ヨーグルトは髪の毛に良い?薄毛改善や育毛効果があるのは本当?
「育毛対策をしても効果がなかなか出ない。」
そんなお悩みはありませんか?
実はそれ、腸内環境の悪化が原因かもしれません。
本記事では、悪化した腸内環境を整えつつ、注目の成長因子により発毛効果にも期待が持てるヨーグルトについて徹底解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
ヨーグルトの育毛効果とは?含まれる栄養素を解説!
ヨーグルトには腸を整える作用があることは広く知られていますが、実はこの腸を整える作用が髪の毛へよい影響を与えることが分かっています。
さらにカギになるのが「IGF-1」という体内の成長因子。これらが具体的にどうやって育毛促進させるのか、詳しく解説していきます。
ヨーグルトの腸内環境改善効果が育毛へのカギ!
ヨーグルトの発毛要素1つ目は、腸内環境の改善による効果。腸活という言葉を最近よく聞くようになりましたが、実はこの腸活が髪の毛にもよい影響をもたらしているのです。
そして、ヨーグルトを毎日食べることで、乳酸菌を腸内に取り込むことが可能。
この乳酸菌には、悪玉菌を抑制して腸内環境を整え、消化機能を助ける働きがあります。
逆に、便秘や下痢などの症状が出てしまうのは腸内環境の悪さが原因。便秘や下痢や常態化している場合、体中に毒素が巡っている可能性があります。
この毒素が頭皮に届いてしまったり、血流を悪くさせたりすることで育毛を阻害してしまうのです。
こうした毒素を出さないためにも腸活は重要。強くて健康な髪の毛を育て、発毛させるためには、頭皮にきちんと栄養を届けることが大切なのです。
ヨーグルトに含まれる「IGF-1」で薄毛改善
ヨーグルトの発毛要素2つ目は、「IGF-1(インスリン様成長因子Ⅰ)」と呼ばれる成長因子による効果。
このIGF-1は別名「発毛因子」とも呼ばれるほど髪の毛の成長を促す効果があります。
IGF-1は体内で生成される物質ですが、実は一定の条件でその数が大きく増えることが分かっているのです。
その条件が、知覚神経の刺激。ヨーグルトは特に胃腸の知覚神経へ刺激を与えます。
このようにヨーグルトを食べることにより、IGF-1が増えて育毛効果が見込めるといえるのです。
毛髪・頭皮の要となるタンパク質
ヨーグルトは100gあたり5g~程度のタンパク質を含み、この栄養成分は頭皮や毛髪を構成するだけではなく、育毛にかかわりの深いホルモン生成の材料となる、欠かせない栄養成分となっています。
腸内環境を整える乳酸菌
ヨーグルトに含まれる豊富な乳酸菌は、腸内環境を整えて育毛を助ける、善玉菌のエサとなる菌。
腸内環境が整うことで腸が持つ栄養の吸収、余分な栄養の分解や排出がスムーズになり、頭皮も健やかなコンディションに整っていきます。
頭皮環境を健やかに保つビタミンA
頭皮環境を健康に保ち、髪の毛の成長を促す働きがあるビタミンA。
ダメージの目立つ髪や頭皮の修復再生・ターンオーバーを促したり紫外線ダメージから頭皮と髪を守る働きも備わっています。
ヨーグルトを育毛対策に取り入れよう!おすすめの種類と食べ方は?
さっそくヨーグルトを日常に取り入れたいところですが、実はヨーグルトはその種類によって含まれている乳酸菌が異なっており、その効果もさまざまです。
それでは効率的に育毛効果を得るには、どの種類を選べばよいのでしょうか。
育毛対策におすすめのヨーグルトは?
それでは、発毛に効果的なおすすめのヨーグルトを紹介します。
乳酸菌は毎日とってこそ最大限の発毛効果が発揮されるため、今回紹介するおすすめのヨーグルトも毎日食べることを前提に選びました。
乳酸菌が生きたままお腹に届くタイプ
まずは、乳酸菌が生きたままお腹に届くタイプです。
CMなどでよく耳にするキャッチフレーズですが、実は多くの乳酸菌は腸に届く前に胃酸の効果で死んでしまいます。
死んでしまったとしても腸を整える作用はありますが、やはり生きた乳酸菌にはかないません。
生きたまま腸に届く乳酸菌として代表的なものは以下のとおり。
- ビフィズス菌SP株(ナチュレ恵など)
- 乳酸菌シロタ株(ソフールなど)
- ガセリ菌SP株(恵 ガセリ菌SP株ヨーグルトなど)
特にナチュレ恵は、ビフィズス菌SP株とガセリ菌SP株が両方含まれていておすすめ。
しかし、腸に届くまでの間に死んでしまう乳酸菌のなかにも効果的な乳酸菌があります。
それが乳酸菌H61。乳酸菌H61には抗酸化作用や免疫を活性化させるようなアンチエイジング効果があり、薄毛対策にはもってこいの乳酸菌なのです。
乳酸菌H61 (写真1) は農研機構がチーズを作る際に用いられる各種乳酸菌の中から選び出した乳酸菌です。 正式名を「ラクトコッカス ラクチス サブスピーシーズ クレモリス」と言います。 農研機構が各種試験を続けてきた結果、老化抑制にかかわる作用をもっていることが分かりました。
引用:《こぼれ話21》乳酸菌H61で女性の肌の乾燥を抑える | 農研機構
肌の水分量が多くなることで頭皮の環境も改善され育毛や抜け毛防止の効果が期待できます。
ただし、H61が含まれたヨーグルトは市販ではあまり多くありません。
通販を行っているメーカーもあるみたいなので、興味がある方はぜひ調べてみてください。
無糖または低脂肪タイプ
次に、育毛対策でヨーグルトを選ぶ際に意識するべき点は、無糖・低脂肪タイプかどうかです。
毎日食べる際に、砂糖が多く含まれているものを選んでしまうと肥満などの生活習慣病に繋がるだけでなく、IGF-1を増やす知覚神経の動きを鈍くしてしまいます。
そのため、できる限り無糖か低脂肪のヨーグルトを食べるようにして、知覚神経を敏感にさせておくようにしましょう。
1日100~150gを目安に食べること
ヨーグルトが薄毛に効果的なことは確かです。だからといってヨーグルトばかり食べてもよくありません。
ヨーグルトの1日当たり目安量は100~150g。
大きい容器は大体400gなのでおよそ4日分、小さい容器は大体100gなので1日分と覚えておきましょう。
また、生きてお腹まで届く乳酸菌は胃酸に強い特徴を持っていますが、胃酸の方が強ければ死んでしまう可能性が高くなります。
そのため、食べるタイミングを食後にすると、より効率的にヨーグルトの恩恵を受けられます。
ヨーグルトに合う育毛食を組み合わせる
ヨーグルトの育毛効果を高めるためには、相乗効果が期待できる相性の良い育毛食材を組み合わせることがおすすめです。
ヨーグルトはもちろん単品で食べても育毛に効果的な栄養を補うことができますが、相性の良い育毛食を組み合わせることでより美味しく、味や風味のマンネリも予防できて継続しやすいアレンジレシピになるメリットも。
ここではヨーグルトと相性が良く、育毛効果を高めるおすすめの食材とその理由を詳しくまとめてみました。
いつものヨーグルトに育毛食材をプラスして、新鮮な美味しさを楽しみながらの育毛を始めてくださいね。
タンパク質やアミノ酸が豊富なバナナ
ヨーグルトはどんなフルーツとも相性が良いメリットがありますが、育毛を意識した時に組み合わせたいのがバナナ。
このフルーツをヨーグルトに組み合わせることで十分なタンパク質やアミノ酸を補うことができます。
タンパク質やアミノ酸は髪や頭皮を構成する原料となる成分で、日本人はタンパク質の摂取が不足傾向にあるとの情報も。
さらにバナナにはストレスをケアし、良質な睡眠サイクルを維持するメラトニンというホルモンを作る、トリプトファンの含有も豊富。
トリプトファンの摂取によって睡眠リズムが整うと、毛髪や頭皮のダメージが修復されたり髪の成長を助ける成長ホルモンの分泌も活性化するため、ヨーグルトとバナナはおすすめのアレンジレシピと言えます。
ビタミン群が豊富なハチミツ
育毛やダメージケアに特化した、ヘアケアアイテムのメイン素材としても使用されることが多いハチミツ。
ヨーグルトと相性の良いハチミツの組み合わせは、ハチミツの水分を集めて保水・保湿する作用が、頭皮や髪の乾燥を防ぎ十分なうるおいを保持してくれます。
頭皮と髪に十分に満ちたうるおいや栄養は、
ターンオーバーや新陳代謝のサイクルを整える | 古い髪や頭皮が新しい頭皮、髪に入れ替わるサイクルのこと |
バリア機能を強化する | 日常における紫外線や摩擦、刺激を跳ね返す機能のこと |
といった働きを十分にするため、毛髪・頭皮が丈夫になって抜け毛や薄毛の改善・予防につながっていくと言えるのです。
育毛に大切な栄養が豊富なナッツ類全般
アーモンドやカシューナッツ、パンプキンシードといったナッツ類も、意外にヨーグルトと相性がバツグンで育毛にも効果的な食材と言えます。
ナッツ類全般には、
ビタミンB群 | 髪と頭皮の代謝を助けたり、毛母細胞・毛乳頭の細胞分裂を助ける |
ビタミンE | 血液、リンパ液のめぐりを促して毛髪や頭皮に栄養が届きやすい状態に整える |
亜鉛 | 髪と頭皮の構成原料、タンパク質の合成を助け分解を防ぐ |
といった育毛に欠かせない栄養が豊富に含まれています。
また前項で、ヨーグルトは無糖のタイプを選ぶことがおすすめとお伝えしましたが、ハチミツであれば砂糖を使うよりも栄養価が高く、やさしい甘みで美味しく飽きない育毛レシピに仕上がりますよ。
頭皮の血行促進に働きかけるシナモン
ほのかな酸味の渋み、甘みと苦みが調和したスパイス・シナモンも、ヨーグルトと一緒に摂りたい育毛に効果的な食材です。
シナモンは頭皮に細かに張り巡らされている毛細血管を拡張して血流を促す効果が、さまざまな専門機関からの研究報告が多数あります。
頭皮は全身の血液循環を担うふくらはぎや心臓から離れた位置にあること、そして細い毛細血管が張り巡らされていることで他の部位よりも血流が悪く、頭皮や毛髪への十分な栄養供給が難しいと言われています。
ヨーグルトにシナモンをプラスすることは、血流が悪くなりやすい頭皮の毛細血管にダイレクトにアプローチしてめぐりを促すため、毛髪・頭皮の栄養不足を防げるでしょう。
繊維質が豊富なオートミール
ヨーグルトに組み合わせる、おすすめの育毛食材・オートミールも、髪と頭皮の健康に良い栄養成分が豊富に含まれています。
オートミールの注目しておきたい、育毛に効果的な成分は、
食物繊維 | 玄米、白米の1.3倍も含有があり、腸内環境を整えることで育毛に必要な栄養の吸収を助ける |
鉄 | 頭皮の血行にかかわりの深い質の良い血液を十分に生成する。セロトニンやメラトニン生成の材料となる |
ビタミンB1 | 髪の毛や頭皮の成長を助けたり、代謝ビタミンとして新陳代謝の活性に働きかける |
の3つ。
ヨーグルトと一緒に食べることでいつもとは違ったサクサク食感が新鮮になり、食べ応えもあるのでスイーツやスナック菓子を食べるよりもずっと健康的な育毛になりますよ。
ヨーグルトを食べるのは”夜”!育毛効果が高い理由
ヨーグルトというと間食や朝食に摂り入れることが多いイメージがありますが、育毛効果を狙うのであれば夜に食べることがおすすめです。
ヨーグルトを夜に食べるのがおすすめの理由、育毛との関係性をここで詳しくお伝えしてみたいと思います。
メラトニンが作られて睡眠の質がUPする
夜にヨーグルトを食べることが育毛に効果的なのは、含有の豊富なトリプトファンという栄養成分が、睡眠サイクルを整えるメラトニンの生成を助けてくれるため。
スッと寝つけて深くぐっすりと眠り、さらに朝には快適にシャキッと目覚められる、そんな健康的な睡眠のリズムはダメージを受けた頭皮と髪を修復再生する、育毛エッセンスのような働きを発揮します。
またヨーグルトのトリプトファンはこの栄養成分によってつくられるメラトニンの材料・セロトニンは、気持ちを穏やかに幸福感を与える幸せホルモンの一種のため、ストレスが原因の抜け毛や薄毛のケアにも役立ちますよ。
タンパク質が成長ホルモンや免疫細胞の材料になる
ヨーグルトを夜に食べた方が育毛に効果的な理由は、メインの栄養成分でもあるタンパク質が、成長ホルモンや免疫細胞の材料になるためです。
成長ホルモン、免疫細胞と育毛には以下のようなつながりがあります。
成長ホルモンと育毛の関係性 | 強く丈夫な髪を育てるホルモン。抜け毛や薄毛の目立つ、ダメージの多い毛髪や頭皮環境を修復再生していく |
免疫細胞と育毛の関係性 | 免疫細胞が活性することで頭皮環境が整い、雑菌の侵入を防げる。免疫細胞が持つ、育毛に必要な栄養を吸収する働きが高まる |
夜ヨーグルトの方がカルシウムの吸収率がUPする
朝にヨーグルトを食べるよりも、夜に食べた方が育毛に役立つのは、カルシウムの吸収を高めることがわかっているからなんです。
カルシウムは頭皮の筋肉の収縮を助ける働きがあり、頭皮の筋肉が収縮運動を活性すると、血行が良くなり栄養や酸素の摂り込みがスムーズになります。
そしてカルシウムは、健康的な育毛の大敵となるストレスを緩和・予防する効果も。
メンタル面を健康に整えてくれることでストレスへの耐性がつき、頭皮や毛髪へのダメージも抑えられるでしょう。
さいごに|ヨーグルトを摂り入れて育毛に活かそう!
今回は、ヨーグルトの育毛効果について解説してきました。
ヨーグルトには腸を整える効果はもちろん、IGF-1を増やすことにより発毛を促進する効果があります。
また、今回紹介したヨーグルトもコンビニやスーパーで購入できるものが多く、手軽に日常生活に取り入れられます。
さっそく、明日の食後のデザートはヨーグルトにしてみてはいかがでしょうか。