毛乳頭細胞とは?発毛の司令塔と言われる所以を紹介!
毛乳頭細胞は、頭皮環境を整えるための司令塔です。
とはいえ、そもそも髪の毛とは、どのように作られるのでしょうか。
髪の毛は、毛根にある毛母細胞と呼ばれる細胞が分裂し、その際に形成されるたんぱく質が積み重なることで成長します。
仮に脱毛してしまったとしても、この細胞が活動を続ける限り発毛するのです。
そして、この細胞が活動を続けるために必須の存在が「毛乳頭細胞」。
ぜひとも本記事を読んで、発毛への知識を深めてください。
毛乳頭細胞とは?
「毛乳頭細胞」は毛根の中央に位置し、毛母細胞に必要な栄養や指令を送るという重要な役割を担っており「髪の毛の司令塔」とも言われております。
毛母細胞が分裂を繰り返し、新しい細胞によって押し上げられたものが、髪の毛となります。
毛母細胞が分裂しただけでは弱弱しい髪の毛となってしまいますが、毛乳頭細胞が活性化すると、毛細血管から運ばれた栄養の受け渡しがスムーズになり髪の毛がより太くたくましく成長します。
毛乳頭細胞と発毛の関係性?
髪の毛は「休止期」「成長期」「退行期」という3つの状態に分かれており、この周期の繰り返しを「ヘアサイクル(毛周期)」と呼びます。
毛乳頭細胞は、このヘアサイクルを正常に保つうえでも、大変重要な存在。
休止期の状態にある幹細胞が、毛乳頭細胞による「成長期移行シグナル」を受けることにより、成長期に移行して毛母細胞を生成します。
そこに「成長因子(グロスファクター)」と呼ばれる増殖シグナルが加わり、発毛するのがメカニズムです。
成長期には、毛乳頭細胞による指令が活発に行われ、約4年にわたって髪の毛が伸び続けます。
女性の場合は少し長くなっており、約5年。さらに、成長期は3つの段階に分かれます。
- 早期:皮膚の下で成長が始まる
- 中期:うぶ毛となって頭皮に現れる
- 後期:しっかりとした髪に成熟
退行期に入ると活動が弱まり、成長が停止。その期間は約2~3週間といわれ、発毛した髪の毛が毛根から離れ、抜け落ちる準備に入ります。
それらは一定の寿命を持ち、成長し終わると自然に抜け、再び同じ毛穴から新しく発毛し、およそ5年周期でほぼ全体が生え変わるといわれています。
毛乳頭細胞を活性化させて発毛対策!効果的な成分2つを紹介!
毛乳頭細胞とはなにか、そして発毛のメカニズムについて解説しました。
ここからは、毛乳頭細胞を活性化させるのに効果的な成分を紹介します。
延命草エキス
毛乳頭細胞を活性化させて発毛に効果的な「延命草エキス」とは、シソ科の多年草である「薬草の汁」のことです。
延命草は、北海道より南の、やや乾燥した山地に自生。
かつては日当たりのよい山野に見られたそうですが、近年では、その姿を見つけることが難しくなっているようです。
名前の由来は、その昔、弘法大師が山道を歩いている途中、倒れている1人の行者を見つけたことにあります。
それを見た弘法大師は、近くにある草の汁を、倒れている行者の口に含ませました。
するとその行者は、たちどころに元気をとりもどし、旅を続けることに成功。
そして、この延命草が、発毛のための毛乳頭細胞活性化に、大変有効であるという研究結果が発表されました。
それがこちら。「近畿大学薬学総合研究所」からの発表です。
柚子エキス
柚子エキスは、別名を「ユノス」とも言い、酸っぱさがあることから、「柚酸(ユズ)」と書かれることもあります。
こちらのエキスも、上記「延命草」と同様に毛乳頭細胞を活性化させ、発毛に有効であるとされる研究結果が「株式会社 毛髪クリニック リーブ21」より発表されています。
研究内容としては、先程の「延命草エキスの研究」のように、詳細には描かれていません。
しかしながら、「日本生薬学会第64回年会にて発表」との文面ですので、発毛に有効であることは確かでしょう。
さいごに|発毛には毛乳頭細胞が大切!
今回は、毛乳頭細胞と発毛との関係性について解説してきました。
延命草に柚子。世界にはまだまだ、発毛に役立つものが多々存在していることでしょう。しかし、毛乳頭細胞が大切であることに変わりはありません。
発毛への知識、これら植物の存在、ヘアサイクル。本記事の内容を理解して、ぜひ発毛対策に活かしてください。