弱酸性は髪の毛に良い?育毛との関係と弱酸性をキープするヘアケアをご紹介
シャンプーや育毛剤などでよく見かける「弱酸性」というフレーズですが、どのような意味や目的があるのか、まだまだ疑問に感じる部分があるのではないでしょうか?
髪と頭皮の健康を保って効果的に、安定した育毛を育んでいくためには、髪を常に弱酸性にキープしておくことが欠かせないポイントになります。
今回のコラムでは、髪の弱酸性のベースとなるPhについて、3つのタイプとそれぞれの育毛との関係性を詳しく解説!
さらに、育毛できる髪の状態の条件となる、弱酸性をキープするヘアケアも合わせてお伝えしてみたいと思います。
弱酸性の髪について、育毛との関係性をすぐに押さえておきたい方はぜひ最後までチェックしてくださいね。
髪の毛のPhとは?3つのタイプと状態、育毛との関係性まとめ!
髪の毛のPhとは、今回のコラムのメインとなる弱酸性とアルカリ性、酸性の3つのタイプが存在しています。
髪の毛のPhとなる弱酸性・アルカリ性・酸性の3つのタイプは、それぞれに髪の状態や見た目、質感までがガラリと変わり、効果的な育毛にアプローチできるかどうかにも細かな違いがあるんです。
ここでは髪の毛の弱酸性・酸性・アルカリ性のPhについて、3つそれぞれの性質や育毛との関係性を詳しくお伝えしてみたいと思います。
髪の毛のPhが酸性になると?状態と育毛との関係性
髪の毛のPhは酸性になってしまうと、髪・キューティクルの両方の状態が悪くなり、効果的な育毛の支障になってしまいます。
髪の毛のPhが酸性になると、
- 髪と頭皮が硬くなり、ごわつきが目立つ
- キューティクルが閉じすぎて開いて栄養を摂り込み、フタをする働きが活きなくなる
という変化が起こり、外側から育毛に必要な栄養を摂りこめなくなってしまうのです。
髪の毛のPhがアルカリ性に傾くと?育毛との関係性
髪の毛がアルカリ性に傾くのは、繰り返しのカラーリングや白髪染め、パーマがひとつの原因と言われています。
このような要因で髪がアルカリ性のPhに変わってしまうと、
- キューティクルが開ききった状態になり、内部に保持されていた栄養がどんどん逃げ出す
- 髪と頭皮が栄養不足になり、太くて丈夫、しなやかな髪が生えにくくなる
という悪影響が出やすくなります。
髪の毛のPhが弱酸性をキープすると?育毛との関係性
今回のコラムでは、髪を弱酸性にキープすることが、効率的で安定した育毛にアプローチできることを繰り返しお伝えしてきました。
ではどうして、髪が弱酸性のPhをキープし続けると育毛に効果的にアプローチできるのでしょうか?
ここでは知っておきたい髪の弱酸性と育毛との関係をまとめてみました。
キューティクルの働きが活きるため
弱酸性をキープした髪質は、髪の毛にうるおいを与えたり保持する役割を持つ、キューティクルの働きが安定した状態と言われています。
髪の毛が弱酸性になると、キューティクルが開いた時に栄養を摂りこんでフタをし、栄養分を保持する一連の働きが安定します。
髪の毛のキューティクルはさらに、外的な刺激や摩擦から髪を守るバリア機能も担っているため、弱酸性の髪の毛に整えることは健やかで丈夫な髪を育てることとイコールになるのです。
弱酸性は頭皮・髪と同じ成分のため
弱酸性というPhは、頭皮・髪と同じ成分となり、親和性に優れています。
もともと弱酸性のPhを持つ髪・頭皮に、さまざまな要因が重なってアルカリ性や酸性に傾いてしまうと、これらとは親和性のない頭皮・髪がダメージを受けたような状態に変わり、育毛の支障になることがあるのです。
弱酸性以外のPhとなるアルカリ性・酸性は、前項でもお伝えしたように髪と頭皮の栄養やうるおいを守るキューティクルの状態が不安定になっているため、ごわつき・ざらつきが目立つ髪質に変わったり、頭皮が硬くなって栄養の摂り込みがスムーズにならなくなる心配があるのです。
弱酸性の髪は傷みにくくダメージに強い
髪のPhが長く弱酸性の状態をキープし続けていると、髪とキューティクルの両方の状態が安定してきます。
弱酸性を維持した髪とキューティクルの状態には、以下のような育毛に効果的な要素があります。
髪のPhが弱酸性を維持している際の髪の状態 | 正常化したキューティクルに髪が守られ、傷みにくくダメージに強い髪質をキープできる |
髪のPhが弱酸性を維持している時のキューティクルの状態 | 栄養を摂り込む際にキューティクルが開き、栄養を閉じ込める際のフタをする作用が安定、正常化する |
このように弱酸性の髪は、酸性・アルカリ性のPh状態とは違ったいくつものメリットがあることから、シャンプーや育毛剤にもこのタイプのPh仕様が定番化されるようになっているのです。
育毛できる髪質へ改善!弱酸性の髪を保つためのヘアケアとは?
少しずつ増え続ける抜け毛や、進行状態が著しいと不安に感じる薄毛は、髪の毛のPhバランスが崩れていることで、キューティクルが持つ栄養を摂りこんでフタをし、保持する働きが弱まっていることが原因と言えます。
育毛できる理想的な髪質と頭皮環境を目指すためには、髪のPhを常に弱酸性に保ち続けることが重要なポイントに。
ここでは育毛できる髪質の条件、Phのバランスを弱酸性に整えるヘアケアのポイントをお伝えしてみたいと思います。
パーマやカラーリングの頻度を見直してみる
髪の毛のPhがアルカリ性に傾き、キューティクルが持つ作用が活きなくなってしまうのは、パーマやカラーリングの繰り返しによるダメージが原因のひとつと言われています。
パーマやカラーリングを頻繁にしてしまうと、アルカリ性の成分が髪の内部に入り込み保持されてしまいます。
すると、効果的な育毛の絶対要素となる髪と頭皮の構成成分・タンパク質が溶けて外部に流れ、髪質が細く弱く抜けやすい状態になったり、頭皮がカサカサ乾燥して髪を生やす土台が整わなくなります。
パーマやカラーリングは、頭皮の毛穴詰まりやキューティクルを傷ませる刺激物・添加物の使用が多いため、これまでの頻度を見直してできるだけ少なくするよう心がけてみましょう。
弱酸性タイプのヘアケアアイテムを使う
育毛剤やシャンプー、トリートメントなど、弱酸性タイプのヘアケアアイテムを使うことは効率的に髪の毛のPhバランスを整え、弱酸性をキープするコツになります。
弱酸性のタイプが多いシャンプーや育毛剤には、以下のような特徴があり、製品にもロゴとして目立つように表記されているため、アイテム選びの参考に役立ててくださいね。
弱酸性タイプのシャンプーのおすすめポイント |
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弱酸性タイプの育毛剤のおすすめポイント |
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また髪の弱酸性は、Phの数値が4.5~5.5が理想的と考えられています。
上記でおすすめの弱酸性タイプの育毛剤・シャンプー・トリートメントは、酸性やアルカリ性に傾いてしまった髪や頭皮をPhバランスの良い弱酸性に整える作用が期待できますよ。
おわりに
抜け毛や薄毛の悩みを解決・予防していくためには、髪のPhバランスにも気を配ることが大切なんですね。
弱酸性の理想的な髪質を長く維持して抜け毛や薄毛に悩まないためにも、ヘアケアやアイテム選びの見直し改善から始めていきましょう!
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担当ライター「kana」
アパレルショップ勤務を経て、以前から興味を持っていたフリーライターに転身。
マイブームは朝活と3ヶ月に一度のサロン通いで全身のボディメンテナンスを受けること!
ドライヘッドスパの体験や日頃のリサーチから得たコンテンツを、ユーモアを交えてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
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