朝シャンは薄毛になる?メリット・デメリットやシャンプーできない時の対処法を紹介!

朝シャンは髪の毛によくない!という話を聞いたことはありませんか?
朝からシャワーを浴びてシャンプーすると、スッキリして目が覚めたり、ついでに寝癖直しやスタイリングの手間が省けたりするので、やっている人は多いかもしれません。
特に、朝にあまり時間がない人にとって、朝シャンは時間短縮にちょうどよいですよね。
こうしてみるとメリットばかりのように見えるでしょう。しかし、実は朝シャンはやり方によっては抜け毛や薄毛の原因になってしまう可能性があります。
朝シャンを毎日やっている人は、ぜひ最後までご覧ください。
朝シャンをする理由とは?メリットを解説!
まずは、朝シャンをする理由についてまとめました。詳しくみていきましょう。
朝シャンをする理由は?
朝シャンをすると、パッと目が覚めて気持ちよいですよね。起きて間もないときにシャワーをすると目が覚める理由は、交感神経が刺激されるため。
自律神経には2種類あり、交感神経と副交感神経に分かれています。
交感神経は日中活動しているときに活発になる神経で、副交感神経は夜などリラックスしているときに活発になる神経です。
起きてすぐにシャワーを浴びると、交感神経が刺激されます。すると、日中活動している状態になるため早く目が覚めるのです。
朝シャンをするメリット
朝シャンには、スッキリするほかにも以下のようなメリットがあります。
■寝癖を治せる
■ついでにスタイリングできる
まず、人間は寝ているときは体温が低くなっています。
朝起きてすぐにシャワーを浴びると体温が上がります。体温が上がると代謝が上がって、ダイエット効果があるのです。
また、髪の毛が濡れることで寝癖が自然と直って、そのままスタイリングができます。
朝時間がない人にとって、いちいち寝癖を直したり髪を整えたりする時間が節約できるのは大きなメリットですよね。
朝シャンをするメリットには、リフレッシュやさっぱり感が得られるところも大きな理由。
朝は寝起きでカラダ・目・脳のすべてがぼんやりとした状態で、いつもの活発なペースを取り戻すのに時間がかかる傾向にあります。
ですが朝シャンをすることで頭がリフレッシュでき、気分的にさっぱりできるので元気で快活、気持ちの良い1日のスタートを切れるメリットがありますよ。
育毛には逆効果!朝シャンのデメリットを5つ紹介
朝シャンは、朝からさっぱりして気持ち良かったり時間の節約もできたりするので、やっている人も多いでしょう。
しかし、朝からいきなりシャンプーをすると髪の毛にダメージを与える原因になってしまいます。
特に朝にあまり時間を取れず、さっさと洗ってしまっている人は要注意です。そういった方は、シャンプーを使わずぬるま湯で流すだけにしておくほうがよいでしょう。
その理由は、以下の5つが挙げられます。
■すすぎ残しが起きやすい
■頭皮の乾燥を招く
■紫外線のダメージを受けやすくなる
それぞれについて、詳しくみてみましょう。
必要な皮脂が落ちて頭皮のバリア機能(角質層)が低下
朝シャンプーをすると、夜だけシャンプーをしたときと比べてよりたくさんの皮脂が落ちます。
皮脂は雑菌やベタつきの原因といわれており、なるべく落としたほうが良いと考える人も多いかもしれませんが、極端に取りすぎるのはよくありません。
皮脂には、紫外線や乾燥などから頭皮を守ってくれる役割があるため、完全に取り除くとバリア機能(角質層)がなくなってしまうからです。
さらに、皮脂が少なくなると過剰に分泌されるようになり、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
すすぎ残しが起きやすい
朝時間があまりない人は、どうしても急いですすいでしまいがち。しかし、すすぎが足りないとシャンプーが残ってしまうことがあるのです。
そうなると、残ったシャンプーをもとに菌が繁殖したり、炎症を起こしたりしてフケや痒みが発生してしまうことにつながります。
頭皮の乾燥を招く
シャンプーで皮脂を落としすぎると、エアコンや紫外線などによって頭皮が乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥している状態は、普段よりもダメージを受けがちです。
さらに、乾燥を防ぐために皮脂が多く分泌され、それが菌の繁殖元になってしまいます。
紫外線のダメージを受けやすくなる
朝シャンをするから、夜はシャンプーをしないという人は要注意。夜シャンプーで汚れを落とさないまま就寝すると、寝ている間に汚れを栄養源に菌が発生してしまうからです。
また、紫外線のダメージも受けやすくなります。
ひどい場合には、マラセチア菌が増えて脂漏性皮膚炎という症状が起こり、抜け毛や薄毛の原因になってしまうため注意しなければなりません。
Malassezia furfur(マラセチア・フルフル)または癜風菌(でんぷうきん)は、ヒトやその他の哺乳類の皮膚表面に見られる真菌である。菌糸体は、かつてPityrosporum ovaleとして知られた。脂漏性湿疹や癜風等の広範な真菌症による皮膚状態に関係する
出典:Wikipedia
十分なドライヤー時間が取れない
朝シャンが頭皮・髪のダメージになり、薄毛や抜け毛につながってしまうリスクがあるのは、「十分なドライヤー時間が取れない」という理由も関係しています。
朝は仕事やお出かけの準備、子育てをしている方なら家族に関する準備や用意でとても慌ただしい時間帯と言えます。
そんな慌ただし時間帯でのシャンプーは、時間的な余裕がある夜のシャンプーに比べてドライヤーをかけるのがおろそかになりがち…。
意外に知られていないのですが、髪の乾き残しは雑菌が繁殖することで、
- 頭皮環境が乱れる
- ニオイの原因になる
- 毛穴詰まりで育毛が妨げられる
- かゆみ、ムレなどにつながる
といったいくつもの悪影響が出てしまいます。
髪は濡れている時が乾いている髪よりも倍ダメージを受けやすく、うるおいやツヤを守るキューティクルも開いているため、ちょっとの摩擦や刺激で強いダメージがかかり、結果的に抜け毛や薄毛のリスクにつながってしまうのです。
朝シャンせざるを得ない時!頭皮・髪に負担をかけないためには?

前日に疲れが溜まっていたり、シャンプーよりも寝るのが優先として朝シャンをせざるを得なくなった場合は、朝シャンによる髪と頭皮へのダメージを極力抑える方法がたくさんあります。
朝シャンそのものが悪いと言われるのは、夜の時間的余裕があるタイミングに比べて、朝は慌ただしいことが大きな原因。
ですが、このウィークポイントをなくしていけば、朝シャンをしても髪・頭皮へのダメージを極力抑えて抜け毛や薄毛の予防にアプローチできるのです。
ここではさっそく、朝シャンせざるを得ない場合でも頭皮・髪にダメージを与えず、抜け毛・薄毛の予防にもつながるケアをまとめてみました。
正しい朝シャンの流れを押さえておこう
お手入れがおろかになりがちな朝シャンは、時間的余裕がないことで急ぎ、結果的に頭皮・髪に刺激や摩擦を与えてしまうことがあります。
この悪影響が薄毛・抜け毛の原因になってしまうため、まずは正しい朝シャンの流れを押さえておきましょう。
step①|ぬるま湯のみでの洗髪にとどめる
朝シャンによる頭皮や髪への摩擦・刺激を抑えるためには、「ぬるま湯だけの洗髪にとどめる」ことが安心です。
意外に知られていないのですが、3分程度じっくりと時間をかけた予洗いは、頭皮と髪の70~80%の汚れを取り除く効果があると言われています。
シャンプーは洗浄力が強いタイプを使ってしまうと、余計に朝シャンの負担でうるおい不足からの乾燥につながるため、ぬるま湯のみでの丁寧な洗髪にとどめてみましょう。
step②|ドライヤーは十分に時間をかけること
朝シャンをできるだけ避けることが推奨されているのは、十分に乾かしきれないことが大きな理由。
前項でお伝えしたぬるま湯のみでの洗髪を終えたら、タオル全体で髪・頭を包み、決して擦らずにトントンと軽く叩きながら余分な水分を取り除きます。
その後、できるだけ時間をかけずにドライヤーを当てて、丁寧に髪を乾かしましょう。
乾かし残りがなく、さらさらの頭皮・髪にまとまっていれば、たとえ朝シャンであっても正しい流れで頭皮・髪のコンディションが整い抜け毛・薄毛予防につながります。
step③|紫外線対策を徹底して出かけること
正しく丁寧な朝シャンで髪・頭皮のコンディションを整えたら、最終段階の「紫外線対策」を徹底しましょう。
この理由は、朝シャンによって頭皮・髪のうるおいを守る栄養や水分が流れ、バリア機能の低下から紫外線や摩擦・刺激の外的なダメージをダイレクトに受けてしまうためです。
- 頭皮専用の日焼け止めスプレー、ミストなどを使う
- 日焼け止め作用のあるアウトバストリートメント、オイルなどを活用
- 日傘、帽子で髪と頭皮を紫外線からガードする
などなど、紫外線が頭皮に当たらない工夫で、朝シャンによるうるおいや栄養不足の影響をカバーすることができます。
ヘアケアにはしっかりと時間をかけること
朝シャンをしなければならない状況であっても、ドライヤーなど髪を乾かすヘアケアを丁寧にしていれば、頭皮・髪へのダメージを抑えたり、乾燥対策にもなるため薄毛や抜け毛のリスクが少ないと言えます。
不十分なヘアケアが朝シャンのデメリットの原因になってしまうため、朝シャンをするのなら「忙しくても優先順位をヘアケアに」するくらいの意識で丁寧にお手入れをしましょう。
仕事やプライベート、体調とヘアケアを両立させること
朝シャンしなければならない状況になることが多く、いつも慌ただしい中でのヘアケアをしている…。
そんな状態にある方は、まず「仕事やプライべート、体調とヘアケアを両立させる」ことが大切です。
難しいイメージがありますが、仕事やプライべート時間と体調を見ながら1日のスケジュールを整えておけば、自ずと夜に丁寧にシャンプーできる時間の確保につながります。
朝シャンでヘアケアがおろそかになり、抜け毛や薄毛が気になっているのならなおさら、1日のスケジュールや体調を見て夜に丁寧にヘアケアできる時間の確保が大切なのです。
朝シャンの悪影響が心配…それでもシャンプーしたい時の対処法

朝シャンせざるを得ない、リフレッシュにしたいと思っていても、朝の限られた時間内での丁寧なヘアケアが難しい…。
そんな風に感じてしまった場合は、シャンプーの代わりになって頭皮・髪が清潔に整い、気分的にもリフレッシュできるとっておきの方法があります。
朝シャンはしたくない、でも時間がなくてどうしようもないと悩んでしまった際のおすすめ解決策をさっそく見ていきましょう。
ドライシャンプーの活用
夜に洗髪できず、だからと言って朝シャンは頭皮・髪へのダメージが心配…。
そんな方におすすめなのが、「ドライシャンプー」の活用です。
ドライシャンプーは、頭皮・髪に蓄積した汚れに吸着、分解、消失させてシャンプーしたてのような清潔な髪・頭皮に整えてくれます。
ドライシャンプーの商品によっては、さらさらふんわり、根元からボリュームアップしてヘアスタイリングが時短で済むというタイプもあるため、朝シャンの影響をなくしたい方にぴったりの対処と言えますよ。
ホットタオル(蒸しタオル)での頭皮マスク
夜忙しくてシャンプーできず、それでも朝シャンは時間がなくて負担に感じる…。
そんな悩みは、ホットタオル(蒸しタオル)での頭皮マスクがおすすめです。
- 頭部、髪全体が覆えるタオルを用意する
- 十分に濡らしてレンチンする
- 頭全体に巻き付けて10分そのまま置く
- ドライヤーやブローをして整える
上記4ステップのホットタオル(蒸しタオル)での頭皮マスクは、蓄積した汚れを浮き上がらせてふき取れることで頭皮のリフレッシュ、清潔なコンディションに整えるとっておきの方法となっています。
ベビーパウダーで頭皮がサラサラに
朝シャンしたくても丁寧なヘアケアに時間がかけられない、それでも頭皮のムレやべたつき、髪のボリュームダウンが気になってしまう…。
そんな悩みには、「ベビーパウダーの常備」がとてもおすすめです。
赤ちゃん専用の肌がサラサラになる専用のアイテム・ベビーパウダーは、比較的リーズナブルでデリケートな赤ちゃんの肌にも使えるほどやさしい仕様、さらに皮脂を吸着して一時的ではあるもののムレや汗・皮脂の過剰な分泌を抑えます。
夜にシャンプーできなかった髪・頭皮は、汚れやニオイがこもった状態ですが、ベビーパウダーを気になるところに振りかけておくと、ニオイやべたつきを吸着しつつさらさらでふんわりの質感にまとまります。
忙しい毎日を過ごしていたり、急な体調不良で夜にシャンプーができなかった場合でも、ベビーパウダーの常備なら頭皮・髪はもちろん顔やボディのべたつきケアにも役立ちますよ。
頭皮の専用シートでスッキリさらさらに
朝シャンの頭皮・髪への影響が心配でも、今すぐにさらさらでスッキリのコンディションを取り戻したいと考えた際は、「頭皮の専用シート」を活用してみましょう。
一見ウェットシートと同じような見た目・厚さが特徴の頭皮専用シートですが、皮脂や汗の汚れを拭き取る吸着力に優れた有効成分や、時短で頭皮・髪をサラサラのコンディションに整えるラインナップが豊富です。
また、好みの香り・容量のシートの厚さや素材感のバリエーションが豊富なので、朝シャンによる影響が不安な時に持っておくととても便利ですよ。
おすすめドライシャンプー、頭皮ふき取りシートをご紹介
夜にシャンプーできず、朝シャンの負担が気になる時の救世主的なアイテム・ドライシャンプーや頭皮ふき取り専用シートは、特に以下のアイテムがおすすめ、愛用者が増えているのでぜひチェックしておいてくださいね。
ドライシャンプーのおすすめ |
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頭皮ふき取りシートのおすすめ |
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上記でおすすめしたドライシャンプー・頭皮ふき取りシートは、効果においては共通点があるものの仕様が異なっているため、頭皮の状態やシチュエーションに合わせて使い分けすると便利ですよ。
さいごに|朝シャンは育毛には繋がらない!
朝シャンは薄毛や抜け毛のリスクを高めてしまうため、おすすめしません。理由としては、以下の4つになります。
●必要な皮脂が落ちて肌のバリア機能が低下
●すすぎ残しが起きやすい
●頭皮の乾燥を招く
●紫外線のダメージを受けやすくなる
特に、朝時間がなくて急いで洗い流している人は要注意です。
シャンプーを洗い残してしまったせいで、雑菌が繁殖してしまっているかもしれません。
そういった場合は、シャンプーを使わずぬるま湯だけで洗い流すのがおすすめです。
適切なヘアケアを行って、健康な髪の毛を保つようにしましょう。