二重顎はストレートネックが原因!?判断方法や関係性、改善のコツをご紹介!
特に体重が大幅に増加したわけでもなく、いつもと同じ丁寧なエイジングケアをしているのに、二重顎やフェイスラインのたるみが目立つ…。
そんな悩みはもしかすると、現代人に多い「ストレートネック」が関係しているのかもしれません。
「スマホ首」とも呼ばれることがあるストレートネックは、首本来のゆるやかなカーブが失われた首の状態のため、顔全体に重力を与えて皮膚が垂れ下がり、目立つ「二十顎」のつながることがあるのです。
今回のコラムでは、ストレートネックがナゼ二重顎の原因になってしまうのか、気になる関係性や原因を詳しく解説!
自分で手軽にできるストレートネックの判断方法や、二十顎とストレートネックの両方を解決する、効果的な対処法も合わせて参考にしてくださいね。
ストレートネックってどんな状態?二十顎との関係性、判断方法もチェック!
頻繁に見聞きすることがあるストレートネックですが、いったいどんな首の状態を指しているのか、明確にはわからず曖昧な部分があるのではないでしょうか?
ストレートネックについて、正常な首の状態との違い、自身でできるセルフチェック方法、二十顎につながる関係性を詳しく見ていきましょう。
ストレートネックの状態について
ストレートネックは、このネーミングからもイメージできるように「首本来のゆるやかなカーブが見られない、まっすぐな状態の首」のことを言います。
本来首は、
- 頚椎にゆるやかなカーブが見られる
- 半径17㎝程度の弧を描いたライン
- 頚椎が首の後ろから前にかけて、ゆるやかな「C字」のカーブを描いている
という状態が正常です。
ストレートネックは、後ほどにも詳しく解説しますが日常生活を過ごすほんのささいな原因で頚椎のカーブが失われ、まっすぐ一直線になった状態。
頚椎のカーブには、首から頭のてっぺんまでを支えて維持したり、首をしなやかに動かす役割があるため、本来のカーブが失われたストレートネックは、二十顎はもちろん健康や他の美容の面でも悪影響を与えてしまうのです。
ストレートネックと二重顎の関係性について
首とアゴはとても近い位置にあり、ひとつながりになっているため、首の正常なラインが見られないストレートネックは、アゴやフェイスラインにいくつもの悪影響を与えてしまいます。
首は本来、24の骨が連動して首の後ろから前にかけ、C字のカーブを描き、この正常な状態ではじめて頭や顔が支えられて引き締まった顔立ち、小顔、若々しく健康的な印象をキープできます。
ですがストレートネックの場合は、主に3つの影響によって首やアゴ、顔、皮膚が支えられなくなり二重顎の原因になってしまいます。
ストレートネックと二重顎の3つの関係性を以下にまとめてみました。
関係性その①頭が支えられず皮膚に重力がかかる
首はゆるやかなカーブを描いて頭や顔を支えることができます。
そのため、カーブが見られない一直線のストレートネックは、頭を支えることができないため顔に頭の重力の負荷がかかり、皮膚をたるませて二重顎につながってしまいます。
そして意外に知られていないのですが、人間の頭の重さはおよそ5㎏もあると言われています。
ストレートネックで頭が支えられないと、頭が前傾することで顔や首、アゴに重力の負荷がかかり、支えきれないことで皮膚がたるんで二重顎の原因になってしまうのです。
そして頭の前傾が著しくなるほどに、顔や首に5㎏以上の負荷がかかって皮膚はその重さに耐えきれずにたるみ、目立つ二重顎につながってしまうのです。
関係性その②血流、リンパ液の流れを悪くする
首のゆるやかなカーブが失われたストレートネックが、二十顎の原因になってしまうのは、血流やリンパ液の流れを悪くすることも関係しています。
血流やリンパ液はそもそも、
血流の役割 | 美肌、小顔に必要な栄養・酸素を送り届ける |
リンパ液の役割 | 二重顎の一因、老廃物や脂肪を回収、排出する |
という、引き締まった顔立ちを目指すために必要な役割を担っています。
ストレートネックになると、首周りの血管・リンパ管が圧迫されることで上記のような役割が活きなくなり、老廃物・脂肪が排出されずに溜まって、二重顎やたるみ、美容の面での悪影響が出やすくなるのです。
関係性その③アゴまわりの筋肉が弱くなる
ストレートネックが二十顎につながってしまうのは、アゴまわりの筋肉が弱くなることも関係しています。
ストレートネックは、アゴや頭を支えきれずに首や顔に頭の重力がかかった状態のため、アゴの筋肉も負荷を受けて筋力を落としてしまいます。
アゴの筋肉はそもそも、
- 皮膚を支えて二重顎を予防する
- 引き締まったしなやかなフェイスラインを維持する
- 安定的な咀嚼を助ける
などの二重顎予防や改善に重要な役割を担っています。
ストレートネックでアゴまわりに負荷がかかり、アゴの筋肉が弱くなると、上記のような働きが活きずに二十顎はもちろん、咀嚼がスムーズにならないといった健康の面でも支障が出てしまいます。
そして、食事時に当たり前のようにしている咀嚼は、顔を引き締め二重顎を防ぐ重要な役割があります。
このような影響からもストレートネックは、アゴ本来の役割を低下させてしまう、百害あって一利なしのトラブルと言えるでしょう。
自分でできる!ストレートネックの判断方法
自身の首をパッと見ただけでは、ストレートネックなのかどうかすぐには判断が難しく感じてしまいますよね。
ただ、ストレートネックの判断方法はとてもシンプルで、すぐに自身の首の状態を確認・把握することができるんです。
以下の流れで、ストレートネックの判断を始めてみましょう。
- かかと→お尻→肩甲骨→後頭部の順番で壁につけていく
- 壁に後頭部がしっかりと密着する→ストレートネックではない、問題ナシ
- 壁に後頭部がつかず、グラグラと揺れたようになって体勢が安定しない→ストレートネックの可能性大
上記のチェック点にプラス、スマホやパソコン使用、デスクワークが多い、運動不足や姿勢の乱れなどがある場合も、ストレートネックの可能性、または予備軍と判断できるでしょう。
二重顎の一因、ストレートネックになるのは何が関係している?
実際の年齢よりも老けた印象に見え、さらには全体的に太って見えてしまうことがある、やっかいなストレートネック。
二重顎の大きな原因となるストレートネックですが、そもそも何がどう関係して首のゆるやかなカーブが失われてしまうのでしょうか?
ストレートネックの原因を知っておくと、二十顎予防や改善のヒント・アイディアがイメージしやすくなるはず。
ここではさっそく、二十顎につながるストレートネックについて、詳しい影響を見ていきましょう。
スマホの見過ぎによるもの
仕事やプライベートでも欠かすことのできないスマホですが、あまりにも使用時間が長いと、首のカーブが失われたストレートネックに変わってしまいます。
その理由は、スマホを見ている姿勢は画面に向かって頭・顔が下がり、この影響で首がまっすぐになった状態。
スマホを見る時間が長いほど、首は常にカーブを失いまっすぐの状態になるため、カラダや脳がこの間違った体勢を覚えてしまい、ストレートネックが常態化してしまうのです。
視力に問題がある
加齢による視力の低下、度数が合わないメガネやコンタクトレンズをそのまま使っているなどの影響で視力が低下すると、見ているものに対してのピントが合わず、顔を近づけたりシワを寄せて見ようとするクセがついてしまいます。
視力に問題があって頭を前に出すと、この負荷が首にかかってC字のカーブが失われ、ストレートネックの原因に。
モノを酷使してみようとする行動は、顔にシワを寄せてしまうことがあるため、ストレートネックが原因の二十顎以外にも、目元や眉間のシワにつながるリスクがあるのです。
姿勢の乱れによるもの
長時間座りっぱなし、または立ちっぱなしでいると、カラダは筋肉の疲労を感じてラクな体勢を取るようになり、骨盤の後傾が見られるようになります。
姿勢の乱れで骨盤が後傾すると、さらに全身をラクな体勢にしようと顔が前に屈んだような状態になり、首本来のアーチがなくなる原因に。
首はC字のゆるやかなアーチ・ラインを描いて顔や上半身を支えるため、姿勢の乱れの骨盤の後傾は、首のアーチがなくなって首まわりに強い負荷がかかってしまい、ストレートネックからの二十顎が目立つようになるのです。
カラダに合わない寝具を使っているから
首のアーチが見られないストレートネックは、カラダに合わない寝具を使っていることも大きな原因。
硬すぎるマットレス、低い枕、高さが合わない枕などなど、カラダに合わない寝具を使うと、以下のような影響が出てストレートネックからの二十顎につながってしまいます。
ここでは意外に気づけなかった、カラダに合わない寝具とストレートネック、二十顎の関係性を詳しく見ていきましょう。
ストレートネックと二重顎、枕の高さの関係性
日々の睡眠時に、当たり前に使っている枕ですが、高さが合わず高すぎる・低すぎると、以下のようにストレートネックからの二重顎、顔全体のたるみにつながることがあるため、注意が必要です。
ストレートネックと二重顎、高すぎる枕の関係性 |
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ストレートネックと二重顎、低すぎる枕の関係性 |
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ストレートネックとベッドマットレスの硬さの関係性
ストレートネックが原因の二十顎は、前項までにお伝えした枕以外にも、ベッドマットレスの硬さが影響していることがあります。
まずベッドマットレスが硬すぎる場合は、スムーズに寝返りが打てないことでカラダがこわばり、首まわりも緊張して血流・リンパ管のめぐりが悪くなり、二十顎の原因となる老廃物や毒素が溜まってしまいます。
代わってベッドマットレスがやわらかすぎる場合は、常に首を含めカラダ全体がマットレスの内部に沈み込み、カラダや首が支えられずに筋肉が緊張、頚椎の正常なラインが崩れてしまいます。
やわらかすぎるベッドマットレスは横向き・うつ伏せなどの体勢で首やアゴまわりが圧迫され、負荷が強く出るため、ストレートネックからの二重顎になりやすいと言えるでしょう。
二重顎だけじゃない!?ストレートネックが及ぼす心身への悪影響とは?
百害あって一利なしと言っても言い過ぎではないほど、ストレートネックは心身ともに良くない影響を与えてしまいます。
ストレートネックのさまざまなリスクを理解しておくと、気をつけようとする意識が高まり、二重顎をはじめとした美容や健康への栄枯油が早めに予防できるはず。
ここではストレートネックになるとどうなってしまうのか、心身への悪影響をまとめてみました。
自律神経の乱れ
心身のコンディションをコントロールしている自律神経は、首から体幹にかけてが集中して存在するパーツでもあるため、ストレートネックになると、以下のような自律神経の働きが低下し、心身にさまざまな不調が出やすくなります。
自律神経・交感神経の働き |
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自律神経・副交感神経の働き |
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頭痛や首肩コリ
ストレートネックの二重顎以外に深刻なトラブルが、頭痛や首肩コリ。
アーチを失ったストレートネックは、肩や首、頭全体を支えきれずに負荷を受けてこわばり、筋肉が柔軟性を失ったり血流が悪くなることで老廃物・毒素が溜まって頭痛や首肩コリにつながってしまいます。
時には、しびれや寒気を感じるような違和感が見られることもあるため、ストレートネックは気づいた時点での早めの対処が必要と言えるでしょう。
ストレートネックが原因の二十顎とさよなら!効果的な対処法
ストレートネックが原因の二十顎をカバーすべく、ここではすぐに始められる効果的な対処法を集めてみました。
タオルストレッチ
ストレートネックが原因の二十顎のカバーに、以下のようなタオルストレッ千が効果的です。
- タオルを両手で持って首の後ろに当てる
- 頭をゆっくり、息苦しくない程度に後ろに倒していく
- 両手を斜め上の方向に上げ、10秒キープ
- ゆっくりと頭、両手をもとの位置に戻してタオルをゆるめる
- ここまでん流れを5回繰り返す
上記のタオルストレッチは、首にタオルを当てて動かす・軽く引っ張る動きが、アーチが崩れた首のラインを補正し、本来のアーチに戻して血流UP、筋肉のこわばり緩和にアプローチします。
タオルで引っ張る動きは、アゴまわりの筋肉にも刺激がかかるため、二十顎の予防・小顔効果も期待できるでしょう。
正しい姿勢を心がけ、スマホを見過ぎない
ストレートネックのそもそもの原因は、姿勢の乱れやスマホの見過ぎによるもの。
この影響をなくすためにも、正しい姿勢とスマホの上手な使い方を以下で押さえておきましょう。
姿勢の整え方 |
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スマホの上手な使い方 |
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カラダに合った寝具を使う
枕やベッドマットレスが合わないと、ストレートネックからの二十顎はもちろん、美容や健康面でのリスクが多いことをお伝えしました。
ストレートネックの二重顎を改善・予防する、枕やベッドマットレスの正しい選び方を以下でチェックしてみましょう。
枕の正しい選び方 |
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ベッドマットレスの正しい選び方 |
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アゴまわりのストレッチ
仕事や食事の合間など手軽にできるのが、アゴまわりのストレッチ。
人差し指と親指を使い、アゴ部分の左右フェイスラインに当て、指を上にグッと持ち上げて皮膚も一緒に持ち上げてみましょう。
この流れを1日を通して繰り返すことで、形状記憶的に皮膚が上に引っ張られるようになり、二重顎の改善・予防につながります。
姿勢が乱れていると皮膚が垂れ下がり効果が出なくなるため、はじめにお伝えした正しい姿勢をキープしながら、アゴまわりを押し引っ張り上げるストレッチを繰り返してみてくださいね。
おわりに
いろいろな対策を採ってみても二重顎が目立ち、カバーできないと悩んでしまったら、今回のコラムを参考にストレートネックが影響しているのではないか、セルフチェックから始めてみましょう。
二重顎はもちろん、ストレートネックは美容や健康、メンタル面へのリスクが多いことを考慮し、予防や改善のためにできる対処で、すっきりシャープなフェイスラインを取り戻してくださいね。