AGA治の薬を飲むと起こる「初期脱毛」とは?抜け毛期間はいつまで続く?
発毛治療を始めた際に、初期脱毛が気になった方もいることでしょう。
発毛治療をしているのに逆に髪が抜けたら心配になるのは当然ですが、実は初期脱毛は治療効果が出たサインです。とはいえ、やはり心配ですよね。
本記事では、発毛治療における初期脱毛について、詳しく解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
初期脱毛とは?
初期脱毛とは、育毛・発毛対策をしていく中で、初期の段階(対策開始後、2週間~1か月程度)に抜け毛が増える事を指します。
後ほど詳しくご説明しますが、初期脱毛は悪い事ではなく、良い事なので実は抜け毛が増えたからといって焦る必要はありません。
今まさにエンジンがかかっている最中なのです。
初期脱毛は、薄毛治療を開始した初期の段階で抜け毛が増えてしまう症状です。 薄毛治療を受けたことのある多くの患者さんが経験している症状でもあります。
引用:【医師監修】初期脱毛はなぜ起きる?AGA治療との関係は?
初期脱毛の仕組み
初期脱毛は主に薬(フィナステリドやミノキシジル等)を使った育毛発毛対策をした時に起こります。
薬を使わない育毛シャンプー等の改善でも起こる可能性はありますが、これらの手法は緩やかな改善なので初期脱毛は起こりにくいです。
ただ、治療薬での初期脱毛は副作用ではありません。
むしろ、初期脱毛は発毛治療の効果が出ているサインです。発毛治療の初期で脱毛することについては、発毛のメカニズムが関係しています。
発毛治療薬によって、短縮されていたヘアサイクルが正常な状態に戻る際、ヘアサイクルはリセットされます。
つまり、弱っている成長期の髪の毛を強い髪の毛にする為に、一旦リセットする事で退行期・休止期となるため、脱毛してしまうというメカニズムです。
ヘアサイクルがリセットされたことで、今までよりも薄毛になりますが、新しく生えてきた髪は正常な成長期で成長するため、徐々に薄毛が改善されます。
ちなみに、ミノキシジルの発毛治療薬で初期脱毛がみられる理由も、ヘアサイクルがリセットされたためです。
初期脱毛が起きる原因は?
薄毛や抜け毛のコンプレックスに感じやすいトラブルの専門的な治療をしているのに、初めのうちの初期脱毛が起こると、余計な悩みや不安を抱くことがあるでしょう。
育毛治療で初期脱毛が起こってしまうのは、治療によって頭皮環境と髪質がこれまでとガラリと変わり、丈夫な髪を生やすためのサイクルが整っていくからなのです。
ここではさらに詳しく、AGA治療の初めに起こりやすい初期脱毛の原因を解説してみたいと思います。
新陳代謝が活発になり頭皮環境が変化するため
育毛・発毛治療で初期脱毛が起こってしまうのは、使用する育毛剤の成分が頭皮と髪の新陳代謝を活発にすることが原因のひとつと言われています。
育毛に特化したエッセンスなどを治療に使うと、薄毛や抜け毛が進行した古い髪と頭皮の細胞が、新しく丈夫な髪と頭皮に生まれ変わる新陳代謝が活性化していきます。
するとこれまでとは頭皮環境・髪質が変化し、毛質が弱く抜けやすい髪が一時的に増えて、少しずつ丈夫で抜けにくい髪質に変わっていきます。
育毛治療における新陳代謝の活性化は、ダメージを受けた頭皮と髪が新しいコンディションに生まれ変わる過程でもあるため、一時的に抜け毛が増える初期脱毛が起こってしまうのです。
治療に使用する育毛剤成分の性質によるもの
育毛・発毛治療には、
- 育毛剤の代表的な有効成分となる「ミノキシジル」
- 薄毛、抜け毛の原因となるホルモンの働きを抑える「デュタステリド」
という成分を配合したエッセンスが用いられることが多く、それぞれの成分には新しく丈夫な髪を生やすためのひとつの家庭となる初期脱毛が起こる原因があります。
では、ミノキシジルとデュタステリドには初期脱毛にどんな関連性があるのでしょうか?
発毛や育毛の治療に用いられるミノキシジルとデュタステリドそれぞれの初期脱毛との関連性や原因を詳しくまとめてみました。
ミノキシジルで初期脱毛が起こる理由
ミノキシジルは世界的にも有効な発毛・育毛成分として認可され、年代や男女の性別問わずに使用できる安全性の高さも注目を集めています。
ミノキシジルを発毛・育毛治療に用いると、髪の毛の成長サイクルとなる成長期から休止期までが少しずつ整い正常化していきます。
すると、新しく丈夫な髪と頭皮環境が薄毛ダメージのある頭皮・髪を押し出すようにして代謝が活性化し、一時的な初期脱毛が起こりやすくなるのです。
デュタステリドで初期脱毛が起こる理由
育毛や発毛治療のエッセンスにブレンドされている育毛成分・デュタステリドは、薄毛や頭皮環境のダメージの原因となるホルモン物質の働きを抑えて、男性型脱毛症のことをいうAGA・男性型女性脱毛症のことを言うFAGAの予防や改善にアプローチします。
デュタステリドの育毛・発毛治療で初めの頃に初期脱毛が起こるのは、薄毛や抜け毛が起こりやすい髪と頭皮のサイクルを正常化し、丈夫でしなやかな髪を生やそうとする働きが活発になるため。
デュタステリドを育毛治療に用いると、頭皮と髪のサイクル・新陳代謝が整って古く悪い髪や頭皮が抜け剥がれ落ち、新しい細胞がこれらを押し出して初期脱毛が出やすくなるのです。
初期脱毛が起きる確率は?抜け毛との見分け方は?
初期脱毛はどのくらいの確率で起こるのか、単純な抜け毛との見分け方を合わせて解説していきます。
初期脱毛が起こる確率について
弊社は発毛サロンも運営しておりますので、お客様から聞いた話や施術の実体験等で独自の統計でいうと約20%ぐらいの方が初期脱毛を経験しています。
ただ髪質や毛質、体調などによって初期脱毛がまったく起こらない人もめずらしくはありません。
薬を使った方では言えば50%ぐらいの方が初期脱毛を経験しています。
初期脱毛とただの抜け毛の見分け方は?
今まで初期脱毛の事を書いてきましたが、ぶっちゃけ初期脱毛かただの抜け毛か心配になるという方も多いでしょう。
頭皮が痒い等の違いがあるというブログもありますが、かゆみも発毛の兆候だったりしますので、明確な違いという事でもありません。
冒頭でも書きましたが育毛対策をして2週間~1か月ぐらいの間に、抜け毛が増えた場合は初期脱毛ととらえてもらっても良いでしょう。
肌に合わない育毛対策は数日で抜け毛が増えます。
初期脱毛は、良い兆候だとしてもどうしても一回抜けるというのを経験しないといけないため、薄毛の人への精神的なダメージは多いと思いますので参考にしていただけると良いでしょう。
生活習慣・食事や栄養摂取でできる初期脱毛の対処法!
初期脱毛は、ミノキシジルやデュタステリドをベースにした育毛剤を用いた治療が基本ですが、生活習慣や食事、栄養の摂取にも気を配っておくと、初期脱毛を予防改善しながら、ヘアサイクルを整える効果がより高まると言われています。
薄毛や抜け毛の治療を受けた際には誰にでも起こりえる初期脱毛の対策について、期間を少しでも短くするための生活習慣・食事や栄養摂取でできるポイントをまとめてみました。
生活リズムはいつも通り一定にしておく
初期脱毛については、特別に細かな対策をする必要がありません。
何故なら、冒頭でも軽く書きましたが、現在進行形で対策が成功しているからです。
特に初期脱毛が酷い方は、それだけ髪の毛が弱っていた証拠として、これから生えてくる強い髪の毛にワクワクしてもいいぐらいです。
成功している対策に対策は必要ありませんよね?
薄毛対策をする程の方であったら、頭にコンプレックスがあると思います。
その為、抜け毛の量が常に気になる衝動にかられると思いますが「何故、髪の毛を生やすつもりが抜けているのか!」と憤りを覚えるかもしれません。
そして、抜け毛が怖くてそこで薄毛治療をやめてしまう方も何割かいますが、そこでやめてしまったら元も子もありません。
初期脱毛があると対策前から覚えておけば、ある程度こ心構えが出来るでしょう。
また、初期脱毛中は極力生活のリズムを変えない事をおすすめします。
生活のリズムを変えてしまうと、これが良いのか悪いのか不安になって、それがストレスとなって初期脱毛の期間が伸びてしまう可能性があるからです。
初期脱毛の対策に良い食べ物・栄養を補うこと
身近にある食べ物・栄養の中には、不安な初期脱毛の期間を短くして健やかな髪の成長をサポートする種類が豊富に存在しています。
初期脱毛が気になり始めたら、以下のような食べ物・栄養を補って食生活を整え、髪と頭皮の健康に重要な内側からのインナーケアを始めていきましょう。
魚介類全般に含有が多い亜鉛
魚介類のほとんどに含まれている亜鉛には、
- 髪の成長に密接な結びつきのある毛母細胞の分裂を助ける
- 頭皮と髪の原料となるタンパク質、ケラチンの合成を助け分解を防ぐ
- 髪と頭皮の新陳代謝を促す
という育毛に欠かせない要素がたくさん詰まっています。
亜鉛は育毛治療のエッセンスやサプリメントとして処方を受けられるケースもあるため、魚介類の摂取では補いきれないと感じた場合は、サプリメントやタブレット、エッセンス使用の相談やアドバイスを受けるようにしましょう。
緑黄色野菜や乳製品に多く含まれているビタミンB群
緑黄色野菜や乳製品に多く含まれているビタミンB群は、
- ダメージのある髪と頭皮を代謝の活性化によって改善していく
- 頭皮の肌荒れ、炎症を防ぎ健やかな環境に整え保持する
などの働きがあります。
また緑黄色野菜には、ビタミンB群以外にも髪と頭皮の健康になくてはならない栄養を吸収して届ける役割のある、腸を整える食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンB群が多い食べ物は、他にも薄毛や抜け毛の対策に役立つ栄養が豊富なため毎日の食生活に欠かさずに摂り入れるようにしましょう。
AGA治療の初期脱毛に。ヘアケアでできる安心の対策とは?
AGA治療で起こる初期脱毛は、一時的ではあるものの抜け毛が一気に増えて、地肌が透けて見えることもあり、強いコンプレックスを感じやすいと言えます。
AGA治療の初期脱毛を前向きに乗り切るために、ここでは男性・女性ともに手軽に実践できるヘアケアの安心の対策をお伝えしてみたいと思います。
育毛剤使用を急にストップしないこと
育毛・発毛治療で初期脱毛が起こると、エッセンスの成分が自分に合っていないのではないかと不安になるかもしれません。
ですが初期脱毛は、処方されたエッセンスの成分の性質が新陳代謝を活発にさせて起こる、効果が活きているサインとなるため育毛剤の使用を急にストップしないよう注意しましょう。
初期脱毛が終わる頃には育毛剤の成分が髪と頭皮に満ち、髪が生えて成長するサイクルが整うため、焦らずじっくり続けることがおすすめです。
部分的なウィッグ使用やヘアアレンジで対処
発毛治療の初期脱毛では、クリニックの医師からも部分的なウィッグの使用やヘアアレンジの工夫をしてみるよう、アドバイスされることがあります。
部分的なウィッグ使用とヘアアレンジで初期脱毛を対処する、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
初期脱毛の部分的なウィッグ使用
初期脱毛に部分的なウィッグ使用をすると、自分のリアルな髪の毛のように薄毛になっている部分をカバーでき、質感・色味のバリエーションも多いため好みのタイプが見つかりやすいメリットがあります。
また自然にふんわりと髪をボリュームアップさせ、初期に抜けてしまった髪が原因の地肌の透けもしっかりカバーできるため、いつも通りのヘアスタイルやアレンジを楽しむことができるでしょう。
初期脱毛におすすめのヘアアレンジ対処法
初期脱毛が起こってしまったら、この状態をカバーできるヘアアレンジの工夫をしてみることがおすすめです。
男性の初期脱毛の場合 | ツーブロックやソフトモヒカン、縦落ちのツイストパーマ |
女性の初期脱毛の場合 | ショートボブや前髪を厚めに下ろす、トップとサイド、毛先にカールやパーマを当てる |
といったヘアアレンジは、初期脱毛による地肌の透けや髪の薄さをカバーできる方法となり、さまざまなバリエーションを持っておくと毎回違った印象になり新鮮味を感じて不安の解消に役立つでしょう。
さいごに|発毛したい方へ!初期脱毛は怖くない!
薄毛の程度にもよりますが、発毛治療で一時的に初期脱毛しても、見た目では分からないことも珍しくありません。
しかし、初期脱毛で想定外に髪が抜けてしまった場合は、心配ですよね。
発毛治療における初期脱毛は、程度に個人差はありますが回避することはできません。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- 初期脱毛は、薄毛治療が効いている証拠
- 初期脱毛に対策はいらない
- 初期脱毛は、治療薬の副作用ではない
- ヘアサイクルがリセットされたことで脱毛してしまうというメカニズム
- 発毛治療において初期脱毛は珍しくない
初期脱毛が続く場合、ヘアサイクルのリセットとは別の理由で起きている可能性もあるため、AGA治療を専門とするクリニックに相談してみましょう。