頭皮に角栓ができる原因は?予防法や対処法についても紹介!
角栓は顔の鼻の周囲にできるものと思っている人も多いかもしれません。
ただ、角栓とは皮脂の塊のことで、鼻の周囲だけでなく、頭皮の毛穴にも発生する場合があります。
ここでは、頭皮に角栓ができる理由や影響、対処法について解説します。
頭皮に角栓ができる理由とは?
ここでは、頭皮に角栓ができる理由について解説します。
以下の項目について詳細に解説しますので、参考にしてみてください。
・頭皮の皮脂腺の量が多いため
・皮脂が過剰に分泌したため
頭皮の皮脂腺の量が多いため
角栓は皮脂の分泌量が多い場所で発生しやすくなっています。
皮脂の分泌というと顔をイメージする人も多いかもしれませんが、皮脂腺が多く皮脂の分泌量が多いのは頭皮です。
頭皮にある皮脂腺の数は、顔にある量の約2倍といわれています。
また、頭皮にある毛穴は他の場所にある毛穴よりもサイズが大きく、さらに数も多くなっています。
頭皮には約4万個の毛穴があるとされていて、その毛穴から複数の髪の毛が生えています。
皮脂腺の数が多いため、その分角栓もできやすくなっています。
皮脂が過剰に分泌したため
角栓は、皮脂が過剰に分泌するとできやすくなります。
頭皮にできる角栓は、毛穴に詰まった皮脂や角質などが混ざったものとなっています。毛穴の皮脂腺から分泌された皮脂と、剥がれ落ちた角質によって角栓が作られます。
そのため、頭皮で皮脂が多く分泌されてしまうと、角栓ができやすくなってしまいます。
皮脂が多く分泌してしまう原因としては、
・脂分が多い食事をしている
・野菜の摂取が少ない
・シャンプーや洗髪の方法を間違えている
・ストレス
などがあります。
ストレスが皮脂の分泌に影響を与える理由としては、ストレスがかかることでストレスホルモンのコルチゾールの分泌が増えることにあります。
このコルチゾールの分泌が増えると、男性ホルモンのアンドロゲンの分泌も増えてしまいます。アンドロゲンは皮脂の分泌に影響するため、結果として皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
頭皮に角栓ができることによる影響
では、頭皮に角栓ができると、どのような影響があるのでしょうか。
ここでは、頭皮の角栓の影響について、以下の項目から解説します。
・頭皮が臭う
・髪の毛がベタつく
・ニキビの原因になる
・髪の毛が伸びにくくなる
・皮膚炎の原因になる
頭皮が臭う
頭皮に角栓ができると、臭いの原因になることがあります。
角栓自体には臭いはありませんが、角栓には角質が混ざっていて、その角質の成分のタンパク質が酸化することで臭いが発生してしまいます。
角栓によって発生する臭いには種類があり、それぞれ原因が異なります。
酸っぱい臭いがする場合は、皮脂をエサとする雑菌が分解したことが原因です。
脂っぽい臭いの場合は、雑菌によって分解された皮脂が酸化したことが原因です。
腐ったような臭いがする場合は、角質が酸化したことが原因です。
これらの臭いは、角栓が多くなればなるほど臭いが強くなります。場合によっては、周囲の人が臭いに気づくレベルになることもあります。
髪の毛がベタつく
角栓は髪の毛のベタつきの原因になる場合があります。
頭皮に角栓が増えてしまうと、頭皮の細胞のターンオーバーがうまくいかなくなります。そのため、頭皮の皮脂が髪の毛に付着してしまい、髪の毛のベタつきの原因になってしまいます。
髪の毛がベタつくと、手で触れた際にベタついたり、髪の毛のボリュームが減っているように見えてしまいます。
ニキビの原因になる
頭皮に角栓があると、ニキビの原因になる場合があります。
ニキビは、毛穴に皮脂が詰まったことにより発生する症状で、顔や背中にできるイメージがありますが、頭皮にもニキビは発生します。
頭皮にニキビができていると、ブラッシングのときに当たって痛く感じる場合があります。
髪の毛が伸びにくくなる
頭皮に角栓ができていると、髪の毛が伸びにくくなる場合があります。
角栓があるということは、毛穴が詰まっている状態になっています。毛穴が詰まることで頭皮環境は悪化してしまい、髪の毛の成長が阻害され、伸びにくくなってしまいます。
髪の毛が細く弱い場合は、角栓が原因かもしれません。
皮膚炎の原因になる
頭皮に角栓が発生すると、皮膚炎の原因になる場合があります。
角栓があるということは頭皮環境が悪化しています。そのため、皮膚炎になりやすい環境と言えます。
角栓が原因で発生する可能性がある皮膚炎としては、脂漏性皮膚炎があります。もし、頭皮に炎症やかゆみ、フケがある場合は注意しましょう。
脂漏性皮膚炎はマラセチア属真菌が原因とされています。このマラセチア属真菌は皮脂をエサとしているため、頭皮で繁殖しやすい傾向があります。
脂漏性皮膚炎は、自覚した段階ではすでに慢性化していることが多く、自然治癒は期待できません。
また、脂漏性皮膚炎になっている場合は、抜け毛が増えることがあります。抜け毛は皮膚炎と同じく頭皮環境の悪化が原因となっています。
脂漏性皮膚炎になっている場合は、医療機関で治療を受けてください。
頭皮に角栓ができるのを予防する方法
ここでは、頭皮の角栓を予防する方法について紹介します。
以下の項目から解説しますので、参考にしてみてください。
・髪の毛を正しく洗う
・シャンプーを変えてみる
・栄養バランスが良い食事をする
・十分な睡眠をとる
・正しい生活習慣を送る
・ストレスを解消する
髪の毛を正しく洗う
間違った方法で髪の毛を洗っていると、頭皮に角栓ができる原因となる場合があります。
普段から洗髪をしていた場合でも、頭皮に皮脂が残っていると角栓ができてしまいます。そのため、正しい方法で髪の毛を洗う必要があります。
角栓は古くなった皮脂や老廃物がたまることでできてしまいます。そのため、古くなった皮脂や老廃物を除去しておけば、角栓が予防できることになります。
髪の毛を洗う場合は、まず髪の毛をブラッシングしておき、シャンプーを使う前に、お湯で髪の毛の汚れを洗い流す予洗いをするようにしましょう。
予洗いをすることで大まかな汚れを除去できるため、シャンプーで残りの汚れが落ちやすくなります。
頭皮で最も多い汚れは頭皮に汚れであるため、頭皮にもお湯を使って洗うのがポイントです。
次に、シャンプーを手のひらでよく泡立てて、髪の毛につけます。
髪の毛を洗う際には、指の腹の部分を使って頭皮を優しく洗うようにして、髪の毛は指でなでるように洗うのがポイントです。
汚れを落とそうとして爪を立てて洗ってしまうと、頭皮が傷つく恐れがあります。頭皮が傷ついてしまうと、炎症が発生するなどの頭皮トラブルにつながります。そのため、髪の毛を洗う際には頭皮を傷つけないように注意しましょう。
髪の毛を洗ったら、シャンプーの洗い残しがないようにしっかりとすすぎましょう。
角栓は頭皮に残った皮脂や老廃物が原因となるため、汚れが残らないようにしっかりとすすぎましょう。
シャンプーなどが頭皮に残っていると、毛穴が詰まる原因になる場合があるため、しっかりとすすぐのがポイントです。
髪の毛が長い人は、耳の後ろや襟足部分にすすぎ残しがあることが多くなっています。そのため、この部分は特に念入りにすすぐようにしましょう。
その後は、乾いたタオルを使って水分を拭き取り、ドライヤーで乾燥させます。
自然乾燥は髪の毛を傷める場合があるため、ドライヤーを使いましょう。
シャンプーを変えてみる
頭皮の角栓の予防には、シャンプーを変えてみることもおすすめです。
シャンプーは大きく分類して、「アルコール系」「石鹸系」「アミノ酸系」の3種類があります。
角栓の予防を考える場合、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
アミノ酸系のシャンプーは、洗浄力がマイルドなものが多く、頭皮の潤いを守ることができます。
角栓を予防したい場合、洗浄力が強いシャンプーを使うのが効果的では?と思う人は多いかもしれません。
ただ、洗浄力が強いシャンプーを使うと、頭皮の皮脂を除去しすぎてしまい、頭皮が乾燥したり、皮脂が過剰に分泌してしまうなどの悪影響が出る場合があります。
もし洗浄力が強いシャンプーを使っているのであれば、洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーに変えてみましょう。
栄養バランスが良い食事をする
頭皮の角栓を予防するには、普段から栄養バランスがとれた食事を心がけましょう。
特に、脂肪分が多い食事をしていると頭皮の皮脂が多くなり、角栓ができやすくなります。
栄養バランスの良い食事とは、
・主食(炭水化物)
・主菜(タンパク質)
・副菜(ビタミン、ミネラル、食物繊維など)
・汁物
のセットが理想です。
食べる食材があまり偏らないようにして、幅広い食材を食べるようにしましょう。
特に、ビタミンCを多く含む野菜や果物は、皮脂の過剰な分泌を抑える効果があるとされています。また、ビタミンBについても皮脂をコントロールする作用があるとされています。
そのため、ビタミンCやビタミンBが多い食品を摂取するといいでしょう。
十分な睡眠を取る
角栓を予防するには、頭皮環境を改善させることが重要です。そのための方法のひとつとして睡眠があります。
人は睡眠時に細胞の修復をしています。これは頭皮でも同様で、十分に睡眠することで頭皮環境の改善が期待できるのです。
もし睡眠が不十分であれば、細胞の修復が十分に行えず、頭皮環境の悪化につながってしまいます。
頭皮環境が悪いと髪の毛の生育にも影響が出てしまいます。
特に、夜10時から深夜の2時までに間は、成長ホルモンが多く分泌されるゴールデンタイムとされています。そのため、この時間帯に睡眠しているようにするといいでしょう。
正しい生活習慣を送る
生活習慣が悪化することも、頭皮に角栓ができる原因となります。
生活習慣が悪化すると血行が悪くなり、頭皮環境の悪化の原因となってしまいます。
そのため、血行不良によって頭皮に角栓ができた場合は、生活習慣の見直しが必要です。
たとえば、定期的に運動するようにしたり、十分な睡眠時間を確保するなど、日常生活全般を見直してみましょう。
また、飲酒や喫煙をしている人は、量を減らしたり辞めてみることもおすすめします。
ストレスを解消する
ストレスが蓄積していることも、頭皮の角栓の原因となってしまいます。
そのため、ストレスが溜まっているのであれば、ストレスの解消も重要です。
ストレスが溜まっていると、交感神経が優位となってしまい、血管が収縮することで血行不良になってしまいます。
血行不良は頭皮環境の悪化の原因であるため、ストレスによる影響も大きいと言えます。
ストレスを解消する方法には、さまざまものがありますが、
・有酸素運動をする
・趣味を楽しむ
・睡眠時間を確保する
・食事を楽しむ
などがあります。
特に、楽しくない方法は逆にストレスの原因となるため、自分が楽しいと思う方法を試してみてください。
頭皮の角栓を除去する方法
頭皮に角栓ができた場合、それを放置していると臭いの原因になったり、抜け毛につながるなど、さまざまなトラブルに発展します。そのため、頭皮の角栓はすぐに除去するようにしましょう。
頭皮の角栓を除去する方法としては、クレンジングがおすすめです。
頭皮のクレンジングは、ヘッドスパなどの施設に行く必要があるというイメージがあるかもしれませんが、頭皮のクレンジングは自宅ですることができます。
ここでは、頭皮のクレンジングの方法について解説します。
手順1:オイルと炭酸水を準備する
頭皮のクレンジングをするためには、市販されているクレンジング用のオイルか、炭酸水(無糖のもの)を用意しましょう。
角栓は主にタンパク質でできているため、炭酸水が有効です。炭酸水はタンパク質と結びつきやすいため、クレンジング効果が期待できます。
クレンジング用のオイルを使う場合は、500円玉程度の量を使います。炭酸水でも500mlのペットボトルのものを用意すれば十分にクレンジングができます。
手順2:頭皮のマッサージをする
頭皮のクレンジングをする場合、まずオイルか炭酸水を頭全体に馴染ませます。
次に、指の腹の部分を使って優しく頭皮をマッサージします。時間は1〜3分程度が目安です。
この際には、強い力で揉み込んだり、激しく頭皮をこすってしまうと、頭皮が傷ついてしまうため注意が必要です。
クレンジングをする場合は、週に1〜2回程度が目安です。
角栓をすぐに除去したいからといって、頻繁にクレンジングをしてしまうと、頭皮の皮脂を除去しすぎてしまい、頭皮が乾燥してしまうため注意しましょう。
頭皮が乾燥してしまうと、フケや抜け毛の原因になるため、クレンジングは適度に行うようにしましょう。
頭皮の状態をチェックする方法
頭皮の角栓を予防するためには、普段から対策することが効果的です。
ただ、自分の頭皮の状態が良くわからない人も多いのではないでしょうか。
ここからは、自分でできる頭皮のチェック方法について紹介します。
あぶらとり紙を使う
あぶらとり紙は、顔などの脂分を取るために使うものですが、頭皮の皮脂の状態のチェックに使うことができます。
ただし、あくまで簡易的なチェックであることを理解しておいてください。
あぶらとり紙を使った頭皮のチェック方法は、以下の通りです。
まず髪の毛をドライヤーで乾燥させ、あぶらとり紙を30分ごとに頭皮に押し当てます。場所は、髪の毛の生え際やおでこの周辺がおすすめです。
そして、あぶらとり紙につく脂分の状態を時間経過とともに確認しましょう。
30分〜60分程度であぶらとり紙に脂がつくようnアバイは、脂分の分泌が多い脂性肌であると言えます。
60分〜90分で脂がつく場合は、普通の肌です。
90分以上経ってもあぶらとり紙に脂がつかない場合は、乾燥肌になっています。
あぶらとり紙で脂分を吸収できる
あぶらとり紙は、本来顔などの脂分を吸収するための道具です。
そのため、頭皮の脂分を吸収させることもできます。
頭皮は髪の毛で覆われているため、常に湿度が高く汗をかきやすい場所です。そのため、何もせずに放置しているとベタついてしまいます。
あぶらとり紙を使って湿度が高い場所を拭き取ることで、余分な皮脂を吸収し、ベタつきや臭いを予防することができます。
ただし、あぶらとり紙で皮脂を取る場合は、強くこすらないようにしましょう。強くこすってしまうと、その摩擦によって髪の毛がダメージを受けてしまう場合があります。