もずくには育毛効果がある!フコイダンで薄毛を改善!
昔から、海藻は髪によいといわれていることは、周知の事実かと思います。
その数ある海藻のなかで「もずく」には、育毛効果もあるといわれていることをご存じでしょうか?
「何となく体によさそうなイメージがある」
といった程度の感覚をお持ちの方が大半でしょう。
「もずくのなにが髪のよいの?」
「髪にどのような効果をもたらしてくれるの?」
本記事では、数々の疑問の答えとともに、お手軽な食べ方を紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
「もずく」の育毛効果とは?含まれる栄養素を解説!
磯の香りとツルっとした食感が楽しめ、海藻ならではの栄養素が含まれる「もずく」。
まずは、どのような海藻なのかみていきましょう。
もずくとはどんな海藻?
「もずく」は、モズク科やナガマツモ科に属する海藻で、別名をイトモズクといいます。
主に熱帯から温帯の浅い海に分布し、そうめんのような細長い形状で枝分かれをしている糸状の藻類。
他の褐藻類であるホンダワラなどに付着することから「藻付く」という名がついたと言われており、漢字では「藻付」と表記されます。
日本の沿岸では冬から春にかけて、光が届く潮下帯の岩礁に生えますが、夏になると他の海藻類と同様に枯れてしまう植物。
海中に自生している時には褐色ですが、他の褐藻類と同様、熱湯に通すことで緑色に変化します。
噛むとワカメに似た歯ざわりを感じますが、表面には多糖類が分泌されているため、ぬるぬるとした食感が先に立つでしょう。
この、もずく独特の「ぬるぬるした部分」に、育毛によい「フコイダン」という成分が多く含まれているのです。
育毛の鍵は「フコイダン」
もずくの特徴でもある「ぬめり」の正体は、水溶性の食物繊維の1種である「フコイダン」という成分です。
フコイダンは、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃し、免疫を強くしたり、血糖値やコレステロール値を下げたりすることが可能。
また、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を防ぐ効果が期待できる成分です。
また、ミネラルも豊富なので、肌の保湿にも役立ちます。
頭皮も肌の一部ですので、頭皮環境を整え、育毛するためには必要な成分といえるでしょう。
育毛効果に関する研究では、フコイダンが最も効果的だとされ、育毛剤にも配合されています。
また、毛乳頭細胞にフコイダンを加えて培養すると、毛母細胞の増殖が認められたと発表している研究結果もありました。
毛母細胞とは髪の毛をつくり出す細胞であり、その増殖をコントロールしているのが毛乳頭細胞。
メカニズムとしては、フコイダンが毛乳頭細胞を活性化することでFGF-7(ケラチノサイト増殖因子)という成長因子(グロスファクター)が増え、これが毛母細胞に働きかけると考えられています。
効果的なもずくの食べ方とは?
それでは効果的でお手軽な食べ方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
それでは、詳しくみていきましょう。
もずく酢
「もずく」は酢と一緒に摂ることで、栄養分が体に吸収されやすくなります。日本では、もずくを「もずく酢」という料理にして食べることが多いということは、みなさんもご存じのことでしょう。
もずくを酢と一緒に体内に取り入れることで、もずくの繊維質が柔らかくなり、必要な栄養素を吸収しやすくなるのです。
作り方は、下記のとおりです。
1.もずくをたっぷりの熱湯に通してから、水で洗って水分を取る。
2.きゅうりは薄切りにし、塩をふって軽くもみ、水気が出たら軽く絞る。
3.器にもずく、きゅうりを入れ、合わせ酢をかけたら出来上がり。
こちらの料理が、一番お手軽にもずくを取り入れられる方法です。
ぜひ、お試しください。
スープや味噌汁
「もずく」のフコイダンは、加熱すると食材から溶け出し、体内に吸収されやすくなります。
前述した酢の物にされることの多いもずくですが、実は熱に強い性質をもっているため、火を通して食べることもおすすめの食材なのです。
天ぷら
「もずく」を天ぷらにするのもよい方法。前述したとおり、フコダインは熱に強いためもずく含まれるその他の栄養素を活かすためにも、とても育毛に効果的な調理方法といえます。
作り方は、下記のとおりです。
1.もずくをざるに入れて2~3回水洗いする。
2.キッチンペーパーで水気を切り、ざく切りにする。
3.衣を用意し、もずく、シシトウをそれぞれ揚げる。
4.シシトウは、つまようじで穴を開けてから衣をつける。
ぜひ、お試しください。
さいごに|もずくの育毛効果は期待大!美味しく食べて対策しよう!
今回は、「もずく」と育毛との関係性について解説してきました。
もずくを食べることで体内環境が良好になり、薄毛対策や育毛、頭皮の健康維持に期待できます。
ぬめりが苦手な方は、「ぬめりこそ育毛」の考えで召し上がってください。
しかし、食べすぎは悪影響を与える恐れがあるため、摂取量には注意。食物繊維を多く含むもずくは、食べ過ぎると体内で膨張し、便秘や下痢の原因になってしまうことがあります。
1日の摂取量は約3mg(1パック)が適量と覚えておいてください。
毎日の食生活にもずくを取り入れ、健康で素敵な毎日を過ごしましょう。