育毛HARG(ハーグ)療法とは?失敗や危険ある?
AGA(男性型脱毛症)には様々な治療法がありますが、どの治療法が自分にとって最適なのか分からない方もいることでしょう。
AGAは目に見える症状のため、周りの視線が気になってしまいますよね。
本記事では、できるだけ短期間で治療を終えたいと考えている方に、おすすめのHARG療法の発毛効果について解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
HARG療法とは?
そもそもHARG療法とは何かをご説明します。
HARG療法は頭皮に注射して、患部へ直接薬剤を届ける医療行為です。
HARGは「Hair Re-generative therapy」直訳すると髪の再生療法という意味になります。
発毛や育毛を促したり、抜け毛を防止したりする効果があるといわれています。
そして、HARG療法の特徴は、下記の4つ。
- 医療機関でしか受けられない
- 細胞の増殖を促す成長因子が150種類以上配合されている
- ビタミンやアミノ酸が配合されている
- 治療期間が6ヶ月〜9ヶ月
HARG療法は「日本医療毛髪再生研究会」から「HARG治療認定施設」と認定された医療機関でしか受けられません。そのため、薬物療法やメソセラピーよりも確実な効果が得られるとされています。
現在では全国で250程のクリニックがHARG療法を行えます。
注入する薬剤には、成人の脂肪幹細胞から抽出したプロテイン(タンパク質)を乾燥させたパウダーを配合。
細胞の成長に必要な栄養も同時に注入されるので、頭皮の健康を保つこともできます。
具体的な施術方法は、ナパージュ法とパピュール法の2種類です。
ナパージュ法等の解説は「育毛メソセラピーのメリット・デメリットは?4種類の治療法の違いを紹介!」より詳しく載せております。
ナパージュ法では、頭皮の表面に薬剤をトントンと当て、皮下組織に有効成分を与える施術方法。
一方、パピュール法は、表皮の下に位置する真皮の間に薬剤を注入します。注入した頭皮には、もりあがり(ぼうりゅう)ができます。
HARG療法のメリットは?
HARG療法のメリットは3つあります。
- 根本的な再生治療ができる
- 比較的早くに結果が出やすい
- 傷跡が残りにくい
根本的な再生治療ができる
頭皮に直接注射をするので、文字通り毛根から根本的な治療が可能です。
比較的早くに結果が出やすい
HARG療法では、6ヶ月〜9ヶ月と比較的短い期間で根本的に再生治療ができます。
多くの発毛サロンでは最短3か月という事を言っていますので「えっ?HARG療法の方が遅いじゃん」と思われる方がおられると思いますが、HARG療法を考えている方は割と末期な方が多いです。
逆に発毛サロンでは薄毛が目立ってきた、、、程度の方が多いので、この様な期間となっております。
HARG療法に来る方が最短6か月だとすると、メソセラピーでは12か月、発毛サロンでは18か月ぐらいの期間が必要となります。
その為、お金はいくらでも払うって良いから「早く治したい」「確実に治したい」と考えている方にはぴったりの療法といえるでしょう。
傷跡が残りにくい
直接注射はするものの、植毛の様に大掛かりな手術ではありませんので、傷跡は残りにくいです。
数日のダウンタイムが必要となりますが、それも目立つ事はないです。
HARG療法のデメリットは?
HARG療法のデメリットは3つあります。
- 治療費が高い
- 施術が痛い場合がある
- 持続性は無い
治療費が高い
HARG療法は保険適用外なので、必然的に治療費は高くなります。
6ヶ月間治療をする場合、料金は約50万円(1回あたり8万円前後)が相場です。
施術が痛い場合がある
施術方法や医療機関によっては、局部麻酔を行っても、注入の痛みが伴う場合があります。
痛みに弱い方は、治療前に医師と話し合ってみるとよいでしょう。
持続性は無い
クリニックでは「HARG療法はメソセラピーと違い持続性がある」とポジショントークをする医師も多くおりますが、そんな事はありません。
薄毛には体質遺伝と環境遺伝というものがあり、普段の生活から変えて行かないと薄毛は再発します。
その為、普段の食事やシャンプー等の根本から改善をしないと持続はしません。
発毛クリニックというものがありながら、発毛サロンという業種が存在するのは、クリニックでは目に見えた即効性を求められるからで、頭皮の環境改善というところまでサポートが出来ない医院が多いからです。
HARG療法に副作用/危険性/失敗はある?
頭皮の「腫れ」「痛み」「出血」等があります。
ただ、これは注射針を使った事による一般的な副作用なので、数日のダウンタイムで治ります。
剤の方での危険性は特にありません。
発毛業界では数々のネガティブキャンペーンを聞きますが、身体に重篤な副作用や失敗は効いた事がありません。
そもそも、施術自体も体の深いところではなく、頭皮の浅いところへの注射なので、問題は出ません。
HARG療法とメソセラピーの違いは?
HARG療法と似たものとして「メソセラピー」というものがあります。
両者の違いを簡単に言えば、HARGパウダーの有無の違いだけで、「AAPEパウダー」「HARGカクテル」等とも呼ばれております
HARG療法にはHARGパウダーやその他の成分が含まれておりますが、メソセラピーはその院独自の成分を使用しております。
メソセラピーでよく使われる成分としては「ミノキシジル」や「亜鉛」等の育毛剤・発毛に使われる成分と一緒です。
効果としては勿論HARG療法の方が高いですが、その分費用も高くなります。
HARG療法の流れを解説!より発毛効果を得るためにできることとは?
それでは、発毛に効果的とされるHARG療法の具体的な流れをみてみましょう。
さらに、HARG療法がより効果的になるためのホームケアも紹介します。
HARG療法の流れは?
HARG療法にかかる1回の施術時間は、約30分〜1時間です。
施術後の入浴は問題ありませんが、頭皮を強く擦るのは控えておきましょう。
注入した箇所が赤くなったり、腫れたりすることで発毛に悪影響を及ぼす可能性もあるため、2日間は運動をせず安静に過ごすことをおすすめします。
また、カラーやパーマは施術後2週間控える必要があります。
より発毛効果を得るためにはホームケアも大切!
HARG療法の発毛効果をより発揮させるために、自宅のケアも大切にしましょう。
男性の方は、ミノキシジルが配合された育毛剤を使用したり、プロペシアやザガーロという薬を服用したりします。
プロペシア、ザガーロは、毛を抜けさせない効果があるとされています。
女性の方は、ミノキシジルが配合された発毛・育毛剤の使用がおすすめ。ミノキシジルの育毛剤は男性は5%、女性は2%を目安に選んでください。
HARG療法を受ける医療機関とも相談して、自分の頭皮に最も適したものを使ってくださいね。
さいごに|HARG療法はデメリットの少ない発毛治療!
本記事では、HARG療法の特徴やデメリット、そして具体的な施術方法を解説しました。
AGA治療のなかでは比較的短期間で終了し、発毛効果が高いとされています。
料金は少し高くなってしまいますが、それ以上のメリットがあるといえるでしょう。
AGAは性別を問わず発症する脱毛症なので、お悩みの方は専門の医療機関でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。