自律神経と育毛の関係性は?乱れを整えて薄毛を予防するコツをご紹介!
自律神経というとカラダやココロのバランスに作用するといったイメージが一般的ですが、実は頭皮環境や髪質も自律神経の状態に左右されることをご存じでしたか?
栄養成分が充実した育毛剤やシャンプーを正しく丁寧に使い、抜け毛や薄毛をなくそうと頑張っているのになかなか成果が出ない…。
そんな悩みやトラブルは、自律神経を整えるところから始めてみると頭皮と髪のより良い変化に気づけるかもしれません。
今回は自律神経が育毛にどんな風に関係しているのか、バランスを整えて育毛を促すコツを合わせてお伝えしてみたいと思います。
自律神経はカラダとココロ、髪や頭皮環境のコンディションにまるごとアプローチできる要素があるため、バランスを整えるコツを知ってトータル的な健康を取り戻していきましょう。
自律神経と育毛にはこんな関係性があった!
カラダやココロのコンディションを左右するイメージが常だった自律神経ですが、髪と頭皮にも密接なかかわりがあり、バランスが整うと育毛に良く、逆にバランスが崩れてしまうと抜け毛や薄毛が増えやすい状態に変わってしまう心配があります。
今気になっている抜け毛や薄毛がなかなか改善・予防できないのは、頭皮環境や髪のコンディションを左右する自律神経が乱れているサインかも?
ここでは自律神経と育毛の関係性について、自律神経の交感神経と副交感神経それぞれとのかかわりや役割を詳しくお話してみたいと思います。
自律神経の交感神経の役割、育毛との関係性について
自律神経を構築するひとつめの種類、交感神経は、
- 脳や神経を興奮させて心身を活発な状態に導く
- 起床後から夕方までの時間にやや優位に立つことが多い
- 車でいうとアクセルのような役割を持つ
という働きがあります。
自律神経の交感神経のこのような役割を見ると、髪と頭皮が元気に若々しく維持できるようなイメージがありますが、交感神経ばかりが過度に働くと、
- 血圧が高くなり頭皮や髪に栄養を送る血管にダメージが加わる
- 育毛に重要な栄養を摂りこむ、胃腸の働きが弱くなる
- 髪や頭皮トラブルの原因となる老廃物を流す胃腸を緊張させてしまう
- 血管がキュッと閉じた状態になり頭皮の血流が悪くなる
という欲ない影響が出てしまいます。
さらに自律神経の交感神経が過度に働くと、頭皮に細かに存在している筋肉や神経、皮膚が緊張状態になり、硬くこわばった状態に変わってしまいます。
すると、頭皮と髪に栄養や酸素を送り届けるための血管やリンパ管が常に押しつぶされた状態になり、めぐりが悪くなって髪と頭皮の栄養不足が起こり、薄毛や抜け毛の進行につながってしまうのです。
自律神経の副交感神経の役割、育毛との関係性
自律神経を構築しているふたつめの種類、副交感神経は、丈夫で抜けにくく、しなやかな髪を育てるいくつもの恩恵を持った、育毛に重要な自律神経と考えられています。
自律神経の副交感神経が育毛を促すのは、
- 血圧を下げて栄養循環の源となる血管の健康を守る
- 血管を拡げて頭皮と髪への血液循環を促す
- ストレスや緊張感をほぐし、リラックスさせる
- 凝り固まった筋肉や神経をほぐし、その状態を保持する
- 胃腸が持つ消化吸収、デトックスの作用を助ける
という髪と頭皮環境の健康に重要な役割をいくつも担っているからなんです。
ですが現代人は、仕事や家事、プライベートの予定、育児と毎日を慌ただしく過ごし、ストレスを感じやすかったり常に忙しいことで副交感神経よりも交感神経が優位な状態にあると言われています。
副交感神経が優位に立たないと、前項でお伝えしたような交感神経の良くない影響が常に髪と頭皮環境へのダメージにつながるため、丁寧なヘアケアや成分が充実した育毛剤を使っても、ダメージ予防や緩和に追いつけなくなってしまうのです。
自律神経と女性ホルモン、育毛との関係性とは?
女性ホルモンが育毛にかかわりが深いことは広く知られていますが、自律神経と女性ホルモンはまったくの別物のため、育毛との関係がイメージできないと感じるかもしれません。
ですが自律神経は、女性ホルモンとも切り離せない関係があり、互いの相互作用によって髪と頭皮のコンディションを左右しているんです。
では、自律神経と女性ホルモン、育毛にはどのような関係性があるのでしょうか?
それぞれの役割と育毛にアプローチする仕組みをまとめてみました。
自律神経と女性ホルモン、育毛の関係性
まったくの別物というイメージが強い自律神経と女性ホルモンですが、このふたつはビルでいうと1階・2階のような位置関係にあり、お互いに連動し合う性質を持っています。
そのため自律神経が乱れると女性ホルモンも影響を受けて一緒にバランスを崩してしまい、髪と頭皮環境へのダメージが出やすくなってしまいます。
また逆に、女性ホルモンのバランスが崩れることも、自律神経のゆらぎにつながって副交感神経の働きが弱まり、交感神経が過分に作用してしまうため、抜け毛や薄毛になりやすい原因が増えてしまうのです。
女性ホルモンのエストロゲンと育毛の関係性
自律神経にコントロールされている女性ホルモンは、エストロゲン・プロゲステロンというふたつの種類から構築されています。
女性ホルモンのエストロゲンも育毛に深いかかわりがあり、この分泌が安定・正常化すると、
- 髪のつややかさ、なめらかさ、コシや密度の深さのもととなるコラーゲン産生が活発になる
- 薄毛、抜け毛のリスクが少ない丈夫で健康的な髪を生やし、保持していく
という髪と頭皮環境により良い変化が生じるようになります。
女性ホルモンのエストロゲンは美肌・美髪ホルモンとも呼ばれるほど女性の髪やお肌、頭皮環境と結びつきが深く、年齢を重ねるとともに分泌量が低下・減少してしまう性質があります。
10~30代前半までの若い世代よりも、30代後半から50代にかけて急に抜け毛や薄毛が増えたり、髪質が変わってしまうのは、女性ホルモンのエストロゲンの急激な減少・不足が原因のひとつとなっているのです。
女性ホルモンのプロゲステロンと育毛の関係性
女性ホルモンのプロゲステロンは、連動して分泌をコントロールしている自律神経の、交感神経と似たような働きがあるというイメージが強いかもしれません。
確かに女性ホルモンのプロゲステロンは、体内に余分な水分や老廃物を溜め込む性質があるのですが、育毛に関しては成長期の髪を増やし、保持するという重要な役割を持ちます。
女性ホルモンのプロゲステロンによって増え保持される成長期の髪とは、
- 毛根から髪の毛が伸びるスピードが活発な時期
- 密度が深く、太くしなやかな髪が生えやすい時期
- 抜け毛や薄毛への進行が起こりにくい髪、頭皮環境である
- 毛根、毛母細胞が持つ本来の働きがもっとも活性化する期間
という特徴・性質があります。
そのため女性ホルモンを整えてプロゲステロンの働きが安定・正常化すると、上記のような条件を備えた理想的な髪が増え、抜け毛や薄毛の未然予防にアプローチできるのです。
自律神経を整えて育毛促進!生活習慣のポイントと注意点
自律神経が髪と頭皮のコンディションをコントロールし、さらには美髪ホルモンの女性ホルモンにもかかわりがあったのは意外な発見でしたね。
自律神経を整えることはカラダとココロの健康、髪と頭皮環境、女性ホルモンが担う美容と多方面へのアプローチが実現できます。
ここでは自律神経を整えて育毛を促し、最終的に全身の美容や健康にもアプローチするため、生活習慣のポイントと注意点を詳しくお伝えしてみたいと思います。
リラックス時間を増やしてストレスケアをすること
自律神経とひとつながりになっている女性ホルモンのバランスが崩れてしまうのは、ストレスや不安感といったメンタル面の不調が大きな要因になると考えられています。
ストレスや不安感か長く続いていたり、休息やリラックスをせずに忙しく動き回っていると、神経や筋肉を緊張させて血流を妨げる交感神経ばかりの働きが過度になってしまいます。
自律神経を整えて育毛を促すために、忙しい毎日を過ごす中でもストレスを癒すリラックスの時間をたくさん設けるようにしましょう。
頭の中を空っぽにしてのんびり過ごすリラックス時間が増えると、交感神経の過度な働きが休まり、リラクゼーションや癒しに作用する副交感神経の働きが活発になります。
すると全身の血管が拡がってめぐりがスムーズになり、頭皮と髪への栄養や酸素が行き届きやすくなって安定した育毛にアプローチできるようになります。
意識的に深呼吸を行う
自律神経は決して目に見えないものでもあるので、ひとえにバランスを整えると言っても難しいイメージがあるのではないでしょうか?
自律神経を整える方法はいくつもありますが、その中でも意識的な深呼吸は過度に揺らいでしまった自律神経を整えることに有効と言われています。
深呼吸を繰り返すと、息を吐き出す際に副交感神経の働きを刺激することができ、息を吸う際には副交感神経への刺激になることがわかっています。
リズム感のある呼吸を意識することで自律神経の交感神経・副交感神経りょほうにアプローチでき、それぞれが持つ育毛への作用もバランスが整っていくと言えるでしょう。
休息を組み入れた運動を習慣づけること
自律神経を整えるためには、積極的にカラダを動かしつつも、コンスタントに休憩を組み入れた運動を行うことが効果的です。
カラダを動かしている際は血管が拡がり、休息の時間では血管が収縮するため血管がストレッチしているような状態となり、自律神経の鍛錬につながります。
また運動は、筋トレや有酸素運動にかかわらずに自然に呼吸が深くリズムが活性していくため、自律神経が整いやすくなります。
筋トレと有酸素運動にはそれぞれに自律神経と育毛に良いメリットがあるため、ここではそれぞれのおすすめポイントをチェックして、日常に積極的に取り入れるようにしましょう。
有酸素運動と自律神経、育毛の関係性 |
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筋トレと自律神経、育毛の関係性 |
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有酸素運動と筋トレはさらに、体温の上昇によって免疫力や基礎代謝のUPにつながっていきます。
有酸素運動と筋トレで体温が1℃でも上がると、免疫力の場合は30%、基礎代謝の場合は13%の向上がきたいできると言われています。
免疫力は頭皮と髪に繁殖しやすい雑菌の侵入をガードしたり、育毛に必要な栄養の摂り込みを正常・効率化する重要な役割があります。
そして基礎代謝が運動によって高まると、一緒にコントロールされている新陳代謝も向上し、ダメージの目立つ髪と頭皮が新しいコンディションへの入れ替わりがスムーズになっていくでしょう。
起床後にお日さまの光を浴びる
自律神経を整えて健康的な育毛にアプローチするためには、起床後にお日さまの光を浴びる習慣を持つことが推奨されています。
紫外線は髪と頭皮のダメージの原因になったり、老化のもととなる活性酸素の大量発生につながるといったイメージがありますが、起床後の軽い日光浴は自律神経と育毛に嬉しい恩恵を与えてくれます。
起床後にお日さまの光を浴びると、光のまぶしさや刺激が脳に作用して副交感神経から交感神経に入れ替わるサイクルをスムーズにしてくれます。
さらに日光にはストレスや不安感への耐性を強める栄養成分、ビタミンDの生成にも働きかけてくれます。
起床後にお日さまの光を浴びると、良質な睡眠リズムを保持するホルモン物質・メラトニンの材料となるセロトニン生成が活発になります。
すると自律神経の乱れの原因となる体内時計のゆらぎがリセットされていくため、交感神経・副交感神経が働くべきタイミングで作用し、心身のバランスが整って正常な育毛サイクルにつながっていくのです。
自律神経のバランスを整えて効果的に育毛!食生活のポイントまとめ
交感神経と副交感神経が働くべきタイミングで作用する、整った自律神経に変えていくためには、食生活の見直し改善も重要なポイントになります。
自律神経を整えながらも育毛にアプローチできる食べ物は意外に多く、食生活でのケアはすぐにルーティンにできるでしょう。
ここでは自律神経を整えて育毛にもアプローチする、食生活のポイントや摂りたい食べもの、栄養を詳しくお伝えしてみたいと思います。
自律神経と育毛に効果的な食生活のポイント
自律神経が乱れてしまうのは、食事の時間がバラバラでリズムが整っていないことも原因のひとつと言われています。
毎日決まった時間に同じことをする、そんな規則正しさが自律神経のバランスを整えて効率的な育毛につながるため、まずは食事の時間を一定にするよう心がけてみましょう。
そして食事中は、食べ物を30回以上よく噛むことが自律神経や育毛への効果的なアプローチにつながります。
30回以上の頻繁な咀嚼は、
- 咀嚼の刺激が頭皮に伝わって血行が促される
- 咀嚼の感覚情報が脳や自律神経に伝わり、バランス調整に働きかける
という自律神経・育毛の両方に良い影響を与えてくれます。
さらによく噛んで食べるようにすると、胃腸が持つ消化吸収の働きが活性化して頭皮と髪の健康に重要な栄養の摂り込みがスムーズになります。
胃腸の消化吸収は、副交感神経の働きによってコントロールされているため、よく噛んで食べることは育毛にかかわりの深い副交感神経への活性にもつながるでしょう。
自律神経と育毛に良い食べ物、栄養
自律神経のバランスを安定化させながらも育毛にアプローチできる、おすすめの食べ物と栄養を詳しくまとめてみました。
以下の栄養、食べ物を今日からの食生活にさっそく摂り入れて、自律神経・育毛促進両方にアプローチしてくださいね。
肉、魚、大豆製品などタンパク質を含む食べ物 |
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キノコ、大豆、トマト、発酵食品などGABAを含む食べ物 |
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乳製品、魚などに含まれるカルシウム |
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まとめ
自律神経を整える生活習慣・食事のポイントを押さえ、コツコツと積み重ねていくことで髪と頭皮環境にも良い変化が期待できるようになります。
正しく丁寧なヘアケアと自律神経を整えるポイントをさっそく組み合わせて、内側からの健やかで安定した育毛サイクルを取り戻していきましょう。
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担当ライター「kana」
アパレルショップ勤務を経て、以前から興味を持っていたフリーライターに転身。
マイブームは朝活と3ヶ月に一度のサロン通いで全身のボディメンテナンスを受けること!
ドライヘッドスパの体験や日頃のリサーチから得たコンテンツを、ユーモアを交えてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
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