アレルギー体質は薄毛や抜け毛になりやすい?花粉症等の原因について解説!
アレルギー体質の方は薄毛になりやすいといわれていますが、その原因はハウスダストや花粉などのアレルゲンによるものとされています。
本記事では、アレルギー体質の方が薄毛になりやすい原因とその対処法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
アレルギー体質の方が薄毛になりやすい原因とは?3つの理由を解説!
ヒトの体内には自己免疫の働きがあるため、正常であれば健康を維持できる仕組みが備わっています。
しかし、アレルギーにより免疫機能に異常がみられた場合は、薄毛を引き起こす危険性があるため注意しなければなりません。
それでは、アレルギーと薄毛との関係性について、詳しくみていきましょう。
アレルギーと薄毛の関係性は?
アレルギー体質の方の特徴として、自己免疫機能に異常がみられるケースがありますが、これは通常であれば害のないハウスダストや花粉などのアレルゲンに対して過敏になっている状態を意味します。
アレルゲン(ドイツ語: Allergen)とは、アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原のこと。一般には、そのアレルギー症状を引き起こす原因となる物質を言う。感作はされているが具体的な症状があるわけではない人においても、その抗体と反応する抗原についてもアレルゲンと呼ぶ。さらに広義には、それに対するアレルギー患者が多いなど、アレルギーの原因によくなり得る物質のこと。和製で「アレル原」や「アレル源」とも表記されることもある。
引用:ウキペディア
この状態は、頭皮の炎症やかゆみなどを引き起こし、発毛や育毛に悪影響を及ぼします。
アレルギー体質の方が薄毛になる流れについては、下記のとおりです。
- 頭皮にアレルゲンが付着する
- 体内に侵入し免疫機能に異常をきたす
- アレルギー症状を発症する
- 薄毛になる
アレルギー体質の方は薄毛になりやすいといわれていますが、いくつものアレルゲンが存在する現代社会で、そのすべての原因を取り除くことは難しいとされています。
アレルギーが原因で薄毛になりやすい理由とは?
それでは、アレルギーが原因で薄毛になりやすいといわれているなか、具体的にはどのようなアレルゲンが挙げられるのでしょうか。
ここでは、先ほど紹介したハウスダストや花粉、シャンプーを例に詳しくみていきます。
ハウスダスト
ハウスダストとは、自宅の埃のなかでも1mm以下で肉眼では見えにくいという特徴があります。
カビや細菌、ダニのフンなどが挙げられます。
花粉
ヒノキやスギなどの花粉が原因で人体に悪影響を及ぼすアレルギー反応ですが、頭皮に付着することでかゆみや痛みを生じることがあります。
シャンプー
シャンプーに含まれる植物性成分が反応しアレルギーを引き起こすことがあります。
頭皮の発赤やフケなどがみられる場合、すぐに使用を中止してください。
アレルギーの原因物質が頭皮環境の乱れに
アレルギー体質が薄毛になりやすいリスクは高いことがわかっていますが、この体質ではない人の場合でもアレルギー物質が原因で薄毛になる可能性が否定できないんです。
花粉やハウスダスト、頭皮環境や髪質に合わないシャンプーを使うと、アレルギーの原因物質が常に頭皮と髪、毛根に付着し蓄積するようになります。
アレルギーを起こす原因物質はそれぞれ、
髪の毛への悪影響 | 髪の毛が汚れ、うねりやパサつきの目立つまとまりのない見た目や質感に変わる |
頭皮環境への悪影響 | 頭皮環境がアレルギー物質で乱れることで丈夫な髪を生やし育てる土台が整わない |
毛根への悪影響 | 髪の毛を生成する組織のためアレルギー物質の影響を受けると抜け毛や薄毛のトラブルにつながりやすくなる |
といった、髪質はもちろん見た目や印象を左右する髪の状態にも良くない影響を与えてしまうと言えるのです。
アレルギー体質の方が行うべき薄毛対策について解説!
アレルギー体質の方が薄毛になりやすい原因としては、アレルゲンが体内に侵入することが挙げられますが、どのように対処すればよいのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
免疫療法のすすめ
アレルゲンによって薄毛を引き起こす場合、その対処法としては免疫療法が挙げられます。
厚生労働省が発表しているとおり、もともとはガンの治療法として用いられていましたが、アレルゲンの耐性を高める目的で薄毛対策として取り入れられるケースもみられます。
事例としては、東京医科大学で免疫療法が薄毛治療法として取り組まれていますが、即効性はありません。
しかし、一時的にかぶれなどの症状はみられるものの副作用は報告されておらず、安全かつ安心して受けられる薄毛治療法といえます。
居住環境を整えること
アレルギー体質の方の薄毛対策は、花粉やハウスダストといった物質から頭皮と髪を守ることが重要なポイントに。
そのためにも、仕事場や自宅内と、自身が身を置くことの多い場所をいつも清潔な環境に整えておくよう心がけておきましょう。
- こまめな掃除や換気
- 加湿器、除湿器を活用した湿度の調整
- 花粉、ホコリ、ハウスダストの付着や蓄積につながる寝具、ファブリック類の見直し
などなど、アレルギー物質から髪と頭皮を守る環境づくり、習慣を持ってみることで薄毛のリスク低下につなげることができますよ。
アレルギー物質別の対処法を知っておくこと
アレルギー体質が原因の薄毛は、そもそもの物質別の対処法を知っておくことも、ダイレクトに頭皮と髪を守るポイントになります。
ハウスダストや花粉のアレルギー物質から頭皮と髪を守る、具体的な対策を以下にまとめてみました。
日常生活を送る上で手軽に実践できるものばかりですので、髪と頭皮環境の健康のためにもぜひ早めに習慣づけておいてくださいね。
花粉やほこりの付きにくい服装を心がける
冬から春にかけては、まだまだ気温が低いことから厚手のニット・ウール素材を着込むことがあるでしょう。
ですがアレルギー体質の方の場合は、厚手ニット・ウール素材の衣類がアレルギー物質の付着と蓄積につながり、髪と頭皮はもちろん心身やお肌にも良くない影響を与えてしまうことが。
またウール系の素材は静電気が起こりやすいことで頭皮と髪の乾燥につながり、アレルギー物質とのダブルの作用で抜け毛や薄毛につながりやすくなります。
アレルギー体質が原因の薄毛に悩む方は、花粉やほこり、ハウスダストの付着や蓄積を抑えられる、ナイロンやポリエステル、リネンやコットンといった、サラサラ・つるつるとした素材の衣類を身に着けるようにしましょう。
帰宅後の玄関先のお手入れ
花粉やチリ、ホコリなどのアレルギー体質で、なおかつ髪と頭皮環境のコンディション低下に悩んでいる方は、仕事やお出かけ先から帰った後に、玄関先でしてほしいお手入れがあります。
その方法が、
①衣類ブラシの使用 | 衣類ブラシを当てることでアレルギーの原因となるホコリ、チリ、花粉を払い落とすことができる |
②着用した衣類をそのまま洗濯にす | そのまま洗濯に出すことで室内にアレルギー物質を持ち込むことがなくなる |
③髪、頭皮にブラシを当ててブラッシングする | ブラッシングによる刺激が花粉の汚れを払い落とし、皮脂分泌を促して頭皮と髪の乾燥を和らげ、うるおいを補う |
という3つのお手入れ。
外出中は知らず知らずのうちに目に見えない花粉や汚れが衣類に付着し、頭皮や髪も汚れた状態。
そのため、汚れがついたままの衣類、頭皮、髪で室内に入ってしまうと、せっかくキレイに環境を整えていても外からの花粉やほこり、チリを持ち込むことになり、アレルギーによる頭皮と髪ダメージが心配になってしまいます。
お出かけ先、仕事場から帰宅した際は、できるだけお伝えした上記3つのお手入れを習慣づけて、室内に余分なものを持ち込まないよう注意しておきましょう。
アレルギー体質の方が実践すべき薄毛対策とは?
アレルギー体質の方にとって、アレルゲンは大敵ですが、前述した免疫療法だけが対処法ではありません。
もちろん、食生活の改善やアレルゲンを自己回避できるような環境を整えることが重要です。
食生活やシャンプー選びのポイントをまとめてみました。
アレルギー体質の改善、予防に役立つ食生活を!
アレルギー体質、物質が原因の薄毛に悩む方は、食生活を変えてみることも予防や改善のきっかけになります。
その理由は、規則正しい食生活や健康を維持するために適切な栄養素を補給することが頭皮や髪、心身のコンディションを形成していくため。
アレルギー体質の方が摂りたい、育毛にもつながるおすすめの食べ物や栄養を詳しくまとめてみました。
今日からの食生活にさっそく摂り入れてくださいね。
乳酸菌を含む発酵食品
- ヨーグルト
- チーズ
- ヨーグルトドリンク
- 納豆
- キムチ
- お酢
- 甘酒
- 酵素ドリンク
といった発酵・熟成をベースにしている食品・飲み物は、アレルギー体質改善のサプリメントや健康食品に含有が多い、乳酸菌が豊富に含まれています。
発酵食品から補える乳酸菌は、免疫細胞が70%も存在している腸内の細菌・善玉菌のエサとなってアレルギー体質の改善や予防、症状緩和に働きかけることがわかっています。
腸は育毛とも密接なかかわりがあり、丈夫な髪を育て頭皮環境を育成・保持する栄養吸収・保持の役割を備えているため、乳酸菌は毎日欠かさずに摂取するよう心がけましょう。
お茶類、コーヒー
意外に感じるかもしれませんが、お茶全般やコーヒーなどの日常的に飲むことが多い飲料も、アレルギー体質の緩和や予防に役立つことがわかっています。
お茶類、コーヒーがアレルギー体質の緩和に役立つ理由は、以下の効果が期待できる栄養が豊富に含まれているため。
ビタミンC | コラーゲンを生成し、アレルギー原因物質による頭皮と髪のダメージを補修していく |
タンニン | 優れた抗アレルギー作用があり、定期的な飲用でアレルギーが半分に抑制できたとの研究結果が報告されている |
ポリフェノール | アレルギー反応の原因となるヒスタミンを抑制する作用が高い |
上記の栄養は、頭皮と毛髪の健やかな成長に欠かせない、血管の健康や血液の質、めぐりの活性化にも役立つ栄養成分と言われているため、普段の食事と一緒にこまめに飲むようにしましょう。
シャンプーの見直し変更
アレルギーによる薄毛の原因となってしまう、合わないシャンプーの継続使用。
シャンプーは髪と頭皮の健康を守る代表的なヘアケアアイテムですが、合わないタイプを使ってしまうとアレルギーによる薄毛が悪化する心配があります。
アレルギー体質の方にも使える、シャンプーの特徴やメリット、効果をまとめてみましたので、早めの見直し変更を進めておきましょう。
無添加であること | 刺激物、添加物の多いシャンプーほど洗浄力が強いことで頭皮のうるおいや栄養が奪われてしまう |
石鹸系シャンプーであること | アレルギー物質の使用が少なく無添加タイプが多い。やや強めの洗浄力でアレルギー物質をしっかりと洗い流せる |
パッチテストをしてみること | 腕の裏側に泡立てたシャンプーを浸し、かゆみや赤みが出なければ自身に合ったシャンプーだと判断できる |
シャンプーに起因するアレルゲンを持っている場合、体質に合ったシャンプーを選ばなければなりません。
つまり、アレルギー体質の方こそ自分が影響を受けるアレルゲンについて理解を深めることが重要だということ。
実践すべき薄毛対策は、影響を受けるアレルゲンの内容によって異なるため、それに合った方法で対処するようにしましょう。
上記のポイントを押さえた正しいシャンプーを選んだら、
- ブラッシング、予洗い、泡立てを十分に
- 決して摩擦や刺激を与えず、指の腹のみを使ってリズミカルに洗浄する
- すすぎは予洗いの倍以上、2分程度の時間をかけてじっくりと行う
という、3つのポイントを押さえた正しいシャンプー方法を早めに習慣づけておきましょう。
頭皮と髪質に合ったシャンプー選び、正しい使い方で頭皮環境が整い、アレルギー物質への抵抗力も高まってくいくはずですよ。
さいごに|アレルギー体質を考慮した薄毛対策に取り組もう!
今回は、アレルギー体質の方が薄毛になりやすい理由とその原因、そして具体的な対処法として免疫療法について解説してきました。
しかし、アレルギー体質の方が影響を受けるアレルゲンによって、その対処法が異なります。
免疫療法もおすすめの対処法の1つですが、アレルゲンに対して自己回避できる環境を整えることも重要。
ぜひ本記事を参考に、アレルギー体質を考慮した薄毛対策に取り組んでください。