フィナステリドとは?AGAの原因の5αリダクターゼ「Ⅱ型」を抑制!
現在、AGA(男性型脱毛症)治療薬としてさまざまな国で使われているフィナステリド。
そんなフィナステリドで気になるのは、発毛効果と副作用でしょう。
本記事では、フィナステリドの発毛効果や副作用について、詳しく解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
フィナステリドとは?
フィナステリドは、アメリカで作られた抗アンドロゲン薬です。
アンドロゲンとは、生体内で働いているステロイドホルモン(男性ホルモン)の1つ。
そのアンドロゲンの人体における働きを抑制させる薬が抗アンドロゲン剤です。
もともとは、前立腺肥大の治療薬(商品名はプロスカー)として作られた成分です。そのため、前立腺の治療に使われることもあります。
研究によってAGA(男性型脱毛症)に効果がある事が判明し、現在では低用量であれば薄毛・抜け毛の治療薬としての使用をFDA(アメリカ医薬品管理局)が許可しています。
日本でも、2005年10月に厚生労働省がAGAを含む薄毛の治療薬として承認しています。
ちなみに、フィナステリドを成分として含む薄毛の治療薬の1つにプロペシアがあります。
このプロペシアの特許権存続期間が2015年に満了したことで、現在、フィナステリドを使用したジェネリック医薬品が続々と登場しています。
フィナステリドの効果は?
男性の薄毛の8割はAGAですが、AGAは「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合する事によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成される事によって発病します。
フィナステリドには、髪の成長期を短縮させてしまう5αリダクターゼを抑制させる効果があるため、薄毛の進行を防ぎます。
また、抑制されたことで、ヘアサイクルが正常に戻り、髪が太く長く成長するため、薄毛部分が改善します。
フィナステリドの副作用は?
AGAに効果的な反面、副作用にも注意しなければなりません。
もともと、抗アンドロゲン薬には、下記のような副作用が報告されています。
- 骨粗鬆症
- 肝機能障害乳房の圧痛
- 乳房肥大
- 女性化
- ほてり
- 不妊症
また、男性ホルモンを抑制するため、性欲減退や勃起機能障害(ED)などの男性機能が低下する報告も確認されています。
フィナステリドは、上記のような副作用が報告されており、AGA-newsが公開している「フィナステリド錠の適正使用について」によりますと、国内で実施された1年間の臨床試験で、4.0%(276例中11例)の副作用の事例が報告されています。
「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の違いは?
フィナステリド |
5αリダクターゼの「Ⅱ型」を抑制し、ヘアサイクルが正常な状態へと戻す(農薬な役割) |
デュタステリド | 5αリダクターゼの「Ⅰ型」「Ⅱ型」を抑制し、ヘアサイクルが正常な状態へと戻す(農薬な役割) |
ミノキシジル | 血行促進と毛母細胞の活性化によって発毛を促進させる(肥料的な役割) |
フィナステリド
フィナステリドは、5αリダクターゼのⅡ型を抑制することで薄毛・抜け毛を防ぎ、ヘアサイクルを正常な状態に戻して髪の毛を太く長く成長させます。
デュタステリド
デュタステリドは、フィナステリドよりも後発の成分で、5αリダクターゼのⅠ型・Ⅱ型に効果がありすます。
その為、一般的にはデュタステリドの方が効果が高いと言われております。
ミノキシジル
ミノキシジルは、血管を拡張し血行促進をする効果があります。
血行が促進されると、発毛や育毛に必要な栄養の量が増加するだけでなく、毛髪の土台である頭皮環境もよくなるため抜け毛予防にも繋がります。
ミノキシジルには、その毛母細胞の細胞分裂を活発にする効果があり発毛が促されます。
さいごに|フィナステリドでAGAの悩みを解決しよう!
副作用は懸念されますが、フィナステリドは発毛効果が期待できる成分です。
日本でも薄毛・抜け毛の治療薬として使用することが認められており、ジェネリック医薬品も登場しています。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- フィナステリドは、アメリカで作られた抗アンドロゲン薬
- フィナステリドには、髪の成長期を短縮させる効果がある
- 「骨粗鬆症」「肝機能障害乳房の圧痛」「乳房肥大」などの副作用
- フィナステリドとミノキシジルとの違いは発毛へのアプローチ方法
- フィナステリドとミノキシジルは併用可能
ぜひ、フィナステリドで発毛の悩みを解決してください。