は少なく、自己流の方が多いのではないでしょうか。
ヘアケアの基礎として、正しいシャンプーの仕方を紹介します。
- 目の粗いブラシや手櫛でもつれをといておく
- 髪と頭皮を十分に濡らす
- 指の腹でマッサージするように少しずつ動かし、シャンプーを頭皮全体に届かせ泡立てる
- 指で洗浄成分のヌルつきがなくなるまで、髪や頭皮をていねいにすすぐ
頭皮マッサージは頭皮の血行を促進し、毛穴の汚れを除去できます。薄毛の原因となるストレスの緩和も見込まれるため、毎日のお風呂や就寝前におすすめします。
紫外線は肌だけでなく、髪にも対策が必要です。日傘や帽子でおしゃれを楽しみながら髪の紫外線対策するのも良いのではないでしょうか。
30代女性の薄毛の原因と対処法
30代の女性の薄毛の原因
女性が発毛しにくい原因ですが、主に以下の3つが挙げられます。
- 加齢
- ストレスの増加
それでは、詳しくみていきましょう。
加齢
早い人だと30代前半から女性ホルモン(エストロゲン)の減少が始まります。
髪の毛を作る毛乳頭や毛母細胞は、加齢によって劣化します。
また、毛母細胞へ血液が送られることにより髪の毛は作られますが、血管が老化してくると送られる血液の量も減ってしまいます。
これが若い頃に比べてハリコシがなくなる原因。それ以外にも髪に必要な皮脂の減少など、加齢によって頭皮環境が悪化してくると、以前に比べ髪の毛の調子は徐々に悪くなるでしょう。
産後脱毛症(分娩後脱毛症)
髪の毛は「成長期→退行期→休止期」というヘアサイクルを繰り返しています。
女性ホルモンである「プロゲステロン」と「エストロゲン」は、生理周期によって交互に増減を繰り返しています。
しかし、妊娠中はどちらの女性ホルモンもMAXに高い状態となり、髪の毛が増える、胸が大きくなる等のうれしい反応が出る一方で、出産後は2つの女性ホルモンのバランスが乱れること抜け毛が増えます。
これを産後脱毛症(分娩後脱毛症)と呼びます。
ストレスの増加
30代後半になると20代の頃に比べて、仕事や子育てなどある程度落ち着いてくる時期ではあるものの、責任感を負うストレスが増えてしまい、これも薄毛の大きな原因となってきます。
例えば、下記の5つが挙げられます。
- 重要な仕事を任されプレッシャーを感じる機会が多くなる
- 出産によるホルモンバランスの乱れ
- 子育てに忙しくて時間が取れない
- 食生活が乱れる・不規則になる
- 慢性的な睡眠不足
食生活が乱れてインスタントやジャンクフードが増えてしまうと、髪に必要な栄養分が上手く摂取できなくなります。忙しくても、なるべくバランスのよい食事や、サプリによる栄養摂取が必要。
また、睡眠不足が続いてしまうと脳や体の機能が乱れ、ストレスや体の不調に繋がります。さらに、運動不足や肥満等も、血行不良や体の不調に繋がるでしょう。
ストレスが重なると体は緊張状態となり、血行が悪くなったり体全体の不調に繋がったりしてきます。
髪の毛を作るのは血液なので、この流れが阻害されてしまうと髪の毛にも影響が出ます。
これら生活環境の変化によるストレスに、上手く対応することが重要になってくるでしょう。
30代女性の薄毛対策
ここでは、薄毛に悩む30代女性の発毛対策について紹介していきます。主な発毛対策は、下記の4つ。
- 葉酸をしっかりとる
- 健康的な生活習慣
- スカルプシャンプーや育毛剤
それでは、詳しくみていきましょう。
葉酸をしっかりとる
30代女性は生活習慣や出産等で葉酸不足になりがちです。
葉酸はビタミンB群の一種で「ビタミンM」と言われたりします。
この葉酸が不足すると葉酸欠乏症になり「貧血」「疲労」「息切れ」「めまい」等が現れます。
抜け毛を防止する効果もありますので、しっかりと取りたいです。
サプリメントから摂取するとお手軽です。
健康的な生活習慣
まずは、健康的な生活習慣が大切。規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
- 健康的な食生活
- 定期的な運動
- ストレスを溜めないようにする・上手に発散する
- 良質な睡眠
全部を一気に解決するのは難しいですが、できるところから少しずつ改善していきましょう。
自炊で栄養を取るのが無理ならサプリなどで補ったり、ジムに通うのが難しいならなるべく生活のなかで歩くようにしたりすることがおすすめ。
また、寝る前のスマホは睡眠の妨げになるのでやめるなど、できるところから始めてください。
ヘアケア製品を使う
女性用の発毛剤や育毛剤により、頭皮環境を改善していく方法もありますが、育毛に有効な成分を配合した商品がたくさん販売されています。
こちらも自分に合ったものを使うことが重要です。
女性は30代から髪の毛のツヤやハリコシが無くなってくる時期で、髪の毛に良い成分をつかったヘアケア製品は重要なアイテムです。
40代女性の薄毛の原因と対処法
女性の薄毛の原因
40代になると一気に薄毛が深刻な悩みとなります。
その一番の理由が女性ホルモン(エストロゲン)の減少が加速する時期だからです。
できるだけ長く、美しい髪を保つためには原因を知ることが大切です。
ここでは、40代女性の薄毛が起こる原因として考えられる3つの変化について紹介します。
- 女性ホルモンの減少の加速
- 発毛と脱毛のアンバランス化
- ヘアサイクルの変化
それでは、詳しくみていきましょう。
女性ホルモンの減少の加速
40代になるとエストロゲンの減少は激しくなります。
女性でも男性ホルモンが分泌されていますが、女性ホルモンよりも男性ホルモンの分泌量が増えると、男性のAGA(男性型脱毛症)と同じような原理で、女性の薄毛が引き起こされることがあります。
それを「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼びます。ただ、割合として40代の女性がFAGAで深刻なるケースはそこまで多いものではありません。
なので、ここではFAGAとは書きません。
発毛と脱毛のアンバランス化
女性は更年期以降、成長期の髪の毛の割合が減少するため、全体的に髪の毛が軟毛化していきます。
そして、40代になると抜け落ちる髪の量が増え、成長する髪の量は減っていくため、発毛と脱毛のアンバランス化が生じます。
成長が止まっている髪の毛の割合が増え、成長する髪の毛の割合が減ってしまうと、どうしても40代女性の髪は発毛よりも抜け毛や薄毛が目立ちます。
40代女性の薄毛対策
「年だから薄毛になるのはしょうがない」と諦めないでください。前述してきたとおり、40代女性が悩まされている薄毛の根本的な原因はエストロゲンの減少です。
加齢に伴い女性ホルモンの分泌量が低下した体の状態を受け入れたうえで、新しいヘアケアを始めることで発毛対策ができます。
- イソフラボンを多く含む食べ物を摂取
- スカルプケア製品を使う
それでは、詳しくみていきましょう。
イソフラボンを多く含む食べ物を摂取
女性ホルモンは回復しませんが、代用成分で補う事ができます。
イソフラボンにはその効果があります。女性ホルモンに似た作用が特徴の大豆イソフラボンは積極的に摂取してください。
- 納豆
- 豆腐
- きな粉
等がイソフラボンが多いと言われております。
また、質のよいタンパク質とビタミン、ミネラル、炭水化物などの栄養素も髪の毛にハリやコシを与えてくれる成分です。
スカルプケア製品を使う
自分の髪の毛と頭皮に合ったシャンプーを使って、汚れをきちんと落とすことは発毛対策に繋がります。
頭皮を清潔に保ち、トラブルを防止するために正しい方法でシャンプーを行いましょう。
退行期や休止期に入っている髪の毛の割合が多い40代女性は、低刺激で優しいアミノ酸系の洗浄成分を使っているシャンプーがおすすめ。
頭皮環境を清潔に整え、髪の毛の健康的な成長を後押ししてくれます。
女性ホルモンの分泌量が減ってしまう分、育毛剤やエッセンスを使って発毛や育毛を促すことも大切。
女性ホルモンを補えるようなカンゾウエキス、ヒオウギエキスといった成分が含まれている育毛剤がおすすめです。
また、頭皮の健康を維持するためには保湿が必要。
乾燥した頭皮は髪の毛に栄養を行き届きにくくするため、育毛剤を使って頭皮を保湿し、美しい髪の毛を成長させる手助けをしましょう。
50代以降の女性の薄毛の原因と対処法
50代以降女性の薄毛の原因
50代・60代・70代問わず、女性は一気にツケが回ってくる年代。
女性がは50代以降、女性ホルモンのエストロゲンが下がりきってしまい、今まで表面化してこなかった症状名のある薄毛の症状が多くなります。
結論を言えば、ほぼ全て加齢による事が原因です。
特に多いのがこの2つ。
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 牽引性脱毛症
詳しく説明していきます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
40代女性のところでも説明させて頂きましたが、加齢や不摂生な生活、ストレスなどによって女性ホルモンが減少が加速します。
それにより、男性型ホルモン(テストステロン)が優位になり薄毛になります。それが女性型脱毛症です。
2種類ある女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のうち、エストロゲンが発毛に大きな影響を与えています。
エストロゲンが髪の毛に与える影響としては、下記の内容が挙げられます。
- ヘアサイクルの成長期を持続させる
- コラーゲンの生成を促す
- 髪の成長を促す
- 太くハリ、ツヤのある髪をつくる
女性の50代以降は女性ホルモンが下がりきっている状態で、FAGAで悩んでいる方は多いです。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症とは、長期間引っ張るような同じ髪型をすることで、負担がかかっていた部位の発毛に悪影響が出る脱毛症のこと。
引っ張られたりすることで毛球が変化したヒゲ根があったら、牽引性脱毛症によって薄毛が引き起こされている可能性が高いです。
こちらも今まで女性ホルモンのパワーで維持出来ていたものが、女性ホルモンが下がりきってしまった為に、表面化する例は多いです。
バレリーナ、シンクロナイズドスイミング、新体操等をやっていた方に多く出る例です。
50代以降の女性の薄毛対策
加齢によって減少したエストロゲンの分泌量を回復させることは難しいですが、下記の方法で発毛対策することは可能です。
- 大豆イソフラボン
- ホルモン補充療法(HRT)
- 皮膚科・脱毛外来
例えば、大豆由来の食品に多く含まれている大豆イソフラボンは、エストロゲンと分子構造が似ています。
そのため、豆腐、納豆、みそ、おから、油揚げなどの大豆由来の食品を積極的に食べることで、加齢で減少したエストロゲンを補うことができます。
その他、閉経前後に不足してきたエストロゲンを補充する治療として「ホルモン補充療法(HRT)」などがあります。
HRTとはHormone Replacement Therapyの略でホルモン補充療法のことです。 HRTは卵巣機能の低下などからエストロゲンの分泌が低下し欠乏することで引き起こされる様々な症状や障害を、エストロゲンを必要最低量補うことで治療するという大変シンプルで理にかなった療法です。
現在、日本では飲み薬、塗り薬、貼り薬による下記のHRTが保険適用の範囲内で活用できます。
飲み薬 | プレマリン、ジュリナなど |
塗り薬 | ディビゲルなど |
貼り薬 | エストラーナ、フェミエストなど |
また、医療機関での発毛対策には、皮膚科や脱毛外来で女性の薄毛治療に使えるミノキシジルやスピロノラクトンなどの薬を処方してもらうという方法もあります。
そもそもスピロノラクトンとは、男性ホルモンであるジヒドロテストテロン(DHT)を抑制する効果が期待できる薬。
閉経やホルモンバランスの乱れによって、女性ホルモンが減り、男性ホルモンが優位になったことで起きている女性の薄毛に高い効果が期待できます。