ケイ素(シリカ)の育毛効果とは?抜け毛が減るのは本当?
半導体作成や以前は豊胸によく使われていた「シリコン」とも呼ばれている物質がケイ素です。
このケイ素は人・骨・関節・血管・皮膚などに多く含まれており、人体の生命維持に不可欠なミネラルでもあり、健康的な生活を送るためにも重要な物質。
そんなケイ素は、摂取すると髪の毛にもよい効果が得られるといわれています。
本記事では、ケイ素の育毛効果について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
ケイ素(シリカ)とは?
ケイ素は「シリコン」や「シリカ」といった呼ばれ方をします。
シリコンとしては電子や電気・建設・工業・化学製品・添加物など、さまざまな産業・製品に使われていますが、ケイ素として摂取した場合は、下記の効果が得られるといわれています。
- 抗酸化作用
- 美容効果
- 動脈硬化の防止
- 血流促進
- デトックス効果
- 回復力向上
- 骨を丈夫にする
- 腸内環境の改善
さらに、ケイ素は摂取することで育毛にも良い働きがあります。
ケイ素の育毛効果とは?
ケイ素を摂取すると育毛対策として以下の様な効果が得られます。
- 抗酸化作用
- 美容効果
- 血流促進
- 腸内環境の改善
- 将来的な白髪の予防
- 免疫細胞を増やす
それぞれ解説していきます。
抗酸化作用
人の体は酸素を利用してエネルギーを作り出しています。
しかし、その酸素の利用時に活性酸素という細胞を傷つけ老化やシワ・しみの原因となる物質が体内に作られてしまうのです。
この活性酸素が体内で増えると育毛が阻害されたり、抜け毛が増えたりします。
そして、育毛に悪い影響ばかりの活性酸素から体を守る作用といえば抗酸化作用。
ケイ素の摂取で抗酸化作用が得られれば、育毛阻害や抜け毛が増えるのを防ぐことができます。
美容効果
美容効果が得られる理由は、コラーゲンの減少を防ぐ効果が期待できるため。髪を作る毛包幹細胞は、このコラーゲンに保護されています。
そのコラーゲンが減少すると、保護を失った毛包幹細胞が皮膚の表面へと追いやられてしまい、毛穴が徐々に小さくなっていき毛穴が小さくなったことで生えてくる髪が細くなってしまいます。
そのため、ケイ素摂取でコラーゲンの減少を防ぐことが薄毛予防に繋がるのです。
血流促進
髪は、毛穴にある毛母細胞の細胞分裂で育毛します。
髪の毛母細胞の細胞分裂には栄養が必要で、その栄養を運んでくれるのが血液。
ケイ素の作用により血行が促進すると、育毛量が増やすことができます。
腸内環境の改善
毛母細胞の細胞分裂に必要なる栄養は、食事によって得られます。
そして、日々の食事での栄養吸収を行っているのが腸。
この腸の状態が悪いと栄養の吸収率が落ちてしまうため、育毛に必要となる栄養が足りなくなってしまいます。
ケイ素によって腸内環境が改善し、栄養の吸収率を高めることができれば、毛母細胞に送られる栄養が増えるので育毛量も増えます。
将来的な白髪を予防する
白髪は幅広い年代の男女に、もっとも深刻なトラブルと言われていますが、ケイ素(シリカ)には将来的な白髪を予防する効果が期待されています。
シリカが白髪を増やさないよう、髪と頭皮のコンディションを整えてくれるのは、白髪の原因となるメラニンの欠如を予防する作用があるため。
白髪はそもそも、白髪に黒い色をつけるメラニン色素が作られる向上のような部分のメラノサイトの働きが低下していることが原因です。
シリカをシリカ水やサプリメント、シャンプーなどで補うようにすると、頭皮の血行が促されてメラノサイトに十分な栄養や酸素が行き届きやすくなります。
すると、メラノサイト本来が持つ黒髪を生やして増やす働きが活性し、将来的な白髪の予防にアプローチできるのです。
免疫システムを整えて抜け毛や薄毛を予防する
脱毛や薄毛の進行は、栄養バランスの乱れや女性ホルモン分泌の乱高下、睡眠不足やストレスといった原因が主なイメージではないでしょうか?
実は髪と頭皮のダメージは、免疫力の低下も原因のひとつと考えられています。
腸に70%程度が集中して存在している免疫システムには、以下のように育毛を助けるいくつもの働きがあります。
- 髪と頭皮の健康に大切な栄養を摂りこむ
- 免疫力が高いと、頭皮の炎症や細菌の繁殖を未然に予防できる
- 頭皮と髪をさまざまなダメージや障害から守る
ケイ素(シリカ)は、免疫力が集中して集まっている腸の環境を健やかな状態に整えるため、同じように免疫細胞が活性化し、栄養の摂りこみを助けながら脱毛や薄毛の改善・予防にアプローチできます。
またケイ素(シリカ)の定期的な摂取では、免疫細胞を増やす効果において細菌やウイルス侵入を食い止める白血球のひとつとなるリンパ球の増加傾向が見られるというエビデンスも報告されているんですよ。
おすすめの摂取方法は?
ケイ素は食品から摂取することが可能。ここでは、食品100g中のケイ素の含有量について、下表にまとめました。
からす麦 | 600mg |
キビ | 500mg |
大麦 | 233mg |
ジャガイモ | 200mg |
小麦 | 160mg |
あお海苔 | 62mg |
赤かぶ | 21mg |
トウモロコシ | 20mg |
アスパラガス | 18mg |
ひじき | 10mg |
番茶 | 10mg |
乾燥わかめ | 7mg |
玄米 | 5mg |
あさり | 2mg |
ただしケイ素は熱に弱いため、調理法によっては大きく失われる可能性があります。
食品からケイ素を摂取するなら、あまり加熱しない調理法でつくるメニューにすることをおすすめします。
また、ケイ素の過剰摂取よって、腎臓結石などの腎臓に関する疾患の発症率が上がるといった報告例もあるようです。
ケイ素の摂取量の目安は明確に定まっていないですが、通常1日に約20~50mgが目安だといわれているため、その量をまもってケイ素で育毛量を高めましょう。
ケイ素(シリカ)と摂りたい栄養素とは?育毛の相乗効果を期待!
ここ数年でシリカを含有したミネラルウォーターやサプリメント、ヘアケアアイテムのリリースが続々と増え続けています。
このようなアイテムでシリカを抜け毛や薄毛予防、改善に役立てる場合は、ケイ素(シリカ)の育毛相乗効果が期待できる、摂りたい栄養素を押さえておくことがおすすめです。
ここではケイ素(シリカ)と一緒に摂りたい栄養素とそれぞれの育毛との関係性を詳しく解説していきたいと思います。
ナトリウム
シリカと一緒に補いたい栄養素、ナトリウムは、皮膚の水分バランスを調整する働きがあります。
抜け毛や白髪、薄毛といったダメージは、頭皮にうるおいが不足してカサカサの状態になり、毛根の栄養不足が原因と考えられています。
シリカと一緒にナトリウムを補っておくと、ナトリウムの水分バランスを整える働きと質の良い血液を作り出してめぐりを助けるシリカの相乗効果が活き、丈夫な髪が育ちやすい頭皮環境へと導かれていくでしょう。
カリウム
シリカと一緒に摂るべき栄養素、カリウムは、余分な水分を代謝・分解・排出し、必要な水分のみを頭皮に保持する、デトックスうと保湿、保水作用を持ちます。
頭皮のかゆみや炎症は、皮膚内にその原因となる老廃物・毒素が溜まっている状態。
シリカが含まれたミネラルウォーターにも含有があるカリウムは、頭皮のかゆみや炎症の原因となる老廃物・毒素を追い出したり、筋肉の状態を整える働きがあります。
頭部に存在している筋肉には前頭筋・側頭筋・後頭筋がありますが、カリウムはこれらの筋肉の状態を整えて、頭部の筋肉が持つ血行促進や酸素供給などを助けることも明らかになっています。
マグネシウム
健やかな頭皮環境と太くしなやかな髪を育てていくためには、頭皮の角質が担うバリア機能を高めて、さまざまなダメージの影響を跳ね返していく必要があります。
シリカと一緒に補いたいマグネシウムは、バリア機能の向上の必須条件となる角質層にうるおいを保持して紫外線や摩擦、刺激から頭皮と髪を守る働きがあります。
さらにマグネシウムには、頭皮の角質をたっぷりの水分でつなぎとめる、セラミドの合成を助ける働きもあるんですよ。
カルシウム
丈夫な骨を作る栄養、というイメージが一般的なカルシウムですが、実は髪と頭皮の健康にも深い結びつきがあります。
カルシウムによって作られる骨は、年齢を重ねるごとに弾力やしなやかさが失われていく、頭部の皮膚を支えて弾力を保持するため。
頭部の皮膚のゆがみは、骨格や毛穴までが緩んで見た目の印象が変わったり、くせ毛やうねりが目立つ髪質に変わってしまう心配も…。
カルシウムは頭皮を支えてゆがみを防ぐための丈夫な骨づくりに役立ち、さらにストレスを軽減して抜け毛の原因となるホルモンバランス・自律神経の乱れにもアプローチしてくれます。
今注目の「ケイ素水」とは?
食品から摂取する方法だと、あまり加熱しない調理法にしなければなりません。
また、ケイ素を含んだ食品ばかり食べていたら栄養バランスが崩れてしまいます。
食品以外でケイ素を摂取する方法としておすすめなのが「ケイ素水」です。
ケイ素水とは、ケイ素が多く含んだ水で、下記の方法で簡単に作れます。
- 麦飯石を通販などで購入する
- 市販されている水溶性ケイ素を購入する
- 浄水型シリカ生成器を購入する
普段飲んでいる飲み物をケイ素水にして、普通に食事をすれば、栄養バランスを崩すことなくケイ素の摂取が可能です。
シリカ水を使ったこだわりの育毛ケア!おすすめの方法4選
ケイ素(シリカ)が含有された、最近よく見かけるミネラルウォーターは、育毛に効果的なヘアケアの活用アイディアがいくつも存在しているんです。
シリカをカラダの内側から、髪と頭皮の表面に使ってさまざまな恩恵を期待すべく、ここではおすすめの育毛方法4つのアイディアと効果を詳しくお伝えしてみたいと思います。
シリカ水のおすすめ育毛ケア①ヘアミストに活用
シリカ水は単純に引用するばかりではなく、ヘアミストとしての活用ができます。
スプレーボトルにシリカ水を入れて、髪と頭皮の乾燥が気になる時や栄養不足を補う際に、シュッとスプレーして手ぐしやブラッシングで髪をまとめると、コラーゲンを補えることでつややかなコシのある髪質に整うでしょう。
一般的なヘアミストとは違い、シリカ水のヘアミストは添加物・刺激物が含まれていないため、デリケートな髪質の人にも心地よく用でき、べたつかないのにしっとりまとまるところもおすすめのポイントですよ。
シリカ水のおすすめ育毛ケア②シャンプーの泡立てに
シリカ水を使ったおすすめの育毛ケアのふたつ目は、シャンプーを泡立てる際のベース水としての活用アイディアです。
シャンプーを泡立てる際は、少量のお湯を加えることが常ですが、シリカ水を代用することでシャンプーには含まれていないことが多いケイ素のミネラル分を補いながら、もっちり質の良い泡が作れて心地の良いシャンプー時間が実現できます。
シリカ水のおすすめ育毛ケア③すすぎやヘアマスクに
シリカ水の育毛に効果的なおすすめの活用術は、洗髪の仕上げのすすぎやホットタオルを巻いたヘアマスクに使ってみるということ。
すすぎの仕上げにシリカ水を使うことで開いていたキューティクルが引き締まり、髪の内部にケイ素の栄養をたっぷり摂りこませることができます。
またシリカ水を髪全体に浸してラップをし、上からホットタオルをかぶせたスチームヘアマスクは、髪と頭皮のダメージを集中的にケアでき、時短での修復効果が期待できるでしょう。
シリカ水のおすすめ育毛ケア④セルフヘッドスパやドライヤー時のベースに
ケイ素が含有された水を使ったおすすめの育毛ケアには、セルフでのヘッドスパやドライヤー時にベース水としての活用も可能になっています。
自分自身で頭皮マッサージをする際には、あらかじめシリカの水を髪と頭皮にまんべんなく馴染ませておくと、うるおいのベールがかかって摩擦や刺激を抑えながら、なめらかなタッチでマッサージができます。
ケイ素にはそもそも血行を促す作用があり、ここに頭皮のマッサージを加えることで相乗効果が活きて、よりめぐりがスムーズなコンディションに整えられます。
またドライヤーの熱による、髪と頭皮へのダメージを防ぐためにも、あらかじめケイ素が含まれた水をベース水として使っておくと、栄養を摂りこみながら髪と頭皮を乾かすことができますよ。
さいごに|ケイ素は育毛に効果的!
ケイ素は複数のメカニズムで育毛によい効果をもたらしてくれます。
食品からでも摂取可能ですが、より多くのケイ素の摂取ができるケイ素水で摂取するのがおすすめ。
ケイ素は、大量に摂取しても余剰分は腎臓の働きで排出されるといわれています。
ただし多く摂取すればそれだけ育毛によい効果があるということではないため、丁寧なヘアケアと規則正しい生活習慣をベースにしケイ素を上手に育毛ケアに取り入れていきましょう。