重曹シャンプーの育毛効果とは?作り方やメリット・デメリットをご紹介!
重曹シャンプーが育毛に効果があるという説があります。「本当?」「危険はないの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、重曹シャンプーの効果や作り方を解説しましょう。
育毛効果があるのかどうかも検証しますから、薄毛で悩む方はぜひ参考にしてください。
重曹とは?
重曹は炭酸水素ナトリウム/重炭酸ソーダともいい、化学式はNaHCO3です。
昔からふくらし粉やコンニャクの凝固剤、胃薬の成分などに使われてきました。
重曹の作用
重曹には次のような作用があります。
- 中和作用⇒重曹は弱アルカリ性で、酸性の物質を中性に近づける
- 研磨作用⇒重曹は丸い細かい粒子ででできていて、物質を傷つけることなく研磨できる
- 発泡・膨張作用⇒水と混ぜて熱を加えると、発泡・膨張する
- 消臭作用⇒油が酸化した腐敗臭などを消臭する
重曹の頭皮への影響
重曹をシャンプーとして使う場合がありますが、シャンプーにした場合、頭皮にどのような影響があるでしょうか。考えてみましょう。
頭皮には皮脂腺がたくさんあり、皮脂が溜まりやすくなっています。皮脂には弱酸性の脂肪酸が含まれます。
重曹は弱アルカリ性。そのため、重曹シャンプーで頭皮を洗うと、弱酸性の脂肪酸が中和され中性に近くなります。その結果、水に溶けやすくなり、洗い流しできるようになるでしょう。
皮脂の脂肪酸は酸化することで特有のニオイを発生しますが、重曹シャンプーの中和・消臭作用がそのニオイを消してくれます。消臭効果があるということです。
重曹シャンプーのメリットは?
重曹シャンプーの頭皮への影響をご紹介しましたが、それを含めて、どのようなメリットがあるのか、改めて考えてみましょう。
費用が安い
重曹は費用が安いです。1kg購入しても、数百円台の場合があります。100均でも販売されているので、お安く手に入るでしょう。
シャンプーを購入ということになると、品質の優れたものなら1,000円以上する場合もありますが、重曹シャンプーなら経済的に利用できます。
毛穴の皮脂や汚れを落とせる
重曹の中和作用・乳化作用、微細な粒子により、毛穴に詰まった皮脂や汚れを効率的に除去でき、洗い流せます。
一般に販売されているシャンプーのような泡立ちや爽快感はありませんが、皮脂や汚れの洗浄という点では大きな力を発揮します。
頭皮のニオイとかゆみを取り除く
頭皮に残った皮脂がニオイやかゆみの原因になることがあります。
皮脂が酸化すると、炎症を起こし、かゆみを発生させ、油っぽい皮脂が特有のニオイを出すことがあるのです。
重曹シャンプーはいずれの悩みも解消してくれます。中和作用により皮脂の脂肪酸を中性化させ、かゆみもニオイもシャットダウン。また、抗菌作用がニオイを抑えるのに役立ちます。
育毛が期待できる
重曹シャンプーを使うと、頭皮の皮脂が分解し、炎症が改善します。
炎症が改善すると、頭皮環境も整い血行も促進。血行が良くなると、酸素や栄養が行き届くようになるので、健やかな髪が生えやすくなります。
そうです。重曹シャンプーには育毛効果を期待できるのです。
もう一点加えると、頭皮の炎症がある人は、かゆいのかよくかくことがあります。頭皮をかくという行為は抜け毛にも繋がりやすいです。
重曹シャンプーで皮脂が中和され、炎症がなくなると、頭皮をかくことをやめるようになるでしょう。
そうなれば、抜け毛も減りますから、髪の成長にもプラスになるでしょう。
重曹シャンプーのデメリット
重曹シャンプーのメリットをご紹介しましたが、今度はデメリットの方を見てみましょう。
肌質によっては刺激が強い
重曹は基本的に安全性の高い物質で、人体に無害です。誤って飲み込んでも危険性はありません。
ただし、敏感肌やアレルギー体質の方の場合、重曹の刺激への反応が強く出ることがあります。
刺激が強くなることが心配なら、重曹シャンプーを使うのを避けた方がいいでしょう。
代わりに使うのがおすすめなのはアミノ酸系の低刺激シャンプーです。アルコール系のシャンプーは重曹シャンプー以上に刺激が強いので、使うのを控えましょう。
育毛目的ということなら、重曹シャンプーの代わりになる育毛剤の使用などを検討してください。
皮脂を落としすぎてしまうことがある
皮脂の過剰分泌は肌トラブルの原因になるので、ある程度落とす必要があるのですが、皮脂の取り過ぎはかえって皮脂の分泌を促し、これも肌トラブルの原因になります。
重曹シャンプーは皮脂を落とすという点では役に立つのですが、こすりすぎや使い過ぎにより皮脂を落としすぎてしまうことがあります。重曹の研磨作用が効き過ぎてしまうのです。
頭皮に必要な皮脂や潤いまで落ちてしまうと、頭皮トラブルに繋がります。それが育毛にもマイナスな影響を及ぼすのです。
また、乾燥肌の方は元々頭皮の皮脂が不足気味で、そこに重曹シャンプーを使うとさらに皮脂がなくなってしまいます。
乾燥肌の方は重曹シャンプーよりも刺激の弱いシャンプーを使い、ローションなどで潤いを保つようにしましょう。
髪への影響も考慮する必要がある
重曹シャンプーは頭皮の皮脂汚れを落とすという点では、効果的なのですが、髪についたほこりや汚れまでは落としきれません。
髪を洗浄するという点では、不十分なのです。
また、重曹の研磨作用により髪にダメージを与えてしまうことがあります。
育毛効果があるとされる重曹シャンプーですが、髪へのマイナスの影響も考慮しておかなければいけません。
泡立たない
シャンプーというと、泡立ちがあり、気持ちよく頭皮や髪を洗浄できるのですが、重曹シャンプーは泡立ちしません。
全く泡立たないのです。それだけに、汚れが落ちているのかどうかわかりにくいです。
保湿成分は0
重曹シャンプーには保湿成分は全く入っていません。使った後に、髪がパサつくという現象も起きやすいです。
そのため、自分で保湿ケアをする必要があるでしょう。
育毛効果のある重曹シャンプーの作り方
重曹シャンプーで育毛効果を上げたいということなら、作り方のポイントを知っておく必要があります。以下で解説しましょう。
まず使う重曹ですが、重曹以外の成分が含まれていないベーキングソーダです。
ベーキングパウダーなどは炭酸水素ナトリウム以外の様々な成分が含まれていて、シャンプーに使用するにはふさわしくありません。
シャンプーの目的は重曹だけの効果を引き出すことですから、他の成分が含まれていないものを使用しましょう。
次は混ぜ方の問題。洗面器に1リットル程度のぬるま湯(38〜40℃程度)と重曹大さじ1杯を混ぜ合わせます。ぬるま湯に重曹が完全に溶ければOKです。
育毛効果を上げるための重曹シャンプーの洗髪方法
重曹シャンプーを作ったら、育毛効果を上げるための洗髪方法を実践する必要があるので、そのための流れをまとめてみましょう。
1.丁寧にブラッシングする
重曹シャンプーで洗髪する前に、丁寧にブラッシングします。丁寧なブラッシングの目的は以下のようなことです。
- 髪に付着したほこりを取り除く
- キューティクルを整える
- 頭皮に残った抜け毛を取り除く
髪のほこりが付着していると、シャンプーの洗浄効果が落ちます。
キューティクルを整えると、シャンプーの摩擦によるダメージを抑えられます。
頭皮に抜け毛が残っていると、シャンプー時に絡みやすいので、スムーズにシャンプーできるように取り除いておきましょう。
2.予洗い
丁寧なブラッシングが済んだら、いよいよ洗髪するのですが、まずは38~40℃くらいのぬるま湯で予洗いします。
予洗いすることで、髪や頭皮に付着した汚れ、汗、皮脂などがある程度落ちるので、重曹シャンプーの洗浄効果が高まります。
そうなれば、あまり量を使わなくても済むようになり、頭皮や髪へのダメージも避けられるでしょう。
予洗いのポイントは、2分程度掛けて頭皮全体を濡らしていくこと。頭皮マッサージをするような感覚で、指の腹を使いながら頭皮をもみ洗いしていきます。
3.重曹シャンプーを頭皮につける
丁寧なブラッシング⇒予洗いと進んだら、あらかじめ作っておいた重曹シャンプーを頭につけます。
少しずつ手に取り、マッサージするように頭皮をもみ洗いしましょう。予洗いと同じ要領です。
なお、作った重曹シャンプーは1回の洗髪で使い切ってください。残さないようにします。
重曹シャンプーで洗髪した後は、38〜40℃のお湯ですすぎ。重曹と汚れを丁寧に洗い流してください。
重曹が少しでも頭皮や髪に残っていると、べたつきの原因になり不快です。生え際や耳の裏側などもきれいにすすぎましょう。
重曹シャンプーを使ううえでの注意点
重曹シャンプーに育毛効果があると聞いて、早速使ってみようという方もいるでしょうが、使用に当たって注意すべきこともあるので、確認しておいてください。
合う合わないがある
頭皮環境を整えるうえで役に立つ重曹シャンプーですが、全ての方に合うわけではありません。
重曹シャンプーを使うことで、頭皮のフケやかゆみが生じる方もいます。ヒリヒリ感などの違和感を覚える方もいます。
実際に使ってどうもおかしいなと思ったら、いったん使用を中止、普段使っているシャンプーに戻してみましょう。それで状態が良くなれば、重曹シャンプーが頭皮に合わなかったということになります。
頭皮に傷や炎症がある方も重曹シャンプーの使用で悪化することがあるので、使用を控えましょう。
いくら育毛効果がありそうだといっても、自分の肌質に合わなければ、使わない方がいいです。別の育毛方法をお試しください。
必ずぬるま湯に溶かす
重曹シャンプーを作るときは、必ず重曹を38~40℃のぬるま湯に溶かしてください。
間違っても60℃以上の熱湯に溶かしてはいけません。
理由は、重曹を60℃以上の熱湯に溶かすと、弱アルカリ性から強アルカリ性に変わるから。強アルカリ性になると、皮膚を溶かすなどの現象が起きやすくなり、頭皮を傷めてしまいます。
頭皮が傷めば、育毛どころではなく、健康的な髪も生えにくくなるでしょう。
そのため、必ず重曹をぬるま湯に溶かし、弱アルカリ性状態にしておくのです。
重曹の粒子をしっかり溶かす
重曹の粒子には強い研磨作用があり、そのままの状態で髪を洗うと、頭皮を傷つけてしまうことがあります。
そのため、ぬるま湯に溶かす場合は、完全に溶けきるようにしてください。少しでも粒子が残っている状態での使用は避けましょう。
ただ、粒子が完全に溶けきっても、研磨作用はかなりありますから、あまり強く頭皮をこすりすぎないようにしてください。
1回で使い切る
作った重曹シャンプーは1回の洗髪で使い切ってください。
自分で作った重曹シャンプーには防腐剤が入っていません。そのため、使い切らずに残しておくと、雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が繁殖したシャンプーを頭皮に使えば、頭皮環境が悪化し健康的な髪が生えにくくなります。
せっかく育毛を期待して、重曹シャンプーを使っているのに、これでは逆効果です。
したがって、重曹シャンプーで洗髪する場合は、その都度新しいものを作って使ってください。
余ったら、もったいないなどとはいわずに棄てましょう。
実際に重曹シャンプーを使った人の口コミ
ここまでの記事を読んだ方は重曹シャンプーで育毛をしてみようかなと思ったかもしれません。
ただ、実際に使ってみたらどうなんだろうと疑問に思っていることでしょう。
そこで使った人の口コミを載せてみましょう。使用経験のある人の声は非常に参考になり、自分が使うべきかの判断基準にもできます。いくつか口コミを取り上げるので、内容をよくチェックしてみてください。
重曹シャンプー&クエン酸リンス試してみた。
— 梅干し君 (@umememe33) September 24, 2022
あかん、もうこれ市販いらんやつやwwwwwwwwwwwwwwww
もっと早く気付けば良かった😭😭
重曹シャンプー、クエン酸リンスしていると髪の毛の健康状態がすごく良くなった✌️
— 本当のことが知りたいだけ (@LY1FOLZTB2cVCXW) October 13, 2022
重曹シャンプーのスッキリ感マジで最高☺️無臭だし、俺は頭洗うと同時に顔も洗ってるから洗顔料もいらない✨濃度は濃すぎると皮脂もってかれまくるから、試行錯誤してちょうど良い濃度探してみて😌薄めでも全然🆗✌️お金全然かからないし、もうシャンプー買うことないわ🤭
— ブチャラティ (@take5802201) March 16, 2022
重曹シャンプーがいいという口コミが色々あります。
今度は育毛効果についての口コミを取り上げてみます。
そういえば重曹シャンプー&クエン酸リンスしてたら抜け毛減ったわ✨排水溝の髪の毛少ない!
— ノン (@non_san10) October 17, 2020
育毛剤とか散々CMしてるけど高いんでしょうね…
重曹クエン酸は激安だけど✨
頭髪が氣になってきてる方!
— えふ🌸改憲反対! (@imo_momo6) May 20, 2021
育毛剤やら高いシャンプーやらにお金かけないで重曹シャンプーに変えるだけでその悩み無くなるかもしれませんよ😊✨✨✨ https://t.co/DraFihn0gK
#重曹シャンプー #クエン酸リンス 最強です!#アトピー で頭を搔き、頭皮がハゲぽく薄くなった、、
— pbs (@htake0822) June 29, 2021
しかし重曹、クエン酸を使い頭皮が1ヶ月後頃に再生。
自分の体験として、きっとハゲかけてきている方なら、すぐに再生することは可能性だろう。
育毛剤?多分不要だ。 https://t.co/dQYayvLZqy
重曹シャンプーで育毛効果が上がった人が実際にいるようです。
重曹シャンプーが合う方合わない方
重曹シャンプーで育毛をと考えるのなら、自分に合うかどうか確かめないといけません。
そこで合う合わないの基準を示しましょう。
まず、普通肌で頭皮に問題がなければ、合う可能性が高いです。
重曹は基本的に安全な物質なので、通常の頭皮に使用する分には心配はいりません。頭皮を清潔にしてくれて、育毛効果も狙えるでしょう。
シャンプーの化学物質に敏感な方にも重曹シャンプーがおすすめ。
適切な量や使い方さえ守れば、化学物質のように肌トラブルも起こすこともないでしょう。
続いて、重曹シャンプーが合わない方です。頭皮に不安や悩みがある方、例えば、かゆみや炎症、赤みがあるなどの場合は重曹シャンプーが合わない可能性があります。
重曹シャンプーは安全とはいえ、頭皮の状態によっては刺激が強くなりすぎることがあり、使うのを控えた方がいい場合があります。