発毛剤(ミノキシジル)で頭痛が起きる理由は?原因を解説!
多くの方が発毛対策としている発毛剤。頭皮に塗布したり薬を飲んだりするのため、その手軽さから取り入れやすいというのが魅力です。
しかし、発毛剤のなかには頭痛が起きてしまう商品もあり、注意しなければなりません。
本記事では、発毛剤を使用して頭痛が起きる理由とその対策方法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
発毛剤を使用して頭痛が起きる理由とは?
発毛剤によって頭痛が起きる理由としては、頭痛を誘発する成分による副作用が考えられます。
ちなみに、下記の発毛剤は、頭痛の発生が確認されています。
これらは、薬局などでは購入できない、内服タイプの発毛剤です。
また、医師の処方箋がなくても購入できる外用タイプの発毛剤だと、「リグロEX5」「メディカルミノキ5」「リアップ」などで、稀に頭痛が出ているようです。
上記の3つの外用タイプは、すべてミノキジルが数パーセントの配合がされています。
発毛剤の副作用が関係する!
ミノキジル配合の発毛剤で頭痛が起きる理由は、頭痛がもともとミノキジルで確認されている副作用の1つのため。
ミノキジルの使用で起きる可能性がある副作用には、他にも下記の症状が挙げられます。
- かゆみ
- 低血圧
- 動悸
- 頭痛
- めまい
- 痺れ
- 胸の痛み
- むくみ
- 心室肥大
- 多臓器不全
- 心外膜炎
- 高カリウム血症
- 体毛の増加
ミノキジルの使用で頭痛が起きるのは、ミノキジルは本来は発毛治療薬ではなく、高血圧症の患者に対して処方されていた血管拡張薬のため。
血管拡張薬とは、血管平滑筋に作用して血管を拡張させる作用のある薬です。
血管が広がることで血管抵抗が減少するので血圧が下がります。そうしたことから、血管拡張薬は主に高血圧の治療に使用されています。
ミノキジルはその血管拡張薬の1つ。
血管の拡張が脳内の血管で起こり、広がった血管が神経(三叉神経)に触れることが、頭痛の原因です。
頭痛の感じ方には個人差がある!
血管が神経に触れたことで起きる頭痛は「血管性頭痛」と呼ばれています。
脳内の血管が拡張しても、血管が神経に当たらなければ痛みは発生しません。
また刺激具合によっても痛みの頻度が異なってきますし、痛みの感じ方も人それぞれです。
そのため人によって、痛みに個人差があります。また、頭痛の感じ方が直接発毛に影響することもありません。
そもそも、我慢できないほどの激しい痛みが発生する方もいれば、軽い痛みで済む方もいます。
発毛剤で起きる頭痛の対策方法は?
発毛剤を使用して軽い頭痛なら我慢できるでしょうし、拡張していた血管がもとの状態に戻れば痛みは治まります。
しかし、「我慢できないほどの頭痛がする」「頭痛が出ないようにしたい」という方は、下記の対策をしてみましょう。
- 用法用量を遵守する
- 体調不良時の使用は避ける
- 他の発毛剤の使用を検討する
また、頭痛発生時や発毛剤使用の際に注意しなければいけないことも紹介していきます。
用法用量を遵守する
内服タイプの発毛剤は、きちんと用量が明記されているので使い過ぎる心配はありませんが、外用薬は用量が分かりにくいです。
そもそも、たくさん発毛剤を使えば、それだけ発毛量が増えるということではありません。
使い過ぎたことで血圧が下がり過ぎてしまう危険性もあるので、用法用量は必ず遵守しましょう。
ちなみに、使用量を減らしたことで、頭痛が起こらなくなる可能性もあります。
体調不良時の使用は避ける
その日の体調によっても副作用が出る確率が異なります。
体調が悪い日の方が、当然、頭痛が起きる可能性が高くなることはご理解いただけることでしょう。
体調不良時は、発毛剤の使用を避けた方が賢明です。
他の発毛剤の使用を検討する
そもそも、ミノキジルが体質に合っていないのかもしれません。
そのため、何度も頭痛が起きたり我慢できないほどの痛みが発生たりするようなら、無理にミノキシジル配合の発毛剤にこだわる必要はありません。
ミノキシジル配合の発毛剤は発毛に効果的といわれていますが、配合されていない商品でも発毛効果がみられる商品は数多く存在します。
思い切って、他の発毛剤を使用することも対策法の1つです。
頭痛を感じても市販の鎮痛剤を服用しない
頭痛発生時に注意しなければいけないことは、市販の鎮痛剤を服用しないということです。
頭痛がすると、つい鎮痛剤を購入して飲みたくなりますが、市販の鎮痛剤を服用するのは危険。
外用タイプであっても、ミノキシジル配合の発毛剤を使用しているということは、すでに別の薬品を服用しているようなものです。
飲み合わせが悪かった場合には、さらに頭痛がひどくなったり別の副作用が発生する危険性が伴います。
鎮痛剤が欲しい場合には、必ず医師の診断を受けて処方してもらいましょう。
妊娠中や授乳中は使用しない
一般的に、ミノキジルは、妊娠中(その可能性がある方も含む)と授乳中の方におすすめできません。
医師の処方が必要ない市販の外用タイプは、どんな状態でも購入できるので妊娠中や授乳中でも使用可能。
しかし、配合されているミノキジルの濃度は低くても、ミノキシジルがへその緒経由や母乳経由で赤ちゃんの体内に入る可能性があります。
成人でも副作用の可能性があるのですから、それが赤ちゃんに入ったら大変危険です。
そもそも、医師は内服タイプのミノキシジル配合の発毛剤は処方して日本で承認されていない為処方してくれないでしょう。
さいごに|発毛剤の使用で頭痛を感じたらすぐに医師に相談しよう!
今回は、発毛剤に含まれる成分が起因する頭痛とその対策について解説してきました。
ミノギシル配合の発毛剤の使用によって起きる頭痛は、多くの場合、さほど深刻な状態にはなりません。
そのため、過度な心配は無用です。
しかし、体質・体調や使用量によっては、我慢できないほどの痛みが出る可能性があります。
また、他の深刻な副作用が発生する危険性も伴うため、激しい痛みが起きている場合や体調に異常を感じる場合は、迷わず医師に相談をしましょう。