髪の毛に水分補給は大切?薄毛予防と水分の関係を徹底解説!
暑い季節が来ると脱水症状を起こさないために、意識して水分補給をする人が多くいます。
わたしたちの体に最も多く含まれているのは水分であり、生きていくうえで欠かせないものとなっています。
この水分は育毛にも必要であり、育毛を心がけるためには水分補給も欠かせません。
この記事では育毛と水分補給の関係性について、気になる疑問点まで徹底解説します。
育毛のために水分補給が大切な理由
育毛のためになぜ水分補給が大切なのか、その理由として以下の2点をご紹介します。
- 髪の毛における水分の役割
- 水分が不足すると薄毛・抜け毛の原因となる
髪の毛における水分の役割
髪の毛における水分の役割は、髪の質を保ち、血行を促進し頭皮環境を整えることです。
わたしたちの体に含まれる水分は、約60%程度です。
そのうち髪の毛に必要な水分は約10%であり、髪の毛には1本1本一定の水分量が含まれています。
正常な髪の毛の水分量は11~15%ぐらいに対し、髪の毛がパサパサし、乾燥している状態の水分量は約10%以下です。
髪の毛にツヤがない、パサパサしているという状態は、通常より水分量が低くなっており、放っておくと抜け毛や薄毛の原因となります。
さらに水分が不足すると、わたしたちの体の中で栄養や酸素を運ぶ役割を行う血液の血流量が低下します。
水分が体の中に十分あることで、血流を促進し髪の毛や頭皮に必要な酸素や栄養を運ぶことで、頭皮環境が整えられるのです。
水分が不足すると薄毛・抜け毛の原因となる
髪の毛の水分が不足することで、切れ毛、抜け毛が増え、薄毛の原因となります。
水分が不足していると引き起こされる髪のトラブルは以下のとおりです。
- 血行不良で頭皮環境が悪化
- 油分不足による頭皮の乾燥
- キューティクルが剥がれ、髪の毛自体の水分量が低下
血行不良で頭皮環境が悪化
水分が不足していると、血流が悪化し、血行不良を引き起こします。
血行不良になると、髪の毛に必要な酸素や栄養が行き届かず、酸素や栄養がないと髪の毛に必要な細胞がうまく働けません。
そのため頭皮環境が悪化し、抜け毛・薄毛の原因となります。
油分不足による頭皮の乾燥
水分は頭皮の健康状態にも大きく関わっており、水分が不足すると頭皮の油分も不足し、乾燥を引き起こします。
その原因は、皮膚の最も外側にある角層の水分量が低下すると、表皮のターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能や保湿機能が低下するからです。
頭皮の健康状態が良好でないとかゆみやフケ、炎症の原因となり、頭皮を傷つけ頭皮環境が悪化します。
キューティクルが剥がれ、髪の毛自体の水分量が低下
水分が低下すると、髪の毛を構成するキューティクルが剥がれ、剥がれた隙間から髪の毛に含まれる水分やたんぱく質が出てしまいます。
すると髪の毛自体の水分量が低下し、髪の毛がパサつき、つやが無くなってしまうのです。
さらにキューティクルが剥がれると髪の毛が細くなって枝毛ができ、症状が悪化すると抜け毛の原因となります。
一度剥がれたキューティクルは元に戻すことができません。
適切なケアを行わないと、どんどんダメージが進んでしまいます。
キューティクルの損傷を防ぐためには、以下に気をつけましょう。
- 熱い温度でドライヤーをあて過ぎない
- 濡れたままにせず、髪の毛をきちんと乾かす
- 紫外線を防止する
- トリートメントで保護する
育毛と水分補給に関する気になる疑問点を4つご紹介
ここでは育毛と水分補給に関して気になる疑問点を4つご紹介します。
- 水分補給するタイミングは?
- 水分補給に必要な量はどのぐらい?
- 摂取する水分は珈琲や清涼飲料水でもいい?
- 水分補給に水道水を飲んでもいい?
水分補給するタイミングは?
水分補給というと、「のどが乾いたらいつでも・・・」というイメージですが、効果的に水分補給するために気をつけるべきタイミングはあるのでしょうか。
水分補給をする際は、特に以下のタイミングがおすすめです。
- 朝起きたとき
- 夜寝る前
- できるだけ小分けにして飲む
朝起きたとき
朝起きたら、まず200mlから500mlのぬるま湯を飲むようにしましょう。
その理由として、わたしたちは寝ている間に汗をかいているため、朝起きてすぐの状態は水分が不足しているからです。
できれば冷たい水ではなく、体温に近いぬるま湯を飲む方が、緩やかに胃腸を起こして消化機能を高めてくれます。
朝一番に水分を摂取することで、血液濃度のバランスを正常に保ち、髪の毛に栄養を届けられます。
夜寝る前
夜間は季節関係なく汗や呼吸などで水分が不足するため、夜寝る前も、事前に水分を摂取しておきましょう。
特に夜寝る前は夜間のトイレなどの心配もあるため、水分の摂取を控える方もいますが、200ml程度の水分を取ってから寝ることが大切です。
できるだけ小分けにして飲む
水分を摂取する時は、一度に大量摂取するのではなく、数回に分けて小分けにし、水分が不足していない状態を保つことが重要です。
水分が不足すると、その間の血流が悪くなってしまいます。
血流を良くしておくために、常に意識して水分を摂取しましょう。
水分補給するために必要な量は1日どのぐらい?
水分補給するために必要な量は、1日1.5リットルです。
わたしたち人間は、摂取した水だけでなく、食事や体内で食物を分解する際に吸収して水分を保ちます。
年齢や性別によっても異なりますが、飲料として必要な水分量は1日1.5リットルと言われています。
1.5リットルというと、多いように感じる方もいるかもしれません。
1回の摂取量の目安を150〜200mlとし、1日の中で数回に分けて摂取しましょう。
一度に大量に水を摂取すると体内における電解質のバランスが崩れ、ナトリウムが低下し、頭痛やめまいなどを引き起こす場合があります。
起床後や運動中は大量の汗をかくため、通常より水分が不足しています。
水分が不足しているタイミングを意識し、水分不足にならないよう心がけましょう。
摂取する水分は珈琲や清涼飲料水でもいい?
水分なら水だけでなく珈琲や清涼飲料水でもいいのでしょうか。
水分補給に珈琲や清涼飲料水はおすすめできません。
その理由のひとつとして、珈琲はカフェイン、清涼飲料水は糖分に注意しなければいけないからです。
とくに清涼飲料水には糖分が含まれているため、大量に飲むと糖分を過剰に摂取してしまいます。
珈琲の場合、珈琲の成分はほとんど水のため、水分補給にならないわけではありません。
しかし珈琲を大量に飲むと、カフェインの過剰摂取やカフェインによる利尿作用があるため、糖分やカフェインなどが含まれていない水がおすすめです。
水分補給に水道水を飲んでもいい?
水分補給の際、水の代わりに水道水を飲んでも良いのでしょうか。
水道水には塩素が含まれているため、反対に薄毛の原因になるとも言われています。
わたしたちが日々使っている水道水には、滅菌消毒のため浄水場で「塩素」が投入されています。
そのため家庭の蛇口をひねると出てくる水道水は、わずかながら消毒用の塩素が残留しており、この残留塩素が髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
残留塩素による髪の毛や頭皮に与える影響は以下のとおりです。
- 髪の毛が乾燥してパサつく
- 抜け毛・切れ毛の原因となる
- フケ・かゆみを引き起こす
- 頭皮が乾燥する
そのため、水道水ではなくミネラルウォーターで水分を摂取しましょう。
まとめ
この記事では、育毛と水分補給の関係性について、気になる疑問点まで徹底解説しました。
育毛には水分が大きく関わり、水分が不足すると血行不良を引き起こし頭皮環境の悪化に繋がります。
また髪の毛自体にも水分が含まれる為、水分が減ると髪の毛が痛む原因となり、育毛のためにも水分摂取は大切です。
まずは常に水分を取ることを心がけ、1日1.5リットル以上摂取することを目指しましょう。