髪の毛のラメラ構造とは?役割や構造、効果的なラメラケアをご紹介!
髪の毛のごわつきやパサつき、ちょっとしたきっかけでも抜け毛やパサつきが目立つ…。
そんな髪の毛のトラブル・変化はもしかすると、ラメラ構造が乱れていることが原因なのかもしれません。
髪の毛のラメラ構造と言っても、普段はあまり聞き慣れないフレーズですが、丈夫で太く輝きのある美髪を育てるために、ラメラ構造を整えるケアは必要不可欠なポイントになります。
今回は髪の毛のラメラ構造とはどのようなものなのか、具体的な構造や役割、整えるための効果的なラメラケアを詳しくご紹介!
髪の毛のラメラ構想が乱れる原因やそれぞれの影響、セルフで診断できるチェックポイントも合わせて参考にしていただければと思います。
髪の毛のラメラ構造ってどのようなもの?構造と役割を詳しく解説!
髪の毛のラメラ構造は、髪にかかるさまざまなダメージや刺激に負けない、しなやかで丈夫なコンディションを育むためにも押さえておきたい髪の毛を構成する構造を指します。
ここではさらに詳しく、髪の毛のラメラ構造の役割と組織の特徴を一緒に学んでみましょう。
ラメラ構造は水分と油分の層
ラメラ構造は、髪の毛の一番上・表面を覆うキューティクルの下にある、水分と油分が層になった構造のことを言います。
たとえて言うのなら、スイーツのミルクレープが髪の毛のラメラ構造にとてもよく似ていて、クレープ生地と生クリームが層になっているように、髪の内部のラメラ構造も水分と油分が均等に重なり合って構成されています。
髪の美しいコンディションが長くキープできている人は、髪の毛を構成するラメラ構造の水分と油分量のバランスが整っているサイン。
逆に髪がパサついたり、著しい抜け毛がある、ちょっとした刺激や摩擦を与えるだけでも髪が切れるといったトラブルが目立つ場合は、ラメラ構造の水分・油分の層が乱れてバランスが悪くなっているサインと言えます。
そしてラメラ構造は髪の毛ばかりではなく、頭皮の皮膚内部にも存在しているため、頭皮環境のラメラ構造にアプローチしたケアも健康的な髪の毛を生やし育てるポイントと言えます。
ラメラ構造の具体的な役割とは?
スイーツのミルクレープのクレープ生地・生クリームの層のように、髪の毛のラメラ構造も水分と油分が重なり合い層になった構成をしていることが特徴。
髪の毛のラメラ構造には美しい髪を生やし育て保持する、いくつもの役割があります。
髪の毛のラメラ構造の具体的な役割をまとめてみました。
髪の毛の油分・水分バランスを整え保持する
髪の表面・キューティクルの下に存在しているラメラ構造は、水分・油分の層が一定の厚みで構成されふたつのバランスを整えています。
髪の毛のラメラ構造のベースとなる水分・油分には、
ラメラ構造の水分の役割 | 髪の表面から内部にうるおいを与えて乾燥を防ぐ |
ラメラ構造の油分の役割 | ラメラ構造の水分をホールドして髪の内部に保持する |
というそれぞれに異なる役割があるため、どちらか一方が減るor多くなるとふたつの層のバランスが崩れてべたつきのある髪質になったり、逆に極度にパサつき乾燥した髪質に変わってしまうのです。
バリア機能の保持
髪の毛は常日頃から、紫外線ダメージやヘアスタイリング時の摩擦・刺激とさまざまなダメージを受けやすい傾向にあります。
髪の毛のバリア機能は、キューティクルの下にあるラメラ構造のバランスの整った水分・油分を味方にしてさまざまな刺激や摩擦のダメージから髪を守る役割があります。
ラメラ構造の水分・油分の層がキレイに整っていると、外的な刺激を跳ね返すバリア機能が活きるため、常に丈夫な髪質をキープできます。
逆にラメラ構造の水分・油分の層がまだらな状態になっていると外的な刺激や摩擦のダメージがキューティクルを剥がして内部にまで悪影響を与えてしまうため、切れ毛や抜け毛、パサつきなどのトラブルが出やすくなるのです。
髪の毛のラメラ構造が乱れるのはナゼ?原因と影響、セルフのチェックポイント!
丈夫で太い髪の毛と言っても、一本一本を見るとその細く繊細な内部に水分と油分の層でできたラメラ構造があるため、ほんのささいなダメージがラメラ構造の乱れにつながってしまいます。
では、髪の毛のラメラ構造が乱れるのはどんな要因があるのでしょうか?
ここではさまざまな原因と髪の毛への悪影響、ラメラ構造の乱れを判断できる、セルフチェックのポイントを詳しくご紹介します。
髪の毛のラメラ構造が乱れる原因と影響
髪の毛のラメラ構造はキューティクルによっておおわれているため、キューティクルにダメージを与えるような、
- カラーリング、パーマを頻繁に繰り返している
- タオルドライ後の自然乾燥させることが多い
- 髪を擦り付けるようなタオルドライ、スタイリングが常になっている
- 紫外線、ドライヤー、ヘアアイロンの熱ダメージ
- 空気の著しい乾燥によるダメージ
があると水分・油分で重なった層が切れたり深くなったり浅くなったりとまだらになり、パサつきやうねり、毛髪の弱さや抜け毛の多さにつながってしまうのです。
髪の毛のラメラ構造が乱れているかも?セルフチェック!
髪の毛のラメラ構造が乱れていると判断できる、毛髪の状態や質感をまとめてみました。
✅髪の毛につややかさが見られない | ラメラ構造の乱れはつやのもととなるキューティクルも剥がれるためパサついた髪質に変わる |
✅髪の毛を触るとごわごわ、ざらざらしている | ラメラ構造の油分、水分が不足し極度の乾燥で髪表面と内部が栄養不足状態になっている |
✅うねり、まとまりのなさが目立つ | まっすぐのコシのある髪は水分・油分バランスが整っているため、うねりやまとまりのなさはふたつのバランスが偏っている |
✅髪を束ねて触った時の弾力、ボリュームのなさ | ラメラ構造は髪一本一本のハリ、ボリュームにかかわるため構造が崩れるとボリュームや弾力、束感を感じられなくなる |
上記のチェックポイントに当てはまるほど髪の毛のラメラ構造がまだらになった状態と判断できるため、事項でお伝えするラメラケアもぜひ参考にしてくださいね。
ラメラ構造を整えて健やかな髪の毛に!効果的なラメラケアをご紹介
ラメラ構造を整えて健やかな髪の毛を取り戻すためには、意外にシンプルで効果的な方法がいくつもあります。
すぐに習慣にできて効果も期待できる、髪の毛のラメラケア3つのポイントを見ていきましょう。
①洗浄力の強いシャンプーはNG | 洗浄力が強いほどキューティクル・ラメラ構造の両方が傷む。うるおいを守って洗う”アミノ酸系”のシャンプーを使う |
②頭皮ローション、エッセンスを使う | 髪の毛にローションの水分、エッセンスの油分を補うことでラメラ構造とキューティクル両方のケアに役立ちバリア機能アップにつながる |
③摩擦を与えないヘアケアを心がける | タオルドライは擦らずトントンと水分を取り除き、日常ではむやみに髪を触らない、引っ張らない |
髪の毛のラメラ構造は、①ラメラを補い②ラメラが流れてしまうのを予防する③補ったラメラを長く維持するの3つが基本となるため、これまでのヘアケアの見直し改善から始めてみましょう。
おわりに
一本一本が繊細な質感・見た目になっている髪の毛でも、その内部にはさまざまなダメージから髪を守るラメラ構造が作用しています。
これまでとは違った毛髪の変化に気付いたら、ラメラ構造の乱れが出ているサインと受け止めて、効果的なラメラケアで理想の髪質に近づいてくださいね。