AGA遺伝子検査とは?おすすめのAGA遺伝子検査キット3選!
「AGAは遺伝する」
こんな言葉を、聞いたことはありませんか?
確かに、AGAは遺伝します。そのため、AGAによる発毛の悩みを抱えている方の多くは、遺伝子検査で分かるといわれています。
本記事では、AGAは遺伝子検査で分かる仕組みについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
AGA遺伝子検査とは?
AGA(男性型脱毛症)は男性の薄毛の8割を占める脱毛症です。
将来自分がAGAになるか科学的に知る事が出来る方法が「AGA遺伝子検査」です。
この検査には近年知名度の上がったPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応検査)と言われる検査方法を使用します。
遺伝子検査は、核酸増幅法と言われ、温度を上下降をすることにより、核酸増幅でAGAリスクを判断するものです。
ただ、PCR検査は細かい検査方法をまとめた総称となり、いくつもの検査方法があります。
検査方法によって80%~99.99%の検査精度の違いがありますので、同じ遺伝子検査でも結果が違う事が多々あります。
AGA遺伝子検査で何を調べる?
先ほども書いた通り、AGAの遺伝子検査は、血液検査や唾液検査、口のなかの細胞から検査するなど、さまざまな方法があります。
そして、方法はさまざまですが、遺伝子検査の内容はすべて同じです。
AGA遺伝子検査は。通称「アンドロゲンレセプター遺伝子解析検査」とも呼べばれ、アンドロゲンレセプター遺伝子の感受性の高さを調べます。
アンドロゲンレセプターとは、毛乳頭細胞などにある受容体です。
AGAは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって、引き起こされます。
テストステロンと5αリダクターゼが結合することで、「DHT(ジヒドロテストステロン)」というホルモンが産生されることはご存じでしょうか。
DHTがアンドロゲンレセプター遺伝子と結合することで、「TGF-β」という因子が産生されます。
このTGF-βこそが、脱毛因子と呼ばれており発毛を阻害する原因です。
アドロゲンレセプター遺伝子の感受性の高さを検査することで、自分が持っているアンドロゲンレセプターが、DHTと結合しやすいかを知ることが可能。
そして、アンドロゲンレセプター遺伝子の存在によって、AGAは遺伝子検査で分かるようになりました。
AGAは「CAG」と「GGC」のリピート数でリスク度が分かる
人間にはX染色体とY染色体の二種類があり
- 「XY」の組み合わせで男性
- 「XX」の組み合わせで女性
になります。
このx染色体にアンドロゲンレセプターの遺伝子がありますが、遺伝子の配列は、C(シトシン)A(アデニン)G(グアニン)T(チミン)という4つ物質で構成されています。
このアンドロゲンレセプター遺伝子は「CAG」と「GGC」という塩基配列がどれだけ繰り返されているか つまりリピート回数によってリスク度が分かります。
また、「CAG」単体のリピート数ではフィナステリドというAGA治療薬の効きやすさが分かります。
AGA発症リスクの数値
CAGとGGCのリピート数が「43以上」 | AGAになる確率は低い |
CAGとGGCのリピート数が「 39~42」 | 生活習慣でAGAになる可能性がある |
CAGとGGCのリピート数が「38以下」 | AGAになる確率が高い |
それぞれ、上記の様な「CAG」と「GGC」のリピート数で危険度が分かります。
AGA治療薬(フィナステリド)の効きやすさの数値
CAGのリピート数が「24以下」 | AGA治療薬が効きやすい |
CAGリピート数が24以下だとAGA治療薬であるフィナステリドの効果が実感しやすく、AGA治療が容易となります。
フィナステリドは副作用が強い成分の為、薬だけで何とかなるのか、生活習慣も改善しなければならないのかの目安としてAGA遺伝子治療をするのも良いでしょう。
AGAの遺伝子検査はどこで受けられる?
AGA遺伝子検査は
- AGAクリニック
- AGA遺伝子検査キットを購入
- 発毛サロン
で受ける事が出来ます。
AGAクリニック
基本的にAGA遺伝子検査をする場合、推奨は血液検査です。
その為には医療行為である採血をしなければなりません。
先ほど紹介した「CAGとGGCのリピート数」「CAG単体のリピート数」を調べられるのはAGAクリニックのみとなります。
AGA遺伝子検査キットを購入
「サロンやクリニックで検査を受けるのは、なんだかハードルが高そう」と思う方もいるかもしれません。
そのような方は、比較的容易に受けることができる、検査キットでの検査がおすすめです。
血液ではなく抜け毛数本から「CAGとGGCのリピート数」の数値を検査します。
また、AGAリスクを測定するのに、アンドロゲンレセプターではなく、髪の毛のDHT量を測定する方法を採用しているメーカーもあります。
ただし、どちらもAGAリスク度のみで、フィナステリドの適正までは分かりません。
発毛サロン
発毛サロンでもAGA遺伝子検査を受けられますが、医療行為は出来ませんので、サロン側で購入した遺伝子検査キットを代行して、解析機関に出すという事だけです。
オンラインでキットを購入してもやっている事は一緒なので、あまりおすすめはしません。
AGA遺伝子検査の実際のレポートを公開!
検査機関によって単純に危険度が分かるだけなのか、対策まで教えてくれるのか様々ですが、私受けた1つのメーカーの場合は下記の様なレポートがもらえました。
無料で見れますので是非見てください。
AGAリスク度のレポート | レポートブック 頭髪用 |
AGAにならない為のレポート |
アドバイスブック 頭髪用 |
30ページ以上にわたり、解説してくれています。
ただ、何故この様なAGAリスク度なのか科学的なレポートがない為、本当に検査してんのか?という様な内容です。
確かに気を付けるべき点など詳細に書いていますが、当たり前の事しか書いていないフワフワとしたレポートという見解にしかなりません。
例えば以前書いた運動のコラム「有酸素運動は育毛に効果的?薄毛対策にはウォーキングがおすすめ!」では、運動強度であるMETsを紹介して、おすすめの運動等を紹介していますが、こちらのレポートではただ単に「激しい運動はやめましょう」としか書いてありません。
一番欲しい科学的根拠のAGAリスク度が詳細に書かれていたら、こちらのメーカーはおすすめです。
AGA遺伝子検査は必須?
結論から書くと、AGA遺伝子検査は必須ではありません。
「検査を受ける」となると、躊躇してしまう方も多いかもしれませんが、AGAの遺伝子検査は、発毛のために必ず受けなければいけないものではありません。
検査を受けなくても、AGAの治療を受けて発毛することは可能。
AGAの遺伝子検査では、アンドロゲンレセプター遺伝子の感受性の他に、どの治療法が効果的か、治療に対してどの程度の効果を得られそうかなどを知ることができます。
そして、これらは必ずしも遺伝子検査で調査する必要はありません。
また、遺伝子だけがAGAの原因とは限りません。日々の生活習慣やストレスなども、AGAの原因になります。
AGAを治療するためには、遺伝子だけに囚われないことも大切です。
AGA検査料金はどのぐらい?
AGAクリニック | 20,000円~30,000円 |
検査キット | 10,000円~20,000円 |
AGAクリニックで受ける血液検査の場合は、20,000円~30,000円程するところが多いです。
検査キットの場合は10,000円~20,000円ぐらいとなります。
検査してからどれぐらいの期間で結果が分かる?
AGAクリニック | 数日以内 |
検査キット | 2週間~4週間 |
AGAクリニックで受ける血液検査の場合は、数日以内です。
検査キットの場合は2週間~4週間程となります。
かなり遅いので、検査キットで調べたい場合は思いついた時に受けるのが良いでしょう。
検査の流れ
それぞれの検査の流れは下記の様になります。
AGAクリニック
- 来院
- 血液採取
- 数日間待つ
- 結果
非常にシンプルな流れです。
検査キット
- 検査キットを購入
- 髪の毛数本 もしくは 唾液を専用容器に入れて指定場所に郵送
- 2週間~4週間待つ
- メールでデータ添付(メーカーによって紙で返送)される
こちらの簡単な流れですが、気を付けたいのは髪の毛の場合は、自然に抜けた毛、唾液の場合はしっかりと綿棒に付けるという事をしないと正確なデータが図れない可能性がありますので気を付けましょう。
悪徳なAGA遺伝子検査キットメーカーに気を付けよう!
弊社では育毛サロンも運営しているので、実は売上UPの為にこの手の遺伝子キットの代理店にならないか?という営業をされた事があります。
そこでは、サロンの+になる様にリスク度の調整が出来ると言っていました。
遺伝子検査は嘘が多いと言われる事もあるので、安すぎるところは危険です。
例えば「【詐欺か!?】DNA検査機関にペットのサンプルを送ってみたら「先住民族の血が20%」という適当な結果が来る!」というブログではAGA検査ではないものの、適当な検査をされたと書かれています。
また、ダイエットに関する遺伝子は全く意味ないという噂もありますね。
おすすめのAGA遺伝子検査キット3選!
画像 | |||
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商品名 | 毛髪対策キット | AGAリスク遺伝子検査キット | 体質遺伝検査 |
価格 | 10,120円 | 21,780円 | 16,790円 |
メーカー | DHC | 株式会社 ハーバルアイ | 株式会社プロップジーン |
評価ポイント | リピート数を教えてくれる(確認済) | フィナステリドの感度も分る | 女性の脱毛リスクが分る |
独自評価 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
毛髪対策キット(DHC)
毛髪対策キットは、サプリメントで有名なDHCが提供している遺伝子検査です。
科学的な根拠である 「CAGとGGCのリピート数」を数字として教えてくれるのでフワフワした検査でないのは確認済みです。
DHCという有名なメーカーが直接検査まで行ってくれるという事で、間違いない製品です。
この手の遺伝子検査キットはOEM(ラベル替え)製品も多く、フワフワとしたデータを送ってくる業者も多いので、メーカーの信頼性が高いという事は購入を検討する上で重要な要素です。
AGAリスク遺伝子検査キット
AGAリスク遺伝子検査キットの特徴は、フィナステリドの感度も調べる事が出来る点です。
それを可能としているのは、ダイレクトシークエンス法という解析方法を採用しているからです。
特徴として以下の点が挙げられます
●解析箇所と同時に周囲の情報も読み取る
●検体サンプルに異変があったとき、周囲の情報から間違いがないか正確な判断が下せる
●正確な解析結果が出るまで何度も再検査が可能
体質遺伝検査
体質遺伝検査の特徴は女性のAGAリスクも調べる事が出来るという点です。
女性のAGAとは通称「FAGA(女性男性型脱毛症)」と言われるものです。
男性のハゲ方の様に前髪や頭頂部が薄くなるのではなく、髪の毛全体が薄くなります。
原因は、男性ホルモン(テストステロン)が女性ホルモン(エストロゲン)よりも多くなってしまった場合に発症する確率があがります。
つまり、アンドロゲンレセプターの感度が高い場合は、FAGAを発症する確率が上がるので、女性も遺伝子検査でリスクを調べる事が出来るのです。
ただし、通常AGA検査は男性のみ受けられるのが特徴で、女性の検査は「検査精度が落ちる」もしくは「情報を正確に読み取る専門家を抱えている」のどちらかかと推測されます。
さいごに|AGAは遺伝子検査で分かる!まずは医師に相談しよう!
今回ご紹介したように、AGAは遺伝子検査で分かる脱毛症です。
検査結果をうまく活用することで、その人に合った適切な発毛治療を行うことが可能。遺伝子検査を行う場合、自分だけではうまく治療に活かすことはできません。
まずは医師に相談して、一緒に発毛治療について考えることが大切です。
ぜひ、気になる人は遺伝子検査を受け、発毛治療に役立てましょう。