納豆が育毛に効果的な理由は?最強の発毛食品は「納豆キムチ」
育毛によいといわれている食品のひとつに納豆があります。
納豆には、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどの発毛に効果的な成分が含まれているため、食生活に取り入れることをおすすめします。
本記事では、そんな納豆と育毛との関係性をテーマに解説しています。効果的な理由やおすすめの食べ方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
納豆が育毛に効果的な理由は栄養成分!その仕組みも解説
納豆が育毛に効果的な理由は、大豆を使った食品だからです。大豆には、主に下記のような成分が含まれています。
- たんぱく質
- ミネラル
- ビタミン
- 食物繊維
- 炭水化物
- 脂質
- サポニン
- レシチン
- 大豆イソフラボン
- ナットウキナーゼ
特に、大豆に含まれる「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」は、健康的な毛髪を育てる3大栄養素で、納豆はすべて含んでいます。
さらに、「サポニン」「レシチン」「大豆イソフラボン」も育毛に効果的な成分です。
ここでは納豆が育毛に効果的な理由、成分の詳細や育毛に働きかける仕組みを解説していきます。
【大豆イソフラボン】ホルモンバランスを整える
大豆の胚芽に多く含まれるフラボノイドの1種。女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするといわれています。
ちなみに、エストロゲンとは、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類からなるステロイドホルモンの1種で、女性が薄毛になりにくいのは、このエストロゲンの分泌量が多いため。
加齢や出産、ストレス、過度のダイエットによってエストロゲンの分泌量が少なくなっていると、女性でも薄毛になります。
男性にも微量ですが、エストロゲンは分泌されています。
エストロゲンなどの女性ホルモンの量が少ないと、薄毛をもたらすジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが生成されやすくなります。
納豆以外の大豆食品でも育毛によい効果をもたらしてくれますが、大豆食品のなかでも納豆は発酵食品のため、特に高い育毛効果が期待できるといえるでしょう。
発酵食品は消化吸収されやすいため、納豆で食べた方が成分を効率的に摂取できます。
【大豆レシチン】血栓を取り除く
納豆のベースとなる大豆には、大豆レシチンという育毛に深いかかわりのある成分が含有されています。
レシチンは頭皮のめぐりの妨げとなる血液内の血栓を取り除いてスムーズな血液循環を助け、髪や頭皮、毛根が栄養を受け取りやすい状態に整えてくれます。
【ナットウキナーゼ】頭皮細胞の活性化
納豆のネバネバ成分となるナットウキナーゼは、質の良いサラサラの血液を作り出したり、血栓の原因となる物質を無効化・除去する作用があります。
ナットウキナーゼはさらに血液循環のスピードを助けて頭皮と髪の新陳代謝・ターンオーバーを助ける、細胞の活性化にも働きかけてくれるんですよ。
【大豆サポニン】頭皮と髪を老化現象から守る
年齢を重ねると、髪と頭皮の細胞も同じように老化し、髪質の変化が著しくなってしまいます。
納豆のもともとの素材である大豆に含まれたサポニンは、優れた抗酸化力を発揮して頭皮と髪の老化現象をガードし、細胞の活性化を維持するといわれています。
【ビタミンB2】毛母細胞の分裂に働きかける
納豆に含有されているビタミンB2は、代謝ビタミンと呼ばれることもあり、頭皮と髪の新陳代謝に働きかけます。
また抜け毛や薄毛を根本的に改善するために必要な、毛母細胞の分裂を助けて成長期の丈夫でしなやかな髪を増やし、保持する働きが期待されています。
ビタミンB2は、納豆の1食分・およそ50gの摂取で、1日に必要な量の20%を補うことができるため、毎日欠かさずに納豆を食べてビタミンB2の恩恵を受け取ってくださいね。
より育毛に効果的な納豆の食べ方は?
納豆をそのまま食べても育毛によい効果が期待できますが、効果を高めることができる食べ方があります。
ここでは髪と頭皮のコンディションケアに役立つ、納豆の食べ方をまとめてご紹介します。
今日からの食事に、ぜひご紹介する食べ合わせを取り入れてくださいね。
【納豆と唐辛子】効果的に発毛できる
唐辛子に含まれているカプサイシンには、血行促進作用があり、頭皮に届く栄養が増えて髪の毛が増えるといわれています。
しかし「納豆×唐辛子」が育毛に効果的な理由はそれだけではありません。
唐辛子に含まれるカプサイシン、そして、納豆に含まれる大豆イソフラボンには、頭皮や胃腸の知覚神経を刺激する働きがあります。
カプサイシンや大豆イソフラボンによって頭皮や胃腸の知覚神経が刺激されると、髪の成長に大きく関わる「インスリン様成長因子-1(IGF-1)」の分泌量が増加します。
【納豆とキムチ】育毛成分を効率的に摂取できる
発毛させたいなら、発納豆キムチがおすすめです。
前述したように、発酵食品は消化吸収されやすいため、成分を効率的に摂取できます。
キムチも発酵食品ですので、納豆キムチであればカプサイシンや大豆イソフラボンがより効率よく摂取でき、IGF-1の分泌量も増やすことができます。
実際に発毛サロンを運営している弊社でも、お客さまに納豆キムチを積極的に食べる様に勧めているんですよ。
【納豆と玄米】リポポリサッカライドが摂れる
納豆を食べる時には、白米よりも玄米で摂った方が育毛に多彩なアプローチができます。
その理由は、玄米には免疫ビタミンと呼ばれ、髪と頭皮の保湿、血流促進、ターンオーバーの正常といった育毛に効果的なリポポリサッカライド(LPS)が含有されているため。
リポポリカッサライドは人気の育毛剤やサプリメント、シャンプーなどに使われる育毛に効果的な成分となっているため、納豆との相乗効果を引き出すためにも玄米と一緒に食べるようにしましょう。
【納豆とトマト】抗酸化力や血液の質にアプローチ
納豆は髪と頭皮に役立つ5大栄養素が含まれていますが、
- 頭皮の環境を健やかに保つビタミンA
- 抗酸化作用、コラーゲンを作り出すビタミンC
といったビタミン群の含有は比較的少ない傾向にあります。
納豆とトマトの組み合わせは、納豆に含有が少ないビタミン群を補って、育毛の相乗効果を引き出してくれます。
またストレスや疲労などで増える活性酸素を無効化したり、髪と頭皮の細胞をその影響から守る作用があるため、納豆とトマトの組み合わせを積極的に補うようにしましょう。
【納豆とチーズ】頭皮の保護や免疫ケア
納豆は和の風味・味わいが特徴ですが、チーズとの組み合わせは洋風のテイストに変わって、いつもとは違った新鮮な美味しさを感じながらの育毛インナーケアができます。
チーズには頭皮を炎症や肌荒れ、皮脂の過剰分泌によるテカリやべたつきから守るビタミンAが豊富に含まれています。
また腸内環境を整える乳酸菌、髪と頭皮のダメージをケアする成長ホルモンの材料・タンパク質も豊富です。
チーズの乳酸菌は特に、薄毛や抜け毛の原因になるストレスをケアする幸せホルモンの分泌に働きかけてくれます。
幸せホルモンは腸内で産生されるため、納豆とチーズを一緒に摂って美味しく栄養バランスの整った育毛ケアを始めていきましょう。
育毛に効果的な納豆の食べ方、タイミングは?
1日1~2パックの納豆を欠かさず食べる
納豆は、これまでにお伝えしたきた他の食べ物との組み合わせ以外にも、
- 1日1~2パック
- 毎日欠かさずに食べる
というふたつのポイントを押さえておくことで、イソフラボンよりも倍の育毛効果が期待できるエクオールの産生・摂取に役立ちます。
エクオールはイソフラボンが腸内細菌によってバージョンアップした栄養素で、
- 髪の密度を強化する
- 頭皮環境を健やかに整える
- 薄毛や抜け毛になりやすい、猫っ毛や軟毛の髪質を強化する
- ホルモンバランスを整える
という髪と頭皮にいくつもの恩恵を与えてくれます。
エクオールは2人に1人しか産生できない貴重な育毛成分でもあるため、納豆を継続的に食べてエクオールを作れる体質づくりで髪と頭皮の健康にアプローチしていきましょう。
夜に納豆を食べることが育毛に効果的
育毛に良い納豆を食べるタイミングは夜がおすすめです。
この理由は、睡眠中は長時間の同じ姿勢で血液循環が滞り、血栓ができやすいタイミングのため。
納豆を夜に食べておくと、循環が不安定になりやすいめぐりを整えて、眠っている間の質の良い血液産生にアプローチできるでしょう。
育毛に逆効果!?納豆の間違った食べ方
納豆に含まれている栄養成分は、ほぼすべてが育毛にアプローチできる作用を備えているので、たくさん納豆を食べて髪と頭皮のインナーケアをしようと考えることもあるでしょう。
育毛に効果的な栄養成分が豊富に含まれている納豆でも、間違った食べ方をしてしまうと逆効果になる心配も…。
ここでは意外に気づけていなかった、育毛に逆効果な納豆の間違った食べ方について解説していきたいと思います。
髪と頭皮の健康に役立つ食生活の見直しや改善に参考にしてくださいね。
【納豆と卵白】ビオチンの吸収が悪くなる
卵は納豆に合う定番の食べ物で、髪と頭皮の材料になるタンパク質や薄毛、抜け毛の予防に役立つ亜鉛を含んでいるため、育毛に良いイメージが強いのではないでしょうか?
ですが納豆と卵の卵白を一緒に食べてしまうと、髪の代謝にかかわりがあったり、頭皮環境を健やかに保つためのビタミン・ビオチンの吸収を妨げることがわかっています。
納豆で育毛のインナーケアをする場合は、卵は他の調理法で摂ることが、納豆の栄養を阻害されずに卵の栄養もバランスよく補うことができますよ。
【炊き立てのご飯】ナットウキナーゼが熱で破壊されてしまう
納豆のネバネバ成分・ナットウキナーゼは、血管の健康をサポートしてサラサラの血液を作り出し、頭皮の血液循環を助ける役割があります。
ナットウキナーゼは熱に弱いデリケートな性質を持つため、炊き立てのあつあつなご飯にのせてしまうと、この栄養が持つ作用が壊れてしまって育毛の意味がなくなってしまいます。
炊き立てのご飯は、冷えているごはんよりも血糖値の上昇がゆるやかであることもわかっています。
急激な血糖値の上昇や血液の質に影響したり、脂肪や贅肉に変わって頭皮の皮脂分泌を過剰にして毛穴を詰まらせてしまうため、冷ご飯で納豆を食べることが育毛に効果的と言えるでしょう。
【納豆の食べ過ぎ】栄養バランスや腸内環境が乱れる
納豆が髪と頭皮の健やかなコンディション作りによいとわかると、納豆ばかりをたくさん食べてしまう人が少なくはありません。
納豆は、
- 1日に1パックが適量
- 限度量は1日2パック
の摂取量が栄養管理士からも推奨されていて、たくさん食べたからと言って髪がいきなり丈夫になったり、成長スピードが速まるといった効果はないんです。
納豆の食べ過ぎは逆に、摂取されるタンパク質が過剰になって悪玉菌を増やす原因になることも。
腸は髪と頭皮に必要な栄養を吸収したり、不要な物質を排出する役割があるため、納豆の食べ過ぎに注意して1日1パックを心がけてみましょう。
さいごに|納豆を食べて育毛効果を実感しよう!
納豆は育毛によい効果をもたらしてくれるため、積極的に食べるようにしましょう。
納豆を食べすぎても育毛に悪影響はありませんが、納豆のカロリーは1パック50gあたり100kcalと意外と高めです。
そのため、発毛によいからといって、1日に何パックも食べると太る原因になる可能性があるため注意しましょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- 納豆が発毛に効果的な理由は、大豆を使った食品だから
- 大豆に含まれる「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」は、健康的な毛髪を育てる3大栄養素
- 納豆は発酵食品のため、特に高い発毛効果が期待できる
- 「納豆×唐辛子」が発毛に効果的
- 発毛させたいなら、納豆キムチがおすすめ
- 納豆の育毛効果を妨げてしまうのは炊き立てごはんと卵黄
本記事が、発毛と納豆の関係性を知りたい方の参考になれば幸いです。