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コラム

VEGF(血管内皮増殖因子)とは?血管新生作用で発毛出来る?

  • 医療
VEGF(血管内皮増殖因子)とは?血管新生作用で発毛出来る?

研究が進んでいる今でも多くの人々の悩みの種である薄毛。

 

原因は多数ありますが、なかでも頭皮の毛細血管が減ってしまい、発毛するための栄養が十分に行き渡っていない状況は多くの方に当てはまります。

 

毛細血管が細くなり消えてしまう状況は、ストレスや睡眠不足、運動不足などにより引き起こされますが、忙しい現代人はどうしても避けられないですよね。

 

しかし近年、そんな毛細血管を新しく作り出す、VEGFと呼ばれる因子の研究が進められています。

 

さらにその因子は、ヘアサイクルの指示を出す毛乳頭細胞から作り出され、髪の成長期を伸ばす働きがあるということがわかっているのです。では、VEGFを多く作り出すには、どういった要素が重要なのでしょうか。

 

本記事では、その働きも一緒に徹底解説していきます。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

 

VEGFとは?発毛促進因子と呼ばれるその働きを解説!

 

発毛促進因子とも呼ばれるVEGFは、発毛のために重要な働きを多く持つ注目の成長因子です。

 

その作用はさまざまな研究所や製薬会社で研究されていて、明確に発毛効果が解明されてきています。

 

それでは、VEGFとはそもそもどんなもので、どういった働きで発毛に貢献してくれるのでしょうか。

 

さっそく、詳しく解説していきます。

 

 

 

VEGFとは?

VEGFとは、血管内皮増殖因子の英語名を略したもので、血管に作用する因子のこと

 

VEGFからの血管への作用は血管新生作用と呼ばれ、その名のとおり血管を新しく作り出す働きがあります。

 

この血管新生作用で頭皮の毛細血管を増やし、発毛の司令塔である毛乳頭細胞に栄養を届けるのです。

 

そして、毛乳頭細胞に届いた栄養は、細胞分裂により髪の毛を作り出す毛母細胞に送られます。

 

健康的な髪の毛を育てるためには、十分な栄養と酸素を届けることが何より大切。VEGFの重要性がよくわかりますね。

 

反対に生活習慣等が悪いと血管が消える「ゴースト血管」という症状になります。

 

 

 

VEGFの発毛促進因子としての働きは?

VEGFは先ほど紹介した毛細血管への働きもありますが、実は発毛そのものへの影響も兼ね備えています。

 

そもそもVEGFは毛乳頭細胞から発せられる髪の成長信号の1つ。

 

毛乳頭細胞はこの成長信号と、脱毛を促す信号を使い分けることにより、「成長期→退行期→休止期」を繰り返すヘアサイクルをコントロールしています。

 

 

そして、VEGFはこの成長期の期間を伸ばす効果が期待できるのです。

 

AGA(男性型脱毛症)の原因の多くは、成長期が短くなることでヘアサイクルが乱れ、毛が細く抜けやすくなってしまうこと。

 

つまり、VEGFは毛細血管を新たに作り栄養を届けやすくするだけでなく、AGA対策としても効果がある発毛因子なのです。

 

 

VEGFを意識して発毛対策しよう!効果的な成分を2つ紹介!

 

VEGFは毛乳頭細胞から作り出される発毛因子ですが、実はより多くのVEGFを作り出すための成分があるということが解明されています。

 

ここでは、特に効果的とされる成分を2つ紹介します。

 

  • ミノキシジル
  • ペルーバルサム抽出オイル

 

ぜひ、参考にしてください。

 

 

ミノキシジル|VEGFの産生を促進する

発毛に関して調べていると、1度はミノキジルという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

ミノキシジルは頭皮の血行促進作用があるとして、発毛剤に多く取り入れられている成分の1つ。実は、この血行促進作用がVEGFによる働きと考えられているのです。

 

研究により、ミノキシジルが毛乳頭細胞に働きかけ、より多くのVEGFを作り出すことができるということがわかってきました。

 

そのため、発毛剤を選ぶ際はミノキシジルが配合されているものを選ぶと効果的です。

 

 

 

ペルーバルサム抽出オイル|毛母細胞を増殖して発毛を促進

ペルーバルサム抽出オイルとは、バルサムというアマゾンハーブを抽出したオイルで、香りが良いことから元々アロマオイルとして使用されていたもの。

 

ユンケルで有名な佐藤製薬株式会社の研究により、このペルーバルサム抽出オイルと呼ばれるオイルにも、VEGFを増やす効果があるということがわかっています。

 

佐藤製薬株式会社(社長・佐藤 誠一)ライフスタイル研究所は、長年、毛髪の代表的な加齢変化である「薄毛」についての研究を進め、毛乳頭細胞からの「発毛促進因子VEGF*1」産生を指標として発毛促進に有用なワカメ胞子葉由来のメカブエキス及びアマゾンハーブであるペルーバルサム抽出オイルに発毛促進の効果があることを見出しました。
引用:メカブエキス及びペルーバルサム抽出オイルに「発毛促進因子 VEGF」産生促進作用を確認

 

研究では、このペルーバルサム抽出オイルを毛乳頭細胞に添加した培養液を、正常ヒト表皮角化細胞(毛母細胞の代替)に与えるといった作業が行われました。

 

その結果、毛母細胞が増殖するといった結果が出たというのです。

 

こうした研究結果からも、VEGFの発毛効果は高いというということがよくわかりますね。

 

現在はまだ実証実験の段階ですが、佐藤製薬株式会社は今後、ペルーバルサム抽出オイルを新しいヘアケア商品の開発に活用していく予定とのことです。

 

 

さいごに|VEGFは発毛促進に欠かせない!ぜひ対策に取り入れよう!

 

今回は、VEGFの発毛作用について解説してきました。

 

VEGFは毛乳頭細胞が発する成長信号で、髪の成長期を伸ばすため発毛には欠かせない働きがあります。

 

さらに、成長期が長くなるということはヘアサイクルが整うということ。AGA患者の方にとっても重要な要素です。

 

そして、そのVEGFはミノキシジルやペルーバルサム抽出オイルによって、より多く作り出されます。

 

確かな効果のVEGFを意識した発毛対策を目指しましょう。

 

 

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