天然保湿因子とは?髪の毛の関係性と増やす方法を紹介!
頭皮の乾燥は、育毛や発毛に悪影響を及ぼします。
そして、育毛に影響を与える保湿と大きく関りがあるのが「天然保湿因子」です。
本記事では、天然保湿因子と何なのか?また、育毛との関係や天然保湿因子を減らさない方法について解説しています
ぜひ、最後までご覧ください。
天然保湿因子とは?育毛発毛との関係性について解説!
ヒトの肌の前面にある表皮は4層で成り立っており、その最も外側にあるのが角質層。そして、その角質層はバリア機能を有しています。
そんなバリア機能の役割は、下記の3つ。
- 体内の水分蒸発を防ぐ
- 外的刺激から肌を守る
- 異物の侵入を防ぐ
このバリア機能がきちんと働くために非常に重要となるのが「天然保湿因子」です。
ここでは、その天然保湿因子の仕組みや発毛への影響について解説しています。
天然保湿因子とは?
角質細胞中に遊離状態(何らかの化学種が結合していないフリーな状態)で存在し、水分を保持する働きもつ水溶性低分子の総称が天然保湿因子です。
角質層を構成する角層細胞のなかにあり、水分を保持する働きを持ち、肌の保湿と大きく関わる成分です。
構成する主な成分はアミノ酸ですが、下表のように、アミノ酸以外のさまざまな成分で構成されています。
アミノ酸類 | 40.0% |
ピロリドンカルボン酸 | 12.0% |
乳酸 | 12.0% |
尿素 | 7.0% |
イオン類 | 18.5% |
糖類・有機酸類・ペプチド・未確認物質 | 8.5% |
アンモニア・尿酸・グルコサミン・クレアチン | 1.5% |
クエン酸・ギ酸 | 0.5% |
参考:天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)の基本情報・配合目的・安全性(化粧品成分オンライン)
育毛発毛との関係性は?
頭皮の角質層にも天然保湿因子が存在しています。
すべて天然保湿因子のおかげということではありませんが、天然保湿因子が水分を保持してくれていることで頭皮が保湿され、発毛に最適な環境になっているのです。
頭皮は顔などの肌と比べて層が薄いため、もともとバリア機能が弱く乾燥しやすい部位。
通常は髪で保護はされていますが、薄毛になっていると常に乾燥した空気や紫外線などにさらされるようになるため、より乾燥しやすくなってしまいます。
そのため、何らかの原因で頭皮の天然保湿因子が減ると、頭皮が乾燥してきます。
乾燥が起こると、それによって抜け毛の増加や発毛阻害が起きる可能性が高いです。
天然保湿因子が減ることは、頭皮に乾燥が起こる原因となってしまうため、減らさないようにすることが発毛対策に繋がります。
天然保湿因子を減らさない!おすすめの育毛対策を紹介!
天然保湿因子は、常に同じ量が存在していることはありません。
「加齢」「紫外線」「ストレス」「誤ったスキンケア」などが原因で減ってしまうことがあります。
もし、薄毛の原因が頭皮の乾燥であったら、天然保湿因子が減ったためかもしれません。
体内に存在する成分のなかには、1度減った量はもとの量に戻せない組織もありますが、天然保湿因子は違います。
天然保湿因子の減った量を戻すこともできますし、より増やすことも可能。
天然保湿因子が減らすのを防ぎ、量を増やすことは、育毛対策にもなります。
アミノ酸の摂取
前述したように、天然保湿因子を主に構成しているのがアミノ酸です。
そのため、アミノ酸を摂取することで量が減るのを防げますし、量を増やせる可能性もあります。
おすすめの摂取方法はサプリメントの利用。また、肉や卵を積極的に食べることでもアミノ酸の摂取はできます。
ただし、サプリメントでの摂取の場合、過剰摂取にならないように注意しましょう。
過剰摂取状態が続くと、
- 手足のしびれ
- 神経の興奮
- 幻覚作用
- 血圧の上昇
- 皮膚の紅潮や痒み
- 血糖値の上昇
- 尿酸値の上昇
- 高メチオニン血症
といった副作用が出る可能性があります。
紫外線予防
紫外線を受け続けていると、天然保湿因子は減っていきます。
この紫外線には、「A波(UV-A)」「B波(UV-B)」「C波(UV-C)」という3つの種類の紫外線が存在していますが、C波はオゾン層によって吸収されているので、地上には届いていません。
A波は肌内部のメラニン色素をつくる色素細胞(メラノサイト)を刺激し、B波は肌の表面に炎症(火傷)を起こす原因となります。
UVカットのカーテンやレースで外から紫外線を遮断したり、紫外線量が多い時間帯(10時頃から14時頃まで)の外出は避けたりするなどの対策を心掛けましょう。
ヘアケア
保湿ローションや天然保湿因子が配合されたトリートメントなどを使って、ケアを行うことも効果的です。
また、誤ったスキンケアだけでなく、下記の行動でも減るので注意しましょう。
- 肌に合っていない商品の使用
- 洗浄力や刺激の強いシャンプーの使用
- ゴシゴシ洗い
- ドライヤーの使い過ぎ
発毛対策として、ぜひ取り組んでください。
さいごに|天然保湿因子で発毛対策しよう!
一般的に、天然保湿因子は、30代ごろから減少し始めるといわれています。
また、若くても、本記事で紹介した行動などが原因で減ることもあります。
減らないようにすることが、発毛に最適な頭皮環境を保つことに繋がります。