毛包とは?髪の毛における育毛発毛、毛包炎の基礎知識を解説!
みなさんは、髪の毛がどのように発毛しているかご存じでしょうか?
発毛を促すには、そのメカニズムを知り、意識することが大切。実は、髪の毛は「毛包」という器官から発毛します。
意外と知らない方も、多いのではないでしょうか。毛包の役割や働きを知ることは、薄毛の改善、そして発毛のヒントに繋がります。
本記事では、毛包とはどのような役割を持った器官なのか、毛包の働きを高めるおすすめの習慣や毛包炎の基礎知識を紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
毛包とは?
結論から言えば毛包とは、毛根を包んでいる組織の事です。
この毛包が大きさによって髪の毛の太さや抜けにくさが決まってくる為、如何に毛包を大きくさせるか?に焦点をおいている育毛メーカー・発毛サロンは多いです。
世の中の育毛商品のアプローチは「バルジ領域に育毛成分を浸透させる」というのが目標であり目的ですが、毛根が大きくならなければ毛包は大きくなりませんし、毛包が小さければ毛根も小さくなります。
その他、汗や皮脂の分泌などさまざまな役割がある器官です。
この毛包には「毛乳頭細胞」や「毛母細胞」をはじめとした、さまざまな細胞が存在しており、これらの細胞は育毛に欠かせません。
毛乳頭細胞
毛乳頭細胞は「発毛の司令塔」とも呼ばれている毛包の根本に存在する細胞です。
主な役割は栄養素の受け渡しです。毛乳頭細胞が発毛の指令を出し毛細血管から栄養素を受け取り、毛母細胞へ供給します。
毛母細胞
毛母細胞とは髪の毛を生成する細胞のこと。
毛乳頭細胞から発毛の指令を受けた毛母細胞は、送られてきた栄養素を使用して細胞分裂を行うことで、髪の毛を成長させます。
育毛するには毛包に栄養を届けることが大切!
毛包は、毛細血管から栄養素を受け取り、その栄養素をエネルギーとして使用することで発毛する器官です。
そのため、栄養素が毛包に届かなければ、毛母細胞が細胞分裂するエネルギーが足りず発毛できません。
毛包に栄養素を届けるためには、日々の食事から取り入れる、頭皮に直接塗布するなど、さまざまな方法があります。
自分に合った方法で栄養素を摂取して、毛包に届けましょう。
毛包は発毛に欠かせない器官!薄毛対策におすすめの習慣を紹介!
育毛・発毛を促すために、欠かせない組織となる毛包。
毛包は、発毛になくてはならない器官です。
そして、毛包の働きを最大限に発揮するには、日々の習慣が重要。ここでは、毛包の働きを高めるためのおすすめの習慣について紹介します。
この組織の働きを活性化して育毛や発毛を促すためには、
- 規則正しい生活習慣
- 血行を促す運動や入浴
- ストレスのケアと睡眠の質の見直し改善
- 毛包活性に必要な栄養を補う
- ドライヘッドスパを受ける
という5つのポイントが重要になります。
ここでは毛包の働きを促して安定した育毛・発毛サイクルに整えていく、5つのポイントを詳しくチェックしてみましょう。
ポイントその①規則正しい生活習慣の心がけ
毛包の健康を促すためには、食事や起床、睡眠や運動と一定の時間に整え、規則正しい生活習慣を送ることが基本。
起床や就寝、食事や運動時間がバラバラで決まっていない、不規則な習慣は毛包の健康に密接なかかわりのある自律神経・ホルモンバランスに大きな影響を与えてしまいます。
自律神経・ホルモンバランスにはそれぞれ、
自律神経と毛包、育毛との関係性 | 毛包の成長を促すための血行を促す副交感神経、毛包の代謝を助ける交感神経 |
ホルモンバランスと毛包、育毛との関係性 | 毛包のダメージを修復再生する成長ホルモン、成長期の毛包を保持するプロゲステロン、毛包の密度を助けるエストロゲンが関係している |
という働きがあるため、不規則な生活習慣でこれらが乱れてしまうと毛根に加わる健康面でのアプローチが活きなくなり、事項でも詳しく解説する毛包炎や抜け毛、薄毛の原因になることがあります。
毛包の成長にかかわりの深い自律神経、女性ホルモンや成長ホルモン、丈夫な毛髪を作り出すテストステロンの分泌が安定するよう、一定のリズムを維持した規則正しい生活習慣を心がけるようにしましょう。
ポイントその②血行を促す運動や入浴を習慣に
育毛や発毛を促すために必要な、栄養や酸素を受け取って毛髪・頭皮に送り届ける、毛根組織のひとつとなる毛包。
この組織の働きを促して育毛や発毛にアプローチするためには、頭皮の血液循環をどれだけ活性できるかがポイントになります。
日常生活の中で、頭皮の血行を促して毛包への栄養供給を助けるメソッドは、入浴と運動。
まず入浴には、
- カラダ全体を温め、長時間の保温作用で頭皮の血行を促す
- 入浴により頭皮のこわばりがほぐれ、栄養を吸収しやすいコンディションに整える
- 毛包ダメージの原因、ストレスをケアしホルモンバランスや自律神経を整える
- 毛包の健康に欠かせない、良質な睡眠リズムを助ける
といったいくつもの恩恵があります。
ですがシャワーのみの入浴ではカラダが深部まで温まっていないことで湯冷めしやすく、頭皮も冷えてしまいやすいので、バスタブに浸かる入浴を習慣にしましょう。
代わって運動には、
- 効率的に体温を上げて頭皮の血行を促す
- 発汗作用によって毛包ダメージの原因となる皮脂汚れ、老廃物をデトックスする
というメリットや効果があるため、定期的に行うことで毛包への栄養供給が活き、毛包ダメージによる抜け毛やそこからの薄毛進行予防にも役立ちます。
そして毛包とは、栄養素をエネルギーとして発毛する器官のこと。
栄養素は、血管を通って全身に運ばれます。もし血行が悪いといくら栄養素を摂取しても、頭皮まで栄養素が届きません。
血行をよくすることで毛包まで栄養素を届けることができるでしょう。
血行が悪化する原因の1つは「生活習慣の悪化」です。
例えば、運動不足は、全身の血行を悪化させて、頭皮の血行が悪化する原因になります。
普段からオフィスワークなどで身体を動かさない人も、軽いストレッチなどを行う習慣をつけましょう。
生活習慣の改善以外に、頭皮の血行を良くするために取り入れたい習慣があります。
それは「頭皮マッサージ」。頭皮マッサージには頭を柔らかくして血行を良くする効果があります。
お風呂でシャンプーをするときなどに、一緒に行うと効果的です。
ポイントその③ストレスケアと睡眠の質の見直し改善
次項で詳しくお伝えする、毛包にダメージがかかって炎症を起こし、薄毛や抜け毛につながる毛包炎は、内面的な問題の影響も深いと考えられています。
ストレスや睡眠不足を解消できないままに過ごしていると、
- 毛包のダメージや老化の進行原因となる活性酸素の影響を受けやすくなる
- 心身が休息できず、頭皮ストレスによって環境が乱れる
- 頭皮のこわばり、血行不良が常態化し毛包の栄養不足につながる
といった悪影響が。
ストレスや睡眠不足はさらに、毛包への悪影響以外にも黒髪を育てるメラノサイトへの栄養・酸素・血流不足によって白髪が増えてしまう原因にもなります。
睡眠は高級で効果的な育毛剤・エッセンスほどに毛包への栄養供給になると言われているため、睡眠の質に気を配り、ストレスを感じたらすぐにリセットする、趣味やリラクゼーションの時間を積極的に持つようにしましょう。
ポイントその④毛包活性に必要な栄養を補う
健康的な髪と頭皮環境を目指すための食べ物は、パッといくつかを思い浮かべることができますが、毛包の働きを活性する食べ物・栄養というと「?」に感じる方が少なくはないでしょう。
発毛に必要な栄養素を摂取することで、効率的に発毛を促すことができます。
そして、発毛に必要な栄養素は数多くありますが、なかでも必要な栄養素は下記の3つ。
- タンパク質
- ミネラル
- ビタミン
髪の毛の主成分が、ケラチンというタンパク質で育毛するにはタンパク質が欠かせません。
そして、ミネラルは、発毛をサポートする栄養素。なかでも「亜鉛」は、ケラチンを生成する際に必要なミネラルです。
亜鉛が不足すると、ケラチンをうまく生成できなくなる恐れがあります。亜鉛は、不足しがちなミネラルのため、意識して摂取するようにしましょう。
ビタミンも、毛包が発毛するために必要な栄養素の1つです。
さまざまな種類があるビタミンですが、特に発毛に効果的な栄養素は「ビタミンB6」。ビタミンB6には、アミノ酸の代謝を活性化させる作用があります。
そのため、毛母細胞の細胞分裂を活発にする効果が期待できるのです。
このように、「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン」は、発毛に特に重要な栄養素。
意識して、摂取するようにしましょう。
毛包は髪と頭皮環境と同じようにタンパク質で構成されているため、基本的に育毛に良いとされる栄養を補うことが重要なポイントになります。
インスタントやファーストフードなどの偏った食生活も、血液をドロドロにして毛細血管をつまらせる原因になります。
野菜などを摂取するなど、バランスのよい食事を心がけましょう。
ポイントその⑤ドライヘッドスパを受ける
頭皮の外側からダイレクトな刺激を与えて血行を促し、毛包への栄養供給に働きかけるドライヘッドスパ。
オールハンドの繊細なテクニックで頭部に存在する細かなリンパ管・血管、筋肉をくまなく刺激し、頭皮環境を整えます。
ドライヘッドスパはさらに、頭部にかかる心地よい刺激で寝落ちしてしまう人が多数。
深いリラクゼーション・リフレッシュを得られるため、毛包ダメージの原因となるストレスの根本的な解消にもつながります。
さらに自律神経やホルモンバランスが整うことで睡眠の質も深くなり、睡眠が持つ毛包組織の再生や修復作用が高まってイキイキと健康的な頭皮環境・毛髪に整います。
こちらのコラムを運営しているヘッドミントでは、毛包の健康に役立つドライヘッドスパメニューを豊富に展開しているため、頭皮や毛髪の悩みに気付いた際にはお気軽にお問い合わせ、ご利用くださいね。
毛包が傷む?毛包炎の原因や症状、対処法を解説!
]毛包は頭皮の内側に入り込んだ組織のため、頭皮や毛髪に比べるとダメージが出ないイメージを持つかもしれません。
ですがたとえ頭皮の内側にある毛包でも、頭皮環境や髪へのダメージが毛包にも良くない影響を及ぼし、毛包炎という専門的な治療が必要なトラブルが生じるケースも。
ここでは毛包が傷む毛包炎について、原因や症状、気づいた際の対処法を詳しくお伝えしてみたいと思います。
毛包炎とは?症状について
毛包炎は毛包がダメージを受けて炎症を起こし、頭皮の表面にニキビやおできのようなぼこぼことしたものを生じさせる炎症のひとつです。
毛包炎の症状には個人差がありますが、軽度の場合は赤みやおできの膨らみ、かゆみがあまり見られないことで症状に気付くのが遅くなり、悪化によって頭皮環境の乱れから抜け毛・薄毛につながることがあります。
毛包炎が進行した症状は、ほんの患部に触れるだけでもヒリヒリ・じくじくとした刺激のある痛みを感じることもあり、日常的なヘアケアやスタイリングがスムーズにならないケースもめずらしくはありません。
毛包炎の原因とは?
毛包炎は日常生活を過ごす上でほんのささいなことがきっかけで生じてしまいます。
毛包炎の代表的な原因とそれぞれの理由を以下にまとめてみました。
頭皮の過剰な皮脂分泌 | 皮脂が雑菌のエサとなってしまうことで頭皮に雑菌が繁殖し、毛穴詰まりや炎症を起こすため |
帽子やヘルメットなどの日常的な習慣によるもの | 帽子やヘルメットを使うことが多いと頭皮が常に蒸れた状態になり、雑菌や皮脂がこもって毛包の炎症につながる |
正しいヘアケアができていない | 髪と頭皮にごしごしと刺激を与えるようなヘアケアをしていると、炎症やかゆみを誘発する物質が発生して毛包炎につながる |
毛包炎に気付いた時の対処法
頭皮環境の急激なゆらぎや汚れ、不衛生さが毛包炎の根本的な原因。
頭皮におできやニキビのようなぼこぼことした毛包炎に気付いたら、
- 皮脂のもととなる油分、糖質、脂質の過剰摂取を抑える
- 皮脂分泌をコントロールするビタミン群の食べ物を摂る
- 帽子、ヘルメットはこまめに脱いで頭皮の通気を良くしておく
- 慢性化した毛包炎は自己判断せずクリニックで診てもらう
毛包炎は赤みやかゆみ、痛みが併発しやすいため、気づいた時点で早めのケアヘア見直し・クリニックでの診察や治療を受けるようにしましょう。
さいごに|毛包は発毛の根幹!
毛包とは、毛乳頭細胞や毛母細胞などの細胞を有する、発毛の根幹となる皮膚器官です。
そのため、毛包の働きを最大限に発揮させ毛包炎のトラブルを予防・改善するには、栄養素を届けること・頭皮環境を健やかに保つことが最も重要。
生活習慣の改善や、頭皮マッサージなどを行うことで、血行をよくすることができます。
また、毛包に必要な栄養素を摂取することも発毛に効果的。
今日からさっそく毛包の健康に必要な栄養素を届けて、安定的な発毛を促していきましょう。