アミノ酸に育毛効果がある?髪の毛を構成する重要な成分の一つ
アミノ酸は、育毛効果が期待できる成分の1つです。
アミノ酸が配合された関連商品が、さまざまな企業から発売されていますが、その効果に対して半信半疑に思っている方もいることでしょう。
育毛にアミノ酸が注目されている理由は、ケラチンと深く関係しているためです。
本記事では、育毛とアミノ酸との関係性について解説しています。薄毛を解消するためのメカニズムについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
アミノ酸が育毛に効果的な理由とは?ケラチンとの関係性も解説!
ここでは、アミノ酸が育毛に高い効果が期待できる理由やケラチンとの関係性について解説していきます。
アミノ酸とは?
アミノ酸は、「カルボキシル基」と塩基性基である「アミノ基」を有する化合物の総称です。
育毛には欠かせない成分であり、髪の毛を構成する成分の1つといえます。
人間の体は約60%が水分、約20%がタンパク質で構成されていますが、ここでいうタンパク質は20種類のアミノ酸から作られています。
この20種類のアミノ酸のなかには、体内で合成できない成分もあり、必須アミノ酸と呼ばれていることはすでにご存じの方もいることでしょう。
人間の体を構成する20種類のアミノ酸のうち、9種類が必須アミノ酸であるため、食事やサプリメントなどの方法で摂取する必要があります。
アミノ酸はアミノ基とカルボキシ基から構成されている有機化合物です。
ヒトを始めとした生物の構成成分であるタンパク質はこのアミノ酸*から出来ています。
引用:アミノ酸の基礎知識
育毛とアミノ酸・ケラチンとの関係性と効果的な理由は?
育毛にアミノ酸が大きく関わる理由は、ケラチンと深く関係しているためです。
毛髪の主成分であるケラチンは、99%が硫黄を含むタンパク質の総称であり、アミノ酸によって作られているタンパク質です。
ケラチンは20種類のうちの18種類のアミノ酸が結合してできており、そのどれかが不足しても育毛に影響を与えてしまうでしょう。
そのため、薄毛の原因としては、アミノ酸が不足していることも、一般的には考えられています。
つまり、薄毛対策にアミノ酸が効果的な理由は、アミノ酸が毛髪の主成分であるケラチンを合成するために必要な成分だからといえます。
育毛に効果的なアミノ酸を摂取する方法3選
毛髪の主成分であるケラチンを構成する18種類のアミノ酸のなかにも、必須アミノ酸が存在します。
薄毛の原因がアミノ酸不足の場合、食事やサプリメントで補う方法がおすすめです。ここでは、下記の3つの方法について解説しています。
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
豆類や魚介類を中心とした食生活
体内で作られない必須アミノ酸を摂取する方法として、有効な方法が食事です。上質のアミノ酸を含む食品としては、以下の食材があります。
肉類 | ●牛・豚の赤身 ●牛・豚のもも肉 ●豚肩ロース ●鶏むね肉 ●鶏モモ肉 ●ラム肉 |
魚類 |
●まぐろ赤身 ●かつお ●あじ ●さば ●さけ ●ぶり |
その他 |
●たまご ●納豆 ●大豆製品 ●乳製品 |
ただし、肉類や乳製品は、上質のアミノ酸を含むタンパク質だけでなく、脂肪分も多く摂取してしまいます。
脂肪分も多く摂取してしまうと、逆に薄毛を促進させてしまう可能性もあります。
そのため、アミノ酸だけを摂取したいなら、豆類や魚介類を中心とした食生活にしましょう。
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーも、不足しているアミノ酸を摂取するためにおすすめの方法の1つです。
そもそもアミノ酸系シャンプーとは、その名のとおりシャンプーの成分にアミノ酸が含まれているジャンプーのことです。
原料が高価なため、一般的なシャンプーよりも高額な場合もありますので、予算に合った商品を選びましょう。
薄毛対策の目的でアミノ酸系シャンプーを選ぶ場合は、下記の2つがポイントです。
●洗浄成分が強くない
●添加物や刺激成分が入っていない
洗浄成分が強すぎても、刺激成分が含まれていても、繊細な頭皮にはよくありません。自分に合った商品を選んでください。
アミノ酸を含むサプリメント
食事以外でアミノ酸を摂取する方法としては、アミノ酸を含むサプリメントを活用することもおすすめです。
サプリメントとは、「栄養強化食品」や「栄養補助食品」ともいわれおり、不足している栄養素を積極的に摂取するための食品のことです。
アミノ酸を含むサプリメントもさまざまな商品が発売されていますので、薄毛対策の目的でサプリメントを使いたいのなら、ケラチンを構成するアミノ酸のサプリメントを選びましょう。
ちなみに、ケラチンを構成するアミノ酸は下記の18種類です。
■グルタミン酸
■アルギニン
■グリシン
■ロイシン
■アスパラギン酸
■セリン
■スレオニント(トレオニン)
■バリン
■アラニン
■プロリン
■チロシン
■フェニルアラニン
■リジン(リシン)
■イソロイシン
■メチオニン
■ヒスチヂン
■トリプトファン
シスチン・グルタミン酸・アルギニンだけでケラチンの40%相当になりますが、その中でもシスチンが細胞の活性化に関わっているというが発表されました。
毛髪に多く含まれる「シスチン」が毛母細胞の増殖に大きく関与していることを、2018年5月18日~5月20日イタリア ボローニャで開催されましたEuropean Hair Research Society 2018において発表
引用:PR TIMES
サプリメントでの栄養摂取で注意しなければならないポイントは過剰摂取ですが、余分に摂取したアミノ酸は、分解されて体外に排泄されてしまいます。
そもそも、健康な方がアミノ酸の過剰摂取で健康を損なってしまったという事例は報告されていません。
しかし、持病や基礎疾患を患っている方のなかには、アミノ酸の過剰摂取で健康被害を受ける可能性もあるため注意しましょう。
さいごに|アミノ酸で育毛効果がみられない場合は発毛クリニックへ!
アミノ酸を摂取すれば、必ずしも育毛効果が得られたり、薄毛対策ができたりするということではありません。
もちろん、人によって個人差がありますので、効果を理解したうえで摂取するようにしましょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
●アミノ酸は育毛には欠かせない成分であり、髪の毛を構成する成分の1つ
●ケラチンはアミノ酸によって作られるタンパク質
●育毛に効果的なアミノ酸の摂取方法は「食事」「アミノ酸系シャンプー」「サプリメント」
●アミノ酸の過剰摂取には十分注意する
●アミノ酸で育毛効果がみられない場合はAGA治療専門クリニックへ相談する
AGAのような薄毛は、対策が遅れると進行してしまうため、早急に対策をしましょう。