ほくろが急にできるのはなぜ?その原因と見逃せない危険なサインを解説

「気づいたら、知らないうちにほくろが増えていた」「突然、膨らんできたような気がする」そんな経験はありませんか?
ほくろは多くの場合、良性ですが、急にできる理由には紫外線や生活習慣の乱れ、ホルモンの変化など、さまざまな要因が関係しています。
なかには注意が必要な病変が隠れていることも。
このコラムでは、「ほくろが急にできるのはなぜ?」という疑問を解消しながら、見逃してはいけないポイントや治療法についても詳しく解説します。
ほくろとは?

ほくろは、メラニン色素を作り出す「母斑細胞」が皮膚の一部で集まり、増えることで現れる色素斑です。
形は多くが円形で、若いうちは目立たなくても、加齢とともに数が増えたり、平らだったものが少し盛り上がってきたりすることもあります。
多くのほくろは良性ですが、ごくまれに「メラノーマ(悪性黒色腫)」や「基底細胞がん」などの皮膚がんが紛れている場合もあります。
特に年齢を重ねるにつれてリスクが高まるため、形や色、大きさに変化が見られた場合は、専門医に相談することが大切です。
ほくろが増える理由

ほくろは、医学的には「母斑細胞母斑」や「色素性母斑」と呼ばれる良性の皮膚の変化です。
ここでは、ほくろが増える理由ついて解説します。
紫外線の影響
ほくろができる一因として、紫外線の影響が大きく関係しています。
紫外線を浴びると、メラニンの生成が活発になり、色素細胞が皮膚に集まりやすくなるため、ほくろができやすくなります。
屋外での作業が多い方やアウトドアが趣味の方など、日差しを浴びる機会が多い人は注意が必要です。
5月から8月は紫外線が強くなりますが、曇りの日や室内でも窓越しに紫外線は届いているため、季節を問わず対策が求められます。
ほくろは、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が皮膚に集まってできるもので、「しみ」とは構造が異なります。
スキンケアで対応できるしみと違い、ほくろを取り除くには医療機関でのレーザー治療など、専門的な処置が必要です。
生活習慣の乱れ
不規則な生活や偏った食事、睡眠不足などの生活習慣の乱れも、ほくろができやすくなる原因のひとつです。
こうした習慣が続くと、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが乱れ、メラノサイトという色素細胞が肌にとどまったまま排出されにくくなります。
その結果、色素が蓄積されて、しみやほくろが現れやすくなります。
ターンオーバーは成長ホルモンの働きによって支えられており、特に夜10時から深夜2時の間はホルモン分泌が活発になる時間帯です。
この時間にしっかり睡眠を取ることで、肌のリズムを整えることができます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが崩れると、肌への負担が増え、さまざまな変化が現れやすくなります。
その影響はほくろにも及び、特に女性の場合は、生理の周期にあわせてほくろが増えることも。
これは、月経時に分泌が高まる「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の働きによって、メラニンの生成が促されるためと考えられています。
皮膚への刺激
皮膚への刺激も、色素細胞(メラノサイト)の活性化につながる要因のひとつです。
毎日のメイク習慣には注意が必要で、クレンジングや洗顔の際に強くこすってしまうと、肌に負担がかかりやすくなります。
また、濃いメイクを長時間続けることも、肌への刺激となってほくろができやすくなる可能性があります。
肌に優しいケアを心がけることが大切です。
ほくろが多くなりやすい人の傾向とは
ほくろは、顔だけでなく腕やお腹、脚など、体のあらゆる部分に現れる可能性があります。
家族にほくろが多い人がいる場合、自分も同じようにほくろができやすい傾向に。
これは体質によるものとされています。
また、日常的に外出することが多い人や、肌の露出が多いファッションを好む人は、紫外線を浴びる機会が多いです。
その結果、皮膚への刺激が増え、ほくろができやすくなることもあります。
突然できたほくろは注意が必要?

「気づいたら新しいほくろができていた」「今まで平らだったのに膨らんできた」など、変化に気づくと不安になることもあると思います。
突然できたほくろや、急に盛り上がってきたほくろには注意が必要です。
多くは良性のものですが、なかにはまれに悪性のケースも含まれています。
形が不規則だったり、にじむような出血があったり、じゅくじゅくと湿っているような状態の場合は、ほくろ以外の皮膚疾患の可能性も考えられます。
中でも注意すべきなのが「悪性黒色腫(メラノーマ)」です。
これはメラノサイトががん化して発生する皮膚がんで、早期発見が命に関わることもあります。
不安な変化が見られたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
悪性黒色腫について
自宅で気になるほくろを確認する際に、悪性黒色腫(メラノーマ)の特徴を知っておくと安心です。
以下のような見た目がある場合は注意が必要です。
- 形が左右非対称で整っていない
- 周囲との境目があいまいでぼやけている
- 色が一色ではなく、濃淡やまだらがある
- 直径が6mmを超えている
このような特徴が見られるほくろは、早めに専門の医師に診てもらうことをおすすめします。
ほくろを消す方法

ほくろは皮膚にできる小さな腫瘍の一種であり、放っておいても自然に消えることはありません。
取り除くには、医療機関での専門的な治療が必要です。
切除法
切除法は、外科的にほくろを取り除く治療方法です。
できるだけ皮膚に負担をかけずに切開し、丁寧に縫い合わせることで、傷跡がきれいに治るように配慮されます。
傷跡の治り方には個人差がありますが、時間とともに目立ちにくくなっていきます。
脂肪層までしっかり除去するため、レーザーに比べて再発のリスクが低いのが特徴です。
また、取り除いた組織は病理検査に出すことができ、悪性の有無も確認できます。
ケロイド体質の方にも向いている治療法です。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、盛り上がったほくろにレーザーを当てて取り除く治療法です。
出血がほとんどなく、皮膚へのダメージも抑えられるため、メスを使う手術に比べて傷跡が目立ちにくいのが特長です。
ほくろの部分だけをピンポイントで除去できるため、仕上がりも自然ですが、切除法と比べると再発や取り残しの可能性はややあります。
一度で完璧に取りきることを前提にするのではなく、必要に応じて数回に分けて丁寧に治療を行いましょう。
複数回の施術を行うことで、皮膚への負担を少なくしながらきれいに整えることが可能です。
ほくろの治療の保険適用について

ほくろの治療が保険適用になるかどうかは、位置やサイズ、深さなどによって異なります。
また、治療後のケアや注意点も、選ぶ方法によって変わってきます。
皮膚科での除去を検討している場合は、まず診察を受けて、保険適用の可否や適した治療法について医師としっかり相談することが大切です。
まとめ

ほくろは多くが良性のものですが、紫外線や生活習慣の乱れ、ホルモンバランスなどさまざまな要因で増えたり、変化したりすることがあります。
特に「急にできた」「盛り上がってきた」「形が不規則」などの変化がある場合は、悪性の可能性もゼロではないため、早めの受診が重要です。
自然に消えることはないため、気になるほくろがある場合は、皮膚科で相談し、適切な治療法を選ぶようにしましょう。
保険の適用も含めて、まずは医師に確認することが安心につながります。