髪の毛とph値の関係性は?弱酸性に戻す方法もご紹介!
髪の毛とアルカリ性との関係性について知りたい方は必見です。
phがアルカリ性に傾くことで、体質を良好に改善できますが、髪の健康状態を維持することができません
本記事では、そんなアルカリ性と髪の毛との関係性について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
phとは?髪の毛とアルカリ性との関係性についても解説!
酸性やアルカリ性などの性質を示す指標に、phという概念が存在します。
そして、髪が健康を保つためには弱酸性でヘアケアすることがポイント。しかし、体内の健康を維持するには、アルカリ性を保つことが重要です。
ここでは、phの仕組みと髪の毛におけるアルカリ性との関係性について解説しています。
phとは?
phとは、水素イオン濃度を測定するための科学的要素を持った指標のことです。つまり酸性かアルカリ性かを表す尺度となっています。
このphは、「ピーエイチ」「ペーハー」とも呼ばれます。
phについての概要を、下表にまとめました。
0~6.9 | 酸性 |
7.0 | 中性 |
7.1~14 | アルカリ性 |
これらの情報からも分かるとおり、phは水溶性の性質を「酸性」「中性」「アルカリ性」で分類するための指標とされています。
そして、phがアルカリ性であるほど髪のキューティクルが落ちることから、内側から水分が放出されたり紫外線などのダメージを受けやすく髪の毛にも悪影響を及ぼしたりします。
なかには、プールや海水浴後の髪質は頭皮環境が悪く、毛羽立つような最悪の状態を経験した方もいることでしょう。
しかし、体内からケアしたい場合は、体内性質をアルカリ性に保つとよいです。
髪の毛とアルカリ性との関係性は?
髪の毛とアルカリ性との関係性は、内部的要因と外部的要因に分類されます。
内部的要因 | 体内性質をアルカリ性に保つこと |
外部的要因 | 弱酸性でヘアケアすること |
上表のとおり、育毛対策におけるアルカリ性の内部的要因とは、酸性に傾こうとする体内の性質を食品摂取などでアルカリ性を維持することになります。
一方、外部的要因とは、弱酸性のヘアケア商品などで髪のダメージを補正することです。
つまり、育毛対策においてアルカリ性との関係性は深く、その対処法としては下記のような2つの軸で捉える必要があるということです。
- 体内の健康維持を起点とした育毛対策
- 外部刺激から保護するヘアケア対策
育毛対策には各個人に合ったやり方や方法があるため、一概には言えませんが、体内の健康を維持しながら髪の健康も取り戻すという意味でもアルカリ性食品の摂取はおすすめです。
育毛対策におすすめのアルカリ性食品5選
理化学研究所が実施したヒトの細胞内phに関連する研究結果によると、血液は7.4phで弱アルカリ性であるとなっています。
体内が健康を維持するためには、この指数を目安にすることが重要なポイントです。
ここでは、体内の健康を維持しながら育毛対策ができる、おすすめのアルカリ性食品を紹介しています。
梅干し
日本の食生活で馴染みがある「梅干し」は代表的なアルカリ性食品です。
梅干しを食べることで体内環境をアルカリ性に保つことができます。
ただ、梅干しは酸っぱい食べ物であるため、アルカリ性ではなく酸性なのでは?と疑問を持つ人も多いでしょう。
梅干しは酸性の食品ですが、梅干しの酸っぱい成分であるクエン酸は、体内に入ることで代謝されて二酸化炭素と水に変化するという特徴があり、アルカリ性の食品と判断されています。
当然ながら、アルカリ性食品として体内で働きます。
梅干しは健康に良い食品として有名で、酸っぱい成分のクエン酸だけでなく、リンゴ酸、ピルビン酸、パントテン酸など多くの有機酸やポリフェノールが豊富に含まれています。さらに、ビタミンE、カリウム、鉄分、カルシウムなども含まれています。
酢
「酢」もアルカリ性の食品です。
こちらも酸っぱい食品であるため、酸性の食品と思われがちですが、梅干しと同様に体内で代謝されてアルカリ性に変性することから、アルカリ性の食品となっています。
酢は体内をアルカリ性にしてくれる他、代謝を促進させるなど、健康効果も期待できるため、普段から酢を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
酢は料理に使うだけでなく、飲むタイプの酢も市販されているため、積極的に摂取するといいでしょう。
海藻類
海藻類もアルカリ性の食品です。
和食で食べる機会が多い海苔、わかめ、昆布、もずく、ひじきなどはアルカリ性の食品ですので、普段の料理に取り入れることで、手軽に摂取することができます。
野菜
野菜の中にもアルカリ性の食品は多く存在します。
アルカリ性の野菜の一例を挙げると、大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類、さつまいも、里芋などのイモ類、生姜、レンコンなどの根菜類があります。
他には、ネギ、そば、きゅうり、ごぼう、玉ねぎ、人参、ほうれん草、アスパラガスなどもアルカリ性の食品です。
野菜にはアルカリ性の食品が多いため、普段から野菜を多く摂取する食生活を送ることで、体内をアルカリ性に保つことができます。
大豆製品
上記で説明しましたが、大豆はアルカリ性の食品となっています。そのため、大豆製品もアルカリ性の食品です。
大豆には、さまざまな加工製品があり、納豆、豆腐、油揚げだけでなく、味噌や醤油といった調味料にも大豆製品があります。
昔ながらの和食には、大豆製品を多く取り入れたメニューがあり、体内をアルカリ性に保つためには適した食事と言えるでしょう。
酸性の食品について
体内をアルカリ性に保つためには、アルカリ性の食品を摂取することが有効ですが、酸性の食品を取りすぎないことも必要です。
酸性の食品を取りすぎてしまうと、アルカリ性の食品を摂取しても、体内が酸性に偏ってしまいます。
ここでは、酸性の食品について紹介します。
肉類
牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類は酸性の食品です。
普段から肉類ばかり食べていて、野菜などのアルカリ性の食品をあまり食べない食生活を続けていると、体内は酸性に偏ります。
肉類も体内にとって必要なものであるため、肉類をまったく食べないことはよくありませんが、偏りすぎないようアルカリ性の食品とバランスよく食べるようにしましょう。
魚介類
魚介類は肉類と比べてヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、phで見ると酸性の食品です。
そのため、肉類と同様に、偏った食生活を送ると体内が酸性になってしまいます。
魚介類もアルカリ性の食品とバランスよく摂取するようにしましょう。
卵
食事などで食べる機会が多い卵も酸性の食品です。
卵を大量に食べることは少ないと思いますが、卵は酸性の食品であるということを覚えておくといいでしょう。
穀物類
意外かもしれませんが、主食として食べることが多い米や小麦などの穀物類も酸性の食品です。
穀物類は主食で食べることが多いため、減らすことは難しいところがありますが、アルカリ性の食品を積極的に摂取するなどして、体内をアルカリ性に保つようにしましょう。
糖類
砂糖などの糖類も酸性の食品です。
スイーツなどの甘いものをよく食べる人は、体内が酸性になっている可能性があります。
体内をアルカリ性に保ちたい場合は、糖分を控えた食生活を心がけるか、アルカリ性の食品を積極的に摂取するようにして、バランスを取るようにしましょう。
頭皮を弱酸性に戻す方法
本来、人間の髪の毛や肌は弱酸性となっています。
ただ、シャンプーの種類によっては、洗髪した結果、頭皮や髪の毛がアルカリ性になってしまう場合があります。
アルカリ性のままでは頭皮環境によくないため、薄毛の原因になってしまうかもしれません。
もし育毛に気をつけているのであれば、頭皮環境を弱酸性に戻すことを意識しましょう。頭皮環境を弱酸性にするためのリンスなども市販されているため、こういった商品を使うのもいいでしょう。
また、お酢やクエン酸でも弱酸性に戻すことができます。
髪の毛がアルカリ性になると、キューティクルが開いてしまいますが、これをクエン酸などを使うことで弱酸性に戻すことが可能で、髪の毛が痛みにくくなります。
クエン酸を使う方法としては、たとえばクエン酸で髪の毛を浸すという方法があります。
具体的には、まずクエン酸を大さじ1杯程度を300mlの水に入れて混ぜます。
次に、洗面器にお湯を入れて、先程のクエン酸を混ぜた水を大さじ1杯程度入れて、よくかき混ぜます。ここに髪の毛を入れて浸しましょう。
リンスのように髪の毛に直接かけてしまうと、酸性が強くなってしまうため、浸すような使い方がおすすめです。
アルカリ性の食品で得られるメリットとは?
アルカリ性の食品を摂取して、体内をアルカリ性に保つことには、育毛効果の他にも以下のようなメリットがあります。
・免疫力の向上
・美肌効果
・疲労回復
ここでは、このメリットについて解説します。
免疫力の向上
体内をアルカリ性にすることで、免疫力を向上させる効果が期待できます。
体内が酸性になっていると、ウイルスや細菌などが増殖しやすくなります。ウイルスや細菌などが増殖してしまうと、免疫力が低下して病気になる可能性が高くなります。
体内がアルカリ性であれば、ウイルスなどは増殖しにくくなり、免疫力を向上させることができます。
美肌効果
体内をアルカリ性にすることで、美肌効果も期待できます。
体内が酸性になっていると、肌のバリア機能が低下してしまいます。その結果、肌の乾燥や肌荒れなどのトラブルが発生しやすくなります。
体内がアルカリ性であれば、肌の水分保持能力が高まり、このような肌トラブルを防ぐことができます。
疲労回復
体内が酸性になっていると、筋肉などに老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
この老廃物は疲労の原因となる場合があります。
体内がアルカリ性になっていれば、老廃物が排出されやすくなり、疲労感を減少させることができます。
体内がアルカリ性かどうか確認する方法
ここまで、育毛には体内をアルカリ性に保つことが重要という点について解説しましたが、体内がアルカリ性になっているかどうかをどのように確認すればいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
実際、目で見てわかるものではないため、アルカリ性の食事を積極的に取り入れているつもりでも、実際の体内がどのようになっているか把握できていないケースもあるでしょう。
正確に判断するためには、医療機関などで血液検査をしてもらう必要がありますが、頻繁に血液検査をすることはあまり現実的ではありません。
ただ、体に起きる症状からある程度判断することはできます。
例えば、
- 強い疲労感がある
- 痙攣することがある
- 尿の色が濃くなっている
などの症状がある場合は、体内のphのバランスが崩れている可能性があります。
もしこのような症状がある場合は、病気の可能性もあるため、医療機関などで検査をしてもらうようにしましょう。
さいごに|アルカリ性食品を摂取して育毛対策しよう!
今回は、髪の毛とアルカリ性との関係性について解説してきました。
育毛対策としては、外出後のヘアケアだけでなく、体内環境をアルカリ性に保つだけで髪の健康を取り戻すことができます。
また、食生活のなかで「酢」「梅干し」「野菜」などのアルカリ性の食品を摂取することもおすすめです。
ぜひ、アルカリ性食品を普段の食生活のなかに取り入れて、育毛対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。