ゼラチンやゼリーに育毛効果がある?コラーゲンと育毛の関係性とは?
「ゼラチンやゼリーに育毛効果があるって本当?」
ゼラチンやゼリーに育毛効果があるといわれる理由って?」
薄毛や抜け毛の原因のひとつに、栄養不足があげられるためキャベツやうなぎなど育毛できる食品が度々話題となっています。
そのようななかで、ゼラチンやゼリーでも育毛できると言われております。
ゼラチンやゼリーに栄養価が高いイメージがなく、「なぜゼラチン?ゼリー?」と思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ゼラチンやゼリーの育毛効果について徹底検証していきます。
ゼラチンやゼリーに育毛効果がある?!
ゼラチンやゼリーに育毛効果がある理由
ゼラチンとゼリーに共通するものは何なのでしょうか。
それはゼラチンやゼリーに含まれるコラーゲンです。
コラーゲンはタンパク質の1種であり、タンパク質は髪の毛を作るうえで欠かせない栄養素です。
髪の毛の80%はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。
そのためタンパク質が不足すると、細くて弱った毛になってしまい、薄毛や抜け毛の原因となります。
ゼラチンやゼリーにはコラーゲンが含まれているため育毛効果があると言われているのです。
コラーゲンと育毛の関係
コラーゲンと育毛の関係を以下にまとめました。
- コラーゲンは太い髪を生み出す
- 頭皮環境を改善させる
- コラーゲンの種類によって育毛効果が異なる
コラーゲンは太い髪を生み出す
コラーゲンは髪の毛の根元にある真皮にあり、真皮のタンパク質の70%は網目状のコラーゲンで作られています。
真皮でエラスチンやヒアルロン酸などともに、コラーゲンはハリと潤いのある肌を維持する機能を担っています。
コラーゲンには毛乳頭や毛母細胞を活性化させる働きがあり、太くて丈夫な髪を作る手助けを行っているのです。
頭皮環境を改善させる
コラーゲンには親水性があり、潤いを肌に閉じ込める保湿効果があります。
そのためコラーゲンによって肌の弾力とハリを保つことができ、頭皮環境を改善させます。
頭皮環境が改善されると、血流が良くなり髪の毛まで栄養分が行き届き育毛に繋がるのです。
コラーゲンは加齢とともに減り、他にも紫外線やヘアケアなどでダメージを受けた頭皮は頭皮環境が悪くなってしまい、固くなりがちです。
固くなった頭皮はコラーゲンの作用で回復することも可能です。
頭皮のダメージが気になる方は、コラーゲンをぜひお試しください。
コラーゲンの種類によって育毛効果が異なる
コラーゲンには28種類あり、種類によって作用が異なります。
育毛に最も関与するコラーゲンは「17型コラーゲン」です。
17型コラーゲンは東京医科歯科大学難治疾患研究所 幹細胞医学分野の西村栄美教授の研究によって、白髪と脱毛を抑える効果があると報告されています。
17型コラーゲンには毛母細胞の元となる毛包幹細胞を健康な状態に維持する役割があります。
最近では毛包幹細胞以外にも、17型コラーゲンが髪の毛に色をつける色素幹細胞を維持する役割も担っていることが明らかになっています。
そのため毛包幹細胞、色素幹細胞の両方を維持することで、抜け毛や白髪を抑える働きを持っているのです。
17型コラーゲンが加齢などで減少すると、毛包幹細胞や色素幹細胞を維持できなくなる為、髪の毛を育成・着色できず薄毛や白髪の原因となります。
この17型コラーゲンは増やそうと思っても食事から摂取したり、コラーゲンを直接塗ることで増やせられないのです。
17型コラーゲンの研究を続ける東京医科歯科大学難治疾患研究所 幹細胞医学分野の西村栄美教授らが行っている注意喚起は以下のとおりです。
・「17型コラーゲン」は通常のコラーゲンとは性質が異なるものです。当研究室が確認した限り、市販されている製品の中に「17型コラーゲン」を配合しているものはなく、当研究室では17型以外のコラーゲンもしくは「17型コラーゲン様」の物質については薄毛・脱毛に対する効果を確認しておりません。
・「17型コラーゲン」は、一般的に知られるコラーゲンとは異なる膜貫通性コラーゲンであり、毛包細胞表面に結合してのみ効果を発揮するものです。当研究室の研究成果は、17型コラーゲンを頭皮に直接塗布したり、食品として摂取したりすることによって、薄毛・脱毛に対して改善の効果を与えることをうたったものではありません。
現段階では、17型コラーゲンを増加させる方法はまだ見つかっていないようです。
17型コラーゲンに関してはこれからの研究に期待したいです。
育毛効果が認められたゼラチンやゼリーとは?
前項でコラーゲンが太くてしなやかな髪の毛を作る役割をしていることをご紹介しました。
では実際にコラーゲンを含むゼラチンやゼリーに育毛効果が認められた商品はあるのでしょうか。
コラーゲンドリンクであるローヤルゼリーの育毛効果が話題になっており、最近ではローヤルゼリーを配合した育毛剤も出てくる程です。
ローヤルゼリーには先ほどご紹介したコラーゲンだけでなく、栄養素の高さなど以下の理由から育毛に良いと言われています。
- 栄養価が高い
- アンチエイジング効果がある
- 女性ホルモンに似た作用をもつ
栄養価が高い
ローヤルゼリーとはミツバチの中でも女王蜂だけが食べられる特別な食材で、たんぱく質が多いほか、果糖やブドウ糖、脂肪、ビタミン、ミネラルなどが含まれます。
女王蜂は生涯にわたってローヤルゼリーを食べる事で、他のミツバチより寿命が30〜40倍長生きすることができ、体が2〜3倍大きくなり、毎日1,500個の卵を産むことが可能です。
それほどローヤルゼリーには高い栄養価があるのです。
ローヤルゼリーに含まれるたんぱく質やビタミン、ミネラルは髪の毛にとって欠かせない栄養素です。
髪の毛の80%はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されており、タンパク質が不足すると髪が正常に育たず細くて抜けやすい髪の毛になってしまいます。
ミネラルは髪の毛の成長に関わっており、アミノ酸の結合をサポートする働きを持ちます。
タンパク質を豊富に摂取していてもミネラルが不足していると健やかな髪の毛の成長を妨げてしまうのです。
ビタミンはミネラルの吸収を促す作用があり、コラーゲンの生成もサポートします。
アンチエイジング効果がある
ローヤルゼリーは古代中国で若返りの秘薬、中世ヨーロッパでは不老長寿の薬と呼ばれるほど、長年アンチエイジング効果に使用されていました。
ローヤルゼリーが持つアンチエイジング効果は抗酸化作用だけでなく、ローヤルゼリーに含まれるアピシンは細胞そのものの寿命を延ばすことが可能です。
さらにローヤルゼリーの特有の成分として若返りホルモンと呼ばれるパロチンが含まれています。
女性ホルモンに似た作用をもつ
ほかにもローヤルゼリー特有の成分としてデセン酸が挙げられます。
デセン酸は女性ホルモンに似た作用を持つため、皮脂分泌を抑制する役割を持ち、頭皮環境を整えます。
ゼラチンやゼリーは発毛には効果がない?
コラーゲンの経口摂取に関して、育毛には効果があるが発毛には効果がないといった声もあります。
その理由は、ヨーロッパの研究機関が薄毛で悩む方を対象に、コラーゲンと発毛の関係性について実験し、その結果、コラーゲンの経口摂取はが発毛に関して優位性が認められなかったからです。
しかし育毛に関しては効果が認められており、コラーゲンを摂取した被験者の頭髪が、投与後約3週間後から、明らかに毛髪が太くなっていたのです。
そのためコラーゲンの経口摂取は毛髪の成長に影響を与える可能性がある言われています。
育毛にお悩みの方は、コラーゲンの効果が期待できるかもしれません。