お茶で髪の毛は生える?万能成分「カテキン」の育毛効果を解説!

今回は「お茶にも、育毛に繋がる効果があった」という事実を紹介していきます。
緑茶をはじめ、烏龍茶や紅茶などたくさんの種類が存在しますが、なかでも「緑茶」 には髪の毛に有効な成分が多く含まれています。
いったいどのような関係性があるのでしょうか?
本記事では、お茶で効果が得られる理由やおすすめの飲み方、さらには驚きの活用方法もご紹介しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
髪の毛に効果のあるお茶の成分とは?

お茶に育毛効果があるという噂を、耳にしたことがある方もいることでしょう。
お茶と言っても多くの種類があり、どれを選べばよいか分かりませんよね。また、効果を最大限引き出すには成分にも注目したいところです。
ここでは、具体的にお茶のどのような成分が効果があるのか?さらに、髪の毛におすすめのお茶も紹介します。
緑茶には「カテキン」をはじめ、テアニンやビタミンなど、体調維持をサポートしてくれる栄養素が多く含まれています。
なかでも、髪の毛をサポートする効果があるとされているのが「カテキン」です。
カテキンによる作用は、下記の2つがあります。
- 5α-リダクターゼを抑制
- AGEsの抑制
それでは、詳しくみていきましょう。
カテキン効果①|5α-リダクターゼを抑制
お茶に含まれるカテキンには、活性酸素を抑制し細胞の衰えを抑制する働きがあるといわれており、頭皮環境を良好に促すサポート効果が期待できると考えられています。
また、薄毛や抜け毛の原因の1つに、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンが大きく関わっています。
そもそもDHTは、テストステロン(男性ホルモン)と5α-リダクターゼ(酵素)が結合することによって生成される物質。
カテキンには、この物質のもととなる5α-リダクターゼを抑制する働きがあるので、DHTの生成を阻害することに繋がり、薄毛や抜け毛の予防、育毛効果などに期待できるのです。
カテキン効果②|AGEsの抑制
肥満は、糖尿病などのさまざまな疾患のリスクを高めます。
「肥満=薄毛」ということではありませんが、肥満度と薄毛・脱毛には関連が示唆されていることは事実です。
炭水化物の取り過ぎは糖化現象を起こし、AGEs(終末糖化産物)を生成することで、頭皮の毛細血管を傷つけてしまいます。
お茶に含まれるカテキンには、脂肪の分解と、それらをエネルギーとして消費しやすくする効果があるとされています。
このような効果を持つカテキンを摂取することで、間接的ではありますが、発毛に期待ができるのです。
薄毛対策におすすめ!薄毛対策に効果的なお茶7選

次に、薄毛対策におすすめのお茶を7つ紹介します。
それでは、詳しくみていきましょう。
緑茶
「緑茶」には多くのカテキンが含まれています。
カテキンとは80種類からなる成分群のことですが、その中で「EGCg(エピガロカテキンガレート)」というカテキンは、5αリダクターゼという酵素の生成を抑制する働きがあることが判明しています。
この5αリダクターゼは、男性ホルモンの一種のテストステロンと結びつき、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。
そのため、5αリダクターゼはAGAの原因物質となっています。
カテキンの働きにより、5αリダクターゼの生成を抑えることができるため、AGAの原因となるDHTの生成についても抑えることができるとされています。
さらにEGCgには、毛乳頭細胞の増殖を促進させる働きがあるという研究結果もあり、より育毛効果が期待できるでしょう。
他にも、カテキンには抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去することで老化を緩やかにすることができます。
本来、活性酸素は殺菌効果があるため、体内の最近を取り除く働きがある物質です。
この活性酸素の量が適正であれば問題はないのですが、活性酸素が増えすぎてしまうと、体内を酸化させて老化につながってしまいます。
これが原因で、髪の毛の成長に関わる毛母細胞も老化してしまい、薄毛などの原因になってしまいます。
カテキンの抗酸化作用は、この影響を防いで育毛を促す効果があると考えられています。
ウーロン茶
「ウーロン茶」は緑茶と同じ茶葉を使ったお茶であるため、緑茶と同様にカテキンを含んでいます。
ただ、ウーロン茶は同じ茶葉でも製造の際に茶葉の成分が変化してしまうため、カテキンの量が緑茶よりも少なくなっています。
では、ウーロン茶には薄毛予防効果がないのかというと、そうではありません。
ウーロン茶はカテキンの量が減少している一方で、高分子ポリフェノールが増加しています。
この高分子ポリフェノールはカテキンと同様に活性を持っていることから、緑茶と同様の働きが期待できます。
高分子ポリフェノールには、中性脂肪の低下や活性酸素の除去といった機能があるとされていて、ウーロン茶は緑茶と同様に抗酸化作用が期待できます。
また、BMIが高いとAGAになりやすいという研究結果もあるため、高分子ポリフェノールの中性脂肪を低下する働きは、AGAの予防につながると考えられています。
他にも、ウーロン茶にはAGAの原因とされている5αリダクターゼを抑制する働きがあるという研究結果もあり、AGAを予防する効果も期待されています。
抹茶
「抹茶」にもカテキンなどの多くのポリフェノールが含まれています。
抹茶に含まれているポリフェノールは緑茶の約2倍となっていて、コーヒーやワインと同じくらいの量が含まれています。
また、抹茶は茶葉を直接摂取するタイプのお茶であるため、茶葉の栄養をそのまま摂取することができます。
そのため、緑茶よりも多くの成分が摂取できます。
抹茶に含まれたポリフェノールの抗酸化作用により、毛母細胞の老化を緩やかにすることで、育毛効果が期待できます。
さらに、抹茶にはアルギニン、テアニンなどのアミノ酸も含まれています。アルギニンには免疫力の向上と疲労回復、生活習慣病の予防、皮膚のバリア機能の低下を防ぐ効果などがあるとされています。
テアニンについては、ストレス軽減の効果があるとされていて、抹茶を飲むことで髪の毛だけでなく、体全体をケアする効果が期待できるでしょう。
陳皮茶
「陳皮茶」とは、ミカンの皮を乾燥させて作るお茶のことです。
ミカンの皮には、香り成分であるリモネンが含まれていて、AGAの原因とされている5αリダクターゼの働きを抑制する効果があるとされています。
さらに、リモネンには頭皮の皮脂や汚れを除去してフケやかゆみを抑えてくれる抗菌作用や、髪の毛にツヤをあたえる働きもあるとされていて、頭皮環境を整えることで髪の毛が生やすい状態にすることができます。
他にも、ミカンの皮にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、肌の再生や弾力の維持などに影響するコラーゲンの生成に必要な栄養素です。
コラーゲンについては、発毛に関連する毛包幹細胞の維持に必要な存在とされていることから、陳皮茶に育毛効果が期待できることがわかるでしょう。
また、リモネンには交感神経を刺激することによる血行促進効果や、体内の消化や代謝を活性化する働きがあるとされています。
体内の血行や代謝が活性化することで、髪の毛に栄養分が行きやすくなり、発毛しやすい環境にすることができます。
さらに、リモネンが体内で吸収される際には、脳内でα波が出ることがわかっていて、リラックス効果についても期待できます。
ストレスは頭皮環境を悪化させる原因であるため、リモネンでリラックスすることができれば、頭皮環境の改善にもつながるでしょう。
黒豆茶
「黒豆茶」とは、名前のとおり「黒豆」という大豆を使ったお茶のことです。
大豆には「イソフラボン」という成分が含まれており、女性ホルモンと似た働きを持つため、DHTの抑制に作用します。
また、たんぱく質も豊富に含まれるので、髪の毛にも効果的といえます。
さらには「アントシアニン」 による、強い抗酸化作用もあるため、血流改善効果が期待できます。
ハーブティー
ヨーロッパでは昔から、発毛に関する民間療法としてハーブが用いられています。
アロマオイルにしたり、お茶として飲むといった方法ですね。特に、発毛に関するおすすめは、
- イランイラン
- ローズマリー
- カモミール
- ユーカリ
- レモン・グレープフルーツ
などとされていますので、その日の気分や好みに合わせて選ぶのもよいでしょう。
また、ストレス発散効果のあるハーブといえば「ラベンダー」が代表的ですよね。
ラベンダーというと、香りを楽しむものと思っている方が多いでしょう。ちなみに、ラベンダーの香りは、鬱症状や不安症にも有効的といわれています。
これをハーブティーとして頂くことで、気持ちを落ち着かせ、リラックス効果も得ることができます。
飲むだけでなく香りを楽しむこともでき、さらには髪の毛へも期待できるためおすすめです。
ごぼう茶
「ごぼう茶」も育毛効果が期待できるお茶です。
ごぼう茶は和食などで使われる「ごぼう」をお茶にしたもので、ごぼうは水につけるとアクが出ますが、このアクに多くのポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールには、抗酸化作用や血行促進作用があるとされていて、これらの作用で頭皮環境を改善することが期待できるでしょう。
髪の毛に効果的なお茶の飲み方とは?

ここまで、お茶の発毛に効果的な成分と、おすすめを紹介してきました。普段から取り入れやすい飲み物ですし、その効果をより感じたいですよね。
ここからは、効果的なお茶の飲み方とその他の使用方法を解説します。
飲み方としては、主に下記の3つが挙げられます。
- 茶葉
- 水
- 温度
それでは、詳しくみていきましょう。
茶葉
緑茶の茶葉にはさまざまな種類があり、選ぶ茶葉によって栄養素が異なります。
発毛に期待できるカテキンを、たくさん含んでいるものは、2番茶・3番茶となっていますので、こちらがおすすめです。
1番茶とは、その年の最初に育った新芽を摘み採ってつくったお茶のことで、新茶とも呼ばれます。
また、以降摘み採った順番により、2番茶、3番茶といわれます。
味は1番茶がいいのですが、薄毛対策を考えるのであれば、2番茶、3番茶がおすすめです。
水
お茶を飲む場合は、水が及ぼす影響も大きくなっています。
茶葉の持つ成分をバランスよく抽出するためにも、良質の軟水がおすすめです。
水道水を使う場合は、浄水器を通すとよいでしょう。
温度
お茶に含まれるカテキンは高温で溶け出しやすい性質を持つため、高温であればあるほど、多く抽出できます。
あまり熱いと飲みにくくなりますが、できるだけ高温でつくることをおすすめします。
1日2~3杯を目安に飲むこと
髪の毛に効果的な成分を豊富に含み、リラクゼーション作用によって頭皮・髪の健康にかかわりの深い自律神経・ホルモンバランスのケアに役立つお茶。
育毛効果を得るためのお茶の飲む量が気になるところですが、「1日2~3杯」程度が一般的な目安となっています。
たくさんお茶を飲めば効果が得られるイメージがありますが、過剰な摂取は胃腸に負担をかけたり、カフェインの過剰摂取で睡眠の質低下、血流悪化といった影響になるため要注意。
1日2~3杯お茶を飲む習慣は、髪の毛に効果的な成分をバランス良く補えることとイコールなのでバランスを考えた飲み方を心がけるようにしましょう。
できるだけ長く継続して飲むこと
お茶の効果を実感するためには、できるだけ長く継続して飲むことが基本です。
どんなに育毛に効果的なエッセンスや専門的なケアを受けられるドライヘッドスパ、サプリメントや医薬品でも、ある程度の期間の継続が効果実感のポイントです。
お茶も同じで、三日坊主になってしまってはお茶に含まれる髪の毛にかかわりの深い栄養成分の摂取のバランスが悪くなるため、まずはじっくりと継続することを心がけてみましょう。
お茶+多角的なアプローチでの髪の毛を心がける
お茶に含まれる成分はほぼすべて、頭皮環境を整え育毛に役立つ種類となっていますが、お茶だけを飲んでいれば効果が高まる、というわけではないんです。
お茶を継続して飲み続けながらも、さらに頭皮と髪の健康にアプローチできる、以下のような対策で多角的なアプローチを心がけましょう。
良質な睡眠を取る | 良眠でホルモンバランス、自律神経のバランスが整う |
ストレスを溜めない |
|
髪の毛に良い栄養を補う |
|
適度に運動をする | 血行促進、ホルモンバランスの調整、ストレスケアに役立つ |
頭皮、髪の専門的なケアを継続して受ける | ドライヘッドスパや発毛サロンなどはプロ視点でのケアが受けられ効果実感につながる |
睡眠や運動、メンタルケア、食生活など幅広い部分に気をつけることで健康的な頭皮環境・丈夫な髪への相乗効果が期待できますよ。
お茶の成分別に見る髪の毛への効果とは?

お茶に含まれている成分ひとつひとつには、頭皮環境を整え髪の毛に働きかける効果が少なからず備わっています。
ひとことにお茶の成分と言っても種類はたくさんあるのですが、どの種類も髪と頭皮の健康にかかわっているため、それぞれの効果が気になるところ。
ここではお茶の成分と髪の毛との関係性をわかりやすくご紹介していきます。
タンパク質と育毛の関係性
お茶にはおよそ24%程度のタンパク質が含まれ、この栄養成分は頭皮・髪を作る材料、ダメージのある頭皮を修復・再生する成長ホルモンの分泌を助ける栄養成分です。
髪と頭皮の基本的な栄養成分となり、体重1㎏あたり1gの摂取が目安とされているため、お茶を毎日飲むことは、不足・減少しがちなタンパク質の補助に役立つと言えます。
カテキンと育毛の関係性
お茶に含まれることがほとんどのカテキンは、頭皮の血行を促し髪に栄養・酸素が行き届きやすいコンディションに整えます。
また抜け毛や薄毛は、加齢によって細胞の老化が加速することも原因のひとつですが、カテキンは細胞老化進行を食い止める抗酸化力に優れ、加齢が影響した髪・頭皮のトラブルに役立つ栄養成分となっています。
食物繊維と育毛の関係性
お茶に含まれる食物繊維は、特に髪の毛にダイレクトにアプローチするわけではないものの、間接的・副次的なサポート力を発揮する栄養成分です。
食物繊維には、
- 腸内環境を整える
- 老廃物、毒素の排出
- 脂質、糖質の上昇や吸収をゆるやかにする
という役割があります。
腸は頭皮・髪の健康に役立つ栄養成分を吸収する働きがあることから、お茶の食物繊維は育毛の副次的サポートに重要。
体内の老廃物・毒素は、頭皮を攻撃して炎症や頭皮ニキビ、毛穴詰まりの原因になることがあります。
お茶に含まれる食物繊維はデトックス作用にも優れ、頭皮環境悪化の原因・老廃物や毒素の排出に重要な役割が。
さらに、血液をドロドロにして血流を悪くし、頭皮と髪の栄養不足につなげてしまう脂質・糖質の栄養吸収を和らげるため、食事の栄養バランスが乱れがちな方もお茶は積極的に飲むべきと言えるでしょう。
テアニンと育毛の関係性
お茶に含まれる代表的な成分・テアニンは、ストレスを強めるストレスホルモン・コルチゾールの働きを抑えたり、睡眠の質を高める、髪の毛に重要な役割があります。
そもそも抜け毛や薄毛、頭皮環境の悪化はストレスやモヤモヤなどのメンタル不調で血行が悪くなるため。
テアニンはストレスを根本的になくすストレスホルモンのコルチゾールに働きかけて、穏やかなメンタル維持で血行促進に働きかけます。
睡眠の質向上にも役立ち、良眠には育毛効果を高めるホルモンのバランスを整えるため、イライラやモヤモヤしやすい方こそお茶での髪の毛へのケアが合っていると言えますよ。
クロロフィルと育毛の関係性
クロロフィルは頭皮の保湿に特化したシャンプーに使われることが多い成分で、傷んだ髪と頭皮の修復・再生に効果を発揮します。
頭皮や髪が傷んでいると、バリア機能の低下から紫外線や摩擦などの外的なダメージに弱くなり、コンディションがますます悪化してしまいます。
クロロフィルはダメージの修復に働きかける成分であることから、日々お茶を飲む習慣を持っていると健やかでダメージレスな頭皮・髪の維持につながるでしょう。
またブースター作用も備わっているため、お茶の摂取は栄養を吸収しやすい頭皮環境づくりに一役買ってくれると言えます。
お茶を飲みながら育毛!見落としがちな注意点とは?

髪の毛に役立つ栄養成分が豊富なお茶でも、成分にはいくつか注すべき点があります。
お茶での効果をしっかりと実感するため、見落としやすい注意点を詳しく見ていきましょう。
お茶のカフェインに要注意
健康的な頭皮環境と髪のインナーケアに役立つお茶でも、「カフェイン」に注意が必要です。
緑茶や紅茶、ウーロン茶、プーアル茶など代表的な種類の中には、カフェインが含まれています。
カフェインはそもそも、覚醒や緊張、血行を滞らせる作用があるため、あまり過剰に摂取してしまうと逆に頭皮や髪に良くない影響を与えてしまいます。
特にカフェインの覚醒や興奮作用は、育毛にかかわりの深い睡眠の質を低下させてしまうリスクが…。
良眠には、
女性ホルモンのエストロゲン |
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成長ホルモン |
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幸せホルモンのセロトニン |
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という髪の毛に深いかかわりがあるため、カフェインの過剰な摂取は上記のような恩恵が生きなくなるおそれがあり、注意が必要です。
お茶成分と相性の悪い成分を理解しておく
髪の毛のインナーケアにお茶を飲む際には、カフェインやタンニンと相性の悪い成分を理解しておくことが重要。
お茶を飲んでいても、相性の悪い成分を食事や飲み物で同じタイミングで摂っていては、成分の吸収が妨げられて育毛効果半減、副作用などのリスクにつながるおそれがあります。
ここではお茶の代表的な成分・カフェインとカテキン、タンニンについて相性の悪い成分をまとめてご紹介します。
カフェインと相性の悪い成分
代表的なお茶に含まれることが多いカフェインと相性の悪い成分は、
- 鉄分
- ビタミンC
のふたつがあります。
鉄分というと、丈夫な血液を産生し貧血を予防する栄養のイメージがありますが、血液を産生=頭皮と髪に酸素や栄養を送り届ける血行の元になります。
そのため、お茶のカフェインと鉄分を多く含む食べ物を一緒に摂ってしまうと、鉄分がカフェインに負けて吸収が妨げられ、結果的に血行不良・頭皮と髪の栄養不足につながりやすくなります。
代わってカフェインとビタミンCは、カフェインによってビタミンCの吸収が阻害されたり、分解されるリスクがあります。
ビタミンCはそもそも、髪にうるおいやハリ、コシ、ツヤを与えるコラーゲンを生成する栄養成分のため、カフェインと一緒に摂ってしまうと吸収が悪くなりビタミンCの恩恵を受けられない状態に。
ビタミンCは抗酸化作用にも優れているため、加齢による頭皮・髪のダメージのインナーケアに欠かせない成分となり、カフェインとの併用は避けるべきと言えるでしょう。
タンニンと相性の悪い成分
お茶のほとんどに含まれているタンニンには、以下のように相性の悪い成分があります。
- タンパク質
- 鉄分
まずタンパク質は、髪と頭皮を構成する栄養成分となっているため、お茶に含まれるタンニンの影響を受けると、吸収されずに分解につながってしまいます。
タンパク質は基本的な育毛成分でもあるため、お茶に含まれるタンニンで吸収が阻害・分解されてしまうと、頭皮の乾燥や髪のパサつき、抜け毛や切れ毛といった影響が出やすくなることも。
髪の毛の基本となる栄養成分、タンパク質は髪・頭皮のダメージを修復・再生する成長ホルモンの材料ともなり、タンニンとの併用は避けることがベストです。
タンニンはさらに、鉄分の吸収を抑えるデメリットも。
繰り返しになりますが、鉄分は髪に栄養・酸素を送り届ける血液を生成することから、お茶のタンニンに分解されてしまうと頭皮の血行にも悪い影響が出てしまうと言えるでしょう。
お茶で髪の毛を洗うと育毛効果がある?

お茶で髪の毛を洗うことでも育毛効果が期待できるとされています。
例えば、緑茶には志望を分解する作用があり、この作用によって頭皮の皮脂を除去することで、頭皮のベタつきを改善することができます。
また、お茶の殺菌作用により、育毛剤を吸収しやすくすることも期待できます。
他にも、お茶にはタンニンという成分が含まれていますが、このタンニンには消臭・殺菌効果があるとされています。この作用によって、頭皮環境が改善されることが期待できるでしょう。
驚愕の使い方!お茶で頭を洗う方法とは?

緑茶で頭を洗うと、カテキンによってDHTを抑制できるなど、お茶の強い殺菌効果によって頭皮環境がよくなります。
頭皮には、知らない間に雑菌や皮脂が溜まってしまうため、お茶を使って髪の毛を洗うだけでも十分な効果が期待できます。
お茶での洗髪の効果をさらに高めるには、前述したようにカテキンの量を増やすことがポイントです。
なかには、「今まで使っていた育毛剤と併用して、お茶での洗髪を取り入れてみたところ、目に見えて効果が高まった」という報告もあります。
ここからは、お茶で髪の毛を洗う具体的な方法について紹介します。
お茶で髪の毛を洗う方法
お茶で髪の毛を洗う場合は、まずシャンプーをする前に、お茶を髪の毛と頭皮にかけます。その後、頭皮をマッサージしましょう。
使うお茶は市販のペットボトルの緑茶で問題ありません。
お茶で頭皮をマッサージをしたら、そのまま普段通りにシャンプーをします。
シャンプーの泡はシャワーではなくまずは緑茶で洗い流し、最後にお湯でしっかりとすすぎましょう。
その後、リンスやコンディショナーで仕上げることも忘れず行いましょう。
また、お茶で髪の毛をすすぐ方法もあります。
お茶ですすぐ場合は、ペットボトルのお茶を頭にかけて浸透させるまで待ちます。
次に、スプレーボトルにお茶を入れ、髪全体にスプレーをします。
その後に、粉末の緑茶を溶かしたものを頭皮に塗って軽くすすぎます。この際、緑茶が少し髪の毛に残るようにするのがポイントです。
さいごに|お茶は髪の毛に効果的!

今回は、お茶の育毛効果やおすすめのお茶、お茶で髪の毛を洗う方法などについて解説しました。
お茶にはさまざまな種類がありますが、なかでも髪の毛をサポートする栄養素がたくさん含まれている「緑茶」はおすすめです。
ぜひ、今回ご紹介したお茶を普段の生活に取り入れてみてください。
簡単に用意できるものですので、今すぐにでも発毛対策ができます。お茶で毎日の発毛対策を実践しましょう。