ベビー用シャンプーは育毛に効果がある?大人が使っても大丈夫?
赤ちゃんのためのシャンプーとして販売されているベビー用シャンプーですが、大人の育毛効果があるのではとの話があります。どうでしょうか。薄毛の人にとっては気になるところでしょう。
そこでこの記事で、ベビー用シャンプーの特徴や育毛効果の有る無しなどについて詳しく解説します。
ベビー用シャンプーとは?
まず、ベビー用シャンプーとはどのようなシャンプーなのかから説明します。
赤ちゃんのためのシャンプー
ベビー用シャンプーとは、ずばり赤ちゃん(新生児から3歳くらいまでのお子さん)のためのシャンプー。
お肌が繊細な小さなお子さん用ということもあり、刺激成分が使われることはほとんどなく、頭皮に優しいものが主成分になっています。
ベビー用シャンプーにはどんな成分が使用されているか?
「界面活性剤」・「ラウレス硫酸Na」・「ラウリル硫酸Na」など大人のシャンプーではおなじみの洗浄力の強い成分はベビー用シャンプーでは使用されていません。
「防腐剤」・「着色料」・「香料」なども含まれていないものが多いです。
代わりに、「ココアンホプロピオン酸Na」・「ココアンホ酢酸Na」・「ラウロイルメチルタウリンNa」・「ラウロイルグルタミン酸Na」・「ココイルグルタミン酸Na」・「ココイルグルタミン酸TEA」などの洗浄成分が使われていることがあります。
これらの成分は弱刺激か弱酸性で、敏感肌や乾燥肌の赤ちゃんのお肌用になっています。
このほか、「グリセリン」・「コラーゲン」・「セラミド」・「ヒアルロン酸」・「植物性オイル」など、赤ちゃんの頭皮を乾燥から守るための保湿成分を含んでいるタイプもあります。
このように大人のシャンプーとは構成がだいぶ違う部分があり、赤ちゃんの頭皮をいたわりながら髪を洗うようになっています。
ベビー用シャンプーの種類
ベビー用のシャンプーには全身用or髪用があります。
全身用だと、髪がきしむ、ニオイが取れにくいなどの場合があるので、新生児で髪が少ないうちは全身用、赤ちゃんが大きくなって髪が多くなったら、髪用と使い分けたいところです。
後程取り上げますが、大人の育毛用としてベビー用シャンプーを使うのなら、もちろん髪用です。
洗浄成分では次のようなタイプがあります。
- アミノ酸系
- タウリン系
- ベタイン系
アミノ酸系のベビー用シャンプーは弱刺激で、お肌に優しいタイプ。タウリン系のベビー用シャンプーは泡立ちと泡切れがよく、すすぐとよく流れます。
ベタイン系のベビー用シャンプーは保湿・補修効果があるタイプ。ただ、髪がきしみやすいです。
ベビー用シャンプーを大人が使っても大丈夫?
赤ちゃん用に作られたベビー用シャンプーですが、大人が使っても大丈夫なのか考えてみましょう。
成分自体から言えば、ベビー用のシャンプーを大人が使用しても大丈夫です。問題は全くありません。赤ちゃんのお肌用に優しいシャンプーですから、大人のお肌にも優しくなっています。
特に敏感肌や乾燥肌のように繊細な肌質の大人にとっては、ベビー用シャンプーの優しさは好ましい部分。
弱いお肌を傷めず、守ってくれます。このような肌質の人は、大人用シャンプーを使うと、刺激が強すぎて、肌トラブルを起こしやすいもの。それよりは、ベビー用シャンプーでお肌をいたわるのも1つの方法です。
ただ、ベビー用シャンプーの使用がおすすめでない大人もいます。例えば、スタイリング剤の使用頻度が多い人や量を多く使う人。このような人の髪の汚れやスタイリング剤は、ベビー用シャンプーでは落としきれません。
汚れやオイル・ワックスのようなスタイリング剤が落ちきれないと、毛穴に詰まってしまい、髪が抜けやすくなることがあります。
つまり、育毛どころか、かえって薄毛が進行することもあり得るのです。そのため、もっと洗浄力の強いシャンプーできれいに洗う必要があるでしょう。
頭皮の皮脂分泌量が多い脂性肌の人にもベビー用シャンプーは不向き。脂性肌の人は、多い皮脂がしっかり落ちるシャンプーで洗髪しなければいけないでしょう。
ベビー用シャンプーでは余分な皮脂が残ってしまい、洗いあがりが脂っぽく、すっきりしないでしょう。
ベビー用シャンプーに育毛効果はある?
ベビー用シャンプーに育毛効果を期待する人もいるようですが、残念ながら期待薄です。ベビー用シャンプーの成分の中に育毛成分は入っていないからです。
赤ちゃんのために育毛効果が得られる商品を購入する親もいないでしょうから、ベビー用シャンプーには育毛成分が配合されていません。配合されていなければ、育毛を期待してもかないにくいもの。
ただ、ベビー用シャンプーにはお肌に優しい成分が配合されています。それらの成分はお肌や頭皮を傷めず、必要な皮脂も落としすぎず、頭皮環境を健全な状態にキープします。
頭皮を健全な状態にキープできれば、髪が生えやすい環境も整うもの。髪が成長するかどうかは頭皮の状態にかかっているので、ベビー用シャンプーで頭皮をいたわれば、育毛しやすくなる可能性はあるでしょう。
AGAの進行は止められない
薄毛というと、男性特有の男性型脱毛症(AGA・Androgenetic Alopecia)という症状がありますが、AGAの進行はベビー用シャンプーでは止められないでしょう。
AGA発症は脱毛ホルモン、DHT'(ジヒドロテストステロン)による影響が大きいです。
このほかに、遺伝によるAGAもありますが、いずれにしろ原因が原因ですから、シャンプーをベビー用シャンプーに変えたくらいでは進行は止められません。
もっと効果のある別の方法を試す必要があります。クリニックの受診もそのうちの1つでしょう。
おすすめのベビー用シャンプーはある?
育毛効果があるとして販売されているベビー用シャンプーはもちろんありませんが、それでも大人が使用してもよさそうなベビー用シャンプーがあります。いくつか紹介しましょう。
ママ&キッズベビーヘアシャンプー
「ママ&キッズベビーヘアシャンプー」はナチュラルサイエンスが販売しているベビー用シャンプー。アミノ酸系のベビー用シャンプーで、お肌にも優しくなっています。
「香料」も「パラベン」も「着色料」も使われていません。弱刺激で、頭皮環境も守りますから、育毛しやすい環境が整うでしょう。
頭皮のべたつき・ニオイもよく落としてくれるベビー用シャンプーで、きれいになります。
MammaBabyベビー用シャンプー(オーガニック)
「MammaBabyベビー用シャンプー(オーガニック)」は、プチフィロゾフが販売しているベビー用シャンプー。
商品名が示すように、オーガニック処方です。11もの無添加処方になっていて、安心して使用できます。
コーティング剤などは使用せず、髪そのものが持つ「守る」・「保つ」力を育てるベビー用シャンプーです。大人のリセットシャンプーにも使えるとの商品説明もあります。
健全な髪を生やし、ハリとコシをもたらすのにも役立ちそうなベビー用シャンプーですね。
ALLNA ORGANIC BABY シャンプー
「ALLNA ORGANIC BABY シャンプー」はイルミルド製薬が販売しているベビー用シャンプー。
やはりオーガニックシャンプーで、「合成香料」・「パラベン」・「アルコール」不使用。硫酸系の洗浄成分も配合されていませんから、弱刺激かほとんど刺激がありません。
「コラーゲン」や「セラミド」など4種類の保湿成分も添加されています。これで頭皮の潤いも保たれ、髪が育ちやすい環境もできますね。
ママベビー ベビーシャンプー
「ママベビー ベビーシャンプー」もプチフィロゾフが販売している商品。「石油系界面活性剤」・「鉱物油」・「アルコール」などが含まれていないタイプで、弱刺激で頭皮にも優しいです。
成分の96.37%は植物由来。大人でも安心して使用ができます。
皮脂汚れもすっきり落とすので、頭皮環境も整いますよ。
ママベビー コンディショナー
「ママベビー コンディショナー」は、プチフィロゾフが販売しているベビー用コンディショナー。シャンプーではありませんが、髪に優しい成分が含まれています。
仕上がりは軽く、髪が細く猫っ毛の人やペタンとしやすい人にもおすすめ。
シリコンは入っていません。ノンシリコンで頭皮を健康な状態にし、髪を良好に整えます。赤ちゃんだけではなく、大人の髪も健康的にするので、ぜひとも使ってほしいベビー用コンディショナーです。