「育毛・発毛・増毛・植毛」の違いは?最適な方法で髪を増やそう!
今回は「育毛・発毛・増毛・植毛」の違いについてご紹介します。
難易度や費用もバラバラになっていますので、予算にあった方法で髪を増やしましょう。
「育毛・発毛・増毛・植毛」の早見表
特徴 | 難易度 | 維持力 | 費用 | 効果が出るまでの期間 | |
育毛 | 髪を太くさせる | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 1万円~ | 3ヵ月~ |
発毛 (薬無し) |
髪を生やす | ★★★★★ | ★★★★★ | 10万円~ | 6ヶ月~ |
発毛 (薬有り) |
髪を生やす | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 3万円~ | 6ヶ月~ |
増毛 | 髪を括り付ける | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | 10万円~ | 1日 |
植毛 | 髪を植える | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | 100万円~ | 3ヵ月~ |
簡単な早見表で言えば上記の様になります。
これらを見て言えるのは、髪の毛を増やす方法が簡単であればあるほど、フサフサになった状態の維持力かお金が無くなります。
理想としては薬を使わない発毛ですが、これにはパーソナル的要素が加わり、全員が同じ方法で生えるかが分かりません。
次から詳しくそれぞれの違いについて説明していきます。
育毛とは?
育毛とは既に生えている髪の毛を太くしたり育てる事を指します。
育毛のメリット
育毛のメリットは比較的に簡単に結果が出る事です。
運動や食生活などを変えるだけでも改善します。
育毛のデメリット
育毛のデメリットは、最低でも3か月は時間が必要な点です。
ヘアサイクル上どうしても直ぐには結果が出ないので、根気が必要です。
また、育毛剤等のお手軽な育毛方法を選択する場合も多いとおもいますが、その場合、成分の知識が無いと全く効かない製品を使って結果が出ないという事も多々あります。
発毛とは?
発毛とは本来生えているはずの髪の毛を生やす事を指します。
発毛のメリット
発毛のメリットは無くなってしまった毛でも生えてくる事です。
実は髪の毛は無くなったように見えても、仮死状態で10年ぐらいの脱毛歴であれば復活する可能性が高いです。
発毛のデメリット
難易度が育毛と比べて格段に上がります。
食生活等を変えるだけで良かった育毛と違い、生活習慣全般を変えて正しい知識と製品を使って、6か月ぐらいで効果が見え始めます。
また、専門のクリニックやサロンで生やすとなると、基本的にないものを作り出すという作業が必要になるので、金額は高いです。
格安中の格安サロンのゼウス発毛でも、発毛の3ヶ月コースで19万円程します。
髪の毛サイクルは3ヶ月~4か月周期なので、発毛の施術をやり始めたとしても1ヶ月そこらで結果は出ませんが、薄毛の根本的な解決が可能です
増毛とは?
増毛とは、自毛に人工毛を括りつけて髪の毛を増やす技術の事を言います。
また、増毛にも種類があり「結毛式増毛法」「接着式増毛法」「編み込み式増毛法」というのがあります。
結毛式増毛法
髪の毛一本に対して4本~10本の束を括りつける増毛方法です。
業界では最も一般的でゼウス発毛もこの手法の増毛です。
有名どころで言うと、アデランスやアートネイチャーもこの手法でやっています。
メリットとしては、一番頭皮にダメージが少なく、発毛との併用も可能なのでお客様本来の毛も大事にする事ができます。
デメリットとしては、一本一本手作業で括りつけるので時間がかかります。
また、髪の毛の長さが10㎝程無い結い付ける事が難しいです。
接着式増毛法
シートになっている毛をそのまま張り付ける増毛方法です。
メリットとしては、かなり短時間が仕上がる事と所謂ツルッパゲ状態の人には最適です。
先ほどの結毛式増毛法は髪の毛がある事が前提なので、結い付ける髪の毛がなかったり長さが足りないと増毛できませんが、この方法ならむしろ髪の毛が全く無い方が良いです。
デメリットとしては、通気性が悪く頭皮へのダメージがあり、薄毛を進行させてしまう可能性があります。
昔よりはだいぶ通気性が良くなりましたが、結毛式増毛法と比べると雲泥の差です。
編み込み式増毛法
スヴェンソンというサロンが独自開発した増毛法で、自毛にウイッグ(カツラ)を通り編み込んで固定させる増毛法です。
メリットはカツラよりも安定性があり、ちょっとやそっとじゃ取れません。
デメリットは頭皮環境がやはり非常に悪くなるところです。
増毛というよりはかつらというニュアンスの方が違いです。
増毛のメリット
増毛のメリットは分かりやすく1日で結果が出る事です。
500本だと1時間ぐらいで増毛が出来ますが、1500本もやればかなりのボリュームUPが出来ます。
増毛のデメリット
増毛のデメリットはたくさんあります。
- 髪の毛に負担がかかる
- 髪の毛が伸びるとリペアが必要
- 金額が高い
増毛は一本の毛に括り付ける為、軽い素材とは言え負担があり、ダメージを与えてしまします。
また、一度増毛したから大丈夫という訳ではなく、髪の毛が伸びてくるとリペアという作業が必要となり、継続的な費用が発生します。
人工植毛とは?
人工植毛とは、人工的に作った毛髪を薄毛が進行している頭部に植えて、髪の毛を増やす施術方法です。
人体に馴染みやすい合成繊維(ナイロン・ポリエステル)で作られており、自毛と変わらない自然な仕上がりを再現できます。
人工植毛は自毛植毛とは異なり、自分の髪を移動して植え替える施術ではなく、合成繊維を1本1本植えていく施術になります。
人工植毛のメリット
人工植毛は薄毛に悩んでいる方に人気の施術方法です。実際に人工植毛を考えている方は、メリットやデメリットを知っておくことでトラブル防止にも繋がるでしょう。
人工植毛のメリットはこちら。
- 自毛植毛と比べて費用が安い
- 好きなところを増毛できる
- 施術したその日にフサフサになる
それでは、詳しくみていきましょう。
自毛植毛と比べて費用が安い
人工植毛と自毛植毛では、人工植毛の方が金額的には低コストです。
植毛したい範囲など、本数によって値段は変わってきますが、全体的に見ても人工植毛の方が安く抑えられます。
好きなところを増毛できる
人工植毛は髪が生えてくる細胞とは一切関係ないため、ご自身の好きなところに髪の毛を生やすことができます。
もともと額が広い方でも、人工植毛で狭くすることももちろん可能。この技術のおかげで、今まで出来なかった思い通りのヘアスタイルを実現できるようになりました。
施術したその日にフサフサになる
人工植毛によって、その日に髪の毛がフサフサになります。髪の毛を植えていく手術になるため、ボリューミーな髪に仕上げることができます。
今すぐにでも薄毛を隠したい方であれば、何よりも嬉しく思うことでしょう。
人工植毛のデメリット
人工植毛は、植毛したことがバレる可能性があったり、不自然に思われたりすることがあります。人工植毛のデメリットはこちら。
- 維持費がかかる
- 体と合成繊維が合わないときがある
- 毛髪が伸びない
それでは、詳しくみていきましょう。
維持費がかかる
人工植毛後のメンテナンスが必須で自毛植毛と違い、約1年で8~9割の植えた髪が抜け落ちてしまいます。
そのため、植毛したあとは半年~1年に1回のメンテナンスをしなければなりません。
体と合成繊維が合わないときがある
人体に馴染みやすい毛を使っていますが、稀に拒絶反応を起こすことがあります。
これは体が異物として判断し、異物を除去しようとする生理作用です。
せっかく植えたのに抜けてしまうことも、体から発せられた拒絶サインだといえるでしょう。
毛髪が伸びない
人工植毛は合成繊維からできているため、人の髪の毛のように伸びません。
髪の毛が伸びてきたから今回は短くカットしてもらおうと思って、人工植毛した部分もカットしてしまうと、そこから伸びてこないので気を付けましょう。
自毛植毛とは?
自毛植毛とは、自分の髪を「頭皮ごと」薄くなった部分に移植して、薄毛を解消する方法。
植毛に必要となる髪は、後頭部若しくは側頭部で採取します。
なぜこの部分から採取するのかというと、理由は単純。ただ単に、後頭部や側頭部は薄くなりにくいからです。
つまり「毛が薄くなりにくい=毛が十分にある」ということで、これらの部分の髪を毛根ごと採取するというわけです。
その後は、いくつかに株分けし、植毛する部分の頭皮に穴をあけ、さきほど株分けした毛を植え込んで定着させます。
自毛植毛のメリットは?
自毛植毛のメリットには、下記のようなものが挙げられます。
- 失われた髪を取り戻すことができる
- 自分の髪を使うことで安心感がある
- 植毛していることが周りから見ても分かりにくい
- 拒絶反応が起きにくい
もともと毛が生えていない部分や薄くなった部分に対して発毛を促すことが植毛の大きな役目です。
そのため、きちんと定着さえさせれば、自分の毛根そのものを移植していると同じことですので失われた髪が自然に復活します。
また、仕上がりもナチュラルで植毛しているということが分かりにくく、何より自分の髪を使っているということで安心感も得られるでしょう。
さらに、心配な拒絶反応が起きにくいというのもおすすめする大きなポイント。心配事を極力減らせれば不安も解消されます。
自毛植毛のデメリットは?
ここでは、自毛植毛のデメリットについて解説します。自毛植毛のデメリットには、下記のようなものが挙げられます。
- 髪が伸びるのに時間がかかる
- 費用がかかる
- 利用できる株数が限られる
自毛植毛の場合、残念ながら移植してから1ヶ月ほど経過すると植毛した毛が一旦抜け落ちます(初期脱毛)。
初めて経験する際は驚くかもしれませんが、これは自毛植毛では起こり得ることですので心配はいりません。
一旦抜け落ちてしまえば5~6ヶ月ほどで伸び始めます。
しかし、半年以上経たなければ伸び始めないため、早く何とかしたいと望んでいる人にとっては大きなデメリットになるでしょう。
そもそも、自毛植毛では利用できる株数は限られており、自分が思っているよりできる範囲が狭く、逆に、本数が多ければ多いほど費用も高くなることが最大のデメリットです。