頭皮のオレンジ粒の正体は何?黄色い斑点の予防法と対処法についても解説!
頭皮のトラブルにはさまざまな種類がありますが、頭皮にゴマのようなオレンジ粒ができることがあります。
この記事では、この頭皮のオレンジ粒の原因や予防法、対処法などについて解説します。
頭皮にできるオレンジ粒は何?
頭皮をこすった際に、指にザラザラとしたオレンジ色の粒のようなものがついていたということはないでしょうか。
このオレンジ粒にはさまざま原因が考えられますが、一般的なフケではなく、頭皮の毛穴に詰まっていた角栓である可能性があります。
角栓は鼻などにできるものというイメージがありますが、頭皮でも同様に発生します。この角栓は、皮脂や汚れ、古い角質などが混ざったものです。
この角栓が頭皮の毛穴に詰まったままの状態になっていると、それが乾燥して硬くなってしまい、粒上になることがあります。
肌の角栓を放置していると肌に良くないのですが、頭皮の角栓でも同様に良くないため、頭皮のトラブルに発展する可能性があります。
そのため、頭皮に角栓が残らないようにすることが必要です。
頭皮にできるフケについて
頭皮にできるフケは、古い頭皮の角質が剥がれ落ちたもののことです。
頭皮は皮脂が頻繁に分泌されている場所で、皮脂や頭皮の常在菌のバランスが崩れてしまうと、フケが増えてしまいます。
人間の皮膚は常に古い細胞が剥がれ落ち、新しい細胞が生成されています。このサイクルのことをターンオーバーを呼んでいて、通常は1ヶ月程度かけてターンオーバーが行われます。
このターンオーバーの期間が乱れてしまうと、頭皮の角質が必要以上に剥がれ落ちることがあり、これがフケの原因です。
フケには、粉状で白く乾燥している「乾性フケ」と、白い塊でベタついている「脂性フケ」があります。
頭皮の角栓について
角栓とは、毛穴に詰まった古い角質や皮脂のことです。角栓は顔の鼻にできるイメージがありますが、頭皮でも角栓ができてしまいます。
毛穴には皮脂腺というものがあり、そこから皮脂が分泌されます。この分泌された皮脂が古くなって剥がれ落ちた角質と混ざることで角質が生成されます。そのため、皮脂が過剰に分泌されてしまうと、角栓ができやすくなってしまいます。
角栓ができてしまうと、頭皮が臭ってしまったり、髪の毛がベタついたり、湿疹ができるなど、さまざまなトラブルの原因になります。
頭皮の角栓を放置するとどうなる?
頭皮にできた角栓を長期間放置していると、さまざまな頭皮トラブルの原因となってしまいます。
頭皮に角栓ができると、角栓が毛穴を塞いでしまうため頭皮環境が悪化し、髪の毛の成長を阻害してしまう可能性があります。
その結果、髪の毛が少なくなってしまったり、髪の毛が細くなるなど、薄毛につながることもあります。
角栓が少なければそこまで影響はありませんが、角栓で詰まった毛穴の数が増えてしまうと、髪の毛の全体のボリュームが少なくなり、薄毛に見えてしまいます。
また、髪の毛が生えてきた場合でも、健康な髪の毛ではなく細い髪の毛になるため、見た目に悪くなってしまいます。
他にも、状態が悪化するとニキビや炎症、脂漏性皮膚炎につながる可能性があり、薄毛に発展するかもしれません。
頭皮の毛穴に角栓が詰まっていると、皮脂の分泌がうまくできなくなり、炎症の原因になってしまいます。
脂漏性皮膚炎になってしまうと、かゆみやフケだけでなく、痛みの症状が出る場合もあります。
脂漏性皮膚炎は皮膚の病気であり、放置しても自然に治癒しないため、医療機関を受診しましょう。
このように、頭皮にできた角栓を放置することにメリットはありません。
頭皮にオレンジ粒の角栓ができる原因とは?
頭皮に角栓ができてしまう原因には、さまざまなものがあります。
ここでは、この原因について解説します。
髪の毛を洗う方法が間違っている
頭皮に角栓ができる原因に、間違った髪の毛の洗い方があります。
髪の毛を洗う際に、すすぎが十分でなく、シャンプーなどの成分が髪の毛に残っていると、それが角栓になる場合があります。
また、髪の毛を洗いすぎる場合も角栓ができる原因になります。
一日に何回も髪の毛を洗ったり、洗浄力が強いシャンプーで髪の毛を洗ってしまうと、頭皮の皮脂が除去されすぎてしまい、頭皮の乾燥の原因になってしまいます。
頭皮が乾燥すれば、それを防ぐために皮脂が分泌されてしまい、結果として皮脂の量が増えてしまいます。
頭皮の皮脂が増えるとそれだけ角栓ができやすくなります。
また、髪の毛を洗う際に強くこすったりすることも、皮脂の過剰分泌につながります。
生活習慣の乱れ
食生活の乱れや睡眠不足など、生活習慣の乱れも角栓の増加につながります。
頭皮では常に皮脂が分泌されていて、角栓もできています。
ただ、頭皮のターンオーバーが正常な状態であれば、できた角栓も自然に落ちていくため問題にはなりません。
ただ、睡眠不足が続いたり、食生活が乱れていると、ターンオーバーの周期も乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると角栓が落ちにくくなってしまい、長期間毛穴に残り、さまざまな頭皮トラブルを引き起こしてしまいます。
頭皮にできたオレンジ粒の角栓の対処法
では、頭皮に角栓ができてしまった場合、どのように対処すればいいでしょうか。
ここでは、粒状に硬くなった角栓の予防法について解説します。
正しく髪の毛を洗う
角栓の予防法としては、正しく髪の毛を洗うのがおすすめです。
髪の毛を洗う際には、余分な皮脂をしっかりと除去すると同時に、皮脂を除去しすぎないことがポイントです。
髪の毛を洗う際に注意すべきポイントとしては、まずシャンプーで髪の毛を洗う前に、ぬるま湯で予洗いをしておき、髪の毛の汚れを落としておきます。また、予洗いをすることで、毛穴が開きやすくなります。
次に、シャンプーはよく泡立てて使い、頭皮を優しく揉むような形で洗いましょう。爪を立てたりして頭皮を傷つけないよう注意しましょう。
髪の毛をシャンプーで洗ったら、シャワーでよくすすぎましょう。シャンプーなどの成分が髪の毛に残ると、角栓ができる原因になってしまいます。襟足や耳の後ろなどはシャンプーが残りやすいため念入りにすすぎましょう。
生活習慣を整える
先程説明したように、頭皮のターンオーバーの周期が乱れると、角栓が増加する原因となります。
そのため、頭皮のターンオーバーを正常化することが必要です。
睡眠不足や乱れた食生活は、ターンオーバーを乱す原因となるため、栄養バランスがとれた食事をしたり、よく睡眠を取るなど、規則正しい生活を送るようにしましょう。
また、ストレスを溜めないようにすることも重要です。ストレスはホルモンバランスの乱れや血行不良の原因となるため、ストレスを解消することも重要になります。
頭皮環境を改善させる方法
角栓は皮脂の過剰分泌によって引き起こされるため、頭皮環境を改善させることが重要です。
頭皮環境は日常生活の中で改善することができます。ここでは、日常生活でできる頭皮環境を改善させる方法を紹介します。
栄養バランスがとれた食生活をする
頭皮の皮脂の分泌が多い場合は、食事で脂肪分を取りすぎていたり、ビタミン不足になっている可能性があります。
そのため、脂肪分を控えた食事にしたり、ビタミンを多く含む野菜などを積極的に食べるようにしましょう。
特に、ビタミンB2は皮膚や髪の毛を生成する細胞を活性化する働きがあるとされています。
また、頭皮環境を良い状態で維持するためには、偏った食事ではなく、栄養バランスがとれた食事を心がけましょう。
ビタミン類も重要ですが、髪の毛の材料となるタンパク質も必要です。
ビタミンB2が多く含まれている食材 | ・レバー ・牛乳や乳製品 ・納豆 ・卵 |
タンパク質が多く含まれている食材 | ・肉類 ・豆類 ・卵 |
育毛剤を使う
角栓の対処法としては、頭皮の皮脂を除去することが効果的ですが、他の方法としては育毛剤を使うこともおすすめです。
育毛剤を使うことで頭皮を保湿することができます。
頭皮が乾燥していると、保湿するために皮脂が分泌されてしまい、結果として皮脂の量が増えてしまいます。
頭皮の保湿をすることで、頭皮の乾燥を防ぐことが可能で、結果として皮脂の分泌を抑制することができます。
また、育毛剤を使うことで頭皮のターンオーバーを整えることもできるため、角栓対策としてはより効果的になります。
医療機関を受診する
日常生活を改善することで、頭皮環境を改善させることは可能です。健康的な生活を送ることで頭皮環境が改善され、フケや角栓を予防することができるでしょう。
ただ、すでにフケや角栓が多く、頭皮トラブルが出ている場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
すでに病気などになっている可能性もあるため、早期に診察してもらうことで、効果的に対処することができます。
頭皮の角栓を除去する方法
ここからは、頭皮の角栓を除去する方法を紹介します。
頭皮の角栓はできなくすることが理想ですが、できてしまった場合は頭皮環境の改善とあわせて、角栓を効果的に除去しましょう。
ここで紹介する方法を参考にしてみてください。
ヘアケアを正しく行う
頭皮環境を改善させるためには、定期的に髪の毛を洗うなどのヘアケアは必要です。
ただ、あまり多く髪の毛を洗ってしまうと、頭皮に必要な皮脂まで除去されてしまい、かえって皮脂の分泌が増えてしまう場合があります。また、洗浄力が高いシャンプーを使った場合でも、同様のことが起こり得ます。
もし洗浄力が強いシャンプーを使っている場合は、刺激が少ないアミノ酸系シャンプーに代えてみることをおすすめします。
また、髪の毛を洗う前にはまずブラッシングをして汚れを落としておき、さらにぬるま湯を使って予洗いすることも重要です。
シャンプーで髪の毛を洗う際には、よく泡立ててから頭皮を包み込むようにして洗いましょう。
ここで強く洗いすぎてしまうと、頭皮にダメージを受けてしまうため注意しましょう。
頭皮の角栓を落としたい場合は、シャンプーの際に揉み出し洗いをすると効果的です。
揉み出し洗いとは、シャンプーを頭皮につけてから、両手の指の腹を使って頭皮を動かすように洗う方法です。この際、頭皮を傷つけないように、爪は短くしておきましょう。
髪の毛が洗い終わったらドライヤーを使ってすぐに乾燥させましょう。自然乾燥をさせると、髪の毛がダメージを受けてしまいます。
ドライヤーを使う場合は、髪の毛から15cm〜20cm程度離した状態で使い、髪の毛の根元部分は乾燥させすぎないようにします。
乾燥させすぎてしまうと皮脂の過剰な分泌につながったり、頭皮のバリア機能が失われるかもしれません。
また、ドライヤーの熱が髪の毛や頭皮へのダメージになる場合があるため、熱が一ヶ所に集まらないように全体に均一にドライヤーを動かしましょう。
頭皮のオイルクレンジングをする
頭皮の毛穴に詰まった角栓を除去するには、オイルクレンジングが効果的です。
頭皮のオイルクレンジングをすることで、毛穴の奥に詰まった角栓もしっかりと落とすことができます。
頭皮のオイルクレンジングは、以下の手順で行います。
- 適量をオイルを手に取る
まず、オイルを適量手に取ります。使用量については、各製品の表示を参考にしてください。 - 乾燥した頭皮になじませる
次に、オイルを頭皮になじませます。この際、髪の毛は濡れた状態ではなく、乾燥した状態でオイルを使います。 - 指の腹で円を描くようにマッサージをする
次に、指の腹の部分を使って、円を描くように頭皮をマッサージします。ここで爪を使ったり強い力でマッサージをしないようにしましょう。 - ぬるま湯で水とオイルを乳化させる
次に、ぬるま湯を使って水とオイルを乳化させます。乳化とは、本来混ざらないものが均一に混ざり合う効果のことです。 - オイルを使って乳化させることで、毛穴に詰まった脂分である皮脂・角栓を浮かび上がらせることができます。
- オイルを乳化させたらよくすすぐ
オイルを乳化させたら、シャワーでよくすすぎましょう。時間は1分以上が目安です。乳化させたものには、毛穴から浮かび上がった角栓も含まれているため、髪の毛に残らないように、しっかりとすすぎましょう。 - シャンプーでオイルを洗い流す
最後にシャンプーでオイルを洗い流します。シャンプーの方法は普段のシャンプーと同様で問題ありません。
すすぎで落としきれなかったオイルを、シャンプーを使ってしっかりと洗い流しましょう。
頭皮のオイルクレンジングは、定期的に行うのがおすすめです。
ただし、オイルクレンジングはやりすぎてしまうと頭皮に必要な皮脂まで除去してしまうため、週に1回程度が目安です。
角栓が気になるからといって、頻繁にオイルクレンジングをしてしまうと、頭皮の皮脂がなくなることで頭皮が乾燥してしまい、頭皮のバリア機能が失われてしまうかもしれません。
ヘアサロンを利用する
頭皮の角栓を除去する方法としては、ヘアサロンを利用するのもおすすめです。
頭皮の角栓は自分で除去することもできますが、完全にきれいに取りきることは難しいのが現状です。
毎日きちんとシャンプーをしているつもりでも、洗い残しなどが起こってしまいます。
手が届きにくい場所や、洗い方のクセなどがあるなど、うまく洗えていない場所があると、長期間角栓が詰まったままになっているかもしれません。
ヘアサロンでは、専門家がしっかりと頭皮を見てくれるため、頭皮の状態を知ることができます。
角栓の除去についても、専門家がしっかりと揉み出してくれるため、自分で除去するよりも効果的にできるでしょう。
ヘアサロンでは、炭酸シャワーを使って角栓を除去することが多く、自分で行うよりも効果的に角栓を除去できます。
また、角栓を除去するのと同時に、頭皮環境の改善も期待できるため、頭皮全般が気になる場合はヘアサロンを利用してみましょう。
施術後についても、スコープを使って自分の頭皮を拡大して見ることができるため、頭皮の状態を把握しやすくなっています。
また、ヘアマッサージもしてくれるため、リフレッシュすることもできるでしょう。