ステロイドで髪の毛は生える?対象の脱毛症状と副作用を解説!
「何を試しても、髪の毛が生えない」
「どんなに生活習慣に気を配っていても、薄毛が改善しない」
本記事では、そんな薄毛に関する悩みを抱える方向けに、ステロイド治療を紹介しています。
結論からいえば、ステロイドによる薄毛治療は効果的です。しかし、使用に際して注意点がありますので、本記事を読んでステロイドへの理解を深めましょう。
それでは、最後までご覧ください。
ステロイドとは?薄毛治療の対象になる症状を解説!
薄毛治療としてステロイドが活用されることがありますが、そもそもステロイドとは何なのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
ステロイドとは?
ステロイドとは、もともと体内の副腎(ふくじん)という臓器でつくられているホルモンのこと。
このホルモンがもつ作用を、薬として応用したものが、ステロイド薬となり現在では広く普及しています。
ステロイドは、もともと体内の副腎(ふくじん)という臓器でつくられているホルモンで、このホルモンがもつ作用を薬として応用したものがステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)です。
引用:皮膚用薬によく配合されている「ステロイド」ってどんな薬?
そして、ステロイドが治療として普及しています。主な効果は、
- 育毛発毛
- 炎症を抑える
- 免疫力を抑制する
などであり、多くの疾患治療に使われています。
ステロイド治療が対象になる症状は?
腎臓病や、アトピー性皮膚炎など、さまざまな病気に役立つステロイド治療ですが、ここでは髪の毛に関しての症状についてだけお伝えしていきます。
「円形脱毛症」をご存じの方も多いと思いますが、こちらの治療にステロイドが活用されるのが一般的。
実は、脱毛症のなかではもっとも多い病気であり、面積が広く経過時間が長いほど治りづらくなる病です。
そして、この病気に対するステロイド治療では、外用薬や内服薬、さらには注射薬などがあります。
それでは、さらに掘り下げて詳しくみていきましょう。
局所注射
局所注射は、ステロイドを直接注射する治療法でメソセラピーとも言われます。
「日本皮膚科学会」 でも有効性の高い治療法と評価されていますが「痛みが強い」というのが難点。
また、繰り返し行うことで、皮膚が薄くなってしまうといった症状もあります。
したがって、他の治療法で効果がみられなかった場合において、おすすめの治療法といえるでしょう。
外用薬
円形脱毛症を発症している方の頭皮は、毛の根本の周囲に炎症細胞が集まっていることが分かっているため、ステロイドが効果的です。
特におすすめなステロイドが「デルモベートスカルプローション」です。
そんな「ステロイド」には多くの種類があり、効果の強さによって、下記の 5つ のランクに分けられます。
- 弱い(weak)
- 普通(medium)
- 強い(strong)
- とても強い(very strong)
- 最も強い(strongest)
また、「とても強い」と「最も強い」に分類されている外用薬は医療用医薬品とされているため、医師による診断が必要。
一方、「弱い」 「普通」「強い」に分類されるステロイドは市販の外用薬となっているため、どなたでも購入可能です。
しかし、外用薬や医療用医薬品・市販のステロイド薬に限らず、店頭の薬剤師や販売者に相談し、症状に合った薬を選ぶことが重要です。
内服薬
内服薬には、発毛促進の作用があることが証明されています。
しかし、肥満やニキビ。糖尿病、骨粗しょう症など、さまざまな副作用を発症ことがあるので注意が必要。
そのため、脱毛が広範囲に広がっており、なおかつ急速に進行している方に限って行われる治療法とされています。
【注意】ステロイドでの治療は独断でしないこと!
ここまで、ステロイドによる対策を中心に解説してきました。
髪の毛が生えるのであれば、ぜひとも使用してみたいですよね。しかし、ステロイドはとても強い薬のため副作用もあります。
そのため、ステロイドの副作用について、きちんと理解しておきましょう。
生活習慣とのバランスも大切
「強いステロイドを使用すれば、どんな症状でも髪の毛が生える」ということではありません。
一時的には効果を得ることができるかもしれませんが、効き目が強すぎるために、逆に抜け毛が増えてしまう危険性もあります。
反対に、ステロイドの副作用が恐いというイメージから、定められた用量よりも少なくして使用していた場合、十分な効果を得られない可能性もあるでしょう。
用法・用量を守ったうえでの使用によって、最大の効果を発揮することができる薬ですので、正しく理解して使用しましょう。
ステロイドには副作用がある!
ステロイドには、さまざまな副作用がありますので、独断で使用しないでください。
例えば外用薬ですが、同じ部位に長期間塗り続けると、皮膚が薄くなったり毛細血管が拡張したりすることがあります。
また、内服薬でいえば、服用することによって副腎が萎縮し体内でステロイドをつくる力が弱くなってしまいます。
そして仮に、その状態で服用を急にやめてしまうと,体内のステロイドホルモンが不足したことによる副作用が発症。主に、下記のような症状がみられます。
- 倦怠感
- 吐き気
- 頭痛
- 下痢
- 発熱
- 血圧低下
最悪の場合、命に関わることにもなりかねないため、絶対に独断で使用しないでください。
さいごに|ステロイドによる薄毛治療は効果的!
今回は、ステロイドによる治療について解説してきました。
前述したように、ステロイドにはさまざまな副作用が懸念されます。そのため、ステロイドによる治療を希望する場合には、必ず専門医に相談してください。
しかしながら、決して危ないものではないので、薄毛でお悩みの方は医師の指導のもとで試してみてください。
正しい知識と理解のうえで、ステロイドを活用しながら対策しましょう。