コーヒー(珈琲)を飲むと薄毛の原因になる?ハゲない飲み方3選!
コーヒーを毎朝飲む方、リラックスしたいときに飲む方、それぞれいることでしょう。
本記事では、コーヒーと薄毛の関係性について解説します。
・薄毛が気になっている
・コーヒーは髪の毛によくないと聞いたことがあるけど、毎日飲む
こんな方もご安心ください。コーヒーのすべてが、薄毛に繋がるわけではありません。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
コーヒーで薄毛になる?髪の毛に悪いのは本当?
なぜあんなに美味しいコーヒーが、体によくないといわれているのでしょうか。
「薄毛に繋がる」
「髪の毛に悪い」
などの声もありますが、なぜなのか疑問ですよね。
コーヒーを飲んで薄毛になるというのは都市伝説で、逆に育毛に良い成分や作用があります。
ただ、コーヒーを飲むと薄毛になると言われている理由があります。
ここでは、この理由について解説します。
カフェインやポリフェノールにより亜鉛の吸収が妨げられるため
コーヒーには、カフェインやポリフェノールが豊富に含まれています。
このカフェインやポリフェノールには、亜鉛の九州を妨げる働きがあるとされています。これがコーヒーが薄毛になると言われている理由の一つです。
では、亜鉛の吸収が妨げられると、なぜ薄毛につながるのでしょうか。
髪の毛は、80〜90%がタンパク質で構成されていて、そのタンパク質のうち約9割がケラチンという成分となっています。
このケラチンを作るためには亜鉛が必要になるため、髪の毛の状態を維持するには亜鉛は重要な成分です。
亜鉛の吸収が妨げられれば、髪の毛が作られにくくなるのではないか、というのが理由です。
カフェインによって体が冷えるため
カフェインは少量の摂取であれば体を暖める効果があるのですが、摂取しすぎてしまうと体を冷やしてしまいます。
特に、コーヒーには多くのカフェインが含まれているため、飲むことで体を冷やしてしまいます。
体が冷えると血管が収縮してしまい、体内に栄養分がスムーズに運ばれなくなってしまいます。これにより、髪の毛にも栄養分が運ばれにくくなり、薄毛の原因となってしまうかもしれません。
カフェインによって睡眠の質が低下するため
カフェインは、覚醒作用がある成分です。
そのため、寝る前などにコーヒーを飲むと、カフェインの影響で睡眠に影響が出る場合があります。
睡眠中には、髪の毛の成分を促進する成長ホルモンが多く分泌されます。
そのため、カフェインによって睡眠の質が低下してしまうと、成分ホルモンの分泌が減少してしまい、発毛に影響が出る可能性が高くなります。
カフェインがアデノシンを破壊するため
コーヒーに含まれているカフェインは、発毛を促進する効果があるとされているアデノシンを破壊するといわれています。
アデノシンは育毛剤などに含まれている成分で、細胞のエネルギーの代謝に関与して、血行促進と発毛を促す効果があるとされています。
これは、カフェインとアデノシンの化学構造が似ていることが理由で、アデノシンの受容体にカフェインが結合してしまい、アデノシンの働きを阻害してしまうためです。
その結果、アデノシンの血行促進効果や発毛促進効果が発揮できず、髪の毛の成分を妨げてしまいます。
このように、カフェインが育毛に影響がでることは事実ですが、コーヒーを大量に飲むなどをしなければ特に問題はありません。
コーヒーに含まれる成分は?
発毛を抑制するといわれているコーヒーには、下表のような成分が含まれています。
100gあたりの栄養価(コーヒー粉末 10 g/熱湯150 mL)
炭水化物 | 0.7 g |
タンパク質 | 0.2 g |
リボフラビン (B2) | (1%)0.01 mg |
ナイアシン (B3) | (5%)0.8 mg |
ナトリウム | (0%)1 mg |
カリウム | (1%)65 mg |
カルシウム | (0%)2 mg |
マグネシウム | (2%)6 mg |
リン | (1%)7 mg |
水分 | 98.6 g |
ビオチン(B7) | 1.7 µg |
カフェイン | 0.06 g |
タンニン | 0.25 g |
コーヒーの成分といえば、まっ先に思い浮かぶのが「カフェイン」ではないでしょうか。
「カフェインが発毛の妨げになる」と、耳にされた方もいるかもしれません。しかし、コーヒーにおけるすべての作用が、悪く働くわけではありません。
コーヒーに含まれる「カフェイン」が、髪の毛に関わってくる作用は、次の4点です。
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
頭皮の血行・血流を促進する血管収縮作用
頭皮の血管収縮は、血行・血流の改善に期待できる作用です。
血管収縮と聞いただけでは、血行・血流が悪くなりそうなイメージを持たれるかもしれません。
しかし、血液とは、収縮した血管が再び拡張する時に勢いよく流れるため、結果的に血流の促進に繋がり育毛が期待できます。
ジヒドロテストステロン(DHT)を排出する利尿作用
カフェインの利尿作用によって、尿の排出が促進されます。
男性ホルモンの一種であるテストステロンとは、体内においてジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる成分に変化するのですが、このホルモンが増えることによって、男性型脱毛症(AGA)が進行してしまいます。
ジヒドロテストステロンは尿にも含まれているため、利尿作用が高まるコーヒーを飲むことによって、より多くのジヒドロテストステロンを排出でき薄毛予防が期待できるというわけです。
リラックスできるストレス緩和作用
カフェインの持つストレス緩和作用によって、リラックス効果が期待できます。
ストレスは、自律神経の乱れや血行不良など、薄毛や抜け毛の大きな原因。自身がリラックスできる環境を整えることは、髪の毛にとても大事なことなのです。
また、健康によいとされる成分に、ポリフェノールがあります。
高い抗酸化作用により、活性酸素の働きを抑制してくれるポリフェノール。抗酸化作用はアンチエイジング作用とも呼ばれているため、コーヒーを飲むことによって、老化による毛細血管のダメージを抑えられるます。
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覚醒作用
カフェインの覚醒作用により、睡眠不足に陥ってしまうことが考えられます。
睡眠時間が少ない、または質が落ちたりすることで、成長ホルモンの分泌が減ってしまい、発毛や育毛が滞ってしまうので、睡眠前のカフェインには注意してください。
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コーヒーで薄毛になるとは限らない!ハゲない飲み方3選!
それではここから、コーヒーの飲み方を紹介します。
- 1日に2~4杯まで
- 水をこまめに飲む
- 17時以降は飲まない
どのような飲み方が発毛に繋がり、薄毛対策となるのかみていきましょう。
対策①|1日に2〜4杯まで
欧州食品安全機関(EFSA)によりますと、髪の毛に害を及ぼさない成人のカフェイン摂取量は、以下を目安としています。
「コーヒー1杯を150mLとして、内カフェイン量を約80mgとすると、4杯程度で1日のカフェイン最大摂取量になる」
(※成人でも体重により変動あり)
上記の目安で考えますと、日頃から2~4杯のコーヒーを飲んでも、薄毛に繋がるわけではないと認識できますね。
対策②|水をこまめに飲む
健やかな頭皮にするためにも、こまめに水を飲んでください。
1日に必要な水分量は、約2リットル。コーヒーには高い利尿作用があるので、水分不足による薄毛に繋がらないよう、水をこまめに飲みましょう。
対策③|17時以降は飲まない
睡眠の質を落とさないためにも、寝る前のカフェイン摂取は控えてください。
睡眠不足は、ヘアケアの天敵。カフェインの覚醒作用は持続力が強く、長い場合で8時間近く継続することもあります。
育毛・薄毛対策として、少なくとも夕方の17時以降は、コーヒーを飲まないようにしましょう。
コーヒーよりも薄毛に影響がある食品・飲み物
ここまで、コーヒーと薄毛の関係性について解説しましたが、コーヒーよりも薄毛に影響がある食品・飲み物があります。
薄毛を気にしているのであれば、これらの食品・飲み物は控えるようにしましょう。
塩分量が多い食べ物
塩分を摂取しすぎてしまうと、薄毛の原因になるとされています。
塩分量が多くなると血液がドロドロになってしまい、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなると、髪の毛の成長のために必要な栄養分が行き渡りにくくなり、薄毛の原因となる可能性が高くなります。
特に、日本人は塩分の摂取量が多い傾向があるため、普段の食生活を注意しましょう。
カロリーが高い・脂質が高い食品
カロリーが高い食品や脂質が高い食品は、塩分と同様に血液をドロドロにしてしまう原因です。
これらの食品を多く摂取してしまうと、血流が悪くなってしまい、髪の毛に栄養分が行き渡りにくくなってしまいます。
その結果、髪の毛の生育に影響が出てしまい、薄毛になる可能性が高くなってしまいます。
アルコール
アルコールを飲みすぎてしまうことも薄毛の原因につながります。
髪の毛は大半がタンパク質で構成されていて、アミノ酸が集まって作られています。
アルコールを摂取すると体内で代謝する必要がありますが、アルコールの代謝の際にアミノ酸が使われるため、髪の毛に使われるアミノ酸が減少してしまうかもしれません。
また、アルコールを代謝する影響で、必要な栄養分の吸収や消化が遅れてしまうかもしれません。
他にも、アルコールを分解した際に発生するアセトアルデヒドは、AGAの原因となっているジヒドロテストステロンを増加させるといわれています。
このように、アルコールには薄毛につながる多くの要因があるため、薄毛を気にしているのであれは、アルコールは控えめにしましょう。
食品でAGAになる可能性はある?
食品によって薄毛になる可能性はありますが、AGAになる可能性はほとんどありません。
AGAは、ジヒドロテストステロンの影響で発症するため、その大半は遺伝的な要因とされています。そのため、食品などの影響はないと考えて問題ありません。
さらに、AGAは遺伝による影響が大きいため、食生活を見直すなどの生活習慣の改善ではAGAの対策はできません。
髪の毛に良いとされている食品は多く存在しますが、その食品を食べたとしても育毛にはつながりません。
また、髪の毛に悪いとされている食品を多く食べた場合でも、薄毛が極端に進行することもありません。
食品の影響はわずかなものと考えるといいでしょう。
薄毛になっている人は、食生活に問題があると考えたり、生活習慣が乱れていたためと考える傾向があります。
ただし、薄毛で大きな影響があるのはジヒドロテストステロンであり、食生活や生活習慣による影響は小さいといえます。
薄毛で悩んでいるのであれば、日常生活の改善をすることは否定しませんが、まずは医療機関などで医師と相談することをおすすめします。
コーヒーでAGAの対策はできる?
ここまで解説したように、コーヒーには頭皮の血行を促進したり、活性酸素の働きを抑制するなど、髪の毛にとって良い働きがあります。
ただし、コーヒーを飲んだところで、AGAの予防や対策につながる効果は期待できません。
コーヒーを飲むことで薄毛が解消されることはなく、過剰に摂取してしまうと体に悪影響が出ることもあるため、コーヒーの飲み過ぎには注意しましょう。
AGAの治療中にコーヒーを飲んでも問題ない?
コーヒーを飲んだとしても薄毛にはほとんど影響はありません。
ただ、AGAの治療中にコーヒーを飲んでしまうと、その効果が減少してしまうのでは?と考えている人もいるようです。
AGAとコーヒーの関係についてですが、コーヒーに含まれている成分がAGAの治療に影響したという報告はありません。
そのため、AGA治療中であってもコーヒーを飲むことには問題はないと言えます。
そのため、コーヒーを飲んでも問題はありませんが、飲む量は適量にするようにしましょう。
ただ、AGAの治療薬を飲む際に、水の代わりにコーヒーで飲むことはやめましょう。
コーヒーで治療薬を飲んでしまうと、薬が体内で吸収されにくくなったり、効果が十分に発揮できなくなる可能性があります。
そのため、AGAの治療薬を飲む際は、コーヒーではなく水かぬるま湯で飲むようにしましょう。
さいごに|コーヒーの良い部分をうまく取り入れよう!
今回は、コーヒーと薄毛の関係性について解説してきました。
コーヒーには、さまざまな成分や作用があることについては理解できたことでしょう。
薄毛対策のメリットである、リラックス作用や血行促進などの効果を得られるように、1日に飲む量と時間帯を考え、美味しいコーヒーをいただいてください。