常在菌と育毛の関係性とは?種類別の役割と常在菌バランスを整えるコツ!
ここ最近、「菌活」がブーム・トレンドになっていますが、頭皮や髪の健康にも菌活は重要なポイントがあると言われています。
このネーミングからもイメージできるように頭皮にもともと存在し、育毛に数多くのアプローチができる菌を指します。
今回は常在菌と育毛にどんな関係性があるのか、種類別に見る役割や常在菌バランスを整えるコツをわかりやすく解説!
抜け毛や薄毛知らずの丈夫で健康的な髪・頭皮環境になくてはならない、常在菌の役割やバランスの整え方を毎日の育毛にぜひ役立ててみてくださいね。
常在菌と育毛の関係性~種類別の役割をチェック!~
誰の頭皮にも必ず存在している常在菌ですが、いくつかの種類があり、育毛に良い影響を与えるもの・悪影響を生じさせてしまうものとさまざまな種類があるんです。
ここでは常在菌の種類別に見る育毛との関係性や良い影響、悪い影響を詳しく見ていきましょう。
表皮ブドウ球菌と育毛の関係性
頭皮にもともと存在している、はじめにご紹介する種類は、表皮ブドウ球菌。
この常在菌には育毛に良い影響を与える役割もあれば、抜け毛や薄毛の原因となる心配な影響の両方があります。
表皮ブドウ球菌の育毛に与える良い影響には、
- 育毛しやすい頭皮環境、弱酸性を保持する
- 頭皮を健やかなコンディションに整えてキープする
などの作用があります。
さらに表皮ブドウ菌は、頭皮を乾燥から守ったり新陳代謝・ターンオーバーのリズムを正常化・安定化させる保湿・保水成分、グリセリンを作り出す働きがあり頭皮環境を健やかに整える善玉菌の常在菌と言われています。
逆に表皮ブドウ菌のバランスが崩れると、皮脂や汗がエサとなり脂肪酸の分泌が増えてしまうため、髪や頭皮のべたつき、不自然なテカリ、皮脂分泌が増えることで毛穴が詰まって毛髪の成長が妨げられる悪影響が出やすくなります。
黄色ブドウ菌と育毛の関係性
頭皮にもともと存在している常在菌の中でも、ここでご紹介する黄色ブドウ菌は、髪・頭皮に良くない影響を与える作用が強い種類と考えられています。
黄色ブドウ菌の育毛への悪影響には、
- 髪と頭皮の水分や栄養の切断原因となるアルカリ性に変わっていく
- 薄毛や抜け毛の原因、炎症を起こすトリガーとなる
という悪影響があり、頭皮と髪のダメージの原因となる悪玉菌に分類されています。
黄色ブドウ菌は数ある常在菌の中でも頭皮・髪の毒性が強いと言われ、免疫力の低下の原因になることが。
免疫力はそもそも、育毛を安定して促すために必要な栄養や酸素を受け取る働きがあるため、トラブルが多い髪や頭皮環境は、黄色ブドウ菌が増えているサインと言えるでしょう。
アクネ菌と育毛の関係性
数ある常在菌の中でも、アクネ菌は普段から見聞きすることが多いのではないでしょうか?
アクネ菌というとニキビの原因菌という認識が一般的ですが、頭皮と髪を外的なダメージから守る、バリア機能の役割を担っています。
アクネ菌が頭皮と髪をさまざまなダメージから守る理由は、
- 頭皮から分泌される皮脂をエサにして髪にうるおいを与える
- 髪と頭皮をうるおいで包み込み、紫外線や摩擦、刺激などのダメージから守る
という役割があるためです。
ですがアクネ菌のバランスが崩れてしまうと、もともとはニキビの原因菌となることで皮脂分泌のバランスが崩れ、頭皮ニキビができやすくなります。
頭皮のニキビは顔やボディにできるニキビよりも髪の毛が生えていることで雑菌が繁殖しやすく、高温多湿の環境にあるため治りにくく予防や改善のためのヘアケアが難しいと言われています。
マラセチア菌と育毛の関係性
マラセチア菌は健康的な頭皮環境と髪の脅威になる、カビのもととなる悪玉菌の常在菌です。
マラセチア菌の常在菌バランスが崩れて増殖してしまうと、
- 薄毛に直結するリスクがある
- 頭皮が炎症し、慢性化しやすくなる
という悪影響が出てしまいます。
常在菌のマラセチア菌は抜け毛の進行から薄毛になるダイレクトな原因要素と言われているため、繁殖を根本的に防ぐことが頭皮環境の髪の安全、健やかさを守るポイントになります。
常在菌バランスが崩れるリスク!頭皮と髪への悪影響とは?
常在菌はそれぞれに髪と頭皮環境の健康をサポートする種類もあれば、抜け毛や薄毛の根本的な原因となる種類も存在しているんですね。
頭皮の常在菌バランスが崩れてしまうと、主に次のようなリスクが生じやすくなります。
頭皮と髪のターンオーバーが乱れる |
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脂漏性脱毛症のリスクが高まる |
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頭皮の色に異状が生じる |
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効果的な育毛は常在菌バランスがカギ!整えるためのポイント
いくつかの種類がある常在菌は、それぞれに良い影響・悪い影響を持ち、どれだけバランスを整えられるかが効果的な育毛を育んでいくポイントになります。
ここではセルフでもできる育毛のための頭皮の菌活について、常在菌バランスの整え方を詳しくお伝えしてみたいと思います。
常在菌バランスを整えるビタミンB群を摂取する
前項では、頭皮の常在菌バランスが崩れると専門的な治療が必要な脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症のリスクが高まることをお伝えしました。
セルフケアでの対処が難しいとされている脂漏性皮膚炎・脂漏性脱毛でも、ビタミンB群の摂取で原因となる過剰な皮脂分泌のコントロールができるようになります。
ビタミンB群には、
- 脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の原因となる過分な皮脂の代謝を助ける
- 過分な皮脂分泌の要因となる過酸化脂質の発生を未然に抑える
という働きがあり、常在菌バランスを整えることに一役買ってくれます。
ビタミンB群は、
- 身近なドラッグストア、ネット通販で手軽に購入できるサプリメントタイプ
- ドクターのケアのもとで安心安全に服用できるクリニックでの処方
- クリニック、ネット通販、ドラッグストアのすべてで展開がある医薬品仕様
という仕様や形状を自身のニーズに合わせて選べるメリットがあるため、皮脂分泌による常在菌バランスの乱れが気になる方は早めに摂取を始めておくことがおすすめですよ。
ハンド・ネイルケアを十分に行う
薄毛や抜け毛への有効性が認められたヘアケアアイテムを使っていても、手や爪が清潔な状態でないと、目に見えない雑菌が頭皮と髪に移って常在菌バランスが崩れ、炎症や皮脂の過分な分泌につながってしまいます。
ヘアケアやスタイリング時は、髪と頭皮ばかりではなく、ハンドやネイルも清潔に保つケアを徹底しましょう。
またむやみに髪や頭皮を触るクセも、手や爪からの雑菌が頭部に移って常在菌バランスの不安定さにつながるので要注意ですよ。
カラダを動かして汗腺の働きにアプローチ
運動不足が慢性化している人は、余分な汗や皮脂を分泌する汗腺の働きが弱い傾向にあります。
汗腺の働きが弱くなると、頭皮と髪のダメージになる余分な汗や皮脂が流されず溜め込まれて炎症や毛穴詰まりの原因になってしまいます。
さらに運動不足は、育毛の支障となる黄色ブドウ菌が増えてアルカリ性の頭皮状態に傾き、吹き出物やニキビ、湿疹やかゆみ、ヒリヒリとした痛みにつながること