プロテインの育毛効果とは?髪の毛に良い種類と飲み方を紹介!
薄毛で悩む方にとって、なるべくお金をかけずに対策できる方法があれば試したいものですよね。
実は、高額な育毛商品を使わなくても、身近な方法で気軽に育毛効果を期待できます。
その方法とは、プロテインを使用すること。
本記事では、薄毛対策にプロテインを活用する方法や飲むタイミングなどを詳しくご紹介します。
プロテインとは?髪の毛に関係あるの?
プロテインといえば、ボディービルダーの方や筋トレが趣味の方が使ってるイメージ。あとは、ダイエットドリンクなどのイメージが多いのではないでしょうか。
プロテインには、髪の毛に関係があるといわれていますが、あまり結びつきませんよね。
プロテインとはそもそも何なのか、なぜ育毛効果があるのかを詳しく解説していきます。
プロテインの「たんぱく質」が髪の毛を作る!
プロテインとは、日本語で「たんぱく質」のこと。最近はプロテインというと、たんぱく質入りのサプリメントのことを指すこともありますが、本来はたんぱく質そのものです。
人間の体は約60%は水分でできており、15~20%はたんぱく質でできています。
水分以外の部分の半分がたんぱく質と考えると、体の大部分を占めていることがお分かりいただけますよね。
たんぱく質によって筋肉や臓器、肌、髪、爪などが構成されています。
たんぱく質が不足すると髪の毛が生えなくなったり髪質がパサパサになったりして、身体にさまざまな不調が起こります。
髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質
たんぱく質のなかでも髪の主成分はケラチンというたんぱく質で、髪の99%を占めており、18種類のアミノ酸が結合してできています。
そのため、たんぱく質が含まれているプロテインを選べば、育毛にも期待できるでしょう。
そもそもケラチンとは、弾力性があり水分を含む繊維状の細長いたんぱく質のこと。構成されているアミノ酸の割合によって、髪や爪の硬ケラチンと皮膚の角質層の軟ケラチンに分けられます。
また、ケラチンは、絹や繊維など他のタンパク質にはほとんど含まれない「シスチン」を約14~18%も含有。
含硫アミノ酸(分子内に硫黄成分を持つアミノ酸)の1つであるシスチンは、髪に含まれているメチオニンからも合成されますが、そもそもメチオニンは体内で合成されません。
メチオニン(methionine)は、側鎖に硫黄を含んだ疎水性のアミノ酸である。 対応するコドンが単一なアミノ酸は2つだけであり、1つはAUGでコードされるメチオニン、もう1つはUGGでコードされるトリプトファンである。
引用:メチオニン - Wikipedia
そのため、大豆・小麦粉(全粒粉)・牛乳・レバー・玉子・肉・魚など普段の食事から摂取する必要があります。
育毛に効果的なのはソイプロテイン!その理由とは!?
プロテインを摂取すると髪の毛によさそうなことは分かりましたが、プロテインと名前がついているなら、何でもよいのでしょうか。
結論からいえば、そうではありません。
プロテインには、下記の3種類が存在します。
- ホエイプロテイン
- ガゼインプロテイン
- ソイプロテイン
なかでも、育毛に効果があるといわれているのは「ソイプロテイン」です。
それでは、なぜソイプロテインが効果的なのでしょうか。ここでは、その効果を詳しく解説していきます。
ソイプロテインは男性ホルモンを抑制する働きがある
抜け毛の原因は様々ありますが、AGA(男性型脱毛症)で言えば「男性ホルモン」もしくは「5αリダクターゼ」が原因と言われており、どちらかを抑制すれば改善します。
ソイプロテインは、その中でも男性ホルモンを抑制する働きがあります。
それを抑制してくれるのが女性ホルモン。ソイプロテインには大豆イソフラボンが含まれており、女性ホルモンの1つであるエストロゲンと似た働きをし、男性ホルモンの働きを抑制する効果が期待できます。
さらに、エストロゲンには髪にハリやコシを与える効果があるため、乾燥を防ぎ頭皮環境を改善できることが出来ます。
育毛を促す成長ホルモンの材料になる
ソイプロテインは他のプロテインに比べると、お腹がごろごろしにくいことでデリケートな体質の育毛ケアに役立ちます。
ソイプロテインのベースとなる植物性タンパク質には、睡眠時や運動をしている際に分泌が活性する成長ホルモンをつくる材料となり、このホルモンには髪と頭皮のダメージを補修する働きがあります。
また、食べ物から植物性のタンパク質をバランスよく摂るのは、手間もコストもかかってしまいますが、ソイプロテインなら継続的な摂取で育毛に効果的な栄養をまるごと補うことができます。
好みのフレーバーが見つかりやすい
ソイプロテインは他のプロテインに比べると、フレーバーのバリエーションが多いところもおすすめのポイントです。
味が美味しくないと感じるプロテインを飲んでも、継続が難しくなる分育毛効果を実感できなくなる心配が。
ソイプロテインなら、
- ストロベリー
- チョコレート
- 抹茶
- カカオ
- カフェオレ風味
といった、特に女性が好むフレーバーの種類が豊富なので、継続からの育毛効果にアプローチできますよ。
タンパク質以外の育毛に効果的な栄養を補える
ソイプロテインが育毛のインナーケアにおすすめなのは、植物性のタンパク質以外にもさまざまな栄養を補えるメリットがあるため。
- ツヤやコシのもととなるコラーゲンを作り出すアミノ酸
- 代謝を活性するビタミンB群
- 腸内環境を整えて育毛に必要な栄養の吸収を助ける食物繊維
など、ソイプロテインを飲むだけで育毛に良い栄養を摂ることができるため、食生活の乱れが気になる人にもおすすめです。
育毛に効果的なプロテインを選ぶポイント
プロテインはいくつものブランドからこぞってリリースされているため、育毛に良い商品の見極めが難しいと感じていませんか?
ここでは髪と頭皮の健康にアプローチできる、プロテインの選び方をわかりやすく解説してみたいと思います。
口コミやレビューをチェックしてみる
育毛に効果的なプロテインを選ぶポイントは、実際に愛飲している人のレビューや口コミが参考になります。
気になるプロテインを見つけたら、その口コミをチェックして、メリットとデメリットを確認してみましょう。
育毛に関するメリットが多いプロテインを選ぶと、口コミ評価にあったような効果が期待できるでしょう。
プラスの成分に注目してみる
プロテインの商品によっては、タンパク質以外にも育毛に効果的な栄養成分をブレンドしたものがあります。
プラスの成分で特に見ておきたい栄養は、
- 頭皮のバリア機能を高めるセラミド
- 頭皮と髪を老化や酸化から守るコエンザイムQ10
- 抜け毛や薄毛の原因になるストレスを緩和する葉酸
などがあるため、いろいろな成分をまるごと摂り込めるプロテインに着目してみましょう。
プロテインはいつ飲むと育毛に効果的?おすすめのタイミングを解説!
プロテインは基本的に、摂取のタイミングに決まりはなく、いつでも飲める手軽さがポイントです。
育毛に効果的なプロテインの飲み方は、4つのシーンで効果の出方や作用が変わってくるため、以下のタイミングに合わせて摂取を続けてみるようにしましょう。
朝
朝は古い細胞が新しい細胞に生まれ変わる代謝が活性化したタイミングのため、プロテインを飲むことで代謝の活性に合わせて質の良いタンパク質を取り込むことができます。
また睡眠中は、体内に溜まっていたタンパク質が流れ出て髪と頭皮が栄養不足の状態にありますが、朝にプロテインを飲むことで栄養不足を解消し、タンパク質を体内に補っておくことができます。
日中から夕方の間食代わり
家事やお仕事が一段落したタイミングでは、小腹が空いて間食を摂ることも少なくはないでしょう。
ですが間食時に糖質や脂質の多いものを摂ってしまうと、頭皮の過剰な皮脂分泌の原因になり、毛穴の詰まりやかゆみ、栄養が行き届きにくくなるなどの影響が出やすくなります。
プロテインを間食代わりに用いれば、栄養バランスの乱れを整えながら育毛に効果的な成分をまるごと補うことができます。
特にソイプロテインの間食は、カラダの内側への吸収が穏かなことでお腹に溜まりやすく、食べ過ぎの防止から髪と頭皮の健康を守ることができるでしょう。
夕食の前
夕食は一日のうちの食事の中でも比較的量が多く、脂質や糖質、カロリーの摂取が増えるタイミングでもあります。
夕食の前にプロテインを摂っておくと、満腹感を感じやすく、髪と頭皮に良くない影響を与えてしまう糖質や脂質の摂取を抑えたり、自然にカロリーコントロールができて、栄養バランスを整えながら育毛にアプローチできるでしょう。
就寝の1時間前
眠る前の1時間前にプロテインを摂っておくと、睡眠中に分泌される成長ホルモンの材料となり、髪と頭皮に栄養が行きわたりやすくなります。
睡眠にとって体内にあったタンパク質はどんどん減少してしまうため、髪と頭皮に常にタンパク質を与えるためにも、睡眠1時間前のプロテイン摂取は早めに習慣づけておくことがおすすめです。
プロテインと育毛に関するよくある疑問
ここからは、プロテインと育毛に関する、よくある疑問にわかりやすく回答してみたいと思います。
【Q1】プロテインだけ摂っていれば育毛できる?
【A1】プロテインは髪と頭皮の成長をサポートする栄養がいくつもブレンドされていますが、プロテインだけではタンパク質の過剰摂取になり、腸内環境に悪玉菌が増えて育毛の支障になることがあります。
育毛はプロテインだけではなく、いろいろな栄養をバランスよく摂ることが根本的なポイントになるため、
- AGAの原因となる5αリタクターゼの発生を抑制する、魚介類に含有が多い「亜鉛」
- 肉類、魚類に多く含まれ、髪と頭皮の代謝を促し、細胞の分裂を助ける「ビタミンB群」
- フルーツや野菜に含有が多く、亜鉛の吸収を助ける「ビタミンC」
といった栄養素も一緒に補うようにしましょう。
【Q2】ソイプロテインは男性が飲んでも問題ない?
【A2】ソイプロテインは女性専用のイメージがありますが、男性が飲んでも問題はありません。
男性のソイプロテイン摂取は、抜け毛や薄毛の原因となる男性ホルモンの過剰な分泌を抑える効果が期待できます。
【Q3】プロテインの効果は育毛だけ?
【A3】プロテインの効果は育毛ばかりではなく、
- メラノサイトに栄養を送るため白髪予防につながる
- コラーゲンを含むためツヤとコシのある髪を育てる
- 皮膚にうるおいと栄養を与えてバリア機能を高める
といった効果も期待することができます。
さいごに|プロテインは育毛に効果的!でも摂りすぎには注意!
プロテインは髪の毛に効果的なことが分かりましたが、育毛に効果的だからといって過剰摂取しないよう注意しましょう。
年齢や体型にもよりますが、たんぱく質の1日の摂取量目安は成人男性で60g、成人女性で50g。過剰摂取を続けると、体内で余ってしまったたんぱく質が、分解して排泄する際に肝臓や腎臓に多くの負担がかかり逆効果です。
適量を守ってプロテインを摂取し、効率よく対策しましょう。
プロテインの種類やタイミングなど、本記事で解説した内容を参考にぜひチャレンジしてください。