髪の毛を洗う頻度の目安は?毎日シャンプーをするメリット・デメリットについても解説!
毎日お風呂で髪の毛を洗っている人は多いと思います。
ただ、髪の毛を洗う頻度は毎日では多すぎるという話を聞いたことがあるかもしれません。
この記事では、髪の毛の洗う頻度の目安についてや、毎日シャンプーをするメリット・デメリットについて解説します。
髪の毛を洗う頻度の目安とは?
毎日お風呂に入る際に髪の毛を洗っているという人は多いと思います。
ただ、実際にベストな髪の毛を洗う頻度はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、季節や体質などから、髪の毛を洗う頻度のおすすめについて解説します。
毎日髪の毛を洗うのがおすすめの条件とは?
まず、毎日髪の毛を洗うのがおすすめの条件について紹介します。
髪の毛を毎日洗うといいのは、汗をかきやすく、頭皮の皮脂量が多くなる季節です。特に夏場などはこの条件に該当します。
また、普段からスタイリング剤などのヘアケア商品をよく使っている場合も、毎日髪の毛を洗うことをおすすめします。
汗をよくかく人・頭皮がベタつく人
体質として、汗をよくかく人や頭皮がよくベタつく人も、毎日髪の毛を洗うことをおすすめします。
シャンプーは頭皮を洗浄するためのものですので、汗をよくかくなど、頭皮のベタつきが気になる場合は、毎日髪の毛をシャンプーで洗いましょう。
ただし、髪の毛に与えるダメージを減らすためにも、シャンプーはよく泡立てて使いましょう。
また、頭皮は指の腹の部分でもみ洗いするようにすることで、効率よく髪の毛を洗うことができます。
夏など暑い時期や汗をかくことが多い時期
夏などの暑い時期や汗をかくことが多い時期についても、毎日髪の毛を洗うことをおすすめします。
夏などの暑い季節は汗を多くかくため、頭皮の皮脂の分泌も多くなります。汗の量や皮脂の量が多くなってしまうと、頭皮や髪の毛の臭いが気になります。また、頭皮トラブルにつながる可能性も高くなります。
臭いや頭皮のトラブルを防ぐためにも、毎日髪の毛を洗うといいでしょう。
ただ、髪の毛へのダメージや頭皮のトラブルを防ぐためにも、髪の毛を洗ったあとはドライヤーなどで乾かすようにしましょう。
スタイリング剤などのヘアケア商品をよく使う場合
普段から髪の毛のスタイルを維持するために、ヘアスプレーやヘアワックスといったスタイリング剤などをよく使っている人も多いことでしょう。
このような場合も、毎日髪の毛を洗った方がいいケースです。
髪の毛にスタイリング剤の成分が残ったままになっていると、髪の毛の臭いや頭皮トラブルの原因になる可能性があります。
そのため、毎日髪の毛を洗うことで、髪の毛についたスタイリング剤の成分はきっちりと落とすようにしましょう。
ハードワックスなどの固めるタイプのヘアケア商品を使っている場合は、髪の毛を洗う前に予洗いをしておき、コンディショナーやトリートメントと馴染ませるようにすると効果的です。
コンディショナーやトリートメントに含まれている油分と、スタイリング剤の油分があわさり、髪の毛がほぐれやすくなります。
その後、髪の毛をしっかりとすすぎ、通常のシャンプーで髪の毛を洗いましょう。
2日に1回程度の頻度で髪の毛を洗うのがおすすめな条件とは?
次は、2日に1回程度の頻度で髪の毛を洗うのがおすすめな条件を紹介します。
その条件とは、頭皮が乾燥している人や、湿度が低い冬などの季節です。また、あまり外出しない人もこの条件に該当します。
頭皮が乾燥しがちな人
普段から頭皮が乾燥しがちな人の場合は、髪の毛を洗うのは2日に1回程度がおすすめです。
頭皮がかさついたり、フケが出る場合などは、頭皮の皮脂が不足しています。
頭皮が乾燥する原因にはさまざまなものがありますが、髪の毛を洗いすぎている、シャンプーの洗浄力が高すぎる、洗髪するときのお湯の温度が高い、季節、体調などがあります。
このような場合は、髪の毛を洗う頻度を下げましょう。普段毎日髪の毛を洗っているのであれば、2日に1回に減らすことで頭皮の皮脂の減少を防ぐ効果が期待できます。
また、シャンプーを刺激が少ないものに切り替えたり、髪の毛を洗うときはぬるま湯を使うなど、工夫をすることも重要です。
冬場などの乾燥しやすい時期
冬場など、湿度が低く乾燥しやすい時期も髪の毛を洗う頻度を少なくしたほうがいいでしょう。
頭皮は髪の毛が密集しているため、夏場などの湿度が高い季節は蒸れやすくなりますが、水分の蒸発もしやすい傾向があります。
そのため、湿度が低く汗をあまりかかない冬場の場合は、頭皮の水分が蒸発してしまい乾燥しやすくなります。
冬などの寒い季節になると髪の毛がパサつくような場合は、髪の毛を洗う頻度を下げてみましょう。
普段毎日髪の毛を洗っている場合は、2日に1回に減らすことで髪の毛の乾燥を防ぐことが期待できます。
また同時に、頭皮の保湿をしてみることもおすすめします。
他にも、加湿器で部屋の湿度を維持したり、頭皮向けの美容液などを使うと、頭皮を乾燥を防ぐことができます。
外出する機会が少ない場合
テレワークなどで外出する機会が少ない場合も、髪の毛を洗う頻度を少なくしてもいいでしょう。
室内にいるため、汗をあまりかいていない場合や、冬場などの乾燥する季節の場合、毎日髪の毛を洗ってしまうと、頭皮の皮脂が減ってしまい乾燥しやすくなってしまいます。
このような場合は、髪の毛を洗う頻度は2日に1回程度でも問題ありません。
ヘアケアがきになる場合は、ブラシなどで髪の毛のホコリを落としたり、ぬるま湯だけでシャンプーを使わずに洗髪するのもおすすめです。
ブリーチをしている場合
普段から髪の毛のブリーチを繰り返している場合も、髪の毛を洗う頻度は下げたほうがいいでしょう。
髪の毛は、水で濡らすだけでキューティクルが開いてしまい、ダメージを受けやすくなってしまいます。
普段からブリーチを繰り返していると、ブリーチをしていない人と比較して髪の毛がダメージに弱くなっているため、洗髪によるダメージには注意する必要があります。
髪の毛を洗う際には、できるだけ摩擦しないようにやさしく洗うようにして、洗髪後には髪の毛をコーティングするタイプのトリートメントなどを使ってケアしてください。
髪の毛が広がりやすい人
髪の毛が広がりやすい人についても、髪の毛を洗う頻度を下げたほうがいいかもしれません。
髪の毛を洗いすぎてしまうと、髪の毛の皮脂がなくなってしまい、髪の毛の潤いがなくなることで広がりやすくなってしまいます。
もし髪の毛が広がることで悩んでいるのであれば、髪の毛を洗う頻度を少なくしてみましょう。
また、髪の毛の毛先を乾燥しないようにトリートメントなどで保護することも有効です。
正しい髪の毛の洗い方と注意すべきポイント
ここからは、正しい髪の毛の洗い方と注意すべきポイントについて紹介します。
髪の毛を正しく洗わないと、髪の毛へのダメージが多くなってしまうことがあるため、普段の洗髪から注意することが必要です。
爪を立ててゴシゴシ洗わない
頭皮は皮脂や汚れ、臭いが溜まりやすい場所です。
そのため、髪の毛を洗う際に念入りに爪を立ててゴシゴシと洗っている人もいるのではないでしょうか。
ただ、髪の毛を洗うときに爪を立てて激しく洗うのはやめましょう。頭皮や髪の毛がダメージを受けてしまいます。
髪の毛を洗う際には、できるだけダメージがかからないように、指の腹の部分を使うのがポイントです。指の腹を使うことで頭皮を傷つけずに洗うことができます。また、シャンプーブラシなどを使うのもいいでしょう。
髪の毛を洗う際には、気持ちいいと感じる強さにして、やりすぎは注意が必要です。
耳の後ろのすすぎ残しに注意する
髪の毛を洗ったあとはよくすすぐ必要がありますが、耳の後ろはすすぎ残しが起こりやすいため注意しましょう。
耳の後ろの部分は毛量が多いため、髪の毛をかき分けて、シャワーヘッドを近づけた状態で頭皮からきちんと洗い流します。
正しい髪の毛の洗い方について
ここからは、正しい髪の毛の洗い方について紹介します。
髪の毛を正しく洗うことで、頭皮や髪の毛へのダメージを軽減することができます。
細かい積み重ねで大きな差が出るため、この記事を参考にしてみてください。
まず乾いた髪の毛をブラッシングする
髪の毛を洗う際に注意すべきポイントは、髪の毛にできるだけダメージを与えない点です。
特に髪の毛が濡れている状態は、キューティクルが開いているためダメージが受けやすい状態です。そのため、濡れている髪の毛を摩擦させることを減らすようにしましょう。
そのためには、まず乾いた髪の毛をブラッシングすることがポイントです。ブラッシングすることで髪の毛の汚れやホコリを浮かします。ブラッシングをすることで、髪の毛をあまり擦ることなく汚れを効果的に落とすことができます。
予洗いをしたあと、泡立てたシャンプーで洗う
シャンプーをする前に、予洗いをすることも重要です。予洗いをすることで、シャンプー時のダメージを軽減することができます。
予洗いは、まず38度程度のお湯を使って1分ほど洗い流します。予洗いをすることで、髪の毛や頭皮の汚れの大半を洗い流すことができるため、シャンプーが泡立ちやすくなります。
予洗いが終わったあとは、シャンプーをよく泡立てて、泡で髪の毛を包み込むような形で洗います。
ぬるま湯ですすぐ
髪の毛の洗う際には、すすぎの工程も重要です。
シャンプーで洗った髪の毛をすすぐ場合は、38度のぬるま湯を使いましょう。5分程度すすぐのが目安です。
熱いお湯を使ってしまうと、頭皮の皮脂を取りすぎてしまうため、ぬるま湯を使うのがベストです。
すすぐ際には、頭皮の近くから毛先に向かってお湯を流すようにするのがポイントです。このようにすることで、髪の毛への摩擦を減らすことができます。
また、耳の後ろや襟足部分はすすぎ残しが起きやすいため、念入りにすすぎましょう。
髪の毛をしっかりと乾かしてトリートメントをする
髪の毛を洗い終わったあとは、しっかりと髪の毛を乾かしましょう。
まずはタオルを使って髪の毛を押させるようにして水分を取ります。
次にドライヤーで髪の毛を乾かしますが、その前にアウトバストリートメントを使うのがおすすめです。特に、熱に反応するヒートプロテクトの成分が入ったものを使いましょう。
ドライヤーで乾かす際には、髪の毛の内側に水分が残らないように、髪の毛を持ち上げてドライヤーの風が入りやすくするのがポイントです。ドライヤーの温風を髪の毛全体に行き渡る形にすると効果的です。
髪の毛を洗うタイミングについて
髪の毛を洗うタイミングとして理想的なのは夜です。
これは、睡眠によって頭皮環境が整い、髪の毛の成長を促す効果があるためです。夜に髪の毛を洗うことで、睡眠中に髪の毛の汚れが肌についてしまいトラブルになることを防ぐことができます。
最近では朝にシャンプーをする人が増えていますが、朝は時間がないため十分に洗えない可能性があります。
また、朝と夜に1日2回髪の毛を洗うのは、洗いすぎになるため注意しましょう。
自分に合ったシャンプーの選び方
髪の毛を洗う際には、どのシャンプーを使うのかも重要です。
自分の頭皮や髪の毛に合ったシャンプーを使うことで、より効果的に洗髪することができます。
ここでは、自分に合ったシャンプーの選び方について解説します。
髪の毛や頭皮の状態に合ったものを選ぶ
シャンプーには、さまざまな種類のものが販売されています。
そのため、シャンプーを選ぶ際には、各シャンプーの特徴を理解した上で選ぶ必要があります。
シャンプーの種類には大まかに分類して、以下のものがあります。
・アミノ酸系
・石鹸系
・アルコール系
それぞれの特徴を紹介します。
アミノ酸系
アミノ酸系のシャンプーは、髪の毛の主成分のタンパク質を構成しているアミノ酸系の洗浄成分でできているのが特徴のシャンプーです。
アミノ酸系のシャンプーは弱酸性であるため、頭皮や髪の毛への刺激が少ないのが特徴です。
石鹸系
石鹸系のシャンプーは、石鹸と同様に天然由来の界面活性剤を使ったシャンプーです。
こちらも刺激が少ないシャンプーなので、敏感肌の人に適しています。
アルコール系
アルコール系のシャンプーは、石油系の界面活性剤を使ったシャンプーです。
アルコール系のシャンプーは洗浄力が高いのが特徴ですが、頭皮への刺激が強いものが多いため、敏感肌や乾燥肌の人は使わないほうがいいでしょう。
髪の毛を洗いすぎた場合は湯シャンがおすすめ
頭皮が乾燥してしまったり、髪の毛がボサボサになるなどダメージを受けてしまった場合は、髪の毛の洗いすぎが原因かもしれません。
その場合は、髪の毛を洗う頻度を下げるのが効果的ですが、どうしても髪の毛を洗いたい場合は湯シャンがおすすめです。
湯シャンはシャンプーを使わない洗髪であるため、髪の毛へのダメージを軽減させることができます。
また、頭皮にかゆみや吹き出物などができている場合など、頭皮トラブルを抱えている場合は、シャンプーを使わない湯シャンをして様子を見るのもいいでしょう。
湯シャンをする際のポイントとしては、頭皮をしっかりと濡らしておくことです。髪の毛を持ち上げてシャワーのお湯が直接当たるようにするのがポイントです。お湯で洗い流すだけでも、ほとんどの汚れは落とすことができます。
湯シャンの後の髪の毛がうまくまとまらない場合は、トリートメントを使うのもいいでしょう。また、頭皮に美容液などを使って保湿することも重要です。
ただし、湯シャンではヘアスプレーなどのスタイリング剤の成分は落としきれないため注意しましょう。
湯シャンのみの場合は、スタイリング剤の成分が髪の毛に残ってしまい、頭皮のトラブルに発展する可能性があります。スタイリング剤を使っている場合は、シャンプーを使って髪の毛を洗うようにしてください。
さらに頭皮や髪の毛が気になる場合は、水道水の塩素を除去できるシャワーヘッドがおすすめです。
水道水には消毒のために塩素が含まれていますが、この塩素は髪の毛を乾燥させる原因のひとつです。
シャワーヘッドで水道水の塩素を除去することができれば、髪の毛の乾燥を防ぐことができるでしょう。
また、乾燥肌や敏感肌の場合にも塩素を除去できるシャワーヘッドはおすすめです。
髪の毛を毎日洗うことによるメリット
最近では、毎日の習慣として髪の毛を洗っている人も多いでしょう。
ここでは、毎日髪の毛を洗うことによるメリットについて解説します。
頭皮と髪の毛の汚れを洗い流すことができる
毎日髪の毛を洗うメリットとしては、頭皮や髪の毛の汚れを洗い流すことができる点です。
頭皮や髪の毛の汚れのうち、汗やホコリであればシャワーだけで洗い流すことができますが、皮脂などの油性の汚れについては、シャワーだけでは落ちません。また、スタイリング剤などについてもシャワーで落とすことは困難です。
このような場合は、シャンプーを使って髪の毛を洗うことで、これらの油性の汚れを落とすことができます。
たいていのシャンプーには界面活性剤が使われていますが、界面活性剤は油性の汚れと結合し、汚れとして洗い流すことができます。
頭皮の皮脂は毛穴に詰まりやすくなっていますが、シャンプーの界面活性剤であれば、きれいに落とすことができるでしょう。
髪の毛の臭いを落とすことができる
髪の毛を洗わないと汚れが付くだけでなく、臭いもついてしまいます。
タバコの煙などの外部からの臭いだけでなく、頭皮の汗や皮脂によっても臭いが発生するため、髪の毛を洗わないと臭いがきになるかもしれません。
頭皮は皮脂が多く分泌しますが、髪の毛を洗った後でも半日程度経てば皮脂が毛穴に詰まってしまいます。
この皮脂をエサとしているのが黄色ブドウ球菌という常在菌です。頭皮に皮脂が多いと、この黄色ブドウ球菌が繁殖してしまい、皮脂をエサとして悪臭を放ってしまいます。
髪の毛を洗うことでこれらの臭いの元となる黄色ブドウ球菌や皮脂を取り除くことができるため、髪の毛の臭いを防ぐことができます。
髪の毛のベタつきや頭皮のトラブルを防ぐ
頭皮は汗をかきやすく皮脂が分泌しやすい場所です。そのため、髪の毛を洗わない状態が続くと頭皮のトラブルの発展する可能性があります。
また、状況が悪化すると汗疹になったり、脂漏性皮膚炎になるリスクもあります。
汗疹は汗をかいたまま放置していることで発生し、脂漏性皮膚炎はカビの一種であるマラセチア菌が増殖することで発生します。
毎日髪の毛を洗うことで、頭皮の汗や皮脂を洗い落とし、頭皮の常在菌のバランスを整えることができます。
また、髪の毛のベタつきについても、洗髪で防ぐことができるでしょう。
髪の毛を健康な状態にする
毎日髪の毛を洗うことで、頭皮を清潔な状態にできれば、髪の毛が育ちやすい健康な状態にすることができます。
頭皮は皮脂が分泌しやすい場所であり、髪の毛を洗った後でも半日もすれば毛穴に皮脂が詰まってしまいます。
頭皮の毛穴に皮脂が詰まったままにしておくと、炎症を起こしたり湿疹などの頭皮トラブルになることもあります。
髪の毛を健康な状態にするためにも、毎日髪の毛を洗うことで頭皮を清潔な状態にしておくことが必要です。
1日の疲れをリセットできる
髪の毛を洗うことには、気持ちをリセットさせる効果もあります。
シャンプーで髪の毛を洗った後は、すっきりとした気持ちになれるため、1日の疲れをリセットすることができるでしょう。
また、頭には多くのツボが存在します。髪の毛を洗うときに頭皮マッサージをすることで、ツボにも効果があり、疲れがとれることが実感できるでしょう。
髪の毛を毎日洗うことによるデメリット
髪の毛を毎日洗うことには、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、このデメリットについて解説します。
頭皮にとって必要な皮脂まで落としてしまう
頭皮は皮脂が分泌しやすい場所で、放置しておくことで臭いや頭皮のトラブルに発展してしまいます。
そのため、頭皮の皮脂は念入りに落としたいと考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
ただ、頭皮の皮脂は本来は汗と合わさることで肌を滑らかにして、雑菌から頭皮を守る役割もあります。
そのため、頭皮の皮脂を落としすぎてしまうと、頭皮自体が乾燥してしまい、フケが出てしまったり、かゆみが発生する可能性があります。
また、頭皮の皮脂量が減ってしまったことで、それを補うために頭皮から皮脂が分泌してしまい、かえって皮脂の量が多くなってしまうこともあります。
頭皮の皮脂を気にしすぎた結果、かえって頭皮がベタついてしまったということになりかねません。
髪の毛がダメージを受けてしまう
髪の毛を洗う際には、シャンプーを使って髪の毛をこすりますが、この時の摩擦が原因で髪の毛がダメージを受けてしまうことがあります。
髪の毛はキューティクルといううろこ状の組織に覆われていて、このキューティクルによって髪の毛内部の潤いを維持しています。
ただ、洗髪時など髪の毛が濡れている状態では、このキューティクルが開いています。この状態で髪の毛同士に摩擦が起こってしまうと、キューティクルが剥がれてしまい、髪の毛の潤いが失われてしまいます。
キューティクルが剥がれないようにするには、シャンプーをできるだけ泡立てて洗うなどの方法があります。ただ、すでに髪の毛にダメージを受けている場合は、髪の毛を洗うこと自体を減らすことがおすすめです。
シャンプーなどのヘアケア商品が多く必要になる
髪の毛を洗うときには、シャンプーなどのヘアケア商品を使う必要があります。
そのため、洗髪する頻度が増えれば、その分だけヘアケア商品が多く必要になります。
特に、髪の毛が長い人の場合などは、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品を1回の洗髪で使う量はかなり多くなります。
毎日髪の毛を洗うなど、髪の毛を洗う頻度が高いとそれだけヘアケア商品が必要になり、購入するのにかかる費用も多くなってしまいます。
髪の毛を洗う頻度についてのQ&A
ここからは、髪の毛を洗う頻度について、よくある質問と回答を紹介します。
頭皮が乾燥している場合は髪の毛を毎日洗わない方がいい?
髪の毛を洗う頻度には、条件などによって適した回数があります。
基本的には髪の毛は毎日洗う方がいいのですが、場合によっては2日に1回程度に頻度を下げた方がいいケースもあります。
頭皮が乾燥している場合は、髪の毛を洗いすぎたことにより必要な皮脂まで落ちてしまっている可能性があります。
つまり、髪の毛の洗いすぎの状態であるため、髪の毛を洗う頻度は下げた方がいいでしょう。
たとえば、湿度が低い冬などの季節で、洗浄力が高いシャンプーで毎日髪の毛を洗っているような場合は、頭皮が乾燥してしまい、フケやかゆみが発生するかもしれません。
また、洗髪した後の濡れた髪の毛を自然乾燥で乾かしたり、ドライヤーを使いすぎた場合も頭皮の乾燥の原因になります。
いずれにしても、頭皮が乾燥しているような場合は、毎日髪の毛は洗わない方がいいでしょう。
髪の毛のダメージが気になるときは、髪の毛は毎日洗わない方がいい?
髪の毛を洗うのは毎日がいいのか、2日に1回ぐらいがいいのかは、髪の毛のダメージの状況によって異なります。
まず、髪の毛のダメージが大きい場合は、髪の毛は毎日洗うことをおすすめします。
たとえば、スタイリング剤などを毎日使っている場合は、髪の毛にその成分が残ってしまうため、毎日髪の毛を洗うことで成分をしっかりと落とす必要があります。
もしスタイリング剤などの成分が髪の毛に残ったままになっていると、普通のシャンプーでは落としきれなくなってしまうこともあります。
髪の毛を洗うことでダメージを受けてしまいますが、スタイリング剤などの成分が残ることによるダメージが大きいため、毎日髪の毛を洗ってスタイリング剤などの成分を落とすことをおすすめします。
髪の毛がパサついたり、枝毛が少しある程度のダメージがあまり多くない場合は、髪の毛を洗う頻度は2日に1回程度がおすすめです。
髪の毛を洗う頻度を下げることで、髪の毛が受けるダメージを減らすことができます。
ただ、汗をよくかく時期やスタイリング剤の使用頻度によっては、毎日髪の毛を洗ったほうがいいケースもあります。
髪の毛を洗う際には、できるだけダメージを受けないようにすることも必要です。
たとえば、髪の毛が濡れた状態で長時間放置したりすると、髪の毛にとってよくありません。
髪の毛を洗った後は、すぐに乾燥させるようにしましょう。
髪の毛を洗うべきではないタイミングとは?
髪の毛を洗うべきではないタイミングはあるのでしょうか。
髪の毛を洗うのを控えたほうがいいタイミングとしては、ヘアカラーをした後、パーマや縮毛矯正をした後などがあります。
たいていのヘアカラーは、化学反応を利用して髪の毛を染めています。
このヘアカラーの色が定着するまでには48時間程度かかると言われていて、ヘアカラーが定着するまでの間に髪の毛を洗ってしまうと、ヘアカラーの化学反応が阻害されてしまい、うまく色が染まらない可能性があります。
そのため、ヘアカラーをした直後から色が定着するまでの期間は、髪の毛を洗わないほうがいいでしょう。
また、パーマや縮毛矯正についても同様で、化学反応を使って髪の毛の形を変えています。
こちらについても、髪の毛の形が定着する前に髪の毛を洗ってしまうと、パーマや縮毛矯正がうまくいかなくなる可能性があります。
また、パーマ後は薬剤によって髪の毛がダメージを受けているため、その状態で髪の毛を洗うことでさらにダメージを受けてしまいます。
パーマや縮毛矯正の後は、髪の毛を洗うのは24時間程度間隔を空けてからにしましょう。
他にも、頭皮に炎症や傷がある場合も、髪の毛を洗うのは避けましょう。頭皮に問題がある場合の洗髪については、医師と相談することをおすすめします。