頭皮がそわそわ(ゾワゾワ)する原因は?予防法と対処法についても紹介!
頭皮トラブルにはさまざまな種類がありますが、頭皮がそわそわするという症状がある人がいるかもしれません。
頭皮がそわそわすることには、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、頭皮がそわそわする場合に考えられる原因やその対処法について解説します。
頭皮がそわそわ(ゾワゾワ)するのは病気が原因?
頭皮がそわそわする場合は、血行不良が原因かもしれません。
たとえば、同じ姿勢で長時間作業していると、頭皮が血行不良になることがあります。
この場合は、少しすることで症状が収まるため、特に問題はありません。
ただ、症状が何日も続いて改善されない場合や、痛みがあったりめまいがするような場合は、病気が原因かもしれません。
この場合に考えられる原因としては、
・後頭神経痛
・帯状疱疹
があります。
後頭神経痛(こうとうしんけいつう)
「後頭神経痛」とは、後頭部にある神経が圧迫されたことにより、頭部にしびれが発生する病気です。
たとえば、猫背などで偏った姿勢を続けていたり、頚椎が変形している人、長時間パソコンなどで同じ姿勢で作業をしている人、ストレスが蓄積している人、ひどい肩こりの人などがなりやすい傾向があります。
後頭神経痛の症状の特徴としては、首の片側から後頭部にかけて違和感やしびれの症状があることです。
チクチクと痛みがあったり、電気が走るような痛みが続いたり、髪の毛に触れるだけで痛みが起こるなどが、この症状に該当します。
後頭神経痛の症状が出た場合は、首の後ろ側や肩をマッサージしたり、首をシャワーなどで温めるといいでしょう。
また、痛みが続く場合は、「イブプロフェン」「アスピリン」「ロキソプロフェン」などが配合されている市販の鎮痛剤を使う方法もあります。たいていの症状は1週間程度で収まります。
症状が続いたり悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
医療機関では、抗痙攣薬や抗うつ薬を服用する治療法や、神経ブロック療法を注射する方法、パルス高周波法を用いる方法などの治療法があります。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
「帯状疱疹」は、水ぼうそうになった経験がある人が発症しやすい病気です。
水ぼうそうは、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こりますが、帯状疱疹はこのウイルスが再活性化することで発症する感染症です。特に50歳以上の人が発症しやすい病気です。
帯状疱疹の症状の特徴としては、顔など体の片側がチクチクと痛み、顔の半分が動かしにくくなるというものです。
また、体の片側に赤いぶつぶつや水ぶくれなどの発疹が出たり、皮膚に痛みがあったり、場合によっては発熱することもあります。
帯状疱疹の場合は、自分で対処できる方法はありません。そのため、早期に医療機関の内科や皮膚科を受診しましょう。
症状が出ているからといって、患部を冷やすことはやめましょう。患部を冷やしてしまうと、ウイルスが活性化するため逆効果です。
帯状疱疹が原因で頭皮がそわそわする場合は、抗ウイルス薬や鎮痛剤などで治療します。
また、高齢者であったり免疫力が低下している人の場合には、ファムシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬で治療します。
他にも、場合によっては非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)やアセトアミノフェンを使うケースもあります。
痛みが出ている場合には、オピオイド鎮痛薬を使う場合もあります。
オピオイド鎮痛薬は、神経系の司令塔である脳や脊髄に作用して痛みを抑えるタイプの治療薬です。
頭皮がそわそわする原因は?
頭皮がそわそわする原因には、日常生活による影響も考えられます。
ここでは、想定される原因について解説します。
体調が乱れている
体調が乱れていると、このような頭皮トラブルに発展することがあります。
体調の乱れとしては、以下のものが挙げられます。
・自律神経の乱れ
・血行不良
・睡眠不足
自律神経の乱れ
自律神経が乱れてしまうと、ホルモンバランスも崩れてしまい、痙攣しやすくなります。
また、女性は更年期の場合や生理前にも同様の症状が出やすいため、気になる場合は婦人科で相談しましょう。
血行不良
血行不良も原因とひとつと考えられます。
頭皮の血管がピクピクするような場合は、血行不良になっている可能性があります。
また、気温が低い日の場合は、血管がさらに収縮してしまうため、体を温めたり、頭皮マッサージなどで頭皮を温めるようにしましょう。
睡眠不足
睡眠不足の状態が続くと、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れるだけでなく、集中力が低下したりストレスにつながる場合があります。
他の頭皮トラブルの原因にもなっているため、十分に睡眠をとるようにしましょう。
日常生活に原因がある
日常生活が原因で発生することもあります。
日常生活で原因になる得るものとしては、以下のものが考えられます。
・ストレス
・筋肉疲労
・アルコール
ストレス
ストレスは、頭皮トラブルだけでなく、他にも多くの病気の原因となっているなど、体と心に大きな影響を及ぼします。
このストレスが原因で頭皮に問題を起こすことが多いため、うまくストレスを解消していく必要があります。
筋肉疲労
筋肉疲労が起きていると痙攣が発生する場合があります。
頭皮に症状が出ている場合は頭皮マッサージが有効ですが、さらに首や肩などの筋肉をほぐすことでコリを取ることで症状が改善される場合があります。
また、普段から歯ぎしりをするクセがある人も、頭部の筋肉疲労の原因になる場合があります。
アルコール
アルコールによっても、頭皮が痙攣する場合があります。
特に、アルコールを大量に摂取している人に多く、アルコールを摂取してから時間が経過することで、アルコール離脱症候群が発症します。
アルコールの摂取を止めてから7時間〜20時間に発症するのが早期離脱症候群で、72時間〜98時間に発症するのが後期離脱症候群です。
また、禁煙しているときにも同様の症状が出る場合があります。
病気による影響
病気によっても、頭皮が痙攣する場合があります。
影響があると考えられる病気には、以下のものがあります。
・特発性てんかん
・脳血管障害
・脳炎、髄膜炎
特発性てんかん
「特発性てんかん」とは、脳の慢性的な病気のことです。
この病気の症状は、脳に異常がなくても痙攣が発生します。症状にはさまざまなものがあり、幅広い年齢層の人が発症します。
脳血管障害
「脳血管障害」とは、脳の血管に障害があることが原因で、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血を引き起こしてしまう病気です。
この病気になり脳に影響が出てしまうと、痙攣したりろれつが回らなくなるなど、さまざま悪影響が出てしまいます。
脳炎、髄膜炎
「脳炎」「髄膜炎」とは、免疫力が低下したことによる影響で、病原菌が脳や髄膜に侵入してしまう病気です。
高熱や頭痛が発生したり、首の後ろ側に痛みが出たり、痛みで曲げることができない場合は、脳炎や髄膜炎の可能性があります。
また、他にも痙攣や嘔吐、意識障害の症状が出る場合もあります。
医療機関を受診する場合
症状などによっては、医療機関を受診する必要があるケースがあります。
ここでは、医療機関を受診する場合について解説します。
医療機関を受診する目安について
症状が繰り返し何度も出てしまう場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
また、高熱が出たり意識障害がある場合は、すぐにでも診察してもらわなければ、重篤な症状になる可能性もあります。
医療機関としては、神経内科や脳神経外科を受診しましょう。
また、その際には発熱があるかどうか、頭部にケガをしたことがあるかどうかなど、原因になりそうなことは詳細に説明してください。
妊娠中の場合は、まずはかかりつけの産婦人科を受診するか、症状が重い場合は救急外来を受診するようにしましょう。
検査の内容
医療機関を受診した場合は、原因を特定するために、さまざまな検査を行います。
行う検査としては、
・血液検査
・尿検査
・脳波検査
・脳のCT検査
・MRI検査
などがあります。