テストステロン(男性ホルモン)が多いAGAになる?薄毛との関係を解説!
今回はテストステロンがもたらす影響について、詳しく知りたい男性に必見です。
薄毛や抜け毛といった悩みを抱える男性の多くは、外見を気にするため「どうにかしないと・・・」と考えますよね。
薄毛という症状は、成人男性のおよそ30%に現れるといわれています。
本記事では、薄毛や発毛対策の基本や対処法を知り、少しでも長く・若々しく発毛させるためにもテストステロンと発毛との関係性、増量のポイントについて解説しています。
ぜひとも知識として取り入れていただき、今後の発毛対策にお役立てください。
テストステロンとは?
テストステロンとは男性ホルモンの1種であり、男性の場合、約95%が睾丸(精巣)で生成されます。
また、残る5%が副腎で合成・分泌されているといわれています。
その役割は、下記のとおり。
- 筋肉の量を増やしたり筋肥大させたりする造血作用
- 集中力やリスクを判断をするなどの精神機能
- 体毛の増加
また、ドーパミンを生産することで意欲・学習能力・記憶力の向上、さらには疲労感の減少などの効果もあるため、心身の健康を維持するためにも必要不可欠な物質。
このように、テストステロンは男性にとって非常に大事な物質になるのですが、20代をピークとして加齢とともに減少していきます。
テストステロンとAGAの関係
意識してたいのは、テストステロンよりも「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる悪玉ホルモンです。
次の式のように、テストステロンを元に作られるホルモンとなっており、髪の毛の成長を阻害します。
「ジヒドロテストステロン = テストステロン + 5αリダクターゼ(還元酵素)」
ジヒドロテストステロンが生成されてしまうと、発毛サイクルに悪影響を及ぼし髪が健やかに育つ「成長期」が短くなってしまい、1本1本の生涯が短縮されてしまいます。
つまり、本来であれば2~6年とされる髪の成長期がわずか数ヶ月となってしまうため、せっかく発毛された髪の毛が完全には成長できず抜け毛や薄毛の原因になるということ。
これがいわゆる「男性型脱毛症(AGA)」の症状です。
一般的には「男性ホルモンが多いとAGAになる」と言われておりますが、実はこれは関係ありません。
AGAの原因は「5αリダクターゼの活発化」「アンドロゲンレセプターの多さ」が本当の原因で、男性ホルモンは多くても関係がありません。
因果関係としても20代でピークを迎え、30代で徐々に減っていく男性ホルモンが原因なら、AGAは20代で発症し30代で治っていくのが道理です。
ただ、男性ホルモン量よりも女性ホルモン量(エストロゲン量)の方が優位になるとAGAの改善がみられるのは確かなので、男性ホルモンが全く関係ないという事ではありません。
テストステロンの減少は薄毛の原因!おすすめの育毛対策は?
ここでは、テストステロンの減少を引き起こす原因に対する発毛対策について解説しています。
どれもすぐに実践できるものを紹介していますので、発毛に繋がるよい習慣を身につけましょう。
喫煙は控える
近年増えつつある電子タバコについては、まだ具体的な発毛への影響が分かっていません。
しかし、従来型である火をつけて吸引する紙巻タバコは、テストステロンの分泌抑制から発毛に悪影響を及ぼすといわれています。
そのため、テストステロンを正常に保ち発毛を促進させるためにも、禁煙をおすすめします。
過度のアルコール摂取を控える
過度のアルコールは、男性ホルモンを作りだしてくれる大事な睾丸にダメージを与えることになり、テストステロンの分泌量を低下させます。
ビールなら500ml、日本酒なら1合を目安にするとよいでしょう。
食生活の見直し
髪の毛の99%は、「ケラチン」と呼ばれるタンパク質の1種で構成されています。
発毛におすすめの栄養素としては、「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛(ミネラル)」の3つ。
- 牡蠣
- ナッツ
- 鶏肉
- 納豆
- 卵
- 緑黄色野菜(ニンジン・ほうれん草・カボチャ・ピーマンなど)
- 海藻類(わかめ・昆布など)
これらは、発毛に効果的な食材ですので参考にしてください。
テストステロンが減ると…髪と頭皮のストレスダメージが強くなる
テストステロンは健やかな頭皮・髪にも深いかかわりのある、メンタル面の状態を左右するホルモンでもあります。
そのためテストステロンが減少すると、イライラや不安感などのストレスを強く感じるようになり、髪と頭皮に良くない影響を与えて抜け毛の進行から薄毛につながりやすくなります。
テストステロンの急激な減少でイライラや不安感などのココロの不調が起こると、自律神経とホルモンバランスが崩れやすくなります。
まず自律神経の副交感神経は、頭皮の血管を拡げて血液循環を促し、毛根に栄養を行き届けたり毛母細胞の分裂を助けて成長期の髪を増やす働きが。
さらに女性ホルモンのエストロゲンは、コラーゲンを作り出して髪に弾力を与え密度を深めたり、しなやかで抜けにくい髪を育む働きがあります。
テストステロンの減少は、抜け毛や薄毛の進行を食い止める、副交感神経と女性ホルモンのエストロゲンの働きを低下させてしまうことで、気持ち的な面での不調と髪、頭皮へのダメージの両方が出やすくなるのです。
薄毛の進行をブロックするテストステロン!増量に役立つ方法を解説
年齢を重ねたり、運動不足による肥満や食生活の栄養バランスの乱れなどもテストステロンが少なくなってしまう原因と言われています。
イキイキとした丈夫な髪を生やして頭皮環境を整えるテストステロンを増量させるために、日常の中でできる方法を詳しくお伝えしてみたいと思います。
肉や魚、ニンニクなどを積極的に食べる
テストステロン増量にアプローチして薄毛の進行をガードする食べ物には、肉や魚全般、ニンニクなどがあります。
肉や魚、ニンニクに含まれている亜鉛がテストステロン増量に働きかけ、亜鉛はさらに髪と頭皮を構成するタンパク質の合成を助けて分解を防ぐ作用があります。
さらにテストステロンを作り増量させていく亜鉛は、薄毛のケアに役立つ育毛剤、エッセンス、育毛シャンプーなどにも使用される栄養となっているため、含有が多い食べ物を毎日の食事にたくさん摂り入れるようにしましょう。
睡眠環境とリズムを整える
質の良い睡眠は、薄毛改善に働きかけるテストステロンをはじめ、さまざまなホルモン分泌に役立つことが明らかになっています。
寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、朝になってもしゃっきりと起床できないなどの睡眠トラブルは、テストステロンをはじめ薄毛ダメージの修復に働きかける成長ホルモンの分泌までもを妨げてしまいます。
睡眠環境やリズムを整えるためには、
- できるだけ決まった時間に就寝、起床をする
- 眠る前にブルーライト(スマホやパソコン、テレビなど身近な電化製品)の刺激を与えない
というポイントを押さえておくようにしましょう。
またシャワーのみの入浴を避け、バスタブにじっくりと浸かる入浴も、自律神経やホルモンバランスを整えストレスをケアしてぐっすり質のよい眠りを促し、テストステロンの減少抑制にアプローチできますよ。
有酸素運動と筋トレを並行して行う
有酸素運動と筋トレは、それぞれにテストステロンを増量して抜け毛進行による薄毛の予防・改善に役立つことがわかっています。
有酸素運動と筋トレがどのようにテストステロンを増やして薄毛の予防に働きかけるのか、それぞれの効果の仕組みをまとめてみました。
有酸素運動とテストステロン、薄毛対策の関係性
テストステロンがなくなってしまう原因に、肥満がありますが、有酸素運動は肥満のもととなる中性脂肪を減らす効果が期待されています。
有酸素運動を行うと、カラダを大きくリズミカルに動かすことで呼吸のリズムがスピードを増し、体内にたっぷりの酸素や栄養を摂りこむことができます。
するとテストステロン減少の原因となる脂肪が燃焼されて体脂肪が減り、テストステロンの分泌が安定して抜け毛や薄毛予防に役立ちます。
有酸素運動はさらに、全身の血液循環を促すことでテストステロンを増やす以外にも頭皮の血行や新陳代謝の活性に働きかけれくれますよ。
筋トレとテストステロン、薄毛対策の関係性
テストステロンはもともと筋肉内にも存在している薄毛対策に役立つホルモンであることがわかっています。
筋トレは体内にあるタンパク質を使って筋肉を育成・増やしていくため、筋トレで筋肉が育つとおのずとテストステロンの増量にアプローチできます。
また筋トレは、短時間でも一気に頭部をはじめとする全身の筋肉に負荷を与えて熱を産生し、血液循環を活発にしてくれます。
テストステロンを効率的に増やすために、頭部の筋活に役立つヘッドスパを受けてみることも良いでしょう。
ヘッドスパはオールハンドの施術で頭部に存在している3つの筋肉、
- 前頭筋
- 側頭筋
- 後頭筋
やツボ、リンパ管にアプローチし、筋肉の深部にまで刺激を与えることでテストステロンの分泌増量に役立ちます。
弊社運営のドライヘッドスパ専門店「ヘッドミント」では、頭部の筋活に役立つさまざまなプランをオトクな価格で提供しているため、テストステロン増量のきっかけにぜひご利用・ご相談くださいね。
前向きなメンタルを心がけること
テストステロンはイライラや不安感などのストレスによって分泌がどんどん少なくなってしまうため、気持ちの面でもケアも増量のために必要なポイントになります。
いつも前向きで多幸感のあるメンタル面に整えておくと、気持ちのバランスが整ってテストステロンの減少をブロックすることができます。
また穏やかで前向きな気持ちは、自律神経・ホルモンバランスも整えて髪と頭皮のストレスダメージを減らし、全身の健康にも働きかけてくれます。
- ストレスや悩みのもととなる原因を早めに取り除いておく
- いつも元気で、前向きになれるような趣味をいくつも持つ
というケアをしておくだけでも、テストステロンの恩恵を受けながら薄毛や抜け毛の予防・改善にアプローチできるでしょう。
サプリメントを上手に使ってみる
テストステロンは、入手しやすい身近な食べ物に含有が多くありますが、忙しい毎日を過ごしているとバランスを考えながらの摂取が難しいと感じることもあるでしょう。
そのような場合には、テストステロンの増量を助けるサプリメントを使用が効果的です。
テストステロンを増やすサプリメントには、テストステロンそのものが含有されている以外にも、
- テストステロンを作り出すエビデンスが報告されている「亜鉛」
- テストステロンの分泌を促して保持する「アミノ酸」
があり、このような栄養をベースに含有したサプリメントは、カラダの内側からのホルモン増量と薄毛対策に効果が期待できます。
テストステロン増量で薄毛対策!髪と頭皮への恩恵は?
テストステロンは男性的なホルモンのイメージが強いですが、実は女性にとっても髪と頭皮への恩恵が期待できる重要なホルモンと言われています。
ここではテストステロンが増量することで髪と頭皮にどんな恩恵があるのか、気になるメリットを詳しくご紹介します。
血管の健康を維持できる
薄毛や抜け毛は、質の悪い血液が老廃物や毒素を溜め込み、毛根への栄養の摂りこみを妨げていることが原因のひとつ。
運動や食べ物、サプリメントでテストステロンが増えると、血管にダメージを与える脂肪を減らして血管の健康や栄養がスムーズにめぐるようになります。
老化予防やダメージの修復
テストステロンがさまざまなケアによって増量すると、アンチエイジングやダメージ修復に働きかけるミトコンドリアという細胞を構成する物質が作られるようになります。
テストステロンが生み出すミトコンドリアは、
- 心身、髪、頭皮に活力を与える
- 活性酸素による細胞のダメージを防ぐ
- ダメージを受けた頭皮と髪を収縮する
という働きがあるため、テストステロンは薄毛や抜け毛に多角的なアプローチができるホルモンと言えるでしょう。
AGAが進行してしまった場合は専門施設で治療をする
日常的なケアを行なっているにも関わらず、テストステロンによる薄毛の症状が現れてしまった場合は、できるだけ早く専門的な治療を受けましょう。
AGAクリニック
AGAの治療ができる医療機関は、大きく分けて皮膚科と薄毛治療専門クリニックの2つ。
皮膚科は、一般的に脱毛を食い止める治療を実施。
一方で、薄毛治療専門クリニックでは、脱毛を食い止めつつ発毛を促し髪の量を増やすといった積極的な治療を行います。
治療内容の選択
AGAといっても、人によって症状の現れる部位や進行状況は異なります。
そのため、薬の処方だけでなく、一人ひとりに合った治療を行うことが重要。
頭皮に直接注射(メソセラピー)をして発毛を促進させる治療法や、植毛するために頭皮を切る場合と切らない場合もあり、これらを実施しているクリニックは限られるでしょう。
自分が望む治療法を行っているクリニックなのか、事前に確認しておいてください。
費用
AGA治療には保険が適用されません。
そのため、治療にかかる費用はそれなりに高額となる可能性が高いです。
特に、AGA治療薬は長期的となるため、なるべく安く提供してもらえるクリニックを選びましょう。
無料カウンセリングの活用
無料でカウンセリングを行っているクリニックも存在します。
おおまかな情報はネットで入手できるようになりましたが、雰囲気や相性など、実際に足を運んでみないと分からないこともたくさんあります。
実際のカウンセリングを受けてみて、自分に合うか合わないかを、肌で感じることも大切なポイントです。
発毛サロンで改善する
AGAの治療として発毛サロンでも改善する事が可能です。
クリニックの場合は「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」を使った治療が主になってきますが、この場合効果が現れるのが速く確実性はあるものの、飲むのを止めた途端に元の状態よりもひどくなってしまいます。
発毛サロンの場合は、根本改善をしているのでクリニックよりは長い時間がかかる可能性があるものの、副作用がなく発毛も持続的となります。
どちらも一長一短がありますので、これはお好みで良いかと思います。
さいごに|テストステロンの減少は発毛に悪影響!速やかに対処を!
ここまでご覧いただいたとおり、テストステロンは発毛に関して重要な要素です。
男性は女性よりもAGAを発症しやすい傾向がありますが、毎日の生活習慣を見直すことでテストステロンを調整でき、発毛へと繋げられます。
症状が深刻だと感じられる場合には、躊躇せずに医療機関を活用してください。