リデンシルの育毛効果とは?ミノキシジルの2倍は嘘?本当?
薄毛対策には、有効成分や効果など個人差があることは周知のとおり。
本記事では、ヘアサイクルの仕組みを解説しながら、リデンシルがもたらす効果や副作用について詳しく解説しています。
またリデンシルのベースとなる成分についての特徴や効果、他の代表的な育毛成分との違いまで詳しくご紹介。
ぜひ髪と頭皮の健康に役立つ情報を参考にしてくださいね。
リデンシルが育毛に作用する仕組みについて解説!
リデンシルが発毛に作用する仕組みについて知りたい方は必見です。
リデンシルとは?
リデンシルとは、「セイヨウアカマツ球果エキス+チャ葉エキス+グリシン+ピロ亜硫酸Na+亜鉛」で構成される育毛成分です。
インデュケム社(現ジボダン社)というスイスの原料メーカーがリデンシルという成分を開発し、権利も獲得していますので、仮に同じ成分を使ったとしても3%以上の配合率がないとリデンシルという名前を使用が出来ません。
AGAの治療薬や市販の育毛剤にもにも使われているミノキシジルの2倍の発毛効果があると言われており、育毛剤での目玉成分として扱うメーカーも多いです。
医薬品ではないので、ドラッグストアやインターネットショップなどで購入が可能。手軽に取り扱えるところは、大きな魅力といってよいでしょう。
薬用育毛剤リデンという製品は、リデンシルをメイン成分として扱っている製品の中では有名で、リデンという名前もリデンシルから由来されています。
リデンシルが発毛に作用する仕組みとは?
リデンシルが発毛に作用する仕組みは、生理的現象の1つでもあるヘアサイクルに影響します。
ヘアサイクルの流れは、「成長期」「移行期」「休止期」の期間を繰り返すことで成り立っています。
薄毛に悩む方の頭皮は、成長期が短縮し、休止期が長く変化してしまうことが原因。
リデンシルは、ヘアサイクルのうち休止期の活動を正常化させ、脱毛を防ぐ効果があるのです。
そのため、リデンシルは育毛に作用するといわれています。
さらに、ヘアサイクルを正常に戻す効果もあるといわれているため、発毛対策にはおすすめです。
リデンシルの効果は?
リデンシルは、ヘアサイクルの正常化から「発毛」「脱毛予防」に効果的です。
ここではさらに詳しく、リデンシルの効果を見ていきましょう。
毛髪率と脱毛率について
メーカーの実験では84日間の使用で成長期の毛髪率が9%増加、脱毛率が17%減少。というデータがあります。
試験管データで自社発表とは言え、高い効果が期待出来るのは間違いないでしょう。
また、リデンシルはセイヨウアカマツ球果エキス等5種の主成分を混ぜて作られた成分ため育毛にとって必要な要素の集合体と考えれば効果があるのが分かるかと思います。
セイヨウアカマツ球果エキス | 抗炎症、血行促進、保湿 |
チャ葉エキス | 酸化防止、保湿 |
グリシン | 抗酸化作用、血行促進、コラーゲン生成 |
ピロ亜硫酸Na | 酸化防止 |
亜鉛 | ケラチン生成、悪玉男性ホルモン生成阻害 |
脱毛防止
「EGCG2」という分子がリデンリルに含まれているため、「IL-8」というタンパク質の放出量を軽減する作用があります。
「IL-8」は免疫機能に必要な物質ですが、頭皮炎症が起こる原因ともいわれています。
そもそも、髪の毛が生えていない頭皮の場合は、発毛の機能がなくなっている可能性があります。
そのため、全く髪の毛が生えていない頭皮にリデンシルを塗っても意味がありません。
つまり、細胞に起因する発毛抑制の場合、リデンシルでの効果は見込めないということです。
バルジ領域に指令を出して発毛を促す
バルジ領域とは、
- 毛乳頭
- 毛母細胞
- 毛細血管
の3つで構成されている毛球の上に存在する領域で、発毛の指令を出す役割を担い、やや丸いふくらみのある形状が特徴です。
リデンシルには、発毛や育毛の指令を出すバルジ領域の働きを活性化する作用があり、髪の毛の種のことを言う毛乳頭細胞が増えていくことで丈夫な髪の成長スピードが早くなっていきます。
3ヶ月ほど継続して使用することで、徐々に効果が現れることもわかっています。
頭皮コンディションを健やかに整えていく
頭皮は、丈夫な髪を生やして成長させる、畑や土壌のような役割があります。
そのため、頭皮のコンディションが乱れていると、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れ、髪や毛根に栄養が行き届かなくなるといったトラブルが出やすくなります。
リデンシルは、皮膚に対する抗菌・抗炎症作用があり、頭皮を健やかなコンディションに整えながら髪の成長をサポートします。
さらに炎症系サイトカインと呼ばれているil-8の発生を抑制する効果があるため、頭皮の荒れやかゆみ、赤みなど炎症が気になる人の頭皮ケアにも役立つ成分となっています。
休止期の髪を減らしていく
休止期の髪は、髪を成長させる働きのある毛母細胞の働きが完全に休止した状態のことを言い、抜け毛や切れ毛、薄毛は休止期の髪が多いことが原因となります。
リデンシルは、毛母細胞の働きがもっとも活性化し、丈夫で抜けにくい髪の条件となる成長期の髪を増やして、休止期の髪を減らしていくため、髪の生え代わりのサイクルが整って太く長い髪が増えていくでしょう。
リデンシルの構成成分5つとは?特徴・効果まとめ
前項でお伝えしたリデンシルの効果では、
- セイヨウアカマツ球果エキス
- チャ葉エキス
- グリシン
- ピロ亜硫酸Na
- 亜鉛
の5つでリデンシルが構成されていることをお伝えしました。
ここでは構成成分それぞれの特徴や育毛効果をまとめて解説してみたいと思います。
リデンシルの奥深い知識が学べる、5つの構成成分の特徴や効果をじっくりとチェックしてみてくださいね。
セイヨウアカマツ球果エキスの特徴と効果
リデンシルを構成しているひとつめの成分、セイヨウアカマツ球果エキスは、育毛や発毛に特化したエッセンス・シャンプーにも使われることが多い成分です。
セイヨウアカマツ球果エキスには、毛髪の根元にアプローチしてふんわりボリューム感のあるコシとハリのある髪質に整えてくれます。
また抗酸化力のあるフラボノイド、コラーゲンを作り出すアミノ酸といった天然自然派素材が含まれていることから、デリケートな頭皮環境にも刺激がなく、頭皮の活性化にアプローチすることがわかっています。
チャ葉エキスの特徴と効果
リデンシルを構成するチャ葉エキスは、雑菌の繁殖が原因の頭皮のニオイを消臭したり、雑菌を除去する働きがあります。
徐々に気温が高くなり、降り注ぐ紫外線量が増えているこの季節、頭皮のべたつきや過剰な皮脂分泌、汗によるムレが気になる人も増えていることでしょう。
この成分は余分な皮脂や汗を収れんしながら必要なうるおいを保持・補う作用で頭皮コンディションを整えるため、サラサラまとまりのある髪のケアにも効果的です。
グリシンの特徴と効果
リデンシルを構成している3つめの成分、グリシンは、カラダの中では産生することができない必須アミノ酸のひとつで、睡眠の質を高めたり、頭皮環境を整える作用があります。
質の良い安定した睡眠リズムは、髪と頭皮のダメージを修復するホルモンの分泌が活性化します。
リデンシルに含まれているグリシンは睡眠のサポートをしながらも、頭皮の血管を拡げて血液循環のスピードを高めるため、髪の毛を作る毛母細胞に栄養が行き届き、抜け毛や薄毛の予防に働きかけてくれます。
ピロ亜硫酸Naの特徴と効果
リデンシルをはじめ、数多く存在している育毛成分は、酸化や湿気、紫外線ダメージにデリケートな性質を持っています。
ピロ亜硫酸Naはリデンシルのベースとなる4つの成分の酸化を防止し、質の高さを維持する役割があります。
効果的だと謳われている育毛剤、シャンプーを使っていても、保管状態が悪いと成分が酸化・劣化して頭皮と髪のダメージにつながってしまいます。
リデンシルのピロ硫酸Naは、成分それぞれの機能・質を本来の状態に保持する役割があるため安心安全なヘアケアが持続できるでしょう。
亜鉛の特徴と効果
健やかな頭皮環境のケア、育毛に効果的な成分の中でも、もっとも代表的なポジションにある亜鉛。
亜鉛は、髪と頭皮の材料となるタンパク質・ケラチンを合成して育毛にアプローチする働きがあります。
リデンシルを構成する亜鉛にはさらに、ストレスや疲労、紫外線の影響で発生する活性酸素から頭皮と髪の守る抗酸化作用や、タンパク質の産生・代謝を助けて髪と頭皮のターンオーバーに働きかけることがわかっています。
髪と頭皮の健康を守る抗酸化力は、20代をピークにしてこの働きが弱まると言われているため、優れた抗酸化力を持つ亜鉛は、頭皮と髪のトラブルに悩む人に欠かせない成分となっています。
リデンシルの副作用は?
リデンシルに関する副作用は報告されていません。
育毛剤の使用を中止しても抜け毛が増えたり、初期脱毛が起こったりする副作用は少ないでしょう。
一方、ミノキシジルは、かゆみやかぶれを引き起こしてしまったり男性機能に障害が起こったりする副作用が報告されています。
効果や副作用には個人差がありますが、治療法のひとつとしてリデンシルを検討するのもよいでしょう。
女性がリデンシルを使うことも問題ありませんが、頭皮が乾燥しやすいため、保湿成分の配合された育毛剤を使ってください。
リデンシルと他の育毛成分の違いは?特徴と効果を徹底比較!
リデンシルは代表的な育毛成分として知られていますが、育毛剤にはリデンシルの他にもさまざまな成分が使用された製品があります。
リデンシルと他の育毛成分にどんな違いがあるのか、
- キャピキシル
- ピティオキシジル
- ミノキシジル
の特徴と効果を徹底比較してみました。
リデンシルとキャピキシルの特徴と効果の違い
リデンシルにはバルジ領域の働きを活性化して育毛にアプローチする働きがありますが、キャピキシルには、薄毛、抜け毛の原因になるジヒドロテストステロンという男性ホルモンを抑制するという作用があり、開発された地域にも違いがあります。
リデンシルとピティオキシジルの特徴と効果の違い
ピティオキシジルは、代表的な育毛成分・ミノキシジルの誘導体となり、頭皮と髪、毛根や毛乳頭への浸透・蓄積力に優れていることがわかっています。
- 頭皮の血管を拡張して血行促進に働きかける
- 毛母細胞の活性化を助ける
などの働きがあります。
リデンシルは頭皮を構成している線維芽細胞の働きを活性化し、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを作って髪と頭皮のコンディションを整えます。
代わってピティオキシジルの場合は、毛母細胞に直接的に働きかけ育毛効果を発揮するというリデンシルとは異なる働き・効果が期待されています。
リデンシルとミノキシジルの特徴と効果の違い
育毛剤メーカーの臨床試験結果によると、ミノキシジルの約2倍もの効果がリデンシルから得られると言われております。
リデンシルとミノキシジルの発毛に関する役割は、下記のとおりです。
- ミノキシジル:髪の毛を作り出す毛母細胞を刺激する効果がある
- リデンシル:発毛の指令を出す「バルジ領域」を刺激する効果がある
つまり、リデンシルとミノキシジルでは刺激する部位が異なるということは理解しておきましょう。
リデンシルと他の育毛成分の併用がおすすめ!
リデンシルとキャピキシル、ピティオキシジルには、構成成分やそれぞれが持つ効果にいくつもの違いがあることがわかりました。
抜け毛や薄毛、頭皮環境のトラブルは、加齢やメンタル面の状態、生活習慣や食習慣の乱れでいくつも併発してしまうことがあります。
その他の代表的な育毛成分を合わせて頭皮と髪のケアに役立てると、多角的な方向から育毛にアプローチでき、相乗効果が期待できるでしょう。
また今の髪と頭皮の状態に合わせて育毛成分を選び使用することも効率的で安全なケアができると言えます。
そのため育毛剤やシャンプーでは、リデンシル以外にどんなプラス成分が配合されているかをチェックしておくこともおすすめですよ。
さいごに|リデンシルで発毛対策できる!
本記事では、リデンシルが頭皮に与える効果や作用を詳しく解説しました。
ヘアサイクルの仕組みとリデンシルの理解のではないでしょうか?リデンシルには、発毛を促したりヘアサイクルを正常に戻したて頭皮環境を整えるする効果があります。
医薬品ではないため、「薄毛が気になってきたけど、病院に行くのはまだ早い」と考える方にもおすすめでしょう。
副作用が起きる可能性も低いため、ぜひ試しながら嬉しい発毛効果を期待してくださいね