毛髪の自然乾燥は薄毛に繋がる?原因と正しいドライヤー方法を徹底解説!
とくに小さい子どもがいる家庭では、入浴後は子どもにパジャマを着せたり、保湿したりと忙しく、自分のことは後回しになる方も多いのではないでしょうか。
入浴後の毛髪は、「自然乾燥で乾いたからまぁいいか」と思いがちですが、自然乾燥を続けていると薄毛の原因になるかもしれません。
この記事では自然乾燥が薄毛に繋がる原因と正しいドライヤーの方法を紹介します。
自然乾燥してしまいがちの方は、ぜひ参考ください。
自然乾燥が薄毛につながる原因は2つ
自然乾燥が薄毛に繋がる原因は次の2つです。
- 原因①毛髪が濡れているとダメージを受けやすい
- 原因⓶頭皮が濡れていると頭皮環境が悪化
原因①毛髪が濡れているとダメージを受けやすい
毛髪が濡れていると、毛髪を保護する役割を担うキューティクルが開いた状態となるため、ダメージを受けやすい状態となります。
そのため毛髪が濡れたまま寝ると、枕で毛髪が摩擦を受け、抜け毛の原因となります。
さらにキューティクルが開いていると、潤いや栄養が外に出てしまい毛髪が乾燥し、髪の毛がパサつくでしょう。
毛髪は最も外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの3層のタンパク質で構成されています。
外側にあるキューティクルは硬いタンパク質で構成されており、タケノコの皮のように4~10枚程重なってうろこのように毛髪を覆い、毛髪の内部を守る働きを持ちます。
毛髪が乾けばキューティクルは閉じるため、入浴後は自然乾燥せず、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
原因⓶毛髪が濡れていると頭皮環境が悪化
毛髪が濡れたままの状態になっていると、頭皮が蒸れて雑菌を繁殖させ、頭皮環境を悪化させます。
頭皮環境が悪化すると血行不良になり、毛髪の生成に必要な栄養素や酸素が細胞に行き届かなくなってしまうのです。
毛髪の成長が遅れ、毛髪サイクルに乱れが生じます。
わたしたちの毛髪は成長期、退行期、休止期を繰り返す毛髪サイクルによって、新しく生え変わり続けます。
通常、毛髪サイクルの成長期では太くてコシのある毛髪に育てますが、毛髪サイクルが乱れている場合、成長期が短くなり、毛髪が十分に育つ前に抜けてしまうのです。
そのため毛髪サイクルが乱れると、毛髪にコシや太さが無くなり、短くて細い抜け毛が増えるでしょう。
頭皮に殺菌が繁殖するとかゆみや赤みが出て、不快な臭いを発する原因となります。
さらに掻き壊してしまうことで毛根自体にダメージを与える可能性もあります。
また頭皮を掻くと、膿や浸出液が出る脂漏性湿疹や皮膚炎を引き起こすでしょう。
頭皮を清潔に保つため、頭皮が蒸れる前に自然乾燥ではなくドライヤーで乾かしましょう。
正しいドライヤーの使い方
では自然乾燥せずにドライヤーで乾かすとき、どのようなことに気を付けたらよいでしょうか。
ここでは正しいドライヤーの使い方として、ドライヤーの手順、注意点を紹介します。
ドライヤーの正しい乾かし方
入浴後自然乾燥してしまうと、キューティクルが開いたままの状態となり、毛髪はダメージを受けやすくなります。
そのためできるだけ早くドライヤーで乾かすことが大切です。
しかしドライヤーはあて過ぎると髪の毛に熱変性を引き起こすため、正しく使いましょう。
正しいドライヤーの手順は次のとおりです。
【ドライヤーの前におこなう下準備】
- 乾いたバスタオルでトントンと髪の毛をたたくようにタオルドライしておく(※タオルドライの目安は、毛先から水滴が落ちなくなるまで)
- タオルドライ後、流さないトリートメントを毛先から中心につけて、ドライヤーの熱から毛髪を守る
- 絡まった毛髪を手ぐしや目の粗いくしでほぐす
【正しいドライヤーの手順】
- 乾きにくい根元から乾かす
- 乾かすときは、ドライヤーの風を上から下へ当てる
- 熱のダメージを受けないよう髪の毛から20cm以上離して乾かす
- 全体の根元が乾いたら、毛髪の中間部を乾かす
- 前髪を乾かす
- 髪の毛が8割ほど乾いたら、全体を乾かす
- 仕上げに冷風に切り替えて髪の毛の熱を取る
- 軽くブラッシングをして終了
塗れている髪の毛はダメージを受けやすいため、入浴後、バスタオルで髪の毛をゴシゴシ拭くのは良くありません。
毛髪に欠かせないキューティクルには向きがあり、キューティクルの流れに逆らわないよう上から下に乾かします。
さらにドライヤーを当てすぎると、毛髪はタンパク質が主成分で構成されているため、熱変性を起こし、ダメージの原因となります。
そのためドライヤーをおこなうときは髪の毛から20cm以上離して乾かしましょう。
またドライヤーを長時間当てすぎるとダメージの原因となるため、乾きにくい部分から効率よく乾かすことが大切です。
ドライヤーを正しく使うときの注意点
次にドライヤーを正しく使うときの注意点について紹介します。
注意点は次のとおりです。
- 後頭部、えりあし、耳後ろは乾きにくい
- 強温風、弱温風、冷風を使い分ける
- 熱変性はダメージを受けた髪ほど起こりやすい
後頭部、えりあし、耳後ろは乾きにくい
髪の毛を乾かすときは、乾きにくい根元から乾かすことが鉄則です。
しかし乾きにくい場所は根元だけでなく、後頭部、えりあし、耳後ろも乾きにくいことを覚えておきましょう。
とくに後頭部は枕に直接当たるため、摩擦のダメージを受けやすい場所です。
忘れずに乾かしましょう。
強温風、弱温風、冷風を使い分ける
ドライヤーには強温風、弱温風、冷風の機能が付いており、乾かすタイミングや場所によって、3つの機能を使い分けましょう。
強温風(HIGH) |
濡れた髪の毛をしっかり乾かせる 髪の毛を乾かすとき最初から使う |
弱温風(LOW) | 髪の量が少ない前髪を乾かすときや仕上げに使う |
冷風(COOL) | 温めすぎた髪の毛を冷ます
キューティクルを閉じ、スタイリングを整える |
ドライヤーは温風だけでなく冷風を使い分けると、冷風はキューティクルを閉じるため、髪の痛みを防ぎ、スタイリングの維持につながります。
髪の毛が乾いたら最後に冷風へ切り替え、頭皮や髪の毛に残った余熱や湿気を飛ばしましょう。
熱変性は濡れた髪ほど起こりやすい
毛髪はタンパク質で構成されているため、熱の刺激を受けると熱変性を引き起こします。
よく熱変性は卵を例として紹介されていますが、卵に火を通すとゆでたまごになるよう、タンパク質は熱変性すると硬くなってしまうのです。
通常、乾いた毛髪の場合130度以上、濡れた毛髪の場合60度から70度以上で熱変性が起こます。
髪の毛が濡れているときは、まずはドライヤーを20cm以上離してしっかり乾かしましょう。
低温ドライヤーは熱の刺激が少ない?
低温ドライヤーとは、60度前後の低めの温度で乾かせるドライヤーです。
通常のドライヤーは100度ほど温度があるため、ドライヤーを近づけて毛髪を乾かしたり、長時間ドライヤーを当てたり、熱によるダメージを受けます。
低温ドライヤーでは熱によるダメージを軽減でき、頭皮や毛髪の負担を減らせます。
しかし低温ドライヤーは、温度が低い分乾きにくいと思う方もいるかもしれません。
低温ドライヤーは高温ドライヤーより風量が多く、広範囲に風が届くため、高温ドライヤーより乾きやすい傾向があります。
さらにマイナスイオンや遠赤外線などの機能も付いており、高性能な商品が数多く販売されています。
ドライヤーによる熱ダメージが気になる方には、低温ドライヤーがおすすめです。
まとめ
この記事では自然乾燥が薄毛に繋がる原因と正しいドライヤーの方法を紹介しました。
ついつい自然乾燥してしまうこともありますが、自然乾燥の場合、キューティクルが開いたままの状態となるため髪の乾燥、ダメージ、摩擦による抜け毛などの原因となります。
とくに若いうちは気にならないかもしれませんが、毛髪は加齢とともに髪質が変化し、歳を取るとヘアトラブルが増加した方も多いのではないでしょうか。
ダメージや髪質の変化で悩む方は、まずは自然乾燥をやめ、ドライヤーで乾かして薄毛を防止しましょう。