髪の毛の毛根にある白い塊(毛根鞘)とは?抜け毛の原因になるって本当?
ヘアスタイリングやブラッシング時に抜けてしまった髪を何気なく観察すると、毛根の部分に白い塊が付着していてびっくり、何か頭皮と髪に異状が出ているのではないかと不安になっていませんか?
髪の毛の毛根に付着している白い塊は、もともとある組織だったりすぐにヘアケアや生活習慣の見直し改善、治療が必要な異状が出ている可能性の両方が考えられるんです。
ここでは髪の毛が抜けてしまった時に毛根に見られる白い塊はいったい何なのか、気になる正体や状態別から見る原因・対処法を詳しくお伝えしていきたいと思います。
抜け毛の毛根にある白い塊は、頭皮環境と髪が何らかの異状・SOSを知らせているサインとも言えますので、状態別の原因や対処法をさっそく参考にしてくださいね。
髪の毛の毛根にある白い塊は何?4つの正体を詳しく解説!
髪の毛が抜けた時の根元に付着している白い塊は、実は4つもの正体が考えられているんです。
ここで解説する、抜けてしまった髪の根元に付着した白い塊の4パターンは、それぞれに自然な状態のものもあれば頭皮環境・髪が何らかの異状を出しているサインの可能性も考えられます。
自身の頭皮環境と髪の状態を見つめ直し、最適なヘアケアをしていくためのきっかけにもなる、毛根にある白い塊の主な5つの正体を詳しく見ていきましょう。
正体その①毛根鞘
髪の毛が抜けてしまった際に毛根を見た時についている白い塊は、毛根鞘で男性・女性の性別や年代にかかわらずに誰にでもある髪の毛根の組織のことを指します。
毛根鞘はじっくりと見てみると、
- 真っ白というよりもやや透け感のある乳白色の色味
- 髪の毛の根元に丸い形状で覆っている
- プルッとした質感
- やや粘り気がある
という特徴に気づくのではないでしょうか?
毛根鞘は髪の根元と頭皮の毛穴の表面をテープのように密着させて繋ぎ止める役割があります。
髪の毛を無理に引っ張るとメリメリ・ブチッと音が出たり、強い痛みを感じるのは毛根鞘が持つテープのような密着力が頭皮の毛穴から一気に剥がされた状態になるため。
毛根鞘は誰にでもどんなタイプの頭皮環境にも存在する組織のため、決して頭皮環境や髪のSOSではないことを知っておきましょう。
正体その②脂性のフケ
髪が抜けた際に毛根の部分に白い塊がついているのは、脂性のフケの可能性も考えられます。
毛根部分の白い塊が脂性のフケと判断できるのは、
- 頭皮の皮脂分泌が多く、べたつきやテカリが出やすい
- 頭皮の毛穴詰まりを起こしやすい
- 頭皮が極度に乾燥することがある
- 色味が黄色っぽい
- やや粘り気がある
- 刺激的でムワッとしたニオイを感じることがある
という状態に当てはまる時。
フケにはそもそも、さらさらと乾燥した乾性フケと粘り気がある分フケ同士が密着してそれなりの大きさになる脂性フケの2種類が存在しています。
抜けた髪の根元に白い塊があるのは、脂性フケによる粘性が髪の毛に付着している可能性が。
脂性フケはオイリーな肌質、皮脂分泌が過剰な頭皮環境に出やすく、見た目も大きくニオイを発することもあるため、早めのヘアケア見直し・治療を始めるべきと言えるでしょう。
正体その③ヘアキャスト
髪が抜けた時の根元から中央部分にかけて、縦長状に白い塊が付着しているのに気付いた場合は、ヘアキャストの可能性が考えられます。
あまり見聞きしないヘアキャストですが、
- 髪が引っ張られた際に毛根の組織や毛包が引きちぎられて生じる
- 普段から髪を引っ張ってアレンジする髪型が多い、女性に見られやすい
- 脂性フケ、毛根鞘に比べて密着力が弱く、指先で比較的すぐに除去できる
- 脂性フケ、シラミ、角栓のようなかゆみや不快感が少ない
という特徴があります。
ヘアキャストは抜け毛の根元についた白い塊の他のタイプに比べて除去や対処法もカンタンですが、一見フケや白髪に見間違われることも多く、決して楽観視してはいけない状態と言えます。
正体その④頭皮の古い角栓
髪の毛の根元に付着した白い塊、5つ目に考えられる正体は頭皮の古い角栓。
頭皮のターンオーバーや新陳代謝が乱れていたり、頭皮環境が清潔ではなく汚れていると、頭皮と髪の間に老廃物・毒素が溜まりやすくなります。
これらが頭皮の古い角栓となり、
- かゆみ、ニオイ、べたつきが見られる
- カサカサ、パラパラ、べたべた、ぬめりといろいろな質感が見られる
- 脂性フケと同じくらいの大きさまたは大きさがバラバラ
- 指で触れた際に指にも白い塊が密着しべたつきを感じる
といった特徴・異状が見られることがあります。
頭皮の角栓は頭皮環境の乱れ、十分に汚れを洗浄しきれていないことが根本的な原因となるため、原因に気付けないままだとまわりにも気づかれやすいニオイや肩に落ちて目立つといったトラブルに発展する心配もあるんですよ。
髪の毛の毛根にある白い塊|正体別の正しいヘアケア・対処法!
髪の毛の毛根にある白い塊が毛根鞘以外の脂性フケ・ヘアキャスト・古い角栓の場合、頭皮環境の乱れによる髪質の変化や抜け毛、薄毛などの原因になってしまうことも少なくはありません。
抜けてしまった髪の毛根に、脂性フケ・ヘアキャスト・古い角栓のいずれかやいくつかの症状が複数見られた場合はそれぞれに最適なヘアケアと対処法をとっていくようにしましょう。
ここでは髪の毛の根元にある白い方アンリの正体別に、正しく効果的なヘアケアと対処法をお伝えしてみたいと思います。
白い塊が脂性フケの場合の対処法
乾燥したフケよりも大きく目立ち、皮脂を含んでいることから見た目も黄色っぽく目立つ脂性フケ。
抜け毛の根元に脂性フケの白い塊を見つけたら、まずは頭皮の皮脂分泌が増えてしまう原因の脂質・糖質の摂取を見直し調整するようにしましょう。
また著しく頭皮が乾燥している場合も、頭皮にうるおいを補おうと皮脂の分泌が異常に増えて毛穴が詰まり、脂性フケに変わってしまうリスクがあります。
白い塊が脂性フケだと気づいた時点で保湿と食生活の脂質・糖質の摂取量を見直し、サラサラの頭皮環境を目指していきましょう。
白い塊がヘアキャストの場合の対処法
抜け落ちた髪の根元に長方形状の白い塊・ヘアキャストが見られた場合は、髪を引っ張るといった刺激を与えないように心がけましょう。
男性でも、オールバックのヘアアレンジに髪をセットする時、髪の毛が後ろに思いっきり引っ張られることでヘアキャストの原因になることがあります。
ヘアキャストは髪の毛を引っ張らないのみで対処できますが、形状が長方形で髪の根元から中央にかけて長さのある白い塊となるため、髪の毛への刺激を抑えることが必須の対策になります。
白い塊が古い角栓の場合の対処法
抜け毛の根元に付着している白い塊が古い角栓の場合は、オイルタイプの頭皮クレンジングをしたり、ヘッドスパを受けてみることがおすすめです。
頭皮クレンジング・ヘッドスパともに頭皮の血液循環を促して古い角栓のもととなる汚れ・老廃物を押し流してくれます。
弊社運営のヘッドミントはドライヘッドスパに角栓・皮脂汚れを洗い流すピーリング洗浄コースも展開していますので、ぜひご相談くださいね。
おわりに
髪の毛の毛根に白い塊が付着しているのは、頭皮と髪の毛に何らかの異状が出ているサインと言えます。
抜け毛や薄毛、フケや毛穴トラブルに悩んでいる人は、抜け毛の髪の根元を確認して必要なヘアケア・対処を取りながら、本来の健康的な頭皮環境・髪の毛を早めに取り戻していきましょう。