頭蓋骨肥大で薄毛になる?毛細血管が潰れるのは本当?
みなさんは自分の頭皮を触ってみて、「硬い」と思うことはありませんか?
薄毛で悩んでいる人は頭皮が硬いなんてよく言われますよね。実はその頭皮の硬さ、頭蓋骨のせいかもしれません。
なぜ頭蓋骨が頭皮の硬さや大きさと関係があるのか、そして育毛しにくい人は頭皮が硬いといわれるのはなぜなのか。
本記事では、そんな頭蓋骨の髪の毛への影響について解説しています。
それでは、最後までご覧ください。
頭蓋骨と育毛との関係性とは?
結論から言えば、頭蓋骨と育毛には関係があります。その関係とは、頭蓋骨の成長からくる歪みが原因といわれています。
それでは、詳しくみていきましょう。
頭蓋骨だけは成長し続ける!
実は頭蓋骨、歳をとっても大きくなっています。
通常人間の皮膚や骨は20歳前後で成長が止まるのですが、頭蓋骨は30歳前半まで成長します。
「成長期じゃなくても頭は大きくなるの?」と思った方。実は、頭蓋骨は日々の生活のなかで少しづつ成長しているのです。
頭蓋骨は1つの骨でできているわけではありません。23個もの骨がつながって、頭蓋骨が構成されています。
この「つながって構成されている」というところがポイント。
それぞれの頭蓋骨のパーツが長く成長することから、頭蓋骨が毛細血管を潰し薄毛の原因となったりするといわれています。
それ以外にも、頬杖をついたり横向きで寝るなどの生活習慣によって少しづつ頭蓋骨が広がり大きくなってしまいます。
頭蓋骨がの成長や歪みが頭皮を硬くする
頭皮を触ったとき、硬いと思ったことはありませんか?
薄毛で悩んでいる人の頭は硬いとよく言われますが、その硬さは先程説明した頭蓋骨の成長が原因です。
頭蓋骨が成長して広がり歪みが生じると、頭皮も一緒に引っ張られてしまいますよね。
頭皮が引っ張られると、その分薄くなってしまいます。それが、最終的に硬い頭を作ってしまうのです。
皮膚が薄いと、毛根がしっかり根を張れずに薄毛・抜け毛の原因になってしまいます。
また、頭皮が引っ張られると血管も細くなってしまい血行が悪くなります。
すると、頭皮に栄養が行き渡らないため育毛発毛できず、ますます薄毛・抜け毛が悪化するのです。
頭蓋骨肥大やゆがみが生じるそもそもの原因は?
日常生活を過ごす上で、頭蓋骨は髪や頭皮に比べると意識を向けることが少ないものの、頭蓋骨は頭皮や髪を支える土台の役割を担うため、肥大やゆがみが生じると育毛への悪影響が出やすくなります。
では頭蓋骨はなぜ、肥大やゆがみが生じてしまうのでしょうか?そもそもの原因や要素を深堀りしながら解説していきたいと思います。
デスクワークなど長く同じ姿勢でいるため
頭蓋骨肥大やゆがみが生じてしまうのは、デスクワークなど長い時間同じ姿勢でいることが原因と言われています。
長い時間同じ姿勢でいると、頭部を動かすことがなくなるため、頭皮の筋肉がこわばり血流が妨げられてしまいます。
すると、頭皮が常に緊張した状態になって本来の柔軟性が失われ、血流の悪さが内部に老廃物や毒素を溜めて頭蓋骨が引っ張られるようになり、肥大やゆがみにつながってしまうのです。
ストレスで自律神経とホルモンバランスへの影響
頭蓋骨のゆがみや肥大は、イライラや憂鬱感、ムカムカなどメンタル面の強いストレスが原因になるとも言われています。
その理由は、ストレスを感じると頭蓋骨の血液循環や頭皮の柔軟性をサポートする、自律神経と女性ホルモンのバランスが乱れてしまうため。
ストレスの影響を受けた自律神経は、
交感神経 | 血管を収縮したり、頭皮や頭筋を緊張させる |
副交感神経 | 血管を拡張して頭皮のめぐりをスムーズにする |
という、交感神経ばかりの働きが過度になってしまい、常に頭皮や頭蓋骨が緊張して骨が引っ張られるようになり、ゆがみや肥大につながってしまいます。
またホルモンバランスがストレスの影響を受けると、
プロゲステロン | 体内に余分なものを溜め込む性質を持つ |
エストロゲン | 頭皮の筋肉や血管のしなやかさ、弾力を助ける |
というプロゲステロンばかりの働きが過度になってしまい、頭蓋骨内に余分なものが溜まって皮膚と骨が引っ張られ、むくんだようなゆがみや肥大が起こってしまうのです。
スマホ・テレビ・パソコンの長時間使用によるもの
頭蓋骨の肥大やゆがみは、現代人にとってマストなツールとなる、スマホやテレビ、パソコンの身近な電子機器の長時間使用が原因になることもあります。
スマホやテレビ、パソコンを見続けていると、そこから発せられるブルーライトが自律神経やホルモンバランスにダメージを与え、血液循環が妨げられたり筋肉のこわばりにつながります。
またスマホやテレビ、パソコンを長く使い続けていると、ブルーライトの影響で眼精疲労が生じやすくなります。
目の疲れは、頭皮や頭蓋骨と一直線につながっている眼輪筋という筋肉が常に疲弊した状態となるため、頭皮や頭蓋骨も疲労の影響を受けて肥大やゆがみのもととなってしまうのです。
頭蓋骨の肥大・ゆがみは育毛にこんな悪影響が!
慢性的なストレスを抱えていたり、やスマホ、テレビの長時間使用がクセになっていると、頭蓋骨が肥大・ゆがんでイメージしている以上に良くない影響が出てしまうことがあります。
頭蓋骨の肥大が百害あって一利なしだと納得・理解できる、育毛への悪影響を一緒に見ていきましょう。
血管へのダメージ、血行の不安定化
頭蓋骨の肥大やゆがみは、頭部の筋肉や皮膚が過度に緊張し、頭蓋骨が引っ張られる負荷・刺激が常に強くかかるため、頭皮の内部に細かく張り巡らされている血管やリンパ管が細くなっていきます。
すると、血液やリンパ液のめぐりに異状が起こって、髪を育てる組織の毛母細胞・毛根に栄養が良い届かなくなり、抜け毛や薄毛につながってしまいます。
頭蓋骨のゆがみや肥大化は頭皮の毛穴つまりを起こして育毛を妨げる心配も…。
この理由は、血管やリンパ管は、老廃物や毒素を回収・押し出して排出する役割があり、頭蓋骨肥大・ゆがみによって細くめぐりが悪くなった血管やリンパ管は、デトックス作用が活きなくなり毛穴が詰まって抜け毛や薄毛につながってしまうからなのです。
髪型のスタイリングに時間がかかる
薄毛や抜け毛に悩んでいる人は、それだけでも毎日の髪型のスタイリングに悩み、時間がかかってしまうことがあるのではないでしょうか?
頭蓋骨が肥大したりゆがんだりすると、生えている髪が不自然に持ち上げられて頭の大きさが目立つようになります。
すると、体型とのバランスが取れなくなることで、頭を小さく見せようとする髪型の細かな工夫、スタイリングに長い時間がかかってしまい、それが負担となってストレスが溜まる悪循環に陥りやすくなります。
あなたは大丈夫!?頭蓋骨肥大のセルフチェックをご紹介
自分の頭部を見て、頭蓋骨が肥大化・ゆがんでいるとはすぐにはカンタンに判断できないことがほとんどではないでしょうか?
パッと見では判断が難しい頭蓋骨の肥大やゆがみですが、意外にカンタンな方法で見極められるセルフチェック法があるんです。
頭蓋骨の肥大やゆがみは、大切な髪と頭皮のダメージにつながり、深刻な薄毛や抜け毛に進行する原因ともなるため、ここでは早い段階でのセルフチェックを済ませておくようにしましょう。
☑以前よりも頬骨が目立つようになった | 頭蓋骨のゆがみでひとつながりになっている皮膚が引っ張られ、皮膚が薄くなることで頬骨が目立つようになる |
☑下アゴが鼻の真ん中のラインよりも左右どちらかにズレている | 噛み癖の悪さが頭蓋骨に負担や緊張を与えて肥大化やゆがみにつながることがある |
☑顔が左右どちらかに傾いている、目の大きさが違う | 首や肩の筋肉の緊張が表情筋や頭蓋骨、頭皮に負荷を与えて肥大やゆがみが生じる |
頭蓋骨の肥大化やゆがみは、頭部だけを見るのではなく、ひとつながりになったフェイスラインや首、肩の筋肉の状態をチェックして判断することが可能になっています。
上記でお伝えしたチェックポイントに当てはまるほど、頭蓋骨のゆがみや肥大が起こっている・起こりやすい状態と言えるので、事項から紹介する予防や改善策も合わせて参考にしてくださいね。
頭蓋骨の歪みを治して育毛を促進したい!どうしたらよい?
髪の毛を生やすには、妨げになっている頭皮の張りを治す必要があります。
ここでは、その方法について紹介します。
頭蓋骨矯正で歪みを改善!
頭蓋骨矯正は「クラニオパシー」とも呼ばれている整体施術の1つ。
人の頭蓋骨は23の骨から構成されていますが、生活習慣やストレスなどによって頭蓋骨が歪むと、他の部位にも歪みが生じたり、顔のバランスがくずれてシワやたるみを招くことにも。 この頭蓋骨の歪みを矯正して、さまざまなトラブルをケアすることをクラニオパシーといいます
引用:クラニオパシー(頭蓋骨矯正)
アメリカのウィリアム・ガナー・サザーランド医師によって開発されました。
生活習慣やストレスなどによって歪んだ頭蓋骨を矯正して、神経や血流などの循環を改善するのが目的です。
頭蓋骨の矯正施術は整体の中でも難易度が高い施術で、アメリカなどでは国家資格が設けられているほど。
日本には頭蓋骨の矯正施術に国家資格はないため、対応している整体院などで施術を行うことができます。
しかし、ここで注意していただきたいのは施術者のスキルに差があるということです。
施術するための資格などがないため、正しい技術を持っているかを判断することができません。
間違った方法などで施術を受けてしまうと、逆に頭蓋骨の歪みが悪化して薄毛の原因になってしまいます。
正しい施術を行うことができる施術者かを、よくリサーチしてから来院するようにしましょう。
頭蓋骨の歪みを治した後はマッサージで頭皮を柔らかく!
頭蓋骨の矯正で歪みを治したら、頭皮を柔らかくするためにマッサージをしましょう。
頭皮を柔らかくすることで血管が広がり、栄養が頭皮全体の毛母細胞に行き渡るようになって育毛を促すことができます。
効果的なマッサージの手順はこちら。
- 親指以外の4本の指でこめかみ付近をおさえます。
- その場で上下や円を描くようにぐりぐりしてください。
- 終わったら指を少しずつ上にずらしながら頭頂部まで②を繰り返します。
- 次に後頭部の生え際を親指以外の4本の指でおさえます。
- 同じようにその場で上下や円を描くようにぐりぐりしてください。
- 少しずつ上にずらしながら頭頂部まで⑤を繰り返します。
頭皮マッサージの際に注意したいのが、力加減と頻度です。
必要以上に力を入れたり、1日に何度も行うと頭皮がダメージを受けてしまい逆効果。軽くもみほぐすだけで効果があるので、力の入れすぎには注意しましょう。
また、頭皮マッサージの回数は1日1回で十分です。お風呂でシャンプーするときなどに行うと、しっかり頭皮を洗うことにもつながるのでおすすめです。
スマホやパソコン、テレビ使用は適宜お休みを入れる
スマホやパソコン、テレビの長時間使用は、ある研究で45分以上を超えたタイミングで脳や頭皮、筋肉が疲れ自律神経やホルモンバランスに悪影響を与えて血流を妨げてしまいます。
スマホやパソコン、テレビの使用や同じ姿勢でのデスクワークは、頭皮や頭蓋骨にかかる負担をできるだけ少なくするためにも、45分以上の使用を避けて適宜お休みを入れるようにしましょう。
頭部の柔軟性を取り戻すセルフストレッチ
ストレスや緊張のダメージを受けて凝り固まり、血流やリンパ液の流れが滞ってしまった頭部は、柔軟性を取り戻すセルフストレッチが頭蓋骨肥大やゆがみの進行にブロックをかけることができます。
お仕事や家事の合間に積極的に実践してほしい、柔軟性を取り戻すセルフストレッチの方法とポイントをまとめてみました。
- 頭の上に右手の手のひらを置く
- そのまま肩に耳をつけるようなイメージで手で頭を横側に倒す。※この時肩が上に上がらないよう、しっかりと固定して頭と支えている手のひら~腕のみを動かす
- このままの体勢を20秒キープ
- 左手、左側も1~3と同じ手順で行い、両側10回を目安に継続する
頭部の柔軟性にアプローチできるセルフストレッチは、運動不足やストレス、緊張の影響を受けやすい頭部を動かし、ほぐしながら血行促進に働きかけてくれます。
首や肩のこわばり、コリも一緒にほぐすことができるため、合間合間でこまめに実践するようにしましょう。
さいごに|頭蓋骨の歪みを治して育毛を促進しよう!
今回は、頭蓋骨の歪みによる髪の毛への影響について解説しました。
頭蓋骨は普段の生活で少しずつ長く成長しながら広がり、頭皮を引っ張ることで髪の成長を妨げています。まずは、その頭蓋骨の歪みを整体院などで取り除きましょう。
また、意識的に頭皮マッサージを行うことで頭皮の張りを改善して血流をよくしましょう。血行がよくなれば栄養が行き渡り、育毛にも効果的です。