ワセリンを頭皮に塗ると髪の毛が生える?育毛効果や使い方など解説!

ワセリンは美容業界や医療業界で用いられており、全身のスキンケアにもおすすめの保湿剤です。
本記事では、ワセリンを活用した育毛対策とその効果、注意点などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
ワセリンとは?育毛対策でおすすめする理由など解説!
ワセリンは、表面に油膜を張ることで保湿効果が見込まれ、肌のパサつきの解消や傷薬として用いられています。
そのような作用を持つワセリンは、育毛対策におすすめです。
ワセリンとは?
ワセリンは石油からつくられた保湿剤です。
世の中に存在する薬剤と相性よく融合させることができる特性から、美容関連商品や医療用軟膏などで用いられています。
石油を精製することで皮膚への副作用もなく、安定性は十分に見込むことが可能。
頭皮への保湿効果が期待できるため、育毛対策として活用されるケースも少なくありません。
育毛対策でおすすめする理由は?
育毛対策として用いられるワセリンですが、下記のようなおすすめする理由が挙げられます。
- 低刺激性
- 保湿作用
- 入手しやすい
頭皮の荒れや強い刺激は育毛の大敵です。
なぜなら、頭皮環境の悪化が髪の毛の細胞に悪影響を及ぼし、抜け毛や薄毛に起因してしまうため。
そのような場合に育毛剤を使用して対策しても、ほとんど思うような効果は得られません。
ワセリンは薬局やドラッグストアなどの量販店で手軽に購入することができるため、比較的入手しやすいといえます。
他にも育毛対策の方法としては、生活習慣に関連する内容が挙げられますが、どれも続けにくいという観点から途中で挫折する方も少なくありません。
具体的な内容については、後述します。
ワセリンの成分とは?育毛との関係性を詳しく解説!

頭皮や髪の保湿をし育毛にアプローチできるワセリンは、どんな成分が含まれているのでしょうか?
実はワセリンの成分は「石油」となり、逆に髪・頭皮のダメージにつながりそうなイメージがあるかもしれません。
ワセリンの成分は石油ではあるものの、頭皮や髪はもちろん、スキンケア・ボディケアに使用しても問題がなく安全性や美容効果が期待できる「植物性の原油」がベースになっています。
頭皮や髪、肌にやさしいコスメは植物系の成分を配合したタイプが多いため、ワセリンも安心・安全に髪と頭皮を保湿し油膜を張って乾燥を防ぎながら育毛しやすい土台に整えてくれるのです。
頭皮環境に合わせた種類が選べる
ワセリンでの育毛効果は、今の頭皮環境に合わせて選べる、さまざまな種類が展開されています。
ひとことにワセリンと言っても、ブランドや成分が異なる種類が複数あり、それぞれの特徴を知っておくと自分にベストな種類が見つけられて、育毛の効果アップにつながるはず。
ここでは上手にワセリンを選ぶ際にも役立つ、主な種類とそれぞれの特徴をご紹介します。
黄色ワセリン
「黄色ワセリン」は、ワセリンの種類の中でももっとも純度が低く、添加物の使用がそれなりにあります。
そのため、育毛に即効性や安定、安全性を求める方には不向きと言えるかも?
逆に、黄色ワセリンは種類の中でももっともリーズナブルでもあるので、ボディやフェイスと合わせてコスパを重視して使いたい方におすすめですよ。
白色ワセリン
「白色ワセリン」は、前項でご紹介した黄色ワセリンの純度をさらにバージョンアップさせた種類のことを言います。
刺激や摩擦に弱いデリケートな肌質の方や、皮膚が薄い赤ちゃんの肌にも安心・安全に使えて安定性に優れています。
ワセリン初心者、育毛を始める際に選ばれることが多く、比較的リーズナブルなので美容家・皮膚科医からの推奨が増えていますよ。
プロペト
「プロペト」は、前項でご紹介した白色ワセリンの純度をさらに高めた種類のことを言います。
皮膚が薄く敏感で肌荒れなどのトラブルが出やすい、フェムゾーンの使用ができるほど純度が高く安定性・安全性に優れています。
皮膚科での処方はもちろん、身近なドラッグストアでの市販も可能となり、頭皮をはじめフェムゾーンや眼のまわりと通常のワセリンでは使用できないパーツのケアにも手軽に活用できます。
サンホワイト
プロペトのさらに純度を高めたワセリンが、「サンホワイト」という種類です。
ドラッグストアでの入手はできず、ほぼ皮膚科かインターネットの専用サイトでの購入となっているため、他のワセリンに比べると手軽さの面でマイナスがあります。
ただサンホワイトのワセリンは純度の高い成分のみを使用しているため、育毛や保湿に安全性・安定性を重視する方に適していますよ。
頭皮の水分蒸発を防ぐ
ワセリンが育毛に効果を発揮するのは、「頭皮の水分蒸発を防ぐ」という役割が生きているため。
頭皮の水分はそもそも、太く丈夫でしなやかな髪の毛を育てる栄養となります。
ですが頭皮は、日々紫外線ダメージを浴びたりシャンプーやタオルドライ、ヘアスタイリング時の摩擦・刺激で乾燥しやすい状態に。
ワセリンを育毛に使うことは、頭皮の水分蒸発を防いで油膜を張るため、外的な刺激や摩擦の影響をなくして育毛をサポートするのです。
カンタンに使えてヘアケアの幅が広い
ワセリンの育毛に対する活用方法は他の項でもお伝えしているのですが、はじめての方でも手軽に使えるところがおすすめのポイントです。
育毛に特化したエッセンスやオイルは、意外に使い方が複雑で手間暇がかかることがめずらしくはありません。
ですがワセリンの場合は、適量を摂って髪や頭皮に馴染ませ伸ばし、プレスするだけのカンタンな方法でヘアスタイリングや育毛ができ、すぐに使い慣れて髪や頭皮のコンディションケアに役立てることができます。
さらにワセリンは、頭皮や髪の保湿、バリア機能の強化、乾燥予防といったヘアケアの幅が広く、ひとつ持っているとさまざまな悩みに応じた活用ができるでしょう。
タイトなヘアスタイリングにぴったり
髪の分け目をきっちりとタイトにフィットさせる髪型は、トレンドに左右されずメイクやファッション、シチュエーションに合わせてスタイリングすることがありますよね。
ワセリンはテクスチャーが重くこっくりとしているため、ビシッとタイトにまとめたヘアスタイルをする際のスタイリング剤代わりに活用できます。
一般的なヘアスタイリング剤を使うよりも頭皮・髪にやさしい仕様のため、ヘアスタイリングの刺激や負担が気になる方にも安心ですよ。
適度なツヤ出しで薄毛を目立たなくする
ワセリンはほぼすべての成分がオイルとなっているため、ヘアスタイリングに使うことで髪に適度なツヤを与えることができます。
つややかな髪質は、光の反射を受けて薄毛や地肌の透けを目立たなくするため、コンプレックスの解消や安心感、若々しい印象づくりに一役買ってくれるでしょう。
スタイリング剤を使うよりも安全性が高い
ワセリンを頭皮・髪の保湿で育毛に働きかける活用術には、安全性の高さが期待できます。
普段ヘアスタイリングで使うことが多いスタイリング剤は、少なからず頭皮の毛穴詰まり→育毛阻害の原因となる添加物・刺激物などが多く使用されています。
逆にワセリンは、種類によって純度の高いものを選ぶと髪・頭皮にかかるダメージを抑えることができ、保湿やバリア機能強化をしながら育毛、安全なヘアスタイリングを楽しむことができるでしょう。
ワセリンを活用した育毛対策、デメリットはあるの?

身近なドラッグストアで手軽に購入できたり、皮膚科での処方も受けられるワセリンですが、育毛目的で使う際にはいくつかのデメリットや注意点があります。
この注意点を押さえておかないと、ワセリンでの育毛効果が減弱し、逆に頭皮と髪のダメージにつながることがあるため要注意。
頭皮と髪に安心安全な育毛対策にワセリンを正しく使用するためにも、ここでは意外に知られていなかったデメリットを見ていきましょう。
頭皮の使用が推奨されているわけではない
ワセリンはご紹介したように髪に使えて保湿をし、育毛にアプローチができるアイテムですが、「ヘアケア、育毛用としては推奨されていない」という注意点があります。
ワセリンを販売しているブランド・メーカーでは、ワセリンはあくまでフェイスやボディの保湿が用途となり、髪への使用は推奨されていないため、育毛効果については明確なエビデンスや研究結果が報告されていないことが現状。
そのため、薄毛や抜け毛の悩み・原因に応じた根本的な対策を求める方には、ワセリンでの育毛効果が弱い・個人差があると言えるのです。
しっとりしすぎて余計に薄毛が目立つ
ワセリンは頭皮や髪の保湿に効果を発揮するものの、使う量を間違えてしまうとしっとりとし過ぎて余計に薄毛が目立つことがあります。
ワセリンを一度でも使用した方なら理解していると思うのですが、ワセリンはテクスチャーに強い粘性があり、それなりに重みやこっくり感が感じられます。
薄毛のダメージを受けた髪は細く弱く強度が減弱していることで、ワセリンの重くこっくりとした質感は、髪全体をしっとりとさせすぎてボリュームダウン、薄毛が余計に目立つ心配があるのです…。
頭皮環境が悪化している際は使用できない
極度の乾燥肌、デリケート肌の保湿やバリア機能の強化に役立つワセリンですが、「頭皮環境が悪化している時には使用できない」という大きなデメリットがあります。
この理由は、頭皮に傷や炎症、毛穴トラブル、赤みやかゆみなどが出ている際にワセリンを使用すると、成分が刺激になって頭皮環境が悪化、赤みやかゆみのトラブルが進行するおそれがあります。
育毛対策でワセリンを使用する方法は?その注意点など解説!
ワセリンの保湿作用は育毛を含め、頭皮環境を改善するにはおすすめですが、具体的にどのように使用すればよいのか分からないという方もいることでしょう。
基本的にはワセリンに副作用はないとされていますが、稀にかぶれを引き起こすケースもあるようです。
まずは、ワセリンを育毛対策として取り入れる場合の正しい使用方法から、詳しくみていきましょう。
ワセリンの正しい使用方法は?
育毛対策でおすすめのワセリンの使い方は、直接頭皮につけてマッサージをするように塗り込むようにします。
具体的には、下記の手順です。
- 髪の毛を洗う前に適量のワセリンを手に取る
- 頭皮に塗り込むようにしてマッサージをする
- シャンプーで洗い流す
ワセリンは石油を原材料としているため、ヌルヌルした手に残る感触が苦手という方もいますが、頭皮から髪の毛まですべて保湿してくれるところは大きなメリットといえます。
通常、頭皮の角質層がバリアの役割を担い潤いを保ちますが、ワセリンはこの作用をサポートします。
育毛対策として用いられる理由として、副作用がみられないことを例に挙げましたが、ワセリンによって毛穴のゴミや汚れが浮き出ることもおすすめする理由の1つ。
脂っこい頭皮や頭皮臭が気になる方は、ぜひワセリンを活用した育毛対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ワセリンのおすすめの活用方法には、「ホットタオルでのヘアマスク」もいろいろな効果が。
- ブラッシングをして髪を清潔な状態に整える
- ワセリンを500円玉程度手に取り、髪全体に馴染ませる
- レンチンしたホットタオルで髪全体を覆い、10分程度そのまま置く
上記の流れでワセリンのヘアパックを週に1~10日に1回程度で習慣づけておくと、髪がしっとりとまとまって乾燥予防になったり、ほのかなツヤのある美髪、キューティクルを守りダメージを防ぐことができます。
カンタンで手軽なのにワセリンの恩恵が生きたスペシャルケアでもあるため、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
使用前のパッチテストが必須
ワセリンは白色や黄色の種類にかかわらず、「使用前のパッチテスト」が必須と言えます。
その理由は、繰り返しになる部分もあるのですが、
- そもそも、頭皮や髪、育毛アイテムとして推奨されていない
- 頭皮に合う合わないは個人差があり万人受けしないことがある
- パッチテストなしの使用で肌荒れやかゆみの原因になる
という重要な理由があるためです。
ワセリンはあくまで顔やボディの保湿アイテムとなっていることから、性質が違う頭皮や髪の毛には合う・合わないの個人差があります。
そしてパッチテストをせずに頭皮にワセリンを塗布し、万が一合わない場合は赤みやかゆみ、頭皮炎症の原因になるため注意が必要。
以下に、ワセリンでのパッチテストのやり方をまとめてみましたので、安心安全な育毛のためにぜひ試してみてくださいね。
- 背中や二の腕の内側の薄く健康的な皮膚に、ワセリン1㎝程度を馴染ませる
- そのまま48時間そのままにする
- 48時間後、肌にトラブルが出ていない場合はワセリンが合っている、育毛に使えるサイン
- 48時間後、肌に赤みやかゆみが出ている場合はワセリンが合わない、育毛には向かないサイン
パッチテストをせずに楽観視してワセリンでの頭皮環境悪化につながると、痛みやかゆみでストレスが強くなり、育毛効果の減弱にもつながるため注意しましょう。
ワセリンを使用する際の注意点は?
ワセリンは基本的には副作用もなく、安全に使用できる保湿剤ですが、下記のようにいくつか注意しなければならないこともあります。
- ワセリンのつけすぎ
- 荒れなどが稀に起因する
- 頭皮の水分補給にはならない
ワセリンで頭皮の保湿に取り組む際、落としにくくなるような量をつけることはおすすめしません。
その理由は、シャンプーでよく洗わなければならず、そうすることで皮脂が落ち保湿されにくい環境に陥ってしまう危険性が伴うため。
適量のシャンプーで落とせるワセリンの量で、育毛対策に取り組んでください。
また、稀に荒れなどが生じることがありますが、これは敏感肌の方にみられる傾向が強いです。
そもそもワセリンは保湿にアプローチできるとはいえ、頭皮の水分補給にはならないため、その点については留意しておきましょう。
ワセリン以外の育毛対策
ここまで、ワセリンを活用した育毛対策についてまとめてきましたが、根本的な考え方を取り入れなければ思うような結果が得られません。
食生活や生活習慣、普段から使用するシャンプーの特性などを理解し、自分に合った方法で取り組むことが重要。
そのうえで、ワセリンを活用しながら育毛対策を実践しましょう。
さいごに|ワセリンで育毛対策しよう!
本記事では、ワセリンを活用した育毛対策について解説してきました。
頭皮の保湿にアプローチするおすすめの保湿剤ですが、稀に荒れを引き起こすこともあるため、肌に合わないと感じた方はすぐに使用をやめてください。
また、取り扱い時の注意点としては、適量のシャンプーで落とせるような使い方をすること。
保湿に必要な皮脂が洗い流されないように取り扱い、育毛対策に活用しましょう。