抗がん剤治療は髪質が変わる?くせ毛になりやすい理由を紹介
抗がん剤治療が終わりやっと発毛してきたと思っていると、本来の髪質とは違うくせ毛か生えてきて驚いている方もいることでしょう。
「ショックで鏡を見るのも嫌だ」という方は必見。治療前の本来の髪質に戻るまでの時間は人それぞれですが、約1年〜3年で戻るといわれています。
本記事では、治療後に発毛した髪がくせ毛になる原因と改善する方法について解説しています。
抗がん剤治療を終えた方だけでなく、現在抗がん剤治療をされている方や、これから抗がん剤治療を受けられる方もぜひご覧ください。
抗がん剤治療は髪質が変わる?髪の毛がくせ毛になりやすい理由
ここでは、抗がん剤治療後に発毛するとくせ毛になる理由について解説しています。
抗がん剤治療で髪質が変わる理由
抗がん剤は、悪性の癌細胞を消滅させるための薬で注射タイプと薬タイプがあります。
しかし、がん細胞だけを狙い撃ちするのは難しく、周りの正常な細胞にも悪影響があります。
髪の毛でいえば毛母細胞が抗がん剤によってダメージを受け、髪質が変化してしまうのです。
抗がん剤治療後はほとんどの方がくせ毛!
新しく発毛してきた髪がくせ毛になる理由は、抗がん剤治療の副作用である脱毛が理由です。
1度脱毛した頭皮から発毛する髪は、赤ちゃんの産毛のように柔らかく、治療前の髪よりくせがつきやすい状態になっています。
つまり、形の変わった毛穴から、細く柔らかい髪の毛が生えてくることで、くせ毛が生えやすくなるということです。
抗がん剤治療後のQ&A
抗がん剤治療を終え、新しく発毛する髪のほとんどは髪質が変化するためくせ毛になるようです。
「抗がん剤を終えた後の髪の毛はくせ毛になりがち。一旦髪を切って伸ばしてというサイクルを繰り返すことで、次第になおってきます。」
引用:抗がん剤治療をした後の髪型、髪質、髪色について ~Q&Aより~
上記の方は、実際に抗がん剤治療を受けた後に発毛し、その髪質がくせ毛だった方です。
しかし、時間の経過と共にくせ毛は落ち着き、気にならなくなる方がほとんど。「くせ毛になったのは自分だけではない」と分かると安心できますね。
くせ毛でも発毛したことは嬉しいこと!気になる場合の対策を2つ紹介!
抗がん剤治療では脱毛以外にも吐き気や食欲不振などの副作用があります。このような辛い治療を乗り越え、新しい毛が発毛することはとても嬉しいことです。
くせ毛について悩んでいる方も1度、治療を乗り越えた自分を褒めてあげてください。
とはいえ、くせ毛の対処法について知りたい方は必見。ここでは、下記の2つの対策を紹介しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
くせ毛対策①|医療用ウィッグで一時的に隠す
せっかく発毛した髪がくせ毛だと、どうしても気になってしまいます。
くせ毛を目立たなくする方法として一般的なのは「ストレートパーマ」や「縮毛矯正」です。
しかし、生えてきたばかりの髪の毛はでとてもデリケートで、薬剤を塗るような施術はおすすめできません。
そんなときには、医療用ウィッグを使ってみてはいかがでしょうか?
医療用ウィッグには、下記のようなメリットがあります。
- 普通のウィッグと異なり、脱毛を隠すために設計されている
- 治療前に近い髪型を保つことができる
- フルオーダーで頭の形や骨格に合うウィッグが作れる
治療後〜2年ほどは医療用ウィッグを使う方もいるようです。
日本家政学会誌の研究では、実際に89.5%の方が脱毛後に医療用ウィッグを使われていました。
自分に似合う新しい髪型を見つけられるかもしれませんね。
くせ毛対策②|頭皮マッサージでたるみを改善
「ウィッグは蒸れや周りの視線がどうしても気になる…」という方は、頭皮マッサージをおすすめします。
頭皮マッサージには、下記のようなメリットがあります。
- 毛穴のたるみが改善する
- 血行がよくなり髪が健康になる
- 太い髪を発毛させる土台作りができる
マッサージは毎日継続することで、徐々に改善していきます。
焦らず、着実に進めていきましょう。
〜マッサージのやり方〜
それでは、発毛に効果的な頭皮マッサージの手順をみていきましょう。
- 両手を開き、耳の上、頭皮全体を大きく揉む
- つむじに向かってほぐす
- 指をクロスさせて、手のひらで頭皮をギュッと抑える
- 手のひらをパッと離し、血流を流す
さいごに|くせ毛でも大切に!発毛したことを喜ぼう!
今回は発毛した後にくせ毛になる原因と対策法を紹介しました。
今まで直毛だった方はくせ毛に戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、髪の毛が生えてくることはとても嬉しいことです。
紹介した医療用ウィッグや頭皮マッサージで、焦らずゆっくりと改善していきましょう。