白髪の急増は病気が原因?考えられる疾患と治療法を解説!
白髪は年齢を重ねたことによる老化現象や日頃のストレス、遺伝的なものという原因が一般的なイメージですが、急激に白髪の増量はすぐに診察や検査、治療が必要な病気の可能性も否定はできません。
白髪が急激に増えたと同時に、カラダとメンタル面にもこれまでには見られなかった不調・異状が出ている場合は、何らかの病気や疾患がこの原因になっている可能性も。
今回は白髪が急激に増えて病気ではないかと不安を抱いている方に向けて、関係性の深い病気や疾患とそれぞれの白髪とのつながりと解説。
白髪が増えやすい病気や疾患それぞれの治療法、セルフでできる対策も合わせて参考にしていただければと思います。
白髪の原因が病気や疾患も関係している理由!
加齢や遺伝的なもの、ストレス疲労による活性酸素の影響が白髪の原因と言うイメージが一般的なので、病気や疾患がどう白髪に関係しているのかイマイチつながりが予想できないかもしれません。
突然に白髪が一気に増えたことが病気や疾患の可能性になる、詳しい理由を一緒に見ていきましょう。
免疫細胞がダメージを受けるため
白髪の急激な増量が病気や疾患によるものと言えるのは、病気や疾患によって免疫細胞が攻撃され、ダメージを受けた状態になるためです。
そして病気や疾患の治療にマストな内服薬でも、副作用には免疫機能の低下が多く見られて一気に白髪が増えることもめずらしくはありません。
免疫力はカラダばかりではなく髪や頭皮環境の健康を守る重要な要素・役割を持つため、病気や疾患がきっかけで免疫細胞が弱くなると、一気に大量の白髪につながることがあります。
そして免疫力とは、
- 白髪予防、美しい黒髪を育成するための栄養や酸素を摂り込む
- 白髪の原因となるさまざまな外的刺激、有害物質、ダメージから髪と頭皮を守る
という役割も備えています。
病気や疾患はそもそも免疫力が弱まってかかってしまうこともひとつの原因となり、頭皮や髪も病気の影響を受けてコンディションが弱まり、急激に白髪が増えることにつながるのです。
細胞の働きが弱まるため
急激な白髪の増加が病気や疾患によるものと言えるのは、細胞の働きが弱まるという理由があります。
そもそも人間の髪はもともと白髪の状態で、頭皮の内部には白髪に黒い色を付けて黒髪を生やし育てていくメラニン色素生成のメラノサイトが存在しています。
病気や疾患にかかると、さまざまな細胞の老化・弱化現象が見られ、白髪に黒い色を付けて豊かな黒髪を生やすメラノサイトも色素の細胞と言われています。
疾患や病気で細胞の働きが弱まると、色素の細胞と呼ばれるメラノサイトの働きが活きなくなってしまい、白い色の髪に黒い色をつけることができなくなって黒髪よりも白髪の方が目立つようになるのです。
血管や血液の質に異状が出るため
白髪・抜け毛・薄毛など頭皮と髪のさまざまなトラブルは、頭皮の血液循環が弱まり十分な栄養や酸素を摂り込めないことで栄養不足となることが原因のひとつです。
病気や疾患にかかると、治療や服用薬の副作用などの影響を受けて血管にダメージが加わりやすくなります。
すると血液の質も悪くなってドロドロのめぐりになり、黒髪を作るメラノサイトに栄養が行きわたらなくなって白髪が増加しやすくなるのです。
食欲の低下または増加によるもの
病気や疾患にかかると体質もガラリと変わってしまうことがあり、体力の低下で食が急激に細くなったり、逆に何らかの影響を受けて食欲が一気に増加することもめずらしくはありません。
病気や疾患による食欲の低下、増加はどちらも黒髪を生やし白髪をカバーするメラノサイトへ供給できる栄養のバランスが崩れることとイコール。
髪や頭皮環境は日々食べるもの・摂取する栄養によってコンディションが左右されるため病気で食欲の低下・増加が見られると自ずと栄養バランスが崩れて黒髪よりも白髪が生えやすくなるのです。
病気が白髪の原因に!?考えられる疾患と関係性を解説
急に増えた白髪が病気によるものなのか、ストレスや遺伝的な要因なのか、パッと見では判断できないことがほとんどではないでしょうか?
白髪を増やす関係性の深い病気・疾患を知っておくと、すぐの異状や変化に気付けて対処・治療が早期にできる分、病気と白髪の改善にアプローチできます。
ここでは白髪が増える原因となり得る、さまざまな病気と詳しい関係性をまとめてみました。
重度の貧血
悪性貧血とも呼ばれることがある重度の貧血は、黒髪を生やし育てるメラノサイトへ酸素や栄養を送り届ける働きのある、鉄が不足した病気のことを言います。
特に女性は生理の影響で、鉄分が不足しやすく、白髪以外にもめまいやふらつき、顔色の悪さなどが出やすくなります。
貧血になるとメラノサイトの活性化に働きかけるビタミンB12の生成ができなくなることもわかっているため、女性は特に気を付けておきたい疾患と言えます。
甲状腺機能にかかわる疾患
甲状腺機能低下といった甲状腺の機能にかかわる疾患も、白髪が急増する原因と言われています。
甲状腺にはそもそも、白髪のもととなる古く老化した細胞を新しく健康的な細胞に変える、新陳代謝のサイクルを助ける役割があります。
そのため甲状腺機能が弱まる疾患・病気にかかってしまうと、新陳代謝のサイクルが正常に働かなくなり黒髪よりも白髪が増えてしまうのです。
甲状腺機能の低下は白髪ばかりではなく、一気に抜け毛が増えたり強い眠気が出るなどのわかりやすい症状が発現するため、自身でも気づきやすい疾患と言えるでしょう。
腎臓の病気
腎不全など腎臓にかかわる病気・疾患も、白髪が一気に増える原因と言われています。
その理由は、腎臓には質がよくさらさらと流れる血流のもととなる血液のろ過をしたり、白髪の原因となる老廃物・有害物質の排出に働きかけるため。
腎臓の病気や疾患で腎臓がダメージを受けると、血液のろ過・老廃物の排出ができなくなることで血流が悪くなり、黒髪を育てるメラノサイトが栄養不足状態となって白髪が急増してしまうのです。
白髪の原因となる病気別にチェック!治療方法やセルフケア
白髪の原因となる、これまでにお伝えしたさまざまな疾患・病気は、白髪以外にもカラダ・メンタル面への異状をきたすことがほとんどのため、早期の治療やセルフケアが必要になると言えます。
白髪の原因となる病気別に、一般艇な治療内容とセルフで気を付けておきたい習慣、ケアのポイントを押さえておきましょう。
重度の貧血の治療法とセルフケア |
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甲状腺機能低下の治療法とセルフケア |
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腎不全の治療法とセルフケア |
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おわりに
白髪がもともと生えにくい、ストレス耐性が強いといったコンディションなのに急激に白髪が増えてしまった場合は、お伝えしたような病気・疾患の可能性も否定できません。
年齢を重ねるとともに誰もが免疫・抵抗力が弱まっていくため、急激な白髪増加は病気の可能性もあることを考慮して、早期の治療と正しいセルフケアで黒髪の育成にアプローチしていきましょう。