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コラム

肝臓が悪いと薄毛になる?育毛における肝臓の役割を紹介

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肝臓が悪いと薄毛になる?育毛における肝臓の役割を紹介

頭皮と肝臓は離れているため、結びつきが難しいと思われがちですが、育毛には肝臓が大きく関与しています。

 

肝臓の機能の低下が薄毛や抜け毛の原因になると言われています。

 

最近抜け毛が増えて薄毛に悩んでいる…そんな人はもしかすると肝臓が弱っているかもしれません。

 

この記事では育毛における肝臓の役割についてご紹介します。

 
 

育毛が肝臓に関与するメカニズムとは?

 


 

肝臓の働きとは?

まず簡単に肝臓の働きについてご紹介します。

 

肝臓の働きは主に以下の3つです。

 

  • 代謝
  • 解毒作用
  • 胆汁の生成・分泌

 

 
 

代謝

まず肝臓と聞けばよく思い浮かぶのは、「アルコールの飲みすぎで肝機能の検査に引っかかった」、「肥満傾向があって肝脂肪と診断された」などといった言葉ではないでしょうか。

 

これらはすべて肝臓の代謝に関与しています。

 

肝臓には栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵し、エネルギーを作り出す働きがあり、これを代謝と呼びます。

 

アルコールの飲み過ぎや肥満などで必要以上のエネルギーを摂取してしまうと、肝臓に脂肪が多く蓄積し、肝臓機能の低下の原因になってしまうのです。

 

 

 

解毒作用

肝臓の解毒作用とは、アルコールや薬剤などを摂取した際に分解し、毒性の低い物質に変えて尿や胆汁中に排泄する働きです。

 

肝機能が低下し解毒作用が弱まると、毒性を持つアンモニアを無毒化できず、血液中にアンモニアが増えてしまい、脳が障害されてしまう恐れがあります。

 

 

 

胆汁の生成・分泌

肝臓で生成・分泌される胆汁の働きは、タンパク質を分解し、コレステロールを体外に排出することです。

 

肝機能が低下するとコレステロールやビルビリンが体外に排出できなくなり、皮膚が黄色くなる黄疸などの症状が現れます。

 

 

 

育毛が肝臓に関係する理由

前項で肝臓の働きについてご紹介しましたが、この働きが育毛とどう関係するのでしょうか。

 

肝機能が低下すると起こる薄毛や抜け毛の原因は以下のとおりです。

 

  • 代謝異常になり栄養が行き届かない
  • IGF-1の分泌量の低下
  • 血液循環が悪化する

 

 
 

代謝異常になり栄養が行き届かない

肝機能が低下すると代謝作用が落ち、食事から摂取したエネルギーや栄養を得る事ができず代謝異常を引き起こします。

 

代謝異常になってしまうと、たんぱく質などの吸収効率が下がってしまい、髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなります。

 

薄毛や抜け毛の原因に栄養不足は大きく関わります。

 

例えば無理なダイエットなどを行っていると栄養不足となり、髪の毛にも必要な栄養が行き届かなくなる結果、髪がやせ細ってしまい抜け毛の原因となるのです。

 

特にわたしたちの髪の毛の8割はケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されており、たんぱく質は育毛に欠かせない栄養素となっています。

 

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IGF-1の分泌量の低下

IGF-1とはインスリン様成長因子と呼ばれ、インスリンに類似した分子構造を持つホルモンのことです。

 

IGF-1は成長ホルモンと作用することで骨格筋、軟骨、骨、肝臓、腎臓、神経、皮膚など、体のさまざまな機能に対し成長促進効果を発揮します。

 

IGF-1の成長促進効果は育毛にも関与し、髪の毛の成長期を延長させ、髪の毛が抜ける休止期を短くさせる働きがあります。

 

そのためIGF-1は抜け毛や薄毛を予防し、育毛を促進させるのです。

 

このIGF-1は主に肝臓で内分泌ホルモンとして産生されるため、肝臓の機能が低下するとIGF-1の分泌量も低下し、髪の毛のサイクルを正常に回せなくなってしまい、抜け毛や薄毛の原因となります。

 

 

 

血液循環が悪化する

抜け毛や薄毛の原因に血液循環の悪化があげられます。

 

その理由は、血液循環を良くすることで頭皮の毛細血管にまで栄養を送ることができるため、血液循環が悪化すると髪の毛は栄養不足となり、しっかりとした髪の毛が育たず頭皮環境も悪化します。

 

肝臓には、脂質やコレステロール値の調節を行う働きがあり、肝臓が正常に機能していれば、血中のコレステロール値は正常な値に保たれるので血液はサラサラした状態です。

 

しかし肝機能が低下すると、コレステロールの調節が上手くいかなくなり、余分な脂質が付着してしまい、血管内に澱みを作ってしまうのです。

 

さらに悪玉コレステロールを増加させ、プラークを形成したり、動脈硬化を加速させます。

 

そのため血液循環が悪くなり、頭皮にある毛細血管に対しても血行不良を引き起こし栄養が十分に行き届かなくなってしまいます。

 

 

肝機能の低下を見極めるには?

 

 

 

肝機能が低下するとみられる症状は?

肝臓は沈黙の臓器と言われており自覚症状が少なく、検査値以外でなかなか自分で見極める事が困難です。

 

肝機能の検査は、健康診断などで1年に1回血液検査を受けて自分の肝臓の状態に気づく方も多いのではないでしょうか。

 

ここでは肝機能の低下を見極めるために、現れやすい症状を以下にまとめました。

 

  • 疲れやすい、倦怠感
  • 食欲不振
  • 微熱
  • かゆみ
  • むくみ

 

肝機能が低下すると疲れや倦怠感、眠気が出る理由は、肝臓の働きが悪くなったことで代謝機能が落ち、体に必要なエネルギー源を作り出せず、有害物質が蓄積するためです。
 

 

 
 

肝機能が低下するリスクとは?

ここでは肝機能が低下するリスクについてご紹介します。

 

前項でもご紹介したように肝機能は沈黙の臓器であるため、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。

 

そのため肝機能を悪化させないために肝機能が低下するリスクを知っておきましょう。

 

  • 暴飲暴食を続けている
  • 慢性的な運動不足
  • 過労やストレスが多い
  • 飲み過ぎや喫煙の習慣がある
  • 睡眠不足が続いている

 

アルコールの飲み過ぎや過剰に食べ続ける事で肝機能が悪化することは、よく耳にする方も多いのではないでしょうか。

 

それ以外にも、運動不足や喫煙、睡眠不足も肝機能の低下に関与します。

 

前項の【肝機能が低下するとみられる症状は?】でご紹介したように、疲労や倦怠感をはじめとする肝機能が低下することでみられる症状に心当たりのある方は、まずは生活習慣から見直すことが大切です。

 

 

 

肝臓を良い習慣とは?

生活習慣の見直し以外にも肝臓に良い習慣を身に着ける事が大切です。

 

肝臓に良い健康法を以下にご紹介します。
 

肝臓に良い食習慣  
  • ビタミンB群やミネラルを摂取する(豚肉や大豆製品、ナッツ類、牛乳、うなぎやカツオなど)
  • 抗酸化物質を多く含む食品を摂取する(緑黄色野菜、柿などの果物、日本茶やコーヒー)
  • 胆汁の分泌を助けるタウリンを含む食品を摂取する(しじみや牡蠣)
  • 脂質や糖質を控えめにする
  • 塩分を取り過ぎない
  • 加工食品やレトルト食品、スナック菓子、インスタント食品を控える
  • 休肝日を設ける
  • 必要量や必要カロリー以上食べない
肝臓に良い日常習慣
  • 30分前後のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行う
  • 運動習慣を身に付ける
  • 週3回以上、1回20分以上の運動を行う
  • 体がだるいと感じたときは無理をせず、休むことも大切
  • 食後1~2時間は楽な姿勢でゆったり過ごす
  • 軽度の運動から始め、継続させる

 

ただし黄疸、腹水やむくみなどのある進んだ肝硬変では、原則的に運動は控えなければいけません。

 

 

肝機能は悪化したら回復する?

 

肝機能は症状が進行して手遅れになる前なら、定期的な血液検査などで自身の肝臓の状態をチェックして生活習慣を変える事で回復できます。

 

アルコールを控え、生活習慣を見直すことが大切です。

 

食事、運動、睡眠の3つの生活習慣の改善から肝機能を高めていきましょう。

 

 

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