クリームバスの効果とは?ヘッドスパとの違いについても解説!
頭皮ケアにはさまざまな施術方法がありますが、近年注目されているものに「クリームバス」というものがあります。
この記事では、クリームバスの概要や施術の方法、期待できる効果などについて解説します。
また、施術を受ける店舗の選び方のポイントや、自宅で行う方法についても解説します。
クリームバスに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
クリームバスとは?
「クリームバス」とは、インドネシアで主流となっているヘッドマッサージの方法です。
髪質に合わせた専用のクリームを使って頭皮をマッサージすることで、髪の毛にツヤや潤いを与えるマッサージとなっています。
クリームバスの施術では、頭部全体のツボをマッサージするため、頭皮のコリやストレスの解消、デスクワークなどが原因の眼精疲労や偏頭痛を緩和する効果が期待できます。
また、頭部だけでなく、デコルテや肩、腕をマッサージすることで、老廃物をリンパに流す施術を行うメニューもあります。
髪の毛のダメージが気になる方や、リラクゼーション効果を求める方におすすめのマッサージです。
クリームバスの歴史
クリームバスの歴史は長く、約400年前のジャワ王朝で、女性の美しい髪の毛を維持するための技術として生まれたのが始まりです。
ジャワ王朝では美しい髪の毛を「女王の王冠」と呼ぶほど重要視していて、王女を髪の毛のきれいな女性から選んだという話もあります。そのため、植物や果物、ハーブなどにオイルを調合したものを髪の毛と頭皮に塗ることでケアをしていました。
貴族が発祥のクリームバスですが、この技術は次第に一般化していきます。
そして、18世紀初頭、バリ島を訪れた欧米人からヨーロッパのマッサージが伝わり、その影響を受けることで、現在のクリームバスの形式となりました。
このクリームバスが観光客の間でリラックスできるヘッドスパということで人気が高まり、世界中で知られるようになっています。
日本においても、美容サロンなどでヘッドスパの一種として施術を受けることができます。
クリームバスの特徴
クリームバスは、植物や果物、ハーブなどから作られたクリームを使い、頭皮や髪の毛だけでなく、肩、デコルテ、腕などのマッサージを行います。
頭皮をほぐすことで髪の毛に栄養が行き渡りやすくして、美しい髪の毛を保つだけでなく、血液やリンパの流れを正常化し、アロマによってリラックスもさせてくれます。
クリームバスは頭皮だけでなく、上半身などのトリートメントも行うため、全身にリラックス効果と血行促進が期待できます。
このように、クリームバスは頭皮と身体の両方でリラックスできることから注目が集まっています。
クリームは植物や果実に由来しているものを使用していて、中にはインドネシア由来の植物が配合されているものもあります。
リラックス効果が高いエッセンシャルオイルや、グレープフルーツが配合されたクリームも人気があります。
クリームバスとヘッドスパとの違いは?
クリームバスと同様に、美容サロンで施術を受けられるものとしてヘッドスパがあります。
このヘッドスパとクリームバスの違いが分からないという方がいるかもしれませんが、クリームバスとヘッドスパはほぼ同じものです。
ヘッドスパは、頭皮を洗浄やトリートメントしたり、マッサージやリラクゼーションを提供するサービスで、クリームバスはこのヘッドスパの一種となっています。
クリームバスは美容院での施術よりはエステで施術することが多く、美容院で施術するヘッドスパよりも価格が高めで、高級感がある施術となっているのが特徴です。
また、施術時間にも違いがあり、ヘッドスパは3分間程度と短いものが多いのですが、クリームバスは約30分程度と時間をかけることが多くなっています。
クリームバスの効果
クリームバスには、さまざまな効果が期待できます。
ここでは、以下の効果について解説します。
・美髪効果
・頭皮の血行促進効果
・リラクゼーション効果
・トリートメント効果
・デトックス効果
・リフトアップ・小顔効果
・フケやかゆみの改善と予防
・冷え性の改善
美髪効果
クリームバスでは、クリームを使って髪全体を覆って保湿するため、髪の毛にツヤが出るのが特徴です。
クリームを髪の毛と頭皮に塗った後時間を置くことで、髪の毛に健康なキューティクルを取り戻すことができ、パサつきや広がりを改善できます。
特に空気が乾燥している冬などは、静電気によって髪の毛の広がりが気になりますが、クリームバスで保湿することで、広がりがないまとまった髪の毛になります。
また、クリームバスで使うクリームには植物性のオイルやエキスが配合されているため、髪の毛に潤いを与え、頭皮や髪の内部に栄養を届けることが可能です。
他にも、頭皮の毛穴が引き締まり、抜け毛なども起こりにくくなります。
頭皮の血流を促進させる効果
クリームバスを施術することで、頭皮の血流促進につながります。
頭皮には筋肉がないため血流が悪くなりやすい場所ですが、血流が悪い状態を放置していると頭皮が硬くなってしまい、髪の毛に必要な栄養素が届きにくくなってしまいます。その結果として、薄毛などのトラブルの原因になることがあります。
頭皮環境を改善することで、健康的な髪の毛が生成しやすくなるため、美髪だけでなく薄毛の予防にもつながります。
リラクゼーション効果
クリームバスには、リラクゼーション効果も期待できます。
クリームバスで使用するクリームには、エッセンシャルオイルが配合されているものが多いため、施術と同時にリラックスできることでしょう。
トリートメント効果
クリームバスには、トリートメント効果も期待できます。
クリームバスのクリームには、保湿力が高い成分が多く配合されているため、クリームを使用するだけでもトリートメントをしたような効果があります。
デトックス効果
クリームバスには、デトックス効果も期待できます。
クリームバスを施術することで、頭皮の血行促進を促し、頭皮を健康な状態に導きますが、それ以外にも日頃のシャンプーで除去できなかった余分な皮脂などの汚れを浮き上がらせて除去することで、デトックス効果が期待できます。
リフトアップ・小顔効果
クリームバスでは、頭皮マッサージをすることで、リフトアップ効果が期待できます。
また、むくみの解消も期待できるため、小顔効果についても期待できるのが特徴です。
フケやかゆみの改善と予防
クリームバスでは、頭皮の乾燥を防ぐことができます。
フケやかゆみは頭皮が乾燥することで起きやすくなりますが、クリームバスを施術することでフケやかゆみの予防につながります。
冷え症の改善
クリームバスでは、頭皮マッサージをすることで血行促進を促します。
また、メニューによっては上半身や脚なども施術することがあるため、全身の血流が良くなることで、冷え性の改善が期待できます。
クリームバスの工程
ここでは、クリームバスの施術の工程について解説します。
カウンセリングと香りの選択をする
クリームバスでは、まず最初に頭皮や髪の毛の悩みをカウンセリングで聞きながら、頭皮と髪の毛の状態に合わせて使用するシャンプーを選択します。
次に、クリームバスで使用するクリームの香りも選択します。
クリームバスで使用するクリームは、オーガニックハーブや果物などの植物由来の成分を配合した、頭皮専用のマッサージクリームです。
香りについては、配合されている成分によって決まるため、好きなものを選ぶといいでしょう。
クレンジング・プレシャンプー
クリームバスの施術を行う前に、頭皮や髪の毛に残っている皮脂などの汚れを除去するために、クレンジングやシャンプーを行います。
頭皮の汚れを除去しておくことで、クリームバスの効果がより発揮しやすくなります。
マッサージ
ここからは、実際にクリームを使って施術を行います。
クリームを頭皮全体に馴染ませてから、ハンドマッサージをすることで頭皮をマッサージしていきます。
この時、頭皮を大きく動かしながら毛穴の汚れを出し、さらに血行も良くしていきます。
これにより、頭皮のむくみの解消やリフトアップ効果、小顔効果につながります。
さらに、頭皮マッサージにより頭部にあるツボを刺激することで、内蔵の機能を活性化することもできます。
保湿
クリームを塗ってマッサージをした後は、成分を浸透させるために保湿を行います。
保湿では、そのままの状態でスチームを当て、数分間時間を置きます。
これにより、髪の毛の内部や毛穴に成分を浸透させることができます。
髪の毛のトリートメント
次に、髪の毛に対してトリートメントを行います。
髪の毛にトリートメントを行うことで、根本から毛先までサラサラとしてまとまりがある髪の毛になります。
アフターシャンプー・保湿
次に、トリートメントを洗い流すために、アフターシャンプーを行います。
その後、クリームバスできれいになった頭皮に保湿効果や抗酸化作用がある頭皮用の化粧水で栄養を与えます。
ドライ&ブロー
最後に、ドライとブローでヘアスタイルを整えることで、クリームバスの施術は終了します。
一般的に、頭皮のターンオーバーは28日周期で、毛先のトリートメントの持続期間は1ヶ月程度です。そのため、1ヶ月に一度程度の間隔でヘッドスパの施術を行うときれいな頭皮とヘアスタイルを維持できます。
クリームバスを行う店舗の選び方
クリームバスと一言で言っても、施術内容は店舗によって異なります。
特に注目するべきポイントはメニューの内容です。クリームバスを行う店舗を選ぶ際には、メニューをよく確認するようにしましょう。
ここからは、クリームバスのメニューで注目したいポイントを紹介します。
施術内容を確認する
クリームバスはヘッドスパの一種ですが、頭皮や髪の毛の施術だけでなく、デコルテや腕などの上半身の施術がセットになっている場合があります。
そのため、施術したいのが頭皮だけなのか、全身なのかを決めておくようにしましょう。そして、その内容に合っているメニューがある店舗を選びましょう。
クリームバスの費用についても、施術する範囲によって異なります。そのため、予算を決めておくことも必要です。
クリームに配合されている成分
クリームバスでは、クリームを使って施術しますが、クリームに配合されている成分にはさまざまなものがあります。
クリームバスで使用するクリームは、植物や果物に由来するものがほとんどですが、配合されている成分によって効果が異なります。
希少価値がある成分が配合されている場合は、効果は期待できますが価格は高くなります。
また、アレルギーがある場合は、アレルギー成分が含まれていないかについても確認するようにしましょう。
クリームの香り
クリームバスでは、リラックス効果も期待できますが、このリラックス効果には香りが重要な要素です。
例えば、エッセンシャルオイルが配合されているクリームの場合は、リラックス効果が高い特徴がありますが、グレープフルーツなどの柑橘系が配合されている場合は、交感神経を刺激するトリートメントになります。
このように、香りによって得られる効果が異なりますので、どのような香りと効果があるクリームを使用するのかについて、事前に確認するようにしましょう。
クリームバスの費用の相場
ここでは、クリームバスの費用の相場について解説します。
クリームバスは、美容サロンや美容院で施術を受けますが、美容サロンで施術を受ける場合は、1時間で6,000円〜15,000円程度が相場です。
もう少し安い費用でクリームバスを体験したい場合は、美容院を利用するといいでしょう。
マッサージの時間が短くなる場合がありますが、美容院によっては4,000円程度で施術できる場合があります。
また、上半身や脚の施術など、施術する範囲が広がると費用も高くなります。そのため、施術が必要な場所と予算を決めておくといいでしょう。
自宅でクリームバスをする方法
クリームバスはヘッドスパと同様に、美容サロンなどで施術することが多くのですが、自宅で自分で行うこともできます。
ここでは、クリームバスを自宅でする方法について紹介します。
クリームを用意する
クリームバスでは、どのクリームを使うかは重要なポイントです。
クリームに配合されている成分によっては、クリームバスで得られる効果が異なるものになるため、成分に注目して選んでみてください。
クリームの主な成分には、以下のものがあります。
アボカド | 髪や頭皮への保湿&アンチエイジング効果が高い |
ジンセン(朝鮮人参) | 毛根に働きかけ、強くて健康な髪の毛になる |
ケミリ(ククイナッツ) | 髪の毛にツヤが出て色が鮮やかになり、白髪予防効果が期待できる |
アロエベラ | 髪の毛を保湿してパサつきを解消し、しなやかにする |
ケトンベ | 頭皮をケアしてフケやかゆみを抑え、髪をなめらかにする |
自身の髪質などから選ぶといいでしょう。
シャンプーの後がおすすめ
クリームバスは、普段のシャンプーの後がおすすめです。トリートメントと同じ感覚でクリームバスを行いましょう。
シャンプーで頭皮や髪の毛の汚れを落としたら、クリームバスをする前にタオルドライをするのがポイントです。
髪の毛に水分が多いとクリームが薄まってしまい、クリームバスの効果が薄れてしまいます。
クリームバスを施術する
シャンプーとタオルドライが終わったら、クリームを使って頭皮をマッサージします。
基本的なクリームバスの方法は、
・まずクリームを手に馴染ませる
・最初は髪の毛の生え際を指でマッサージする
・少しずつ頭頂部に向かって指でマッサージする
・次にこめかみの生え際から頭頂部に向かって、指でさすり上げる
・うなじの生え際から頭頂部に向かって、指でさすり上げる
・人差し指と中指で頭頂部を何度か押す
という流れでマッサージを行います。
マッサージの際の力加減としては、自分が気持ち良いと感じる程度にしましょう。
力が強すぎると頭皮に負担がかかりますし、弱すぎるとマッサージの効果がありません。少し痛いぐらいが目安です。
マッサージの後に蒸らす
クリームでマッサージが終わった後でも、すぐに洗い流しません。
ホットタオルを使うことで、髪の毛全体を包み込み、15分程度を目安に蒸らしてください。
頭部を蒸らして温めることでクリームが浸透するため、効果が高くなります。
クリームを落とす
最後に、クリームをシャワーで洗い落とします。
クリームが頭皮に残ることがあるため、しっかりと洗い流しましょう。
クリームを洗い流したら、タオルドライとドライヤーで髪の毛をしっかり乾燥させれば終了です。
髪の毛が濡れた状態はキューティクルが開いたままになっているため、できるだけ早めに髪の毛を乾燥させましょう。